2006年10月31日

難しい問題を抱えてしまったときに。

ファシリテーターの本に言及されている以下のコメントは非常によく練られた一連の文章です。ある問題やチャンスにおいて、私はこうしたい、というプレゼンをする(あるいは、相談する)場合、以下のような言い方をすると効果的です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『私はこのように問題を捉えました。
次のように問題を定義し、分析しました。
これらの選択肢を検討しました。
評価に使用したのは次のような判断基準です。
それぞれの案のメリットとデメリットは次のとおり。
以上から、私は次の結論に達しました。』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(出展:『会議が絶対うまくいく法』)

まとめなおすと、問題・対策案候補・評価・補足・結論の9ステップ。

問題:捉える⇒定義する⇒分析する。
対策案候補:選択肢をリストアップする⇒検討する⇒判断基準を上げる
評価:評価する。
補足:案のメリットとデメリットを示す。
結論:上記を通じた結論を。

問題が複雑で(あるいは、初めてで)どうしたらいいかわからないとき、こうした一連の考え方を試してみると、ロジカルに考え、判断することができます。
posted by 石井力重 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月30日

知識創造ワンダーランドとしてのJAIST。


  −10月29日の様子、続きです。−

また、学内には、赤外線や超音波のロケーション管理システムがあり、IDタグからイヤホンを引き出すと、壁のポスター前に来ると情報が流れ始めます。しかも、毎回同じではなく、そのポスター前で滞在した総時間によって出てくる情報のレベルが変わります。日々のインターネット検索のワード情報なども加味して、個人個人の興味分野とその知識レベルなどにおうて情報が出る、という仕組みです。これには感心しました。

ラボでは、高齢者の認知などの支援のための部屋がありさまざまな仕掛けがあります。床に圧力センサー、玄関には動画記録、ものの位置情報を管理して、おき忘れ・しまい忘れ、の際に、ボタン一つでサーチライトがモノの場所を示してくれる機能も。

一番なるほど、とおもったのが、RFIDを高齢者の方に自発的に持ってもらうために「家族がくれたお守り」という位置づけにすること、でした。なるほど、人は自らそれをしたくなってする、という人間の特性を考えると、どんなに携帯が便利なIDタグでも、IDを持つためには、IT以外の仕組み・運用・意識の持っていきかたも重要。

探し物をサーチライトで.jpg
(写真では見えにくいけれど、スポットライトがめがねケースに当たっています。ほんの下においても、その本にきちんとスポットライトが当たります。戸棚などへしまい忘れる人にも安心。)

それから、ノートの上に書いた文字がPDAに読みとらるデジタルペンのシステム。

JAIST エアーペン.jpg
(最近では、アイデアマラソンキットなどでも話題のエアーペン。読み取り精度はかなり良好。どんな紙でもOKな使いやすさ。紙にデバイスをクリップで留めるだけ。)

ここのデバイスも優秀ですが、その活用のシステムがすごい。先生が生徒数十人が書いているデジタルデータを一覧にしてみることができます。まるで床一杯に答案用紙を敷き詰めて、リアルタイムで各生徒の回答がつづられていくようなもの。(エアーペン、で検索すると出てくる製品です。)

JAIST エアーペンの授業.jpg
(紙にデバイスをとめて、専用ペンで紙に書けば、そのデータがプロジェクターのデータに投影されてゆく。ほぼリアルタイム。)

書棚から本を手に取ると、関連したオススメの図書を推奨し、その本のある場所がスポットライトで照らされる、といったものもあります。推奨する仕組みも非常によくできています。

以上のように、JAISTの中は非常に興味深いものが多く、北陸のこの地まで、各界で活躍する社会人が院生として研究に来るのも納得できる、そんな知識創造のフロンティアでした。

2006年10月29日

JAISTの知識系研究棟の様子。

10月29日。日本創造学会の二日目。研究発表と、JAISTの中のラボ見学。

研究発表は、暗黙知と形式地などに関するさまざまな発表や、ゲーム形式で子供の学習能力を高める取り組み、アイデアを絞り込む発想支援ツールなどなど。興味深い発表が続きます。TRIZに関する発表もありました。

JAISTの中の様子も大変興味深いものでした。

学会は、JAISTの知識系の建物で、3つの部屋に分かれて行うのですが、各部屋がユニークなつくりになっています。ディベートを目的とした部屋は階段状。靴を脱いで上がり、机を床から引き抜いて使います。姿勢の自由度がものすごく高い。

JAIST ディベートルーム.jpg
(靴を抜いて、クッション性の高い階段に座ります。入ってくると先ず、どうやって上に上がるのかから戸惑います。いつもと違った雰囲気が自然と。

ディベートルーム 座面.jpg
(こういう部分に、座ります。)

ディベートルーム 机と足入れ空間.jpg
(床の一部を引き抜くと、そこが足を入れる空間になります。引き抜いた床部分は、ひっくり返すと硬い板があり机に。そのまま寄りかかるような使い方もできます。まったりとリラックスできる不思議なディベートルーム)

ブレストを目的とした部屋は、大小さまざまな島状のテーブルセットが配置されています。

JAIST ブレストルーム.jpg
(堅苦しさがみじんもない、気さくさにあふれるディスカッションができそうなムードがあります。)

