2025年05月11日

仙台で「Imagine Card」を体験しませんか

6月14日(土)と15日(日)に開催される ファシリテーション・サミット 仙台2025 に、ワークショップ講師として招いていただきました。テーマは「共創」。私はその中で、昨年学会で発表賞を受賞したツール 「Imagine Card」 を使ったミニ・セッションを担当します。
(6月14日 13:30、ワークショップセレクション(1)の中で行います)

私のパートはこんな内容です。

  • Imagine Cardライト体験

    • カードに書かれたユニークな動きを真似して、発想をほぐすプログラムです。

    • 発想に行き詰まったときの“ストレッチ”方法として、一人で、あるいは、ファシリテーションや会議の冒頭で活用できます。

    • 身体を軽く動かす程度なので、服装は普段着でOK。

  • 質疑と小さな相談タイム(予定ですが変わるかも)

    • 「チームでどう活かす?」「オンラインでも使える?」など、気になることをみんなでディスカッションしてみましょう。

サミット全体はざっくりこんな感じ

  • 主催:日本ファシリテーション協会(FAJ)

  • 会場:せんだいメディアテークほか仙台市内3会場

  • 日時:6/14(土)10:00–18:00、6/15(日)09:30–12:45

  • 参加費:FAJ会員 4,500円/一般 6,400円(早割あり)

詳しいプログラムやチケット購入は 公式サイト または Peatix をご覧ください。
https://www.faj.or.jp/activity/summit/event/Sendai-2025/index.html
https://peatix.com/event/4373881


仙台の初夏は新緑が気持ち良い季節です。もしお時間とご興味があれば、ぜひ遊びに来ていただければ嬉しいです。

それでは会場でお待ちしています。

石井力重

posted by 石井力重 at 01:55 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年04月02日

「分かりません」が拓く道 − 専門家として大切にしていること

【序章:専門家としての心得】

専門家として質疑応答をする際に最も大切にしていること。それは、「分かりません」と正直に伝える勇気を持つことです。ただ「分かりません」で終わるのではなく、次のように続けます。

「そのご質問について、私の知識の中を検索してみましたが、現時点では明確な回答が見当たりません。分からないことを知っているかのように装うのは、誤った情報を提供することになりかねませんので、正直に『分かりません』とお伝えします。その上で、現在持っている情報から推論できること、考えられることをお話ししてみます。」

【第1章:正直さが生む「推論」と「対話」】

明確な答えがない場合でも、それで終わりではありません。質問に関連しそうな周辺情報や、類似のケースをいくつか提示します。そして、それらの情報を援用することで、「仮にAという結論が導けるかもしれません」と可能性を示唆します。しかし同時に、「一方で、逆の視点や反証もあるため、Not Aという結論も考えられます」と多角的な視点も提示します。

最終的には、「現時点での私の直観としては、わずかながらAの可能性が高いように感じます。感覚的には51対49くらいの僅差ですが」といった形で、個人的な見解は述べつつも、それが絶対ではないことを明確にします。

【第2章:「知ったかぶり」の罠 − 人間版ハルシネーション】

これはAIが事実に基づかない情報を生成する「ハルシネーション」と似ています。人間もまた、知らないことを知っているかのように振る舞ってしまうことがあります。厄介なのは、一度ついた嘘が、自分の中でさえ「信じたい事実」にすり替わるのに、それほど時間はかからないということです。

「分からないことを『分からない』と言えない状況は、自分自身をも欺くことにつながります。その結果、自分が本当に何を分かっていないのかさえ、曖昧になってしまう。」

この自己矛盾に陥らないためには、「分からない」と正直に言える姿勢が不可欠です。分からないことを認められない立場に身を置くことは、常に綱渡りを強いられるような、非常に困難な状況を招きます。

【第3章:無知の告白が拓く「知識創造の場」】

「分かりません。でも、このように考えることはできます。あなたはどう思いますか?」

このように問いかけることで、質疑応答は一方的な知識伝達の場から、双方向の対話の場へと変化します。すると、会場から「はい」と手が挙がり、「私はNot Aだと思います。なぜなら、こういう論文(あるいは事例)がありまして…」といった意見が出てくることがあります。講師と質問者だけでなく、参加者全体を巻き込んだ「知識創造」の瞬間が生まれるのです。

もし専門家が知ったかぶりをして押し切ろうとすれば、このような発展的な対話は生まれません。さらに言えば、聡明な参加者は、その嘘や知識不足に気づきながらも、あえて指摘はせず、「この人は議論する価値がない」と静かに見限るでしょう。

