2024年11月23日

全国各地で創造性を育む:4週間の旅仕事を終えて

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4週間、9つの街を巡りながら、大学生から小学生、専門家、地域の商業者まで、幅広い層の皆さんに向けて創造性をテーマとした講義を行ってきました。旅路の中で得た刺激や感性の豊かさは、私自身の新たな挑戦にもつながっています。(10月25日から11月21日までの旅仕事の報告をつづります)


各地での活動報告

  • 名城大学(名古屋)

    • 「アイデア創発ワークショップ」を開催。約200名の学生たちと、創造的思考の基礎を学びました。

  • 日本創造学会(久留米)

    • 「久留米絣をめぐるクリエイティブサロン・アイデアワーク」を14名の参加者と実施。伝統に新たな視点を組み合わせるアイデアを探求しました。

  • 南丘小学校(小倉)

    • 「発明教室のアイデア出しパート」を50名の小学生と共に。動物エクスカーションや子ども向けTRIZを使って、新しい商品アイデアを生み出しました。

  • 九州工業大学(飯塚)

    • 「アイデア創発ワークショップ」を100名の学生と実施。実践的なアイデアソンで場から良案を創出しました。

  • 某機関(川崎)

    • 「アイデア創発手法」を30名の専門家向けに。CPSやTRIZを用いた高度な創造技法を学んでいただきました。

  • 日野市

    • 「HINO商人塾第3回 発想力向上による新たな価値創造」を8名の商業者と。ビジネスに直結するアイデア創出を支援しました。

受講者の顔がわからないようにぼかした講義シーンの写真

名城大学(「3人ブレスト」のシーン)
南丘小学校(知財と発明の授業。活きのいい発言に、コメント中)
九工大(創造工学のミニレクチャー中)
久留米のクリエイティブサロンの移動車中。左から安松先生、古川先生、石井。

予期せぬ出会いと即興対応

旅の途中、恩のある先生から「近くにいるなら講義していってほしい」と急遽リクエストをいただくことも。ホテルに荷物を残したまま、一泊で近隣地域に移動し、小学校と大学でのダブルヘッダー講義を行うというタフなスケジュールも経験しました。これらの即興対応は、自身の柔軟性と適応力を鍛える貴重な機会となりました。


満足度と今後への課題

各講座では高い満足度をいただけたようですが、私自身は「もっと楽しませる講義ができるのでは」と感じています。参加者の笑顔や驚きの声をもっと引き出せるよう、来年に向けて改善点をたくさん見つけました。


感性の仕入れ:未来への投資

旅仕事のもう一つの目的は、「感性の仕入れ」です。これは、創造性を高め、直感力を養うための自己投資です。AI時代が進む中、人間に求められるのは豊かな感性と新しい視点です。

旅先での主な体験

  • 種子島

    • JAXA種子島宇宙センターでの見学ツアー。実際のロケットや格納庫を間近で見学。

    • H3ロケット4号機の打ち上げを見学(向かいの屋久島から)

  • 屋久島

    • 樹齢2000年以上の屋久杉を訪問。

    • 温泉の湧く海岸での泳ぎや、西部林道での野生動物との遭遇。

    • 滝や渓谷の清流に圧倒され、屋久島でしかできない体験を満喫。

  • 久留米周辺

    • 北原白秋の故郷・柳川や吉野ケ里遺跡の訪問。

    • eビークルパークや石橋記念館での学び。

  • 川崎

    • JAL工場見学では、飛行機のメンテナンス作業や着陸を目前で見学。

これらの体験は、創造活動の源泉となり、今後の講義やワークショップに生かしていきたいと思います。


種子島宇宙センター(本物のロケットを至近距離で見学。ハンガー内のH-IIロケット7号機)
屋久島(2000年以上の杉が生きている太古の森をめぐる。形容しがたい良さ)
eビークルパーク(カブのエンジンで走るクラシックカー「N193」0の運転体験)
JALスカイミュージアム、5秒で着れる特殊な仕掛けの機長服(試着用の特殊なつくりで割烹着のように着る)