重厚な会議を行うための部屋は、二重の半円型になった部屋です。

JAIST オーソドックな会議室

各部屋とも、全員分のLANとコンセントがあるのも特徴的でした。一階にはたたみの小和室のような休憩所などもあります。おもしろい大学です。


  −29日の模様、続きを読む ⇒10月30日をクリックしてください。−

2006年10月28日

JAIST(北陸先端大)。日本創造学会。

北陸先端科学技術大学院大学(通称、JAIST:ジャイスト)に来ています。

JAIST.jpg

石川県金沢市の少し南、能美市にあります。自然あふれる山の中の大きな大学です。比較的新しいということもありとてもよく整備されています。

JAIST2.jpg

今回は、こちらで日本創造学会の研究大会が開催されており、参加しています。創造学会はことしで28年目、初代の理事長は、なんと川喜田二郎氏(世界中に知られるKJ法の開発者)という、伝統ある学会です。

多様な専門家があつまるこの学会は、クリエイティブな雰囲気の学会です。会員が楽しそうな学問。全体にポジティブな姿勢にあることが強く印象に残ります。

初日は、基調講演やパネルディスカッションなど。「サイバー囲炉裏」「なごみ猫」といったやわらかい感性の仕組み・ソフト、フィンランドメソッドへの言及などなど。面白い話題が続きます。

  −続く。29日へ−

2006年10月27日

金沢大学。KUTLO訪問。

10月27日。北陸は石川県金沢市に来ています。明日からはじまる日本創造学会にあわせて、金沢大学の技術移転オフィス「KUTLO(キュトロ)」を訪問してきました。

金沢大学.jpg

金沢大学は、金沢駅からバスでおよそ40分。山へとあがっていきます。キャンパスの中を一般のバスが進んでいきます。およそ、3つのバス停がキャンパス内にあるほど、キャンパスは広大です。

金沢大学 中庭.jpg

山間の地形をうまく活かし、キャンパス内にはステキな階段や、キャンパス間をつなぐ橋があったりします。自然とアカデミックな建物が調和した気持ちのいいキャンパスです。

KUTLO.jpg

そして、自然科学系の棟の奥に共同研究センターが。ここに金沢大学TLOがあります。比較的コンパクトなオフィスに優秀なライセンシングアソシエイトがたくさんおられます。独特のスタイルであり、とても勉強になりました。

2006年10月26日

イノベーションの専有可能性

ある地方の同僚(NEDOフェロー)から、「パテントでは十分に保護できないタイプの革新はどうすればいいのだろう」と聞かれて、”パテントを含め、包含的な考え方として「イノベーションの専有可能性」という視点がある”と答えました。

今日はそのイノベーションの専有可能性(占有可能性)とはについて。

イノベーションの占有可能性

要約すると、以下のようにまとめられます。

『イノベーションの専有可能性』:
 イノベーションを創造した事業者が、そのイノベーションからどれほど収益を上げられるか。ライバルの模倣をガードし、市場に安定迅速に提供するには、イノベーションの周辺の要素が強く影響してくる。
 市場競争を勝ち抜くには、イノベーションを生み出した事業者は、『 イノベーションの専有可能性 』を決める4つのファクターのうち、1つもしくは複数を組み合わせて、自社の創造したイノベーションから、より多くの収益を上げることが必要となる。
 ケースによっては、すべてのファクターが必ずしも構築・獲得できるとは限らない。どのファクターが有効に機能するかは、自社の資源や経営環境により様々である。
 実際に、これまでの産業の歴史では、革新的な財やサービスを提供する事業が幾度も登場してきたが、彼らが勝利を収めた場合ばかりではない。フォロワーが勝利を収めたケースも多く見られる。


となります。以下、もう少し詳しく述べてみます。

イノベーションの専有可能性とは、イノベーションから実際どれだけ収益を上げられるか、という考え方です。

Grant.R.M『CONTEMPORARY STRATEGY ANALYSIS』Blackwellの第11章「Technology-based Industries and the Management of Innovation」では、The Profitability of Innovation(イノベーションの専有可能性)を決める4ファクターが提示されています。

この4つのファクターの要点をまとめると、以下のようになります。

▼Property Rights in Innovation
 (知的財産権、パテント)


・薬では65%、パテントによってイノベーションの利益がプロテクトされ、成果を生み出せる。
ケミカルは30%。
機械、金属製品は10〜20%。
電子機器、装置、原始金属、オフィス機器、自動車、ゴム、織物は”10%以下。

パテントによるプロテクトが有効な分野とそうでない分野があるということです。

▼Complementary Resources
 (補完資源、補完技術)


具体的には以下のものを指しています。

・競争力ある製造力
・安定的に顧客に提供できること
・サービス
・財務
・マーケティング
・コンプリーメンタリー テクノロジー(補完的技術)
・その他

コアテクノロジー以外のところで、実は利益の取り合いの勝負が決するということが、あるわけです。

▼Characteristics of the Technology
 (技術の性質、性格)


