2006年09月30日

アイデア会議。ファシリテータ冥利に尽きる経験。

9月30日。アイデア会議を開催しました。若手起業家殿が実テーマをもちこみ、それをアイデア会議参加者が創造性を引き出す会議ステップを踏みながら、発想を。土曜日の午後、昼から夜までの5時間でしたが、ゴール目前の課題の対策アイデアを発想するころには、もう暗くなっていました、大笑いしながらのあっという間の半日。

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(会議の冒頭、クライアント(課題を持ち込む人)から課題テーマの説明)

はじめに、クライアントが、手短に議題となる課題テーマと、課題の本質を6つの視点から紹介します。

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(写真右手、クライアントのお2人。アイデアのセレクション中。メンバーはその間もあるゲームをしてすごす。)

アイデアを出すメンバーは、実現の方法はさておき、とにかくあらん限りの発想を発散させていきます。常にエネルギーを高く保つための工夫があります。一方、クライアントは全体9工程の内の6工程を単独で担うため、かなりの集中力を必要とされます。そしてクライアントが手に入れるアイデアの量はすごい。

アイデア会議03.jpg

会議の終わった後には、アイデアの実現方法に関する重要なコンセプト出来上がります。必要な道具は、ポストイットと模造紙とマジックと仮止めテープ。費用は全部そろえても4000円程度です。広い壁とプロジェクターと参加できるメンバーの確保が一番重要です。


アイデア会議のファシリテータとしてのはじめの経験でしたが、得がたい経験と大きな学びを得ることができました。課題を持ち込んでくれた起業家のお2人、アイデア出しに参加していただいたメンバーの方々に、心からの感謝をしたと思います。ありがとうございました。(一番遠い人は、車で数時間をかけておいでいただきました。感謝!)

2006年09月29日

アイデア会議の準備。おもしろくなりそう。

9月29日。明日のアイデア会議のクライアントであるIT起業家チームと、事前準備。彼らの事業状況と開発テーマに対する説明スライドを一緒に作っていました。シネクティクスをベースにした会議手法であり、かなりクライアント(テーマの持ち込み者)には事前準備に時間をかけてもらいます。

準備ミーティングの解散後、夜遅くに最終版が起業家から出てきました。はじめのスライド原案に比べてみると、相当におもしろいテーマ設定になりました。楽しいアイデア会議になりそうです。

(参考)クライアントの事前準備

2006年09月28日

求められる産学連携のサポート。

9月28日。ヒューマンサイエンス系の研究分野をもったある大学の産学連携部門の方とミーティングをしました。

仙台では、産学連携に関して、”学が多くて産が少ない”という特殊な状況にあります。多くの地域とはその点が逆なのです。大学はシーズの開放・活用をしたいけれども、それを使う企業がすくない。なので、新設の産学連携の部署では、積極的に対応をしてゆく必要があります。また、シーズ主導で研究プロジェクトが進むケースでは、出来上がるものは市場化に遠く、内部の事業化コーディネータが非常に苦労する例が多く見られます。しかも、往々にして、優秀な一握りの人が、全体の相当な割合のパフォーマンスを担っています。

本日ミーティングでおいでになられた方は、若いながらも、そうした組織の柱となる方でした。その方の詳しい要望は書くことができませんが、事業化の支援者として、できる限りのサポートをしてゆきたいとおもいます。いくつかの部分で私がお役に立てそうなので、案件が本格化すれば、ぜひいろいろ一緒にその方と仕事をしてみたいとおもいます。

ありがたいことに、下期や2007年度も忙しくなりそうです。どんな展開を見せるのか、いまから楽しみです。

2006年09月27日

アイデアの技法 ブレインライティング(BW)

チームで実践する効果的なアイデア出し方法で、ブレインライティング(BW)という方法があります。ブレインライティングとは、30分の間、無言で、しかし、メンバー同士の創造性を掛け合わせながら、アイデア出しをする方法です。実際にワークショップの際に試したりするのですが、簡単な割りにかなり面白い効果がみられます。6人で30分おこなうと108個のアイデアが出ます。

以下、BWの概要です。

6人がそれぞれに、A4の紙に、6×3のマトリックス書きます。

ブレインライティング.png

紙の一番上の余白に「アイデア出しのテーマ」を書き込みます。

はじめ、一行目の3つのセルに、アイデアを書き込みます。5分間。

5分経ったら、左隣の人に、紙を回します。自分は右手の人から紙を受け取ります。

2行目に3つ、アイデアを書きます。前の人がうめたアイデア(一行目のA,B,C)を転用したり、逆にしたりしてみたり、あるいは全く無視して独自に考えたり。5分間。

そして、5分経ったら、また左手に。以降これを繰り返します。(後半ほど、上に出てきたアイデアをひねってみたり、組み合わせてみたりする機会が増え面白くなります。)

こうして、30分後には、3個*6行のアイデアが書かれたシートが6枚出来上がります。つまり108個です。


この発想作業のいいところは、シャイな人でも十分に発想のセンスを発揮してもらうことができるところです。ブレストが持つ課題が克服されています。(ブレストはしゃべり続ける作業なので、じっくり考えて発案したい人には、すでに考えていたことが流れから離れしまっていたり、発言の機会を捉えにくく発案のチャンスを逃したりします。一般に、ブレストは、コミュニケーションスキルの高さが影響します。)

そのほか、BWには、アイデアが残りやすい、荒唐無稽なアイデアを出しやすい、というメリットも、実はあります。

とはいえ、デメリットもあります。BWは、30分で出されるアイデアの数は108個(=18秒に1個)です。メンバーのテンションが高い状況のブレストでば、単位時間当たりにもっと多くのアイデアがでます(およそ、5秒〜10秒に1個)。また、インパクトのあるアイデアが裾野を広げていく機会もやや抑制されます。BWにはこうしたデメリットがあることも理解して、チームの状況にあわせて使うと効果的です。

(参考サイト)日本創造学会 ブレインライティング

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2006年09月26日

アイデア出しの技法ワークショップ(in 東北大)を行いました。

9月26日。東北大/経済の新棟10階にて、アイデア出しの技法ワークショップを行いました。東北大学の経済の2年生3年生の方が参加されていました。中には、ヨーロッパ系の留学生の方も。

講義資料 スライド(フルデータ版)

アイデア創出ワークショップ東北大.jpg
(前半の講義を聞く部分の様子)

今回は60分構成で、個人で行うアイデア出しの手法、チームで行うアイデア出しの手法、それから、アイデアの収束に関する手法、という3つのテーマについて実際に手を動かして体験してもらいました。

アイデア創出ワークショップ東北大2.jpg
(後半は、チームでブレストを行います。私もちょっと参加させてもらいました。)

結構面白いアイデアが出ていました。特に福祉分野では障害者の疑似体験を身に身に着けて、健常者が障害物をすすむ競争をしたり、身障者を交えてのオリンピック、などなど、面白い発想が出ていました。

配布資料 6W3Hシート(構想整理用の発散収束ツール)