ビジネスオーナーたちとの即興でのブレスト

旅先では、出会ったビジネスオーナーと事業成長のためのアイデアブレストを行うこともあります。これは報酬のない社会貢献活動ですが、相手が望む場合には喜んで協力しています。時には素晴らしいアイデアが生まれ感謝されることもあれば、なかなか成果が出ないことも。相手のニーズを尊重しつつ、今後も続けていきたいと思います。


師走は地元での活動を

12月は仙台に戻り、地元の大学や組織でワークショップや創造研修を行います。師走はなぜか地元貢献の機会が一気に増える時期です。多くはボランティアに近い案件ですが、自分の住む街の未来が明るくなるよう、全力で取り組んでいきます。


ご依頼・ご相談をお待ちしております

全国各地での活動を通じて、多くの出会いと学びがありました。これからも、アイデアや創造技法に関する講義やワークショップを全力で提供していきたいと思います。

「こんなこと、お願いできるかな?」というご相談がありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。新たな出会いを心より楽しみにしております。


石井力重(アイデアプラント 代表)
rikieどっとishiiあっとまーくgmail.com

posted by 石井力重 at 21:30 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2024年11月12日

AI時代のアイデア創出:創造工学で企業の未来を共に築く

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近年、AI技術の進化により、アイデア創出の手法が大きく変わりつつあります。AIを活用することで、短時間で多様なアイデアを生み出し、人間の深い洞察と組み合わせることで、より豊かな発想が可能となっています。
(私はこの構成を「人機共想(じんききょうそう)」と呼んでいます。)


しかし、AIの導入に際して、どのように活用すべきか迷われている企業も多いのではないでしょうか。
アイデアプラントでは、単に一般的な方法論を提供するのではなく、各企業の文化や独自のアイデア創出の特徴に合わせたスキームを共に構築することを大切にしています。私たちは、創造工学の知見と豊富な実績をもとに、クライアントの社内に既にある創造ベストプラクティスを活かし、その会社用のカスタムメソッドを整備しています。


特に、プログラミングの専門知識がなくても、文系の方々が無理なく活用できる無料の生成AIや、社内用の対話型AIを活用したスキームを提供しています。
これにより、各自が自分のペースでAIを使いこなし、必要に応じて自ら改良を加えることが可能です。


例えば、ある企業では、従来のブレインストーミングにAIを組み合わせることで、短時間で多様な視点からのアイデアを収集し、その中から最適なものを選び出すプロセスを確立しました。このように、AIと人間の創造性を融合させることで、新たな価値を生み出すことが可能です。(もちろん、AIありきではありませんで、AI使用がむしろ足かせになるような場面では、人間のみの発想プロセスにスイッチすることも踏まえつつのーー、です)


私自身、日本創造学会の理事として、創造的な企業が次々と生まれてくる社会の実現を目指しています。
AI時代におけるアイデア創出の在り方について、疑問や不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


皆様と共に最適なアイデア創出の方法を探求し、実現してまいります。



posted by 石井力重 at 11:58 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2024年11月10日

イマジンカード(Imagine Card)学会発表

IC.png

2024年11月10日、日本創造学会の研究大会(久留米開催)でポスターセッションで研究発表をしました。

その際の資料は、このページに設置してあります。

ポスター掲示スライド

Poster_Presentation_Ishii_2024Kurume.pdf

ポスターは、このスライドを並べて、カード一覧とともに、掲示しました。(一部、体裁は修整しています)

予稿集(A4 1ページ)

Research_Abstract_Ishii_2024Kurume.pdf

予稿集は「イマジンカード」のフルセットを掲載しています。教育現場でもプリントアウトして使っていただけるように設計されていますので、授業やワークショップでお試しください。
(A4出力したものは、個人使用にはちょうどいいのですが、グループでの使用には小さいでしょう。適宜、拡大してお使いください。学会発表の場では、はがきサイズのカードに出力したものを掲示しました)