暗黙的な知識(言葉とか数式よりも、そういうことで表せない重要な技術)ノウハウ、トレードシークレットなど暗黙知的要素が高いほど、比較的容易に、プロテクションすることが容易になる。
複雑性(ある技術があるときに、どれくらいの構成要素があって、その結びつき方の多様性)より複雑な技術であれば、一般的には模倣しにくくなる。

▼Lead Time(リードタイム)

イミテータが模倣して製品投入するまでの時間(リードタイムが長いと、キャッチアップするまでに非常に時間がかかる。)長いものほど、よりイノベータに有利になる。



となります。フォロアー(追従者)は、成功すればいずれ出てくる問題です。パテントは非常に重要だけれども、それ以外にも重要なものがある。ベンチャー企業を支援するにあたり、多面的に彼らのビジネスのエッセンスを考慮し適切な戦略構築を支援したいものですね。



(追記)
posted by 石井力重 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月25日

Mi-TRIZ(宮城TRIZ研究会)中期計画ミーティング。

10月24日。Five Bridgeにて、宮城TRIZ研究会を開催しました。今回は、今後の三年間の活動方針をディスカッションしました。詳細は、会の公式サイトに掲載したいと思います。

宮城TRIZ研究会
posted by 石井力重 at 06:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2006年10月24日

アイデア・アドバイザーのお仕事。

10月24日。ある組織のキーパーソンと打つ合わせ。アイデア出しの会議を企画されており、その会議のファシリテーターを石井に、とのことで。

アイデア・アドバイザー。私の今日の仕事に名前をつけるなら、そういう職業になるでしょうか。こんな感じのことをしました。

pid 007[1].jpg

まず、クライアント(アイデア出しの会議を開きたいかた)の要望をお伺いします。そしてチーム会議で効果を発揮しやすいアイデア出しの方法を、複数提案します。

そして、アイデア出しの会議は、特に、アイデア出しのテーマ設定が重要です。会議が実り多いものにするにはテーマの本質化プロセスを十分に事前検討します。クライアントが仮に設定するテーマを、なぜどな展開などで分析します。いわゆる「問題の分析」です。

それができたら、あらためて、アイデア出しのテーマを定義します。往々にして、定義文をつくり、問題を分析すると、問題が本質化するので、定義文は再定義されます。それが必要です。

こんな作業をしていました。組織をいかに創造的にするか。アイデア・アドバイザーに求められるものはかなり普通とは異なった依頼です、ですが実はスルコトはそんなに変わったことはしていません。

人々がどうすると創造的になる、というノウハウをつんでいることが、他のアドバイザーと、アイデア・アドバイザーの大きく違う点です。多様な会議特性ごとにアイデアのでる会議方法を提案します。

また一つ、おもしろい仕事が経験できそうです。楽しみ!

2006年10月23日

成功には1.6倍以上のアイデア創出を。

成功には、知恵を絞ってたくさんのアイデアが必要だ、とはいいますが、果たしてそれは本当か。といわれるとなかなか客観的に示すのは難しいものです。

普段お付き合いしている企業の経営者の方には事業革新には、アイデア出しも重要であるという認識が多いのは確かです。でもアイデア出しを、通常製品開発に比べて、どれほど注力するといいのか。そして、普段の製品開発活動におけるそのほかに要因でも傾斜的に注力する必要があるのか。このことには、社長の言葉だけではなんともいえません。

最近面白い研究成果が発表されてました。簡単にいうと、企業の製品開発活動において、重要な活動の第三位はアイデア創出である、ということです。革新的な新製品も、そうでない漸近的な新製品でも、ともに、三位に入っています。それだけ重要な活動だといえます。

革新的と漸進的を比べた場合、その各過程の時間配分比率は唯一つを除いてほぼ同程度だったそうです。唯一つ違ったのは、革新的なほうは、前進的なほうに比べて、アイデア創出活動がおよそ1.6倍も多かった。ということです。

感覚的に経営者の方が、新事業創出のために、組織からアイデア創出が増えるようにしたい、とおっしゃられることが時折あります。上記の分析はそのことに科学的な光を当てたともいえそうです。

(メモと参考文献など)
革新的な新商品と普通の新商品では開発活動において重要なものが一つだけ異なる

2006年10月22日

研究技術計画学会。ロードマップの分析。

10月22日。東北大で開かれているMOT系の歴史ある学会、研究技術計画学会に参加。ロードマップ関連の研究がなかなか興味深い展開をしています。

pid 002[1].jpg

日本、アメリカ、EUのロードマップの作成主体は、EUがアカデミックメインなのに対して、アメリカは産業主体。日本はちょうどその中間。

公的ロードマップの作成においては、企業秘密、企業戦略の問題から、産業界の参加が得られにくい。企業内のロードマップは別として。

では、アメリカの公的ロードマップの参加に企業多いのは?…については、ロードマップの構成に仕掛けがある。(以下、石井の理解です)。つまり、未来とプロセスと『教育』という視点から構成されている。進むべき未来を考え、その産業に必要な人材を明確に描き人材教育のロードマップを創る。これであれば、産業側としては、RMの効果が自社で取り組む範囲をこえいます。欲しい人材を社会が育成してくれる。事業活動において最も重要な資源のひとつである高度人材を戦略的に教育・輩出する。