今回は、アイデアの収束の手法についても6W3Hシート、というツールをつくって、マンダラートの持つ発散・収束プロセス特性を使ってアイデアをまとめる作業を行いました。試みとして行ったのですが、わずか90秒という時間の間に、発散しきったブレストのアイデアをよくまとめられていたとおもいます。本当は収束させるだけで20分は欲しいところですが、これを端的に経験してもらう意味で非常に短い時間でまとめてもらいました。アイデアのよさ、面白さをいかしたまま、企画書として兼ね備えているべき要素を盛り込んだ企画発想を将来行うさいに何らかの役に立てば幸いです。

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2006年09月25日

発散したら、次は収束です。

一人で、あるいはチームで、アイデア出しをすると、テーブルの上にたくさんのアイデア。さて、では、どうやって企画にまとめましょう。アイデアを大量に出すことに成功しても、どうそれをまとめるのか、社会人でも結構、苦労します。

私がいつもお話しするオススメの方法(初級、中級、上級)がいくつかあります。以下に、そのうちの一つ(初級)だけご紹介します。いくつかの手法を混ぜて作業プロセスに直したものです。初級のベースは、収束作業もできるだけ楽しく創造的にしたい、です。

まず、仕事用6W3Hカード。

6W3Hカード.PNG

これが企画要素を描き出す(=発散プロセス)、そして整合性をチェックする(=収束プロセス)作業を自然と行うシートです。

6W3H発散収束プロセス.PNG

作業手順

1)中央と周囲のセルに単語を入れよう。
中央のセル「何を(=ビジネス企画であれば、”商品””提供サービス”)」を入れよう。

そして、周囲の8セルを、埋めよう。
マインドマップから抜き出してもOK。一つのセルに2つ3つ入れてもOK。(例:「どこで」のセルに=“ネットで”“デパートで”“屋台で“の3つの可能性を入れておく)。マインドマップに良いのが無ければ、その場で考えて埋めても、OKです。どうしても埋められないセルは後回し。ただし、企画実行時の詰めの甘さを減らすには、その埋められないセルを埋めようと努めること。

2)複数の単語が入っているセルについて、採用する単語をきめる。
全体の整合性をみながらもっとも採用したい単語に○をつける。丸のつかない残りの単語も消さないでとっておこう。

3)周囲8つのセルから、中央のセルの整合性を検証する。
8つの周囲のセルと中央のセル、その組み合わせで企画としていけるか、修正を受ける必要があるのか、検討する。(全体を統合的に見て、「何を」を再度定義する)。はじめに書いた「何を」は、周囲8要因に囲まれることで、より企画として適切なものにブラッシュアップされる。

4)主要な要素をもれなく含んだ文章として、アイデアを仕上げる。
ヘッドライン化(1〜2行の端的な文章)にアイデアを仕上げよう。人に説明するときには、相手や状況に応じて、必要な要素をピックアップしよう。(9セルの全てを説明するのは長くなりすぎるため)。
ただし、どうしても、時間が無ければ、6W3Hシートをさしながら話してもOK。なお、端的な伝え方の一例としては、上段・中段・下段の中央セル(だれが、なにを、どの程度までする)だけを伝えるのもありです。”誰が何を”する、だけではなく、”どの程度まで”を伝えることで仕事の品質を指定します。

(ポイント)
posted by 石井力重 at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 事業活動/アイデアの技法

2006年09月24日

6W3Hカード

構想整理のときに、マンダラートの9セルをつかうと効果的に自分に問いかけることができます。仕事のチェックツールとしても使えます。

仕事の依頼を受けるときのチェック項目を、5W1Hではなく5W3Hとしているケースがありますが、ここでは、さらにWが一つ多く、6W3Hを採用しています。

6W3Hカード PPT版 6W3Hシート.gif

■ 詳しい説明
posted by 石井力重 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 事業活動/アイデアの技法

2006年09月23日

牡鹿町家族旅行村

9月23日。デュナミス(私の受入機関)のみなさんと一泊の工程で、牡鹿半島に旅行に行ってきました。宿泊は、牡鹿町家族旅行村です。8人用と5人用のロッジを一つずつ借りて夜は新鮮な海産物をバーベキューで食べました。

牡鹿町家族旅行村1

行ってみて、驚いたのですが、この家族旅行村のロッジは、きれいで快適、そして面白い構造になっています。非日常の旅行先としての雰囲気や、休暇の快適さの両方が備わっています。場内の道路や芝生もよく整備されています。

牡鹿町家族旅行村2

キッチンとリビングはかなり天井が高く、大きなガラス張りで開放的。その外には小さなテラスがあり、前面には、太平洋と金華山が一望にできます。しばらくこもって執筆をする、なんて時にはこの上ない環境です。(FOMAは室内だと圏外。机はしっかりしたものがあって、冷蔵庫、TV、エアコン、きれいな風呂、トイレ、寝具があります。)

デュナミスの面白いところは、お酒を飲んで深夜になったころ、ノートとマジックで、フリップボード会議手法をもちいた遊びなどを行うところです。単に娯楽の消費行動ではなくて、遊び自体も知的生産だなぁ、と感心しながら、楽しんでいました。その場で即興で各人の考えたフレーズを組み合わせたもので社歌をつくろう、ということにも。さてどうなることでしょうか。たのしみです。続きを読む

2006年09月22日

態度を選ぶ。おもしろBOX。人材を財産にする講義。

元気サポートの伊藤社長殿の講義を受けてきました。三週連続なのですが、その第二回目。今回は、フィッシュ!のお話しを紹介していただきました。意識の持ちようがもたらす変化の大きさを非常に感じ取りました。態度を選ぶ、という話しが出てきます。今日一日を、楽しい幸せな日にするのか、ふさぎこんだつまらない一日にするのか、朝起きたら、自分で態度を選択する。といった話しが非常に学ぶところが大きかったです。せっかくだったら、今日という日を幸せに楽しく過ごしたいわけで、であれば、その「態度を選択する」わけです。これは、本当になるほど、とおもいました。

それから伊藤先生のさまざまな人材を財産にする方法を教えていただきました。詳しいお話は控えたいとおもいますが、すごくいいなぁとおもったので、一つだけご紹介します。

オフィスにおもしろBOXというものを設けておられます。おもしいチラシやいいDM、読んでみてよかった本などを、そこに入れておくのだそうです。これはなるほど、とおもいました。優れた事例を共有するのにもいいし、休憩のときに何かをざっと見るのにもいい。自分のいいと思ったものをあつかましくなく人に紹介できるし、自分の仕事にすぐに行かせる資料も手に入る。多分、社内のコミュニケーションのきっかけにもなっているだろうとおもいます。

元気サポート.jpg
(伊藤先生。おもしろBOX、それから、朝の元気のミーティングの魚。)

朝の元気のミーティングでは、フィッシュ(魚)のぬいぐるみを人に投げて即興でよかった話しをする、朝一番で元気に、前向きになる朝会。すごくいいですね。

(私見)経営資源のうち、使うほどに価値の上がるリソースは”ヒト”だけです。一方で投資金額が突然なくなる可能性があるのも”ヒト”です。人材を財産とできるかどうか。そのために深い経営者の洞察や取り組み、日々のレベルのさまざまな創造的な工夫がひつようなのだろうとおもいます。戦略でびしっときって、それを軸にあとは必要なし、というスタイルのことは、人財投資にかぎっては、すこし勝手が違うようです。このセミナーではそういったことをとても強く気づかせてくれます。リベラルでいようとしている自分自身にもある種の旧式の社会様式が刷り込まれていることに、はっと気づいたセミナーでした。
posted by 石井力重 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年09月21日