【第4章:専門家の三段階 − 一流、二流、三流】

理想的な専門家は、あらゆる質問に答えられる「一流」の人物でしょう。しかし、それは非常に稀有な存在です。次に価値があるのは、分からないことを「分からない」と正直に言える「二流」の専門家です。そして最も避けるべきは、分からないことを分かったふりでごまかす「三流」の専門家です。

注目すべきは、「二流」であることは、特別な才能ではなく、心がけ次第で誰でも到達できるということです。そして皮肉なことに、場を「知識創造の空間」に変える力は、時として完璧な「一流」よりも、正直な「二流」の専門家が持つ場合があるのです。

【終章:正直さという礎 − ビジネスにおける教訓】

「お客様に絶対に嘘を言うな」

これは、私が新卒で入社した商社で、指導担当の先輩から繰り返し、厳しく教えられた言葉です。その場を取り繕うためにごまかして受注し、後で辻褄を合わせようとしたり、実は対応できないことが発覚したりすれば、一瞬で信頼を失い、顧客を永遠に失うことになります。

当時の商社での仕事は、想像を絶する忙しさとタフさが求められましたが、「嘘をつかない」という原則は、ビジネスパーソンとしての基礎体力のように叩き込まれました。この経験は、後に独立してからも大きく役立っています。

独立後に気づいたことですが、大企業に勤める人々は、(稟議が遅いといった組織的な問題はあっても)基本的には嘘をつきません。一方で、小さな会社の担当者の中には、その場を乗り切るために安易に嘘をつく人がいるように感じます。(もちろん、誠実な人もいっぱいいますが。)そして、後でそれを指摘すると、「え、そうでしたっけ? まあ、何とかしますよ(結局、何もしない)」といった形で、さらなる不誠実さが露呈することさえあります。

最初に大企業で「基本と正道」としての「正直さ」を学べたことは、本当に幸運だったと感謝しています。専門家としての姿勢も、ビジネスにおける信頼関係も、その根底には「正直さ」があるのです。

「分かりません。しかし、一緒に考えることはできます。」そう言えるようになると、学会の質疑応答でも、仕事でも、そして日常生活でも、選択肢が作り出せる、頭を使う話し合いがもっと楽しくなる。と、思うのです。誰かにほんの少しでも役立つならと思い文字にしてみました。石井私見です。


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(挿絵:FOLON展(名古屋)での一枚)

posted by 石井力重 at 16:25 | 日記、価値観、仙台オススメ

2025年03月10日

未来の「YES・NO」をデザインする〜豊田高専アイデアソン実施報告〜

2025年3月10日(月)、豊田高専にて、私が講師を務めたアイデアソン「スマートYES・NO〜未来のコミュニケーションをデザインしよう〜」を開催しました。

テーマの背景

このワークショップのテーマは、情報化が進んでも解決されない「コミュニケーションの課題」。特に、「YES」と「NO」の意思表示をスマートに伝える新たな方法について考えるというものでした。参加してくれた学生の皆さんには、恋愛関係だけでなく、職場や日常生活における意思表示にまで広げて、自由な発想で取り組んでもらいました。

ワークショップの流れ

ワークショップは、まず3人組で雑談形式の短いブレインストーミングを複数回行い、その後個人でアイデアスケッチを紙にまとめる流れで進めました。私が推奨する「アイデアスケッチ記法」を使い、皆さんが考えたアイデアを明確に可視化してもらいました。その後、全参加者が面白いと感じたアイデアに「☆」をつけ、魅力的な案を抽出しました。

HUMA法でのアイデア発展

さらに、選ばれたアイデアをもっと魅力的にするため、HUMA法(Happy・Unique・Moving・Approach)を用いて、幸せや楽しさ、感動の要素を取り入れてブラッシュアップしていきました。

成果

チームごとにアイデアをまとめていく議論をテーブルを回って聞いていましたが、思わず「なるほど!」と唸るようなユニークで革新的な提案が数多くありました。スマートデバイスやAIを活用した具体的なアイデアも登場し、未来のコミュニケーションがより便利で多彩なものになることを強く感じることができました。

まとめ

このアイデアソンを通して、学生の皆さんにプロコンや日常の問題解決に役立つ創造的思考法やスキルを身につけてもらえたら嬉しく思います。また、アイデア創出の楽しさや可能性を体感してもらえたのではないでしょうか。

豊田高専の関係者の皆様、参加してくださった学生の皆さん、本当にありがとうございました。

資料

スライド(動画化)がYoutubeにあります。こちら


toyota_kosen.png

posted by 石井力重 at 23:00 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年02月07日