(私見)そういう教育のロードマップは、非常にいいですね。直近の利害関係者の枠を超えて、業界各社が、協力して提言することができます。たとえば地域がロードマップを作ろうとする場合、異なるセクターのコミュニケーションツールとして、直近の利害を超え活用できるようにするには、そういう将来人材の教育、というところまで展開していると、みんなが必要とする効果的なものが得られるのかもしれません。

参考
ケンブリッジ T-Plan
posted by 石井力重 at 12:49| Comment(2) | TrackBack(1) | 研究活動/検討メモ&資料

2006年10月21日

研究・技術計画学会(東北大)。ベンチャー企業の芋煮会。

10月21日。MOT系の伝統ある学会、研究技術計画学会(第21回)が本日から東北大・工学で開催されています。

特に、近年はロードマップに関する研究などもあり、興味深いです。創造性手法やTRIZに関する話題もすこし見え始めました。明日も続きます。

午後は、仙台北部の七北田公園で、ベンチャー企業の芋煮会に参加させてもらいました。なんと豪華なことに飲食店主が焼きそばと芋煮をつくってくれています。さすがにプロの味。かつて無いほどのクオリティー。(芋煮会:仙台では晴れた日の午後を、河原でサトイモの入ったトン汁を煮て食べるという文化があります。)

このベンチャー企業は下は20台から上は80台までの幅広い人材がいます。人生の縮図のような組織構成です。最年長の方からすると、自分の孫より若い世代がいる会社なんだなぁ、と一堂に会したその光景を見ながら思いました。
posted by 石井力重 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究活動/検討メモ&資料

2006年10月20日

起業家に大手企業常務を引き合わせ。あきない総研にて。

10月20日。今日は東京・港区の東新橋のイタリア街、あきない総研(吉田雅紀さんの会社)に行ってきました。

ベランダからの風景。地図があっても迷います。この地域には看板がひとつもありませんから。.jpg

新橋駅をシオドメ側にでて浜松町方向に歩いてくと、きれいに整備されたイタリアっぽいビル群が出てきます。迷っている人があちこちにいます、この地区には。

あきない総研(アンジェロビル).jpg

イタリア街地区を、結構端まで歩きます。少し細めのアンジェロビル。ここの三階にあきない総研があります。ビルの入口がこれまた奥ゆかしく、発見難易度を高めています。

内部には多数の起業家の机が。.jpg

中に入ると明るいきれいなオフィス。美人秘書のYさんがオフィスを切り盛りしています。起業家のための机がいくつもありました。

さて、本日の本題ですが、私が事業化支援をしている起業家さんに某企業の常務殿(R&Dセンター長)を引きあわせるために東京にきました。その場所に、吉田さんの東京のオフィスの会議室を貸していただいたのです。この起業家さんと類似の市場のナンバーワンである企業の研究開発のトップの方にあえる貴重な機会ですから、無理を言って”吉田さんのオフィス”というパワーを利用させてもらおう、と考え。

結果は・・・、大成功でした!
予想していたよりも、はるかに連携の可能性が高く、有効な関係を築けそうな面会となりました。場所、どこで面会をするのか、ということはとても重要ですね。快く利用させていただいたあきない総研殿に感謝!

2006年10月18日

24時間以内に着手せよ。

仕事の進め方について、「忙しいのに、大事なことは一つも進んでいない」「なにか釈然としない。毎日すごく働いているのに」・・・そんな気持ちになったときには、「仕事の重要度」と「仕事の時間的余裕」の二軸で仕事を分類して、位置づけを意識することが有効です。

仕事の重要度と緊急度とは.png

左上は、「重要」かつ「急ぎ」の仕事です。これは意外と少ないものです。あれば、即時対応します。

右下は、「重要でない」かつ「時間的に余裕がある」仕事です。これはいつまでもタスクリストの下側にのこっています。この沈殿物は勇気を持って、えいと、机の奥に入れておきます。

右上は、「重要」かつ「時間的に余裕がある」仕事です。重要な仕事はロングスパンの計画であるため、往々にして、この位置づけになります。将来の可能性をつくりだす仕事です。この仕事には、24時間以内着手すること、が大切です。時間的余裕のあった仕事は、半年たっても、目標までの距離が一歩も進んでいないことがあります。それを避けるには、24時間以内に着手です。とにかく24時間以内に次の一歩を。

ここのエリアをマネジメントしそこなうと、次第に、その仕事は鮮度が落ちて、いつしか、沈殿物のエリアに沈んでいきます。

そして、日々の仕事の大半を占領しようとするのが、左下のエックス領域です。「重要でない」かつ「急ぎ」の仕事です。これは常に机の上の書類の山の上三つを占領しています。すぐに処理したい衝動に駆られます。どんなに対処しても、いつも一番上にはその手の仕事がうっすらと積もります。でも、その仕事、本当にする必要がありますか?組織の中でしがらみのある人はそうも言えないでしょうが、個人の裁量でできる仕事をしている期間でも意外とそれを間違えてしまうことがあります。ここのマネジメント次第では、未来を作る時間を捻出できるのか、急ぎ仕事に忙殺され焦燥感に駆られてばたばたするのか、が変わります。もちろん、重要さの判断を間違えると、やらないで放置したときにリスクは非常に高いので判断力が必要です。ですが、やらないですむことをやらないのは、重要なので訓練したいものです。