宮城県でTRIZセミナーが開催されました。

9月21日。宮城県の機関である宮城産業技術総合センターにてTRIZセミナーが開催されました。参加者はざっと見た目で40名前後。講師はパットブレーンの片岡先生で、90分の講演の中で、「事例」+「ポイントを絞った理論&演習」+「強い知財にむけて」の3つをお話しいただきました。会場から結構活発に質問や発言がなされていました。

TRIZセミナ0921.jpg

私も宮城TRIZ研究会として簡単にご挨拶をさせていただきましたところ、ありがたいことに、その後、研究会へのお問い合わせや参加を希望をされる方からのご連絡をいただきました。皆様からの要望を受けて、十月中旬の平日の夜、仙台市内にて、勉強会を開催すべく準備を進めています。(候補日時:10月19日木曜日18:30〜、五橋近辺)ぜひご質問やお問合せあれば宮城TRIZ研究会(Mi-TRIZ)までお気軽にお問合せください。
posted by 石井力重 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2006年09月20日

アイデアメーション、最初に考えつくことはみな同じ。

創造性は多様?それとも、人間の思いつくことは大体同じ?

このことはずっと私の中で疑問であり、整合性の無い(矛盾する)基本特性として不思議におもっていました。人間の発想力はすばらしいのか、それとも、ありきたりなものなのか。

これを『スウェーデン式アイデア・ブック』をみることで統合的に理解できるようになりました。この本では、「最初に考え付くことはみな同じ」といっています。これを、アイデアとは区別して”アイデアメーション”(アイデア+インフォメーション)と呼んでいます。はじめにぽろぽろと思いつくことは、大体誰かしら思いついたことのあるものである、これは確かだとおもいます。先日あるセミナーで、10秒で**の絵を描いてください。という課題を3問出されたときに、私が書いた絵は、その後に講師のPPTのものとほぼ一緒でした。80〜90%がそう書くそうです。”へぇ〜ふしぎ”とおもいながらも、人間の創造性は意外と似通っている部分があるのも確かだ、と認識しました。

一方で優れたアイデアは存在します。なるほど、、、とうなるような優れたアイデア、利益モデルを生み出すアイデア、に時折目にかかります。人間の創造性は多様だし、無限だ、とおもいます。さまざまなデザインも。

さて、創造性は多様?似通っている?ということがこの辺まで来てわかった気がします。アイデアは出始めは、みんなが考え付く「アイデアメーション」つまり、アイデアというよりはインフォメーションなのだ、と。確かにマンダラートをワークショップで書いてみると一枚目の単語は結構似ていることもあります。異なるチームの初期のプランが似ていることもあります。でも次第に時間をかけていくと、独創的なもの、簡単には思いつかないものへ昇華していきます。つまり、ところてんのように出てくるアイデアは最初は、アイデアというよりはインフォメーション。後ろのほうを搾り出すほど、アイデアフルになる。ということのようです。

先日のSN変換表のワークショップでも同じことがありました。妥当性の高い見込み用途が出尽くすと次第にアイデアフルに。どうやらたくさん出すといいものも出る、というのは、時間とともに、単位時間当たりのよいアイデアアイデアの含有率は上がってゆくのだとおもわれます。(そして、独創的アイデアもで尽くすと、単位時間当たりのアイデアの総量もへって行くのだとおもいます。このときに、またアイデアメーションを行うことが重要なのかもしれません。リーダのタイミング感であったり、創造工学におけるエクスカーションであったり。)

2006年09月19日

『スウェーデン式アイデア・ブック』アイデアに関する優れた本。

フレドリック・ヘーレンの書かれた優れた本があります。『スウェーデン式アイデア・ブック』(ダイヤモンド社)。すぐに実践に、というときには以前ご紹介した『考具』がよいとおもいますが、その先の「創造性の基本特性に関するエッセンス」がきわめてやさしい文と素敵な挿絵で展開されているのがこの本、といった感じです。もちろん、どちらが上下、どちらが後先、ということではないのですが。

いくつも印象に残る話がありました。
世界初の創造性テスト、レンガの使い道を15分で50通り考えて。
アイデアメーション。最初に考え付くものはみな同じ。
はてなタクシー。基本的な条件を取り除く。

また、時折、見開きページにメッセージが載っていてそれがとても興味深いです。
「多くのアイデアは、芽が出た場所より、他人の頭に移植したほうがよく成長する」オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア(法律家)

また、最後のほうに、「イエスよりノー! 批判はアイデアを磨く」という話しもあります。アイデアを否定しない社会では、ノーといえない。そしてアイデアも磨かれない。アイデアを出すフェーズと磨くフェーズではちがうんだ、ということをいわないアイデア出しの本も多いのですが、この本はそこのところをきちんといっています。磨くためにノー!といおう、と。

楽しく読めて、大人のための絵本、といったテイストの書籍です。ぜひアイデア出しの必要な方、クリエーターの方には、手にとってもらいたい素敵な本です。

2006年09月18日

バックする距離を最小限に抑えること。

昔タクシー運転手さんと会話していたときのことです。毎日運転していると狭い道や周りに人が多いときにぶつかったりしませんか?とたずねました。そういうことがないように何かいい方法があるだろうとおもい。

すると、運転手さんは「バックする距離を最小限にすることですよ」とのこと。毎日走れば事故のおきやすい局面もたくさん出てくる。前進するときに事故はほとんど無いけれど、バックは格段に事故の可能性が増える。だから、とにかく、バックを最小になるようにするんですよ、と。

これはすごく真理が含まれているとおもいます。どうしてもバックがないと動けない状況がやはりあります。で、そのリスクはとるけれども、できる限りそれを最低限にすること。素人は、一回で切り返そうとして、長い距離、バックします。たまにしかないことならば、それでも十分に安全にきりかえせますが、100回、1000回を行うと、やはり本質的に安全な方法をとったほうがいいものです。

ビジネスやチャレンジも。どうしてもとらざるを得ないリスクはとろう、ただし、そのリスクは最小限であるべし。かも。
posted by 石井力重 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年09月17日

相手のいい人スイッチを押す。

昔、話し方教室で練習スピーチで話した話しをふと思い出したので、書きとめておきます。当時私はうまくお辞儀ができませんでした。初対面の相手の顔を長くみるために、顔を相手に向けたままお辞儀をする癖がありました。ビデオで自分を確認しよう、という企画のときによくわかりました。でもなかなか直りませんでした。そこで、ある仮説をたてて、お辞儀をゲームのようにしてみようと、考えました。

相手のおなかのところに、相手のいい人スイッチがある、と考えてみようとしました。おなかのところ少し前、を自分の頭でポコンッと押す感じです。そうするとお辞儀を意識して深くすることができるからです。

実際にこれは試してみました。してみた結果、興味深かったのは、年配の方ほど、憮然とした方ほど、スイッチを長く押さないと、相手のいい人スイッチが入りにくい、ということでした。また、女性はあまり強くスイッチをおすと帰って抵抗があるようで、かるくぽんっと押すくらいがいいようで。