【開催報告】「アイデアワークショップ(第3回)」〜生成AIと技術的発想によるビジネスアイデア創出〜

先日、2025年2月7日(金)に宮城県産業技術総合センターにて、『アイデアワークショップ(第3回)』〜生成AI活用・製造業のためのビジネスアイデア創出ワークショップ(第3回)〜」 を開催いたしました。

セミナー開催の背景と意図

本ワークショップは、製造業の皆様が、アイデア創出の手法を体験的に習得し、さらに近年注目を集める生成AIを活用してビジネスアイデアを加速させることを目的として、全3回シリーズの本格的な研修スタイルで実施してまいりました。
第3回となる今回は、これまで培ってきたアイデア創出の知見と、進化の著しい生成AIの可能性を組み合わせ、新たな事業の種を生み出すことに焦点を当てました。

セミナーの内容

ワークショップは午前10時から午後5時までの長丁場となりましたが、参加者の皆様は終始熱心に取り組んでくださいました。

ワークショップ序盤

まず、私、石井力重より、アイデア創出手法の実践と、生成AIを活用したアイデア創出の加速方法について、これまでの経験に基づいた解説を行いました。アイデアプラントとして、これまで大手企業、地域企業、大学等で実施してきたアイデア創出のノウハウを共有させていただきました。
続いて、宮城県産業技術総合センターの伊藤さんから、生成AIの概要、画像・動画の作成実践例、商品企画やデザイン、プログラミングへの活用例、そして課題と注意点などについて、幅広い視点からの解説がありました。

ワークショップ中盤

ワークショップの中盤では、私が長年の研究調査結果を基に開発した「JINCA – 人機共想カード -」を用いて、参加者全員でアイデア創出の実践を行いました。「JINCA」は、ChatGPTなどの生成AIに効果的にアイデア創出をしてもらうための専用プロンプトセットであり、私自身の長年の研究と数多くのワークショップ経験からのノウハウが凝縮されています。

JINCA(2025年中には、書籍の形で世に出せそうです。一年以上、執筆してます)


参加者の皆様は、「JINCAカード」からアイデア出しに必要なフレーズを素早く選び、ワークショップ用に開発されたWebツール「JINCAプロンプトアシスタント」 を使用して、簡単に生成AIのプロンプト入力欄に入力していくことができました。
この「JINCAプロンプトアシスタント」は、アイデアを得たい対象や課題を自由に入力してプロンプトに反映できるだけでなく、作成されたプロンプトをWebツール内で自由に編集できる柔軟な機能を備えています。さらに、ワンクリックでプロンプトフレーズをコピーできるため、発想の流れを途切れさせることなく、生成AIとの反復的なアイデア創出作業をスムーズに行うことができます。PCとスマートフォンの両方に対応しているため、場所を選ばずにアイデア出しが可能です。
「JINCA」は、人間(人)とAI(機械)がそれぞれの得意な点を活かし、苦手な点を補い合いながら、新たなアイデアを紡ぎ出す、新しくも本格的なアイデア創出手法です。実際に事業企画部門などで用いられている実績のあるフレーズが、現代的に洗練された形で収録されており、一見難しそうな発想手法に手軽に触れていただくことができました. 「AIプロンプト」カード集も提供し、効率よく質の高いアイデアを生み出す支援をしました。AIの回答を「最終的な案」ではなく、「さらなる魅力的な発想を引き出すきっかけ」とする実践的なAI対話方法も学びました。

ワークショップ終盤

ワークショップの終盤には、これまた私の研究開発の成果であるアイデア発想とその評価手法「Creatio」 を用いた講義と実習を行いました。「Creatio」は、番が交替するカードゲーム方式のアイデア出しの手法で、評価者となった参加者が、他の参加者が短い時間で出したアイデア群の中から、自分の点数(投資額)を配分していくというものです。最終的に最も多くの点数(投資額)を獲得した参加者が勝ちとなる、発想とゲーム性を組み合わせたユニークな手法です。
参加者の皆様は、瞬間的にアイデアを出す発想トレーニングとして取り組みながら、カードに書かれた、膨大な特許や発想法研究をベースに平易にアレンジされたフレーズに助けられ、活発なアイデア出しを行っていました。評価する側も、短時間でアイデアを絞り込んでいく判断力のトレーニングになったようです。

Creatio(2025年中に一般販売開始予定です)