左下と右上。この2社が仕事の判断の肝。ここを間違うと、未来の事業機会をロスしたり、思わぬリスクを発生させたりします。しかし、正しくマネジメントすると、自分の企画が実現する人生をおくることができます。

 24時間以内に着手せよ。
posted by 石井力重 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月17日

アイデア創出研修にキャッチコピーができました。

商品名:
 『アイデア創出研修』

キャッチコピー(20文字):
 組織のやる気と発想力が高まるきっかけを。

概要説明文(50文字):
 組織のやる気と発想力が高まるきっかけを。
 創造的組織の開発者がノウハウを2時間研修で提供。今だけ3万円。



(このキャッチコピーの説明)

2006年10月16日

天職を創る。

天職を求める人が多い。天職とは、本人に適性があって遣り甲斐のある仕事、といわれます。天職をすぐに獲得する人も世の中に入るかもしれないません。しかし、多くの人はそうでは無いでしょう。なかなか自分の天職についている人は少ないのが実際です。

私のケースで考えて、天職を創ることがどういうプロセスを経たか、まとめてみたいと思います。

(1)天職となる仕事がどういうものかを明確に像を描いていったところ、世の中に無い仕事だとわかりました。なら作るしかない。

(2)食うや食わずでもいいから、好きなことをして生きようときめました。実際にはこうしました。たくわえをつくり、大学院で経営学を学びながら好きなことに没頭する環境を自ら作りました。

(3)好きなことをずっと学んでいき、独学ながら好きなことを価値創造の活動に結び付けてみた。採算は度外視して、すきだから、とにかく精一杯の品質をくりかえしくりかえし。

(4)すると、高い専門性が出てきた。取り組む分野は儲けにくい分野だから、先行事業者が少ない。収益が出ないので先行事例があっても早々に撤退している。なので、そのニッチな分野で専門家となると、思いがけないような仕事の依頼などが入ってくる。

(5)仕事の内容も、ひたすら自分が手を動かして実行する事業から、アドバイザや指導的な事業に。収益性が向上。

今は、このフェーズです。
ここまで来て見えてきたのは、その先にこういうストーリがありえる、と。

(5)潜在顧客層が顕在化してくる。
(6)十分な顧客層があり、定常的に、損益分岐点以上の仕事がある。

きっと、そうした経験がさらに、その上の専門性になるでしょう。そうなると多分柱が増えて収益が安定するでしょう。

天職を創る、というプロセスを他の方に聞いても、比較的に似たプロセスをたどります。以上、まとめると、以下となります。

長期間の生活費を準備する。
 ▼
好きなことを、収益性なくても、揶揄されても続ける。
 ▼
高い専門性が身についてくる。
 ▼
収益性のよい、潜在的ニーズにこたえられるようになる。
 ▼
顧客層の獲得。提供物のラインナップ化。経営安定。


天職を創る。簡単なようで、むずかしい。難しいようで、実は単純な戦略です。
posted by 石井力重 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月15日

新検索システム、はじめました。

ITの技術はよくわかりませんが、使えるサービスがリリースされたらその用途アイデアを考えることが好きなので、またひとつ試してみています。

新検索システム.jpg
FC2の提供するマイサーチです。詳しくはこちら

これによって、検索結果リストが、その利用者からの評価によって影響を受ける仕組みのようです。たとえば、駐在先企業であるデュナミスをグーグル検索すると、RPGゲームのキャラクターが検索上位に来ることもあるのですが、この新検索システムでは、確実に宮城大学発ベンチャー・デュナミスが上位をしめます。検索結果を自分の見せたい見せ方にコントロールできます。






これからはこの検索窓をトップ画面に設置して運用してみたいと思います。

2006年10月14日

お正月に子供とふれあうスゴロクはいかが?

10月14日。休日に家でゆっくり過ごしているときに、娘にあれこれ絵を描いてとせがまれて素人ながらにスケッチブックに子供のキャラクターを書いています。昔は絵を描くことがまったく苦手だったのですが、商品開発系の研修などですこしそういうことにふれてからは楽しんで書いています。

そういうことをしているうちに、子供向けの雑誌(めばえ)や絵本をみると、すごくよくコンテンツがデザインされていることに気がつきました。こどものキャラクターを描いてから、あれほんとうはどうだっけ?と子供雑誌をみる。すると、その絵の”構図が持つ意味”や子供に理解しやすい”ストーリーの本質化”がなされていることに気がつきました。

子供向けの玩具にもふれる機会が多いのですが、とてもよくできています。子供が飽きないで遊ぶには、難しすぎず、簡単すぎない(反応が単純、単調すぎない)インプットアウトプットの仕掛けがあるようです。メカニカルな機構を意味するだけではなく、絵本などでも、インプット(=本をめくる)とアウトプット(=問題が起きる、困る、努力する、克服する、ハッピーエンド)が子供の頭の中におきます。

子供雑誌の中に、いろいろゲームがあります。それらのルールはシンプルですが、そのゲームとしての多様性が結構高いのです。インプットが”覚えるルール”だとしたら、アウトプットは”反応、出てくる成果、組み合わせの妙、感じるものの量”かな、とおもいます。