人間は不思議なもので、いい人と接するときには自分も自然といい人になります。相手も同じで、こちらが十分にいい人であるならば、向こうもいい人になります。向こうがいい人になってくれたら、こちらも自然といい人になりやすいです。なので、最初にぽこんっとお辞儀でスイッチを押していくことは実は、自分自身をいい人にする仕掛けでもあります。

この意識の持ち方をしはじめからは、比較的どのような相手に対しても、円滑に関係性を持ちやすくなったとおもいます。久しく忘れていたのですが、また、それの意識をもって生活しようとおもいます。
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2006年09月16日

足を踏み出した瞬間に理解したこと。

先日、旧岩崎邸庭園(三菱財閥の創始者、岩崎家の明治期の屋敷。非常に洗練された洋館と和館からなる。)を見学したときのことです。階段のつくりがとてもきれいで何枚も写真を撮って、上まで上ってテラスからの景色も眺めて回り、降りるときに、あることに気がつきました。階段の踊り場の絨毯が、濡れ染みのように汚くみえる部分がありました。雨が吹き込んで、ぬれた?と不思議におもいながらも、汚れているように見えた部分に足を下ろさずには進めないので、そっと足を踏み出しました。そして、一歩足を踊り場についた瞬間に、はっと全て理解しました。絨毯はぬれていません。それは、上ってくる人と降りてくる人が最初に一歩踏み出す足の摩擦で絨毯がエリアによって異なる方向に寝ているために、濡れ染みの境界線のような模様がそこにできたのでした。

ぬれているように見えた模様のちょうど出っ張っている部分の真ん中に自分の足がついたその瞬間に、さまざまなことを体が感じました。まず、足の下の絨毯が踏み出す方向にねていること。90度におれる踊り場を歩くときに、少し減速して、あしをまわしこみながらすすむと、自然と足を下ろす場所がきめられてくること。のぼりのときには気がつかなかったけれど、のぼり側の染みのような出っ張り部分は、上るときにやはりつくもの(実際にもう一度下から上ってみたら、やはりぴったりその位置に足が着ました)。

こうして、踏み出した一歩、それから、お?あ!じゃあ・・・、なるほど。という気持ちの変化が3秒くらいで起きました。

お?(不思議だな、ちょうど足が自然とそこの部分にきたぞ)
あ!(そうだ、さらに次の一歩を考えると、必然的にここに足が下りるんだ)
じゃあ・・・(ということは上り側にも同じことが言えるのか?)
なるほど。(やはり、のぼり側の位置関係でも同じことがおきるようだ)

すこし固めの表現で言うと、「認知→発見→仮説→検証」をした瞬間でした。

このことはとても貴重な示唆があるとおもいます。してみるとわかることがあるんだ、ということ。それも「わかりそうだからしてみる」という事前の予兆が全く無い事柄でもそれはおきるし、わかり方も、圧倒的に「ほぼそうだ!」という確信に近いことがえられることも。

必ずしも、やってみればいいとは言えませんが、現場にいってみると気がつくことが結構ある、ということをあらためて認識した経験でした。事業において、さして競争上の強みがなくても好きだからやってみた起業家が、そこで得た経験を元に、もっと上の事業へと展開して、いつしか、業界の有数の事業になることもあります。好きこそモノの上手なれ、という言い方もありますが、私はそういうことに対していつもこうおもいます。「動いてみる・始めて見ると、とりえる選択肢が変わる」と。あるいは言い換えると、戦略上の新しい選択肢が、実際にやってみた人には現れる。と。

2006年09月15日

クライアント社内に駐在してサポート。

9月15日。午後から、あるクライアント(仙台のハイテクベンチャー)の社長さんと打ち合わせをしていました。(売り上げベースからいえば、今期の私の最大のサポート案件になる)本格的案件を、その社長さんと一緒に追いかけてきましたが、先日、その案件は期待した成果を出すことができました。とはいえ、それはスタート、ここからが顧客のプロフィットを本当に生み出すフェーズにあります。その打ち合わせをしていました。

その結果、一層本格的、多面的にサポートをするために、クライアント企業の中に定期的に駐在しながら、必要な支援を提供するようにしようか、という話になりました。これからは、仙台における私の第4のデスクがそこにできることになりそうです。支援内容も多岐に渡りそうで、ますますがんばろうという決意を新たにした夕方でした。この日は、会社に戻り、夜中まで、受入機関の社長(一馬さん)とコーディネート事業の今後の展開について、あれこれとディスカッション。日付もいつの間にか変わっていました。

2006年09月14日

出張報告「イノベーション・ジャパン2006」

9月13日〜15日。イノベーション・ジャパンが東京で開催されました。日本中のイノベーション事例が、特に大学等のシーズが、一堂に展示されていました。以下出張報告の一部から抜粋し掲載します。

出張概要:
イノベーション・ジャパン2006に参加し、各出展者ブースにおける研究者、ベンチャー経営者との交流を図り、人脈の拡大、支援起業にとっての産学連携先となる可能性のある先生とのコンタクトを図った。また、各種セッションを聴講することで、先進的な産学連携の取り組み事例を学び、独自の産学連携支援スキーム開発についての検討を行った。

備考
特に興味深い事例、出展内容から3つほど報告します。
(1)R社:大学の知財を効果的に産業界に展開していく際のライセンスアソシエイツの活動の具体事例がとても参考に。当社におけるコーディネート活動においてもそのエッセンスを活用したい。
(2)Y大学知財部:コストセンターとしての知財部が、産業界へ知財管理の方法・ノウハウを展開することでK社との共同で「研究のためのツール」を企画商品化している。コーディネート活動そのものを付加価値、経済的価値に変えるための検討材料となった。
(3)O社:同社が、東北某社の既存事業縮小に伴うチャレンジをサポートして、TLO的にサポートをされた。その活動のお話から、コーディネート活動の実践的知識を得た。東北某社は数年内の急成長を計画。今後の東北における技術志向ベンチャーとして、成長モデルとなる可能性が高い。

2006年09月13日

情報交換会のご案内(MMJ第23回)

MMJ パンフレット(ムーンリバーカフェ合同開催).gif

皆様 
 私石井が副代表を務める「多学部の学生・院生、及び若手起業家・社会人の交流・情報交換会『MMJ』」の第23回のご案内をいたします。どなたもご参加いただけますのでぜひお気軽にご来場ください。

 今回のMMJは、ムーンリバーカフェと合同開催します。広瀬川(大橋付近)で行います。(雨天場合、Five Bridge。小雨で判断に困る場合は、実行委員会の携帯(09039026329)で確認いただけます。)ムーンリバーカフェは「open café」というスタイルで、川のせせらぎを聞きながらコーヒーを楽しむイベントで、その企画の根底には、川原を愛でる状況をつくり川原を散策するスタイルを定着させてゆこう、といったものがあります。そした企画との合同開催により秋の仙台の河原の風情が楽しめそうです。