注:このブログの規格が古いため、セキュリティーの設定によっては開けないことがあります。その場合は、PDFのところで、「右クリック」して「名前を付けてリンク先を保存」を押して、DLしてください。(この仕様を、何とかしないといけない、とは思っているのですが。。。)


研究の概要

今回の研究は、体の動きを通して創造力を引き出す方法に焦点を当てています。特に、私が開発した「イマジンカード」を使用することで、動きの自由さや独自性が創造性にどのように影響するかを調査しました。これまでのデータからは、カードを使った動作が、自由に動いてもらうよりも多くの人に「創造的だ」と感じてもらえることが分かっています。


イマジンカードを使ってみたい方へ

このカードは、ただのツールではなく、創造力を引き出すための「遊び」の提案です。一人でも、グループでも、楽しく動きながらアイデアを発想するために作られています。どうぞ、自分なりの工夫を加えて、自由にお使いください。


最後に

私自身、教育とは「未来に明るい希望を持てるようにすること」だと信じています。もちろん、知識やスキルの習得はその土台ですが、それだけではなく、自分の力で道を切り開いていけるという感覚を与えることが重要です。

今回の研究発表が、直接的にこの教育の考えに繋がるわけではありませんが、AI時代における人間のより深い創造力を育む一助になればと願っています。そのため、学会を通じて、イマジンカードをご紹介させていただきました。

posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2024年10月26日

第4回ゲスト講義:「アイデア基礎」の授業でクリエイティブ・コミュニケーションを学ぶ

10月22日、東北工業大学での「アイデア基礎」授業の第4回目となるゲスト講義をしてきました。

この授業は、年間5回の特別講義シリーズで、毎回3コマ連続して行われ、さまざまなアイデア発想法やブレインストーミング技法を実践的に学んでいます。

今回の授業は「アイデアソン」です。その狙いはクリエイティブ・コミュニケーションを体験しながら学ぶことです。

まず、三人ブレインストーミングから始まり、アイデアスケッチ、ハイライト法(優れた案の抽出)、アイデアレビューと続きました。

さらに、ランダムに4人のグループに分かれ、各アイデアに「幸せ」「楽しさ」「感動」の要素を加えて発展させるブレインストーミングも行いました。


アイデアの発展ツールを活用して
アイデアプラントの「Roku」(六角形の紙)と「Core」(丸くて2本の差し込み棒がある紙)を用いて、アイデアの発展方向を視覚化。学生たちはアイデアの進化を実感しながら、そのプロセスを体験しました。


今回のテーマ:「新しいスポーツの考案」
今回のテーマは「新しいスポーツを考案する」というもの。ARやAI、デバイスの使用も可能としたため、テクノロジーの活用も視野に入れたアイデアが求められました。過去にも何度か取り組んだテーマですが、今回もデザイン系の学生から新鮮かつ独創的なアイデアが多数出され、特にトップを取ったアイデアには哲学的な深みが感じられるものもあり、学生の発想力の豊かさに改めて感心しました。

RokuとCore.jpg


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posted by 石井力重 at 10:33 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2024年10月23日

発想の回廊を探す旅

(日本創造学会の)理事の石井力重です。「石井さん、各地をふらふらしてますよね、どんな仕事なんですか?」とよく聞かれます。私はアイデアプラントの代表として、各地の企業さんの創造支援をしながら旅仕事をしているのですが、その旅の中で、まるで「発想の回廊」を探しているような心持ちになることがあります。今回はその「発想の回廊」について少しお話しさせてください。