子供向けテイストは、忙しい大人に効果的に学習させるために有効な視点になる、と以前感じました。遊びを通じて学ぶこと、すごく大切な気がします。

本題からずれすぎました。スケッチブックにマップを描いていくことで子供とふれあい、そのできたものをスゴロクとして遊んで、もっと触れ合う、というのはどうだろう、という提案です。

子供と作るすごろく.jpg

大きな画用紙をもってきて、スタート(右上)とゴール(中央)をつくります。ゴールは子供の好きなものを書きます。うちの娘はいま、みかんがマイブームのようなのでみかんです。

子供に聞きます。何を書いて欲しい?と。

それで”クレヨン”、と答えたら次に、どこに書こうか?と聞きます。

”この辺”、と指差されたらそこにクレヨンの絵を書きます。そしてスタートからそこまでを道でつなぎます。子供の手の器用さを考えると子供の手のひらの半分程度の道幅がいいようです。そして、道に升目を入れます。升目の幅は、道幅と同程度だと収まりがいいようです。

こうして次々に、「くだもの」「ここ」、「くつ」「あそこ」、といわれる場所にアイテムを書いて道をつなぎます。間の長くなりすぎた道は途中に『?』を適当に入れます。それから、黒い升目も入れておきます。

『?』は子供に聞いてきめます。将来何になりたいの?とか、子供の願望を問い、そこの升目にきたらその願望がかなうという設定にします。(後半の『?』では、その願望がもっとかなう。職業ならば、その道のプロになる、みたいな)

黒い升目は、そこでいったん足踏み。大きな数があってもその場所でストップして、次の回を待ちます。

それから、子供に4色くらいのクレヨンを渡して、あちこちの升目に色を塗ってもらいます。

それから、その色は何の色?と子供にたずねます。子供の発想で色の意味を持たせます。ちなみにうちでは「赤は口。ぬいぐるみの口が赤いから。」「ピンクは好きな色」ということで、赤で止まったら物まねを、ピンクでとまったら次は二倍進めます。

水色と緑は、子供が思いつかなかったので、スキンシップやお手伝いを設定しました。「水色でとまったら、みんなから5秒間くすぐられる」「緑でとまったら、お茶を汲んでくる」という感じです。

子供に”物まね”はできなさそうなので、親ばかりがしていますが、それも楽しいでしょう。”くすぐられる”のは親子のスキンシップとしてはなかなか楽しく盛り上がります。”お茶を入れる”などはお手伝いをするような行動を体験させます。

なお、道中に書かれた「くつ」や「くま」でとまったら、こどもに問います。「くつを手に入れたよ、どんなくつだろう?」「くまがいたよ。くまちゃんはなんていっているかな?」と。子供が「ミッフィーちゃんの靴!」とか「くまは、こんにちはって言ってる」と答えたりします。子供の意識がわかったり、想像力が育まれるような気がします。ここでとまっても何も加点は無いのですが、子供が望めば、画用紙に子供の絵を描いてそこに得たものを持たせていってもいいかもしれません。

なお、さいころが無ければ、同じ大きさにきった画用紙に1〜4の数を書いて、引いてもらいます。(子供が小さい場合、コマ移動が楽なように、さいころの最大値は小さめにします。)ばば抜きのような駆け引きをしてもいいかもしれません。不思議と子供は引きが強いものですが。

出来上がったもので実際に遊んで見ましたが、ゲームは最後までできませんでしたが、こどもと同じ目線でたくさん話したり、くすぐりあったりして、なかなか楽しめました。

お正月を前に、家族でそういう自家製スゴロクを作ってみてはいかがでしょう。(そういうのを親子のワークショップで作ったら楽しそう。そんな気もします。)

2006年10月13日

譲れないものがあるから、譲れるものは譲る。

今日は石井哲学です。

私にはどうしても譲れないものがいくつかあります。信頼している友人や家族に対してでも譲れない、そういうものがあります。それについてはきっぱりと正面からNOといいます。なので日々の生活で譲れる部分はいつも譲ります、いつもNOとばかり言っていては社会生活がうまくいきませんから。

きちんとそういう譲れないものをしっかりと相手に理解してもらうための濃淡づけ、とも言えます。あるいはここ一番で獲得したいものが得られるように環境づくりをしていく、とも言えます。

 志を高く持ち、わが道を究めること。
 進まないときめた方向には一歩たりとも進まないこと。
 そういう生き方で歳月を重ねてゆきたい。

 譲らないもの。信念。
 自分の使命だときめたことを笑われても涼しい顔してやり続ける。


他の人には理解しにくい部分です。人がどう思うか、よりも、自分がどうありたいか、を絶対的に優先する、そういう部分も人生にはあっていい、そう思います。

2006年10月12日

雑念の構成比率。

以前、20時間くらいかけてひたすら細かい数字表の集計作業をしたときに、数字をひたすら追いかけていくとさまざまなことが浮かんできては集中力を途切れさせることに気がつきました。そこで、浮かんだことをすばやくメモカードに書き取って忘れるようにしてみました。それは結構うまくいきました。特に、後でしないといけないこと、などは、いったんかいておくと安心して忘れることができます。また、以前気がついたある関係性や、アイデアをふっと思い出したりもします。これもいつまた思い出せるかわからないのでメモします。そうしていくうちに、3時間くらいで23枚のカードが出来上がりました。