ご参加になる方は、最下部のフォーマットをコピーして、石井までお送りください。以下、会の詳細です。

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■■■  MMJ 第23回概要  ■■■
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◆日時    2006年9月30日(土)  18:00〜20:00
◆テーマ   「多学部の学生・院生、及び若手起業家・社会人の交流」
 17:45- 開場&受付
 18:00- 開会の挨拶
 18:05- 一人3分自己紹介(参加者)※1
 18:35- 自由な交流会(80分)
 19:55- 閉会

※1:自己紹介は全員が行います。簡単なものでもかまいません。基本的には、自分がいましている・とりくんでいること、あるいはこれから何かしようとしていることを、自己紹介をふまえてお話頂いています。

◆対象: 東北地域の学生・院生・起業家・社会人をメインにどなたでもご参加いただけます。
◆場所:広瀬川 大橋付近
    (大橋の上から下流の河原にともる灯が見えます。そこにおいでください。)
 (雨天の場合) 仙台市青葉区北目町4−7 HSGビル3階
  交通- JR仙台駅13分 地下鉄五橋駅8分)
  (近くまで来ても結構迷うことが多いようです。目印を記載します。
  近くまで着たら、山小屋のようなアウトドアショップの「サンライフ」さんと、
  大きな看板がある楽器の「のだや」さんを見つけてください。
  その中間あたりにある茶色いビル(HSGビル)の3階がFive Bridgeです。)
◆参加費: 1000円(コーヒー・軽食の実費として)
◆お問い合わせ: MMJ副代表 石井力重 rikie_ishii@yahoo.co.jp
◆申し込み方法: 以下のフォーマットにご記入の上、石井までメールをお送りください。
◆申込締切り: 開催の24時間前
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お名前:
所属(学校名、企業名):
学年もしくは役職:
専攻もしくは部署名:
一言( いま取り組んでいること or 簡単な自己紹介。0〜3行程度):

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※「一言」は参加者名簿にそのまま転載いたします。
※このご案内文は、転送・ブログへの掲載など、すべてOKです。
posted by 石井力重 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/MMJ

2006年09月12日

講師にきちんと注文をつけられるセミナー主催者でありたい。

mtg.JPG

9月11日。地域企業さん向けにあるセミナーを外部組織とともに企画しています。(むしろ外部組織が主催で、私は協力スタンスですが。)講師から事前に頂いた原案を元に、セミナーの理想とするところや、オーディエンスのプロファイルから見せ方をどうするべきか、まで、セミナーの提供者サイドとして、参加者の「よかった」を少しでも引き出すために、真剣にセミナーの話の内容を設計していきます。

時折講演の依頼をする場面に同席することがありますが、たまに、丸ごとお任せのケースがあります。その結果オーディエンスの求めるものと異なるセミナーを用意してしまうことがあります。講師にとっても、細かいディテールまではさておき、具体的なセミナーの要件はぜひ提示して欲しいものだと思います。

・主催者側の「意思」
・想定されるオーディエンスの「興味」
・達成されて欲しいと考えていること=つまり「目標」、

といったことは、セミナーの講師にぜひ提示するのが、依頼する側の礼儀ではないか、とおもいます。あまり注文をつけると失礼に当たるかも、と私も主催者側の時には心配しますが、そこは恐縮しつつも”仕事であるからには、プロ意識をもて”と自分自身に言い聞かせて、講師の方に、必要な注文をするように努めています。(ただし、講師が標準的な講演コンテンツをもっていてその内容を依頼する場合は、そうした修正を依頼することは失礼に当たるのかもしれません。臨機応変です。)

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2006年09月11日

月刊デュナミスWEBマガジン

デュナミス(駐在先企業)の月刊マガジンで、僭越ながら私石井のことを紹介していただきました。おもしろい社員・インターン生が毎月登場。バックナンバーも必見です。

月刊デュナミスWEBマガジン8月号

2006年09月10日

体験型自然の教室「 natural science 」を取材してきました。

9月10日。仙台カフェのナビゲータ記事に掲載するために、蒲生干潟で開催される体験教室を取材してきました。開催主体は、フィールドアンドネットワークスさんという、若い起業家で構成される企業です。

本日は10組の家族が参加されて、午前中は「natural science」、午後は「natural art」というイベントを通じて自然と親子のふれあいを存分に楽しんでいました。

海の学校2.jpg
(干潟でつかまえた生き物を顕微鏡で観察。興味津々。)

親子で干潟をあちこちほって小さいかにや魚を捕まえます。東北大学の学生さんもイベントの手伝いに来ています。こどもに手を引かれてあちこちつれまわされています。はじめは干潟のあちこちで生き物を捕まえるのに真剣。しだいに顕微鏡で観察をしてみる子供が出てくると、顕微鏡をお父さんが操作して子供に見せてあげる姿も。親御さんがはじめはイスに座っているのですが、顕微鏡は大人にとっても興味深いようで、すっかりそのころには、イスに座っている人はいなくなりました。

海の学校0.jpg
(自然のものを使って、アートを楽しみます)

午後は自然のものを使ってアート。貝殻を拾ってきて、色をカラフルに塗って、本物のキャンバスに貼り付けたり、筆で絵を書いたり。野外なので存分に楽しみながら絵がかけます。はみ出しても気にしません。

子供たちの楽しそうな笑顔。そして、心なしかお父さんお母さんたちもリラックスしてゆっくりしているようでした。干潟にいるのが全員参加者なので、多少子供が遠くまで行っても安心していられる。その辺にいる大学生のお手伝いさんがこどもの疑問にこたえてくれている。そういうムードがあるためのようです。

主催者のフィールドアンドネットワークの社長、遠藤理平さんにお話を伺いました。

海の学校6.jpg
(写真は、遠藤さん。参加者の子供さんの「どうして?」に答えではなく、「答えを見つけるための方法」を答える。)

彼らの起業した会社は、もっと宮城の塾に元気になってもらうためのもの。そのもっと本質的な理念にむけて、こうした野外活動も企画運営しているようです。前日の夜、彼らの準備作業を観察に行ったのですが、夜遅くまで熱心に子供に楽しんでもらうための道具を製作していました。経費的にはきっと赤字であろうとおもわれますが、彼らのそのまなざしには明日の社会を背負ってたつ子供たちの笑顔に、代え難いものをみているようでした。

2006年09月09日

INS in 仙台

9月9日。INS(岩手ネットワークシステム、もしくは、いつも飲んで騒ぐ会)が仙台出張開催されました。私もPC対応でお手伝いしていました。

INS仙台1.JPG

INSのメンバーと仙台でINS的な要素を持った方々で、午後から夕方まで、太白区市民センタの大会議室で、座学です。おもにINSの活動紹介を中心とした20分単位のプレゼンテーションが続きます。

INSは、地域の産学連携の仕組みとしていまやその分野では非常に有名な組織ですが、いつまでたっても着飾らない、そして、いつも具体的であり現場的感覚である、といった素敵な組織です。

仙台はなかなかINSのようなものができない、多様なプレーヤーがいてまとまらない、といった意見も出ましたが、INS側は「地域的なものではなく、座学のあとの飲み会が大事だよ」と。シンプルだけれども不思議とすごく説得力をもった回答。それから印象に残るコメントがありました。「飲み会も二年くらいで終わってしまう。飽きる。それを手を変え品を変え存続しているINSはすごい」と。たしかに。