昔、ある人が酒席でこんな話をしてくれました。「『発想の回廊』という場所があるらしい。そこを歩いて巡ると、アイデアが湧いてくる回廊だそうだ。」

彼は、生態信号を利用して植物にSNSの文章を書かせるなど、才気あふれる人物です。その言葉に私は強く惹かれ、すぐに調べてみたのですが、どれだけ探してもそれらしい情報は見つかりませんでした。

数年後、再び彼に会いその話題を持ち出すと、彼自身は「発想の回廊」という単語も、それを私に話してくれたこともすっかり忘れていたのです。こうして出典の辿れないコンセプトだけが、まるで幻のように宙に浮いたまま残されました。


それでも私は、この「発想の回廊」という考えに強く魅了され、「発想の回廊を探す旅」が私の旅仕事のサブテーマの一つになっています。「具体的な情報もないのに?」と思われるかもしれません。確かにそうです。
しかし、私は、人それぞれにとっての「発想の回廊」があるのではないかと考えています。例えば、「哲学の道」はある哲人にとってはそのような場所だったでしょうし、ある人は「川崎駅のある階段をダッシュで上り、隣のホームへ下ると、ふっとアイデアが湧く」と言います。


そこで提案です。旅雑誌のようなことを言い出しますが、あなたにとっての「発想の回廊」を探す旅に出てみませんか?「移動する距離と発想の量は比例する」とは、古今東西、多くの人々が述べてきました。


しかし、旅に出るきっかけがないとなかなか行動に移せないものです。そこで、出張があった際には、その場所から電車一本で行け、観光情報がほとんどない町を探してみるのはいかがでしょう?駅を出る。予想通り何もない。「観光に来たの?」と不思議な顔をされる。路地に入る。無名の記念館に足を踏み入れてみる。町外れまで歩いてみると、都会では見られない「町の終わりの先にある風景」が広がっている。

回廊という形をしていなくても、あなたにとっての「発想の回廊」的な場所が見つかるかもしれません。


少し抽象的すぎるので、私が旅の中で「ここを見た人が『発想の回廊』だと感じたのではないだろうか」と直感した場所をいくつか挙げておきます。


  • 永平寺(福井県)

  • 大石林山(沖縄県)

  • 養老天命反転地(岐阜県)

  • 室生山上公園芸術の森(奈良県)

  • 常滑やきもの散歩道(愛知県)

  • 清澄庭園(東京都)

  • 大塚国際美術館(徳島県)


これらの場所の魅力をあまり説明すると、本の結末を明かすようなものになるので控えますが、少なくとも私にとっては、アイデアに行き詰まった時にふらりと訪れたくなる場所です。


「発想の回廊って、もしかして...」と感じた場所やアイデアがある方は、ぜひ教えてください。もし「全国発想の回廊マップ」ができたら、きっと面白いものになるでしょう。次の旅では、あなた自身の「発想の回廊」を探しに出かけてみてください。新たなアイデアが、きっと湧いてくるはずです。


本原稿は、日本創造学会のニューズレターに寄稿した原稿を一部修正したものです。
掲載紙:Japan Creativity Society(日本創造学会)NEWSLETTER 2024.10.18 No3

日本創造学会ニューズレター「発想の回廊」.png


posted by 石井力重 at 11:20 | 旅先にて

2024年10月04日

大学1年生100名の困りごとを分類し、生成したブレインストーミングのお題17選

大学生に向けて、ブレインストーミングを教える教員の皆さんに、お役に立てばと、シェアします。「次のコマ、グループワークだ。なにか良いお題、ないかな。」というときに最適です。学生さんにこのまま提示して、「各チームで好きなお題を選んで」としてもいいでしょう。

1.     課題の先延ばしを克服するための効果的な方法とは?