また、Creatioのサブセットである「IF60+How40」 を用いた新製品アイデア考案の演習も行いました。まず「アイデアの内部構造」について解説し、「What(何をする)」を発想するIF60(理想的なファンクションのエッセンス集) と、「How(どう実現する)」を発想するHow40(技術的ブレークスルーのパターン集) の概要と活用方法を説明しました。参加者の皆様は、ご自身の業界の製品を題材に、IF60とHow40を組み合わせて新しい製品コンセプトを発想する演習に熱心に取り組みました。「理想的な機能を付与し、仕組みを考える」 ことの重要性を体験していただきました.
さらに、考えたアイデアや企画に楽しさや感動を加え、魅力的なものへと変える発想法「HUMA(Happy Unique Moving Approach)」 についても解説しました。AIが思考を支援する時代だからこそ、人間ならではの「心の豊かさ」に根ざした発想力が重要になるという考え方に基づき、「幸せ」「楽しさ」「感動」の因子を活用してアイデアを発展させる具体的な手法をご紹介しました.

参加者の声と成果

当日は、土木技術、金属3Dプリンター、デザイナー、化学材料開発、食品産業、安全製品開発など、多岐にわたる業種からのご参加があり、活発な交流が行われました。
参加者の皆様からは、「生成AIと人間の協働による新しいアイデア創出の可能性を感じた」「JINCAやCreatioといった具体的な手法を体験できて大変参考になった」「異業種の方との交流から新たな視点が得られた」 など、多くのポジティブなフィードバックをいただきました。
本ワークショップを通じて、生成AIを適切に活用し、アイデアの量を増やしつつ、技術的な発想法と組み合わせることで、これまでになかった視点からの的確なアイデアが生まれることを実感いただけたかと思います。
また、ビジネス現場で求められるアイデアのスピードと量を楽しく体験し、短時間でアイデアを絞り込む判断力を養う良い機会になったようです。

宮城県の開催報告はこちら

posted by 石井力重 at 23:00 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年02月03日

GPTs『アイデア判定くん』

『アイデア判定くん』というAIを作りました。(正しくは「GPTs」を作りました。)
リンクはこちら → https://chatgpt.com/g/g-67a0637ac9148191b015c3bed565b7bd-aiteapan-ding-kun


スクリーンショット 2025-02-03 155835.png


「誰、何、狙い」(企画の最小骨格を記したアイデア)を入力すると、創造性の標準項目(少しいじったもの)で評価してくれます。数値は絶対値というよりは、裏側で基準としているアイデアとの比較値なので、あまり意味を重く取らなくても大丈夫です。


例えば、3つのアイデアのうち、どれがより良いかをはっきり比べたいときには便利です。

また、元のアイデアをさらにブラッシュアップしたいときに、どれぐらい変わったかを数字で見ることもできます。(こちらも数値の大きさ自体にはあまり意味はありませんが、目安にはなります。)


※AI自体のもつ不安定さ、挙動の制御の利かなさもあるので、確実性を長期にわたり保障できるかは自信がありませんが、何もないよりは便利かもしれない、と思い公開します。

posted by 石井力重 at 16:40 | アイデアの技法

2025年02月01日

ご案内:生成AI活用・製造業のためのビジネスアイデア創出ワークショップ(第3回)

2月7日(水)、宮城県主催のセミナーで「AIとアイデア」に関する講義を行います。
講師は、私・石井と伊藤利憲さんの2名です。
▼ イベント詳細・お申込みはこちら
https://www.mit.pref.miyagi.jp/event/20250207ideaws03/

2025年01月31日

1月の講義報告:探求テーマと新商品アイデア創出の場を提供

2025.png


1月は、まったく異なる二つの場でアイデアワークショップを実施しました。


ひとつは 石川県の小松高校 で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校の1年生向けに、「探求テーマをつくり出す」ためのワークショップを行いました。高校生たちは、ワイワイと活発に意見を交わしながら、自分たちの探求テーマを見つけていきました。最初は戸惑いも見えましたが、アイデアの出し方のコツを掴むと、思いがけない切り口やユニークなテーマが次々と生まれ、熱気に包まれました。


もうひとつは、医療機器メーカー における新商品アイデア企画の一環として実施したワークショップ。こちらは企業研修のため詳細は控えますが、参加者の皆さんは、限られた時間の中で次々と発想を広げ、現場の課題に即したアイデアを生み出していきました。医療分野という社会的に重要なテーマを扱う場で、創造的思考を支援できたことは、私にとっても大きな意義がありました。


高校と医療機器企業と、年齢も環境も異なりますが、どちらの場も、未来をつくるための場でした。探求する力、発想する力は、これからの社会にとって欠かせないものです。今回のワークショップが、それぞれの未来への一歩を支えるものになっていれば幸甚です。