夜は、当然のことながら、産学官のメンバーが大盛り上がりで飲み会です。

INS仙台2.JPG

有名な花巻の佐藤さんと、熊谷社長が、コンビでお話されていました。なんというか、まじめな話も全て楽しく笑いがおきるような、そういうムードを作り出す、稀有なキャラクターを花巻の佐藤さんは持っています。ただ、佐藤さんだけではなく、INSのメンバーがいる酒の席は、勢いと笑い。それから、素朴で開放的なムード。そういったものがあります。文章にはなかなかしずらいものなのですが。

今回のINSの仙台出張イベントをお手伝いできたことで、私自身、とても勉強になりました。学ぶところの多い会でした。

2006年09月08日

出張レポート「目利き研修(シーズニーズ変換表)」

9月8日。産学連携コーディネータの研修を受けてきました。シーズとニーズを俯瞰的に分析するツール「SN(シーズニーズ)変換表」の作成をグループワークで体験・習得する、というものです。そのツールの本質は、次の2つに集約できそうです。(1)俯瞰的分析情報をまとめることで戦略的技術開発・事業開発に有効な「地図」を作ること、(2)産と学が一緒にシートを創ることを通じて、効果的なコミュニケーションができること。

具体的な内容は守秘義務があり掲載できませんが、ツールの活用そのものは広く展開してよいということなので、今後、産学連携支援、ベンチャー支援において、活用してゆきたいとおもいます。(ご希望があれば、ツールの説明に出向きますので、仙台のほかのコーディネータの方でも、企業の方でも、ご興味あればお気軽にご連絡ください。)

詳しい受講方向は、「追記」部分に記録しますが、ざっと感想や解釈を以下に書きます。

■■■

そのツールは、シーズ(技術)をニーズ(市場)へとつなぐための体系的なマトリックスの構造をしている。

特徴的なのは、その2つの間に、共通言語となるフィールドを仲介していること。「機能」とよんでいる。

そのフィールドのあることがどれほど本質なのか、みただけでは理解できなかったが、グループワークで実際にやってみて、よく理解できた。異なるセクターの人の間で言葉が通じないことはよくある。お互いに相手よりの視点を持っていくと、次第に共通エリアが、共通の言葉が、できてくる。円が交わる。そこが、仲介する部分であるようだ。

「機能」という部分は、「シーズ」と「ニーズ」の仲介する部分、円のインターセクション(共通部分)である、ようだ。

(湧き上がる、類推)

(日本人同士だけれど)お互いの言葉が通じないようなケースとしては何があげられるだろうか。そしてその人たちがお互いよりの視点を持ち始めたときに、共通フィールド(シーズニーズでは「機能」にあたるもの)はなにになるだろうか。

■■■



(詳細版)出張レポート

2006年09月07日

ワークショップのアンケート結果(9月7日分)

9月7日のアイデア出しの技法ワークショップ(某新聞社)にご参加いただいた方からのアンケート結果を報告します。(参加人数6名。回答率100%)なお、アンケートの回収方法は事後に個別回収を行いましたので肯定的回答への影響があると思われます。

[Q1]このセミナーの満足度

満足(4人)、やや満足(1人)、普通(1人)、やや不満(0)、不満(0) 

[Q2]Q1の理由(「 」の中に回答)

■セミナー内容のレベルが「個人的アイディア方とグループ的アイディア方の両方が学べてしかも実践的、適切、高い、自分の欲するものに近かった、普通」だったため。
■セミナー内容の量が「適切、ちょうどよかった、予想以上にぎっちり詰まっていた、適度」だったため。
■所要時間が「適切、ジャスト、適度」だったため。
■開催日時が「適切、ビンゴ、急でした(←当日お誘いいただいたので。)」だったため。
■講師が「丁寧で分かりやすかった、ステキ、良い、うまいこと導いてもらえた、お噂はお聞きしておりました」だったため。
■参加者が「知っている人でスムーズにすすめられた、私のチョイス、顔見知り」だったため。
■配布資料が「後からみかえしても学んだときの状態が思い出しやすいもの、適切、用意してもらった、分かりやすい、適量」だったため。
■会場の環境が「ちょっと暗めで落ち着いた感じ、うちの施設、慣れた場所」だったため
■その他の意見「グループディスカッションというわたしの苦手とする内容も体験できたことがよかった。苦手なものはあえてふれようとしないためいい経験でした。」
「アイデア出す周りの雰囲気(否定しない、逆転の発想で話を進める)の大切さを学びました。頭のほぐし方も面白かった」

[Q3]セミナーが、最も効果的なのは、どのような人達に対して?

(職務・職種系)
「商品開発」「プランナー」「企画営業」「学生」

(職位、職歴系)
「経営者」「チームリーダー」
「入社しばらくたった後の研修受講者」
「入社内定者」

(課題系)
「活発化しない会議をかかえている人(会社、NPO、サークル等)」
「仕事(営業職)に慣れない人」
「仕事を初めて任された立場の人」
「いろんな意味で行き詰った人」

(特徴系)
「まじめな人」
「普段会議やアイディア出しになれていない人」
「自分だけで考える癖のあるひと」

[Q4]アイデア出しの技法ワークショップに、
よりわかりやすいネーミングをつけるとしたら?


「すっきりアイデア」
「ズバットでる」「でる出るアイデア」
「ひらめく!を出すミーティング」
「アイデア道場」
「“身”のある会議」
「石井力重的アイデア噴火ワークショップ」
「アイデアの出し方」「掘り出す」「沸き出す」
「初級ブレスト」
「イケルアイディア創造術」「いけてるアイディア発想法」   

[Q5]アドバンストな技法ワークショップも企画しています。今後、受けたい講義の要望は?

「タイプ別営業法」
「アイデア出しのスキルアップ」
「アイデア出しの技法とともに、それをうまくマネジメントする石井さんの立場の人の育成も学ぶことができればと思います。それはそれで時間はそれなりに掛かるのですよね」
「アイデアを収束に向かわせるワークショップ」
「発想のその後の扱い方(企画書にまとめるまでのポイント)」
「発散をどうまとめていくか」
「時間倍増のすごし方など」
「マネジメント、事業再生のポイントのようなもの」
「欲しい情報をとるための人に効果的に質問をする技術※質問の仕方により、受け手からの答えの方向が変わり、ズレが生じることがゆくあるので、そもそも最初の質問力をアップすればこのような事が防げる」

(その他、設問に対応しない形で頂いたご意見)

なし

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某新聞社にて、アイデア出しの技法ワークショップを行いました。

9月7日。某新聞社にて、アイデア出しの技法ワークショップ(中級編)をおこないました。新聞社職員の方と、メディア業界でお仕事をされている方々、合計6名の方に参加していただきました。今回は、講師をする私とほぼ同年代の方が多く、私もとても勉強になりました。