  • 学生が課題を後回しにしてしまう原因を分析し、解決策を考える。

2.    早起きを習慣化するためのユニークなアイデア集

  • 朝起きられない悩みを解消する新しい方法を提案。

3.    人見知りを克服し、友人関係を広げるための戦略

  • コミュニケーション能力を向上させるための具体的なアプローチを議論。

4.    学生の金銭的負担を軽減する節約術と収入源のアイデア

  • 経済的な問題に対処するための工夫を共有。

5.    大学の交通アクセスとキャンパス環境を改善する提案

  • 通学の不便さを解消するための具体的なプランを考える。

6.    時間管理の達人になる!効果的なスケジュール術を探る

  • 時間の使い方が下手な人向けの改善策を討論。

7.    健康的な生活習慣を身につけるためのセルフケア方法

  • 体調不良や体力不足を解消するための生活習慣を提案。

8.    学業、バイト、趣味を両立するためのバランスの取り方

  • 忙しい学生生活を充実させるための秘訣を共有。

9.    学生食堂のメニューをより魅力的にするためのアイデア

  • 食堂への不満を解消し、満足度を高める提案を考える。

10. ストレス解消とメンタルヘルス向上のための新しいアプローチ

  • 落ち込みやすい性格を改善する方法を議論。

11.  部屋の片付けと生活空間の最適化術

  • 散らかった部屋を整理し、快適な生活を送るためのアイデアを共有。

12. 一人暮らしの学生が直面する課題とその解決策

  • 家事の面倒さや生活リズムの乱れを改善する方法を討論。

13. コミュニケーションツールを活用した人間関係の構築法

  • LINEやSNSでの効果的なコミュニケーション術を探る。

14. 体力向上と健康維持のための簡単なエクササイズや習慣

  • 運動不足を解消し、健康的な体を作るための方法を提案。

15. 多様な人々と交流するためのキャンパスイベント企画

  • 学内の人間関係を広げるためのイベントやサークル活動を考える。

16. テクノロジーを活用した学習効率アップのためのツール紹介

  • 学習アプリやデジタルツールを使って効率的に勉強する方法を探る。

17. ポジティブな自己イメージを形成するためのセルフエンパワーメント

  • ネガティブ思考を克服し、自信を持つためのアプローチを共有。

脚注「このリストは何なのか」

制作者

石井力重 いしいりきえ
(アイデアプラント 代表)
(早稲田大学 非常勤講師)
(日本創造学会 理事)

制作方法

  1. 某大学1年生100名に日常の困りごとを思い浮かべてもらいました。
  2. 次に「困りごとを優れたテーマへ加工する技法」をレクチャーし、実践してもらい、専用フォームに投稿してもらいました。234個のテーマが集まりました。
  3. テーマ集を、意味の近いものを小分類し、さらに大分類しました(AIで実施しました)。その結果を、石井がチェックし、幾度かやり直して最適なものを得ました。
  4. それを素材にして、大学生が魅力的に感じるお題文章を20個生成してもらいました。(AIで実施しました)
  5. そのうえで、大学の固有性、個人情報がわずかでも感じ取れるものを取り除き、どの大学でも有効なリスト(17選)にしました。(ここは完全人力、石井が精査しました)

どうしてシェアしているのか

皆でより良い教育を。誰かの著作権には配慮したいですが、自分の作ったものに関しては「いいもの作って、皆にシェア」で行けるといいなあと思っています。
感想フィードバックや「ブレストの講義に関してこれに困っている」といった課題をコメントいただければ、うれしくなってまた何かシェアしていくような、ちょろい石井です。ぜひ、お寄せください。


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仙台城址・伊達政宗騎馬像。政宗には400年の計があったそう。

 

posted by 石井力重 at 14:17 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2024年10月03日

生成AIの「素の画風」を比較:各モデルの個性を探る

よく利用している生成AIの画風の違いを、イメージで比較してみました。

目的

生成AIの画風はプロンプトで指定すれば変えられますが、あえて指定しない場合、各AIがどのような「本来の画風」を持っているのかを探ってみました。

方法

一般的なモチーフ(例:人物、食べ物)は、先進的なユーザーが大量に描かせてきたため、その影響を強く受けやすいだろうと考え、そうした影響が少ない題材を選びました。(完全に影響がないわけではありません。AIは何かを学習していなければ生成できないためです。)