まず気がついたことは、雑念は書き出してみるとしばらく出てこない。ということ。
また、雑念を書き出して頭から抜くと、次は別の雑念が出てくること。
そして、そういう雑念も書き出していき続けると、次第に出てこなくなること。
ということに気がつきました。

また、カードを分類してみると、雑念の構成比率が浮かんできました。

39%…面白くない思い出、いやな経験
30%…気がついた関係性、物事の本質についての仮説
17%…感性(日差しの指す部屋で、秋風がさわやかに吹くと心が豊かに、とか)
13%…しないといけないけれどもやっていない用事

この結果、自分としては意外でした。しないといけない用事が出てくると何度も忘れないようにと、頭のCPUの領域を食うのでそればかり思い出しているようなのですが、実際には、実はいやな経験を思い出したりしていたり、ある種の物事の本質についての着想をえたり、ということが多いようです。

座禅を組んで煩悩や悟りや出てくるのはどうも、人間の脳の本質的アクションなのかもしれません。つまらない単純作業の時には、自分の深層意識が垣間見れるチャンスかもしれませんね。

2006年10月11日

いわきで、タカラ創業者・佐藤元社長の講演をきいてきました。

10月11日。いわきの創造性育成セミナーの第二回目、今回は、豪華な講師です。タカラ創業者の佐藤安太氏。

創造性育成セミナー 佐藤安太氏.jpg

戦後、ビニール加工会社として、創業者された佐藤社長は、のちに、大ヒット商品となるダッコちゃん人形を製造販売します。リカちゃん人形、チョロQ、人生ゲームなどなど、非常に興味深い開発ストーリーでした。現在のNPO活動も大変面白いものです。続きを読む

2006年10月10日

組織が経験する最も一般的な成長の痛み10項目

ベンチャーにおける成長の痛み(Growing Pains)アンケート呼ばれているものがあります。シンプルだけれども、俯瞰的に組織開発の問題点を浮き彫りにするためのアンケートとして興味深い。以下ご紹介します。

出展:『アントレプレナー マネジメント・ブック』

@皆が一日の時間が足りないと感じている
A皆が不手際の処理に時間をかけすぎている
B他人が何をしているか知らない人が大多数である
C皆が会社の最終目標について理解していない
D優秀なマネジャーが不足している
E皆が「仕事をきちんと終わらせるためには、自分ですべてやらなければならない」と思っている
F会社の会議は時間の無駄だと感じている人が多い
G計画はめったに立てられない、あるいは立てられたとしても振り返られることがないため、物事が完了しないことが多い
H会社での自分の立場について不安を感じている人間がいる
I売り上げは伸びているが、利益はそれほど伸びていない

P62より。

これら各項目をアンケートとして、5段階のどれかをチェックを。

A:非常に強く感じる
B:かなり感じる
C:時々感じる
D:たまに感じる
E:あまり感じない

点数化は、『Aのチェック数*5+…+Eのチェック数*1』にて。

P73より。


これらのチェックを行い、項目ごとの明暗を確認し、それができたらばどのような対処を取るべきか、といったことも、その後に言及されています。ご興味あればお気軽にお問合せください。クライアントの社内調査を私が行うときのツールの一つとして使っています。
posted by 石井力重 at 23:08| Comment(2) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月09日

水の森公園。

水の森公園にて.jpg

10月9日。三連休の最終日。青葉区と泉区の境くらいにある公園、水の森公園に家族で行きました。家族でゆっくりとお弁当を食べたり、本を読んだり。娘は芝生を走り回ってトンボを追いかけていました。

この公園は適度に整備された芝生と、無料の大きな駐車場があり、小さな子供のいる家族づれがたくさん遊んでいる憩いの場所です。東京にいたころには考えられないような住環境が無料で楽しく使えることってすばらしい。読書をしながらふと見上げた空が高く、”もう秋の空だ”とおもいつつ。

知性と感性の育まれる住環境、そんな仙台が好きです。

2006年10月08日

「何を」と「どのように」の2点を。

会議参加者の力を引き出すには、議題を絞ること。そう、ある本はうたっています。『会議が絶対うまくいく法』という本がとても内容がよいので重宝しています。今から30年前(1976年)に書かれたこの本は、2003年に日本語版が出版されています。当時の本ですが、まったく違和感がなく、中に書かれていることは、新鮮です。会議で何も決まらない、会議がいらいらの温床になっている、そんなときには、ぜひ一度この本を開いてみてください。

首記の話しは、議題を絞ろう、という話しに関係しています。コンテンツとプロセス、とも。はじめにその合意形成をするのだ、と。

会議が絶対うまくいく法.jpg
posted by 石井力重 at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月07日

記事件数と経済指標

10月6日。日経テレコンのセミナーで、もう一つ、DB活用についての講演もありました。その中では、経済指標と記事件数についての関係性から、特定テーマの記事件数の増減の分析が、経済の一致指数や先行指数として参考になる、という話しがありました。経済のトレンドを観察する意味でとても興味深いとおもいました。