講義資料

idea newspaper.JPG

今回はいつものアイデア出しの講義に加えて、中級編として、はてなタクシーと9画面法、という手法を紹介しました。さらに「未来年表」を用いて9画面法を実テーマで展開してみる、ということを行いました。さすがに、新聞社をはじめメディアの方々は発想も豊かで、引き出しが豊富。いつものよりも1ランクくらい高いアイデア出しが見られました。

idea newspaper2.JPG

本物の講義を提供できたか、というと、すこし体調の消耗から、満足できないものがありました。はじめに本物を与える、それにのっとって、次はもっとがんばりたいとおもいます。

それからシネクティクスをベースにしたアイデア会議の手法についてざっとご紹介しました。

アイデア会議

次回のアイデア系イベントは、9月30日にアイデア会議を行います。9月30日のアイデア会議はかなりがっちりと行うのでアイデアの優れた人を必要としています。このアイデア会議は知的財産をすべて起業家(クライアント)に帰属させることを前提とするため、非公開ですが、結果概要は別途ご報告したいとおもいます。

アイデア出しの技法ワークショップも、今回でついに7回目。今年度に10回開催をめどに展開してきましたが、そのゴールがそろそろ見え始めました。引き続きがんばりたいとおもいます。講義依頼があれば、お気軽にご連絡ください。

2006年09月06日

産学連携の研究開発で世界をめざすベンチャー

9月6日。仙台のあるベンチャーの社長さんによばれて、合同会議に参加してきました。このベンチャー企業さんの開発に学の立場からも協力者が随分たくさんいることがよくわかる会議でした。大学の立場で、複数分野から先生が参加されて、意見出しをしていました。

30名を超える各分野からのメンバー。内容は多分世界的にも最先端の技術。ディスカッションもぎりぎりわかるかどうかの学術的な用語が頻繁に。それらをベンチャー側もどんどん答えたり意見を述べたり。

すごい会議でした。お手伝いできるのがうそのような、すごい事業だとおもいます。こうした出会いは実は私が社会人学生として大学院生をすごしたときにできたものでした。なにがどうつながるのか、人生わからないものだとおもいます。縁、というものを大切にしたいとおもいます。

2006年09月05日

起業家と事業構想についてディスカッション

9月5日。今日はFive Bridgeにて、若い起業家の方と事業展開についてディスカッションをしていました。

起業家さんとディスカッション
(右が石井です。服装はTPOにあわせてスーツだったりカジュアルだったり。)

起業家の方の欲する支援というのは多岐にわたります。産学連携コーディネータとして、大学や公設試との橋渡しや、市場情報の収集・分析サポートも行いますが、事業構想そのものに対するアイデア出しや簡易的な経営コンサルティングが求められることもあります。今回は、そうしたタイプの案件です。

そこで、その起業家の方の実際の課題に対して、別途アイデア会議を行うことにしました。(アイデア会議は、KGCのワークショップで学んだシネクティクスをベースに、TRIZやその他の手法を取り入れた、効果的で具体的なステップを持つブレーンストーミングです。)

課題を持ち込むクライアントは、事前準備を行う必要があり、具体的には、これとこれとこれを、整理しておいてください。といったことをお話し、その場で、あらかた、それを話し合いながら整理していきます。それをしておくと後で整理作業をするときに、ずっと効率的に行えます。

私と起業家の2人でアイデアだしをすることもありますが、今月末に行うアイデア会議で、斬新で実効性の高いアイデアを創出して、彼の課題をブレークスルーできるかどうか、チャレンジしてみたいとおもいます。今から、とても楽しみです。

2006年09月04日

宮城県主催のTRIZセミナー

宮城県産業技術総合センターにて、TRIZセミナーが開催されます。講師は、東北大通信研究所やメーカ勤務を経て、現在知財の専門家としてご活躍されている片岡敏光氏です。このセミナーには3つのPRポイントがあります。
▼製品改良から独自開発まで、技術開発、知財に携わる方に最適です。
▼問題解決のスピードUP、強い特許が取れるアイデアの出し方を学ぶことができます。
▼心理的惰性の打破、イノベーションへの気づきを得られます。

     〜 記 〜

■演題:「TRIZで自社技術ブラッシュアップ」強い特許取得を目指して
■日時:2006年9月21日 14:00〜16:00
■場所:宮城県産業技術総合センター(仙台市泉区、宮城大学向かい)
■主旨:問題解決時の無駄な試行錯誤を減らし、コストダウン、アイデア出しの量産、スピードUPが可能となります。TRIZを使えば、 公知となってしまった自社技術のブラッシュUP、特許取得が可能なアイデアの創出も容易です。イノベーションを図り、強い特許を取るためTRIZをどのように使うか、長年現場で技術開発と知的財産創造に携わった講師が、具体例を交えてやさしく解説します。(パンフレットより抜粋。ファイルがうまく表示されないときにはこちらからはいって”技術セミナー一覧”の欄をご覧ください。)
■申込:パンフレットをご覧ください。


私が会長を務める宮城TRIZ研究会(Mi-TRIZ:ミトリーズ)も開催の協力をしています。アイデア系のかたも、技術開発の方も、MOTの方も、ご興味があればぜひおいでください。
posted by 石井力重 at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2006年09月03日

出張レポート「TRIZシンポジウム」

企業と大学をつなぐ産学連携コーディネータとしてTRIZの活用に取り組んでいます。今回、TRIZシンポジウムに参加して、コーディネータ兼研究者の立場から出張レポートをまとめました。以下掲載します。(敬称略、個別企業名などを省略加工しています。)

■■■

8月31日〜9月2日。パナヒルズ大阪にて、TRIZシンポジウム2006が開催された。国内・外のTRIZ研究者、推進者、活用企業が、一同に会して、成果発表や技術開発・事業開発への広範なディスカッションが行われた。

 国内では、長野県の精密板金加工・組立企業殿(…省略…)から、優れた製品開発事例に関する事例発表(溶接レス・パイプ構造体を実現するジョイント構造)があった。新規事業における開発コンセプト創出にTRIZ活用し、技術的な補完は地域の高専・公設試との産学連携にて実施したもの。

 地方中小企業における新技術事業化にむけたチャレンジ主体増加のためには、いくつかの要因が必要。その一つには、開発の着想を効果的な開発コンセプトへと発展させることが必要であり、そのフェーズにおいてTRIZの活用は効果的であることが、講演後の個別ディスカッションでわかった。

 なお、個別ディスカッションでは、次の3つが、地方中小企業のチャレンジには重要であると整理できた。(一例をもって全てとは言いがたいが、ある種の企業には有効とおもわれる)

●チャレンジする人材
(1)チャレンジメンバーに経営者(もしくは経営者層の一人)が主体的に参加。(2)チャレンジメンバーは、職能職位より、取り組みの気持ちのある人であること

●具体的な開発手法
(新製品の開発経験の乏しい企業では、高付加価値製品を生み出すプロセスの経験がすくない。)(注:必ずしもこの限りではない。筆者追記)
(1)実践的な技術経営の知識・ツールを学ぶ、外部の開発サポーターの力を借りるなどが効果的。(2)社会環境動向などのビジネス視点は、経営者参加による「眼」がブラッシュアップ効果に。

●大学高専や公設試の活用
(1)自社の基盤技術により品質・コスト対応力はあるが、構想した開発コンセプトの具現に必要なブレークスルーポイントを見極め、そうしたピンポイントの力を持つ機関・先生との連携を。(2)普段からの外部機関との連携、もしくは地元の開発支援コンサルやコーディネータの活用を。