題材(描かせたもの)

  • 「具体性を表す抽象画」

  • または

  • 「具体性をイメージする抽象的なシンボル」

  • (画像生成専用のAIではないAIは、”ーーを描いて” と続けた)

各社AIの描いたもの

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具体性を表す抽象画

各AIの印象

  • Adobe:さすがにかっこいい。芸術的で現代的な仕上がり。

  • Google:意外にも現代アート的で、悪くない印象。

  • Microsoft:一度に多くの画像を生成する傾向があり、ビジネス向けでコンパクトにまとまっている。

  • OpenAI:ミヒャエル・エンデのような独特なファンタジー文学の挿絵風。

まとめ

各AIが学習しているデータは地下水脈のようなもので、なるべく素直にそこから汲み上げた水を見ることで「素の画風」が見えます。
今回の結果から、それぞれのAIの「地下水脈」の色が垣間見えた気がします。
(ただし、「抽象画」という特定の要素が結果に影響しているため、これが完全にAIの基本的な傾向を示しているとは言い切れません。それでも「なんとなく感じている画風の違い」がだいたい反映されています。)

posted by 石井力重 at 09:51 | 新しい知識を学ぶ

2024年09月24日

夏の旅仕事は、八尾(20名2日間)、早稲田大学(200名4日間)の講義ワークショップをしてきました

8月の終わりから9月の初めまで17日間の旅仕事に出てきました。「講義」と「感性の仕入れ」です。

余談から。

「感性の仕入れ」というのはアイデア創出の源泉であり大事な「インプット」の時間です。人から見ると、気の向くままに、ふらふら旅しているように見えるでしょうけれど、テーマがあり、テーマ外の出会いも柔かく受け止める姿勢で、行った先の土地でフィールドワーク的にいろんなことを吸収します。
旅の折り返し地点は高知県の最も西の地点。そこで偶然出会った、その日ちょうど誕生日で93歳になったという方と2時間ぐらい、いろんな話をしたり。戦争の悲惨さ、戦時下になったら生活するうえで何をすべきか、のノウハウなどは文献にも滅多に

報告の本題へ。

さて、八尾市では起業家の卵、あるいは、すでに起業していて伸びようとしている創業者が受講する八尾市の起業家育成講座です。石井はアイデア創出の回を担当。一日8時間を連続2日間、という結構スパルタンな構成。でも、楽しんで学んでもらえたようです。

早稲田大学では、人間科学部でデザイン論を、夏季集中講義で。場所は所沢キャンパスで、受講生は200名。このキャンパスの最大級の大規模授業です。こっちはさらにハードで、朝から夕方まで4日間連続で、大人数で立って動いて、アイデア創出を実践していく、という内容です。この仕事は、講義ーーという側面だけでなく、大規模イベントの運営、という側面もあり、質と量の両方を求められます。(講義の質、大人数でのワークショップ)。全力でお話しして、運営して、楽しんで学べて将来の仕事に役に立つ内容を提供するぞ、という姿勢でやっています。学生さんの全員の評価は分かりませんが、個別に来て感想を教えてくれた学生さんの言葉は講師冥利に尽きるものでした。(もっとも、わざわざ言いに来てくれる受講者というのは、集団の中でも満足度の高い人なのでそれを石井の評価の代表サンプルであるかのようにいうのは、いささか厚かましいわけで。)

designron2024.png

他、旅仕事の前後にも、2件ほど、大企業さん向けの講義ワークショップをしました。
重工業の企業さんのアイデア創出に向けたものが1件。
先端産業の装置産業の企業さんのアイデア創出に向けたものが1件。
どちらも、他の案件と同じく全力でお話ししました。

夏の1か月をざっくり束ねての活動報告でした。


posted by 石井力重 at 00:18 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)



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