なお、日経テレコンの検索活用として、という前提はつきますが、検索の効果的な仕方として以下のヒントがありました。

「法改正がビジネスの”商機”にも」
⇒(法改正 or 法施工)and(特需 or 商機 or 追い風)

「高級志向と低下価格志向の推移」
高級、低価格、記事件数を年次ごとにチェックすることでグラフ化して把握できる。
高級化訴求の分野を探る。日経流通新聞で「高級」の記事を。
⇒高級の分野がわかる。
一方、低価格化の記事を。
⇒低価格の分野がわかる。しかも、高級と重複分野も出てくる。⇒二極化分野。

「人気。売れ筋」が検索のよいキーワードになる。

そのほか、日経テレコンがあれば、という前提がさらに強くなりますが、「企業情報をマーケティングに活用」という話しはなるほどという活用アイデアでした。

ノベルティ商品をプロモーションしたいときに、こう使おう、というもの。
東京商工リサーチで、宮城県内の設立10周年を迎える企業を調査して、利益が出ている(1,000万円以上)の企業、と検索してみると、顧客となりうるような企業が出てくる。

(私見)これは、自分の提供するサービス・商品の「顧客のクライテリアは何か」ということと強く関係していて、そのクライテリアに合致した具体的企業リストが出てきます。この辺は企業情報のDBならでは優れた使い方だとおもいます。事業計画における市場調査の予備的段階のある部分を担いうるものだとおもいます。
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2006年10月06日

開発の効率UPの方法について。MOTにおけるマーケティング。

10月6日。日経テレコン主催のセミナーでMOTの出川先生が興味深い講義をされました。その中から2枚ほど。全編、興味深いですが。

■開発の効率UPの方法について■

事業開発を、4フェーズに分けて考える。
研究/開発/事業化/産業化

スタートは、事業化。ここからさかのぼり、そして、また事業化、産業化へいく、というもの。フェーズとしては次のようになる。

事業化(1)⇒開発(2)⇒研究(3)⇒開発(4)⇒事業化(5)⇒産業化(6)

(1)顧客のニーズ。付加価値。何が困っているか。
これは、何を作るか、何を作れば売れるか、と対。

(2)何を作るか。仕様。
これを、要素に分解して既存の技術要素の組み合わせで表現する。
すると、たりない要素がある。これをさかのぼって研究フェーズに依頼する。

(3)何が抜けているか。
抜けている技術をかなえるための研究テーマを設定。そしてその研究を遂行。
研究の結果、ある種の要素技術が出来上がる。

(4)それを、他のエッセンスとあわせてさらに集結させる。
何ができるか。収束させ、”製品”に。

(5)”商品”にする。そして展開・ラインナップ化。

(6)広く産業化。


■MOTにおけるマーケティング(技術とニーズ)■

ニーズとシーズの間に、2つのハコを持つ。ベネフィットとファンクション。

□技術的特徴(差別技術)
  ↓ 機能へのブレークダウン(製品化)
□機能明確化(ファンクション)
  ↓ ベネフィットへのブレークダウン(商品化)
□顧客利便性(ベネフィット)
  ↓ 顧客への提供(生産・販売)
□顧客ニーズ・満足

逆にさかのぼる矢印フローも。

□特徴
  ↑ 不足技術へのブレークダウン(技術シーズ創出)
□機能
  ↑ 不足機能へのブレークダウン(差別化、機能の明確化)
□利便
  ↑ 不足ベネフィットへのブレークダウン(顧客ニーズ内容の明確化)
□ニーズ


参考書籍:
キャズム(ジェフリー・ムーア)
技術経営の考え方−MOTと開発ベンチャーの現場から(出川通)…ケーススタディの本
最新MOT(技術経営)がよーくわかる本(出川通)…方法論の本
posted by 石井力重 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2006年10月05日

クライアント社内でワークショップを提供。

10月5日。支援先企業内でワークショップ形式で社内研修を行いました。社内の状況に応じて、必要な知識・学習を、ワークショップの形にして効果的に身に着けてもらいます。

新規事業を行う組織には、必要な支援がいくつもあります。その一つとして、組織の構成メンバー一人ひとりが経営者と同じ視点や戦略的思考をもつ、というものがあります。その組織能力を醸成していくことは、MOTコンサルに求められるものの一つのようです。

2006年10月04日

いわき。創造性育成セミナー。

10月4日。いわきでTRIZ関連のセミナーに参加。TRIZコンサルの大手であるIDEA社の前古社長が講師です。話の内容は詳しく述べることは控えたいとおもいますが、非常に面白い講義でした。なぜTRIZなのか、ということと、TRIZの活用がもたらすもの、についてわかりやすくて迫力のあるお話でした。

なお、質疑の中で、私が質問しご回答いただいたことの、概要を掲載したいとおもいます。

はじめに、問題を本質化する作業が必要。
 ▼
問題の根本原因を考える。
 ▼
さらにその根本原因を考える。
 ▼
どこまで深堀するかといえば、自分の裁量でどうにかなるか、どうにもできないか、というレベルまで。


アイデア会議やディスカッションのテーマ設定でも、テーマ設定が実はすごく重要です。テーマとして何を選ぶか、は、どうアイデアを出すか、と同じくらい