(※上記の整理は荒削りの分析であり、仮説検証などの作業が必要。)

2006年09月02日

USITのシカフス氏。中川教授。大御所の続く最終日。

9月2日。TRIZシンポジウムの三日目(最終日)。この三日間のシンポジウムに総数で100名以上(うろ覚えですが、150名とも。)の参加が国内外からありました。世界的にもてもTRIZの会議としては最大級なものだそうです。

最終日は、USITの開発者であるシカフス氏、日本のTRIZ普及推進の大家である中川教授の発表他がありました。

USITとは:
創造的問題解決法、あるいは、やさしくしたTRIZ、とも表現されます。企業の課題解決のために、問題の定義から解決策の生成まで、一連のプロセスと手法がセットになった優れた手法です。シカフス氏が開発をされました。国内では中川先生のご活躍で多くの人にわかりやすく手法が提供されています。中川先生の公式サイトでの、USITに関するすばらしい解説があります。

エドシカフスさん.JPG
(エド シカフス氏の講演。右下の人物がシカフス氏)

■Ed Sickafus氏からは、問題解決方法論各種の根底にあるもの−メンタル的な資源を使用する方法の理解−に関する講演がありました。創造的技法の開発者のシカフス氏ならでは興味深い洞察がたくさん。「組織化されず論理的でもないが、しばしば見落とされがちな資源が自然な思考にはある。」「(右脳と左脳は)両方とも、論理付け、記憶、コミュニケーションおよび問題解決を行ないます。しかし、2つの脳はそれらを違ったやり方で行い、結果を共有します。例:一方はロジックがより得意で、もう一方はメタファー(隠喩)理解がより得意です。」(※和訳テキストに、一部加筆)「RHは空間の情報を分析するが、その結果を言葉で表すことができません」「一般的に、我々は瞬間的で、直感的な解決概念で始めます(写真のスライドの内容)」「組織化は思考のためではなく、コミュニケーションのための実践である」「私たちの創造的思考(コミュニケーションでない)を最大にするために、RHの隠喩的な思考を促している間に、LHの論理的推測を抑制する必要があります。」「構造と言語は論理的なコミュニケーションのツールです。イメージとメタファー(隠喩)は創造的思考のツールです。」「RHの隠喩的な思考を取るために簡単なスケッチを使用してください。画像的な表現に説明を合わせてください。洞察の直観的なジャンプを促進するために、アイデアの判定を一時停止してください」

(私見)TRIZが、USITが、ということを超えて、論理的に潜在意識の階段を下りて、創造的なフィールドで脳を動かすということが、すこし理解できたような気がします。USITという創造的な手法がその背景に持っているものが、「感じられた」ような気がします。

■中川先生から「USITの「6箱方式」の使い方と意義」についての講演がありました。そこで、類比思考のプロセスのあいまいさをなくすUSITの6箱方式について、事例を踏まえてコンパクトにお話をしていただきました。(詳細は、(備考)部分に記述しました。)

(私見)USITは、技術開発にも強力で使いやすいツールですが、技術以外の一般の課題に対してもきわめて適用のしやすい発想プロセスだとおもいます。その意味もあって、先生の例示では、「裁縫で短くなった縫い糸をとめる方法」「忘れ物を防止する方法」といった、身近で面白い課題をテーマに取り上げておられるのだとおもいます。優れた手法のセットですが、中でも「属性分析」と「USITオペレータ」は特に優れた「智慧」だとおもいます。決して今まで誰もしたことのない特殊な思考方法ではありませんが、意識的にその思考様式をとることの重要さ、そして、ツールとしての利用可能形態にしたこと、とてもすばらしいとおもいます。

■ポスターセッションもありました。その中でもっとも興味深いと個人的に感じたのは、台湾のChen氏の発表「矛盾マトリクスの空のセルに関連する問題を解決するための「単一特性法」」です。矛盾マトリクスには対応する原理の入っていないセルがありますが、そのときに、改善特性の同じ行に並ぶ発明原理を活用する、という切り口です。その行に出てくる原理を出現頻度によって分類しながらリストアップします。(A=19回以上、…、G=1〜3回)そうして、それらの高頻度のものを候補として適用しよう、というものです。この考えのよいところは、空白のセルをどうしよう、というだけではなく「The TRIZ Method Without Contradiction Information(矛盾情報を使わないTRIZの方法)」である点です。改善したい特性にたして、何が悪化する特性なのかを特定せずに、候補となる発明原理を判断できます。悪化する特性を、掘り下げ分析していくことが解決への基本だとしても、悪化する特性がどうにもわからない(絞りきれない)ときもありますが、そういったときに、活用しやすい知識となりそうです。なお、Chen氏に、どうやってこの方法に思い至ったのですか?とたずねると彼はこう答えました。「空白のセルをどうしよう、という問題を解決するのに、TRIZを使ったのだ」と。確かに、情報の損失。そしてアバウト原理などの原理が対応しそうです。TRIZはその自身の手法発展においてもその手法内容が適用される可能性のある、とても面白い理論体系であるおもいます。

■TRIZの有力なコンサル企業、アイデア社からのご発表もありました。TRIZという理論をユーザにとって、もっともわかりやすくお話していただきました。電気シェーバーの改良をする際に、TRIZを使うとどういう思考を展開していくべきか、ということをモデルに。開発者にとってのTRIZのツールとしての使い方が、すっとわかりました。こうした優れたコンサル企業があることは今日の日本のTRIZの展開に大きく影響しているとおもいます。


(備考)6箱方式のフロー概要、他
posted by 石井力重 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2006年09月01日

Darrell Mann、ソフトウエアのTRIZ。

9月1日。TRIZシンポジウムの二日目。朝から晩まで、講演が続きます。

TRIZの矛盾マトリックスはアルトシュラーがつくり今日の書籍ではほとんどがそのマトリックスですが、よくみるとあちこちに、空白のセルあります。そこには対応する発明原理が示されていません。これに対して、今日的な特許まで分析し完全にセルが埋められた新しい矛盾マトリックス(マトリックス2003)があります。Darrell Mann(ダレルマン)氏のした仕事です。そのMann氏が、今回は、ソフトウエア分野でのTRIZについての分析を発表されました。この中で特に印象深かったのは、40の発明原理が、ソフトウエアでどう現されるべきかを示したリストです。

TRIZはその起源からしてメカニカルなのものへの解決力が強いと感じます。一方で、ソフトウエアやナノテクなどの非機械的な要素への適用は、発明原理の表現するものに違和感があるようにおもいます。Mann氏の講演ではソフトウエア分野に対応した、あたらしい表現になっています。(シンポジウム資料に詳細があります。その紹介は別の機会に譲りたいとおもいます。)

ダレルマンさんと片岡さん
(夜の懇親会にて。右がダレルマン氏。左は片岡氏)

二日目には、TRIZ/USITの新刊でしられる粕谷茂氏(プロエンジニア研究研究所)、9月21日に宮城県のTRIZセミナー講師においでいただく片岡敏光氏(パットブレーン)のご発表もありました。
posted by 石井力重 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ
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