右向き三角1 小松高校のスライドはこちら
https://www.docswell.com/s/ishii/Z2218N-tankyu

posted by 石井力重 at 23:00 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年01月13日

2025年の抱負「人機共想の深化」「脱皮侃創(カンソウ)」

2024年を振り返って

昨年は、「人機共想」の実践を目指し、AIと人間の協働による新しい創造プロセスを模索しました。以下にその成果を簡単にまとめます。

  1. 人間とAIの共同作業
    アイデアの断片をAIで整理し、本質を際立たせることで、企画の質と量を向上させました。

  2. 人材不足への対応
    AI指示文集を企業に提供し、アイデアコンテストなどで活用。集まるアイデアの幅と質が向上し、大規模な人数への対応も可能になりました。

  3. 人機共想の推進
    AIの知見と人間の感性を融合するプロセスを多数展開し、AI単独では得られない質の高いアイデアを創出しました。

  4. アイデアプラントの役割
    実践的な「AIとアイデア創出」の書籍を執筆中。AI発想法を取り入れた研修やセミナーを通じ、参加者に具体的な方法を提供しました。

  5. 高い人間性の仕事と直観力
    人間の「微かな魅力を感じ取る直観力」が、AIの能力を補完し、アイデアを磨く重要な役割を果たしました。

  6. 直観力合宿(構想)
    離島でのフィールドワークを通じ、直観力合宿の具体像や運営の課題を明確化しました。




2025_hofu.png

 

2025年の抱負

今年のテーマは、「人機共想の深化」。「創造性とAI」が織りなす新しい時代に、考える行為や創造プロセスを「2.0」へ進化させる挑戦を続けます。また、「ちょうどいい発想方法」を社会に広く提供していく年にしたいと考えています。

さらに、個人としての抱負も掲げます。

今年は 「脱皮侃創」 というテーマを心に据えました。

  • 脱皮: トラワレやしがらみを脱ぎ捨て、身軽になって新しい挑戦を。肩書や過去の慣習に囚われず、柔軟な発想で進みます。
  • : 考えをはっきりと打ち出す。直観力研究の中で得たこの姿勢をさらに実践し、率直に意見を表明します。
  • : よそ者(囚われのない)・若者(未成熟)・バカモノ(変なこと)的な視点を持ち、立場に囚われず、新たな創造を打ち出します。

年初の計画

  • Imagine Card: 想像力を引き出すツールを完成させ、社会に提供します。
  • 「IF60」カード教材: 魅力的な商品アイデアを考案できる新教材をリリース予定です。
  • AIと創造性の書籍: 幅広い指南書として完成させ、皆さんに届けられるよう尽力します。
  • 直観力合宿: 各地でのフィールドワークを重ね、具体的な形を模索します。

未来への「よりあいまいな見通し」

2025年は「創造性とAI」という言葉が飛躍的に注目される年になると予感します。社会全体が新しい時代の輪郭を模索し、議論が多様に発散しながらも、新たな創造性のあり方が見えてくる一年。AIが人と比肩してくることで、既存の秩序がカオスになり出します。こういう時代は、私のようなタイプには非常に面白い。

長い混沌の始まりともいえるこの時代に、創造性の可能性をさらに探求し続けたいと思います。

今年も、皆様とともに歩む一年にできれば幸いです。

 
 
コメント(執筆プロセスについて)

(この文章は、まず、AIに質問役になってもらって昨年の抱負に対するインタビューをしてもらいました。それを圧縮してもらい振り返り部分を作りました。後半は、自分が見つめるこの先12か月に、何が待っているかを思いつくままに述べ、AIに整理してもらいました。全体をAIに整理してもらい、最後に、石井の手直しをしてこの文章を作りました。
 AIによるサポートを受けることで、この記事の執筆作業は、ほとんどの時間、振り返るや構想や洞察に使えました。以前であればそのままその手の文章を乗せると、冗長で読みにくくなり、一年後の自分すらも読む気にならない文章になっていました。それが、今はAIの清書でかなり良くなりました。
 もちろん野放図に使っているわけではありません。AI清書文章が言いたかったことの文意をとらえているか、ハルシネーションがないかといった見直しをし、チェックを通ったものを、素材として残します。文章ブロックを作っていき、最後に組み合わせて全体としてAIで整える。それをまた自分がチェックする。という作業の仕方をしています。いわばステップバイステップでの共同執筆です。この辺が2025年の初頭の段階ではもはや普通の作法になっていますことも含めてここに記しておきます。

 なお、このカッコ内は自分で手打ちしている文章です。AIリライトが入っていないと、だいぶ違いますね。)

タグ:人機共想
posted by 石井力重 at 20:43 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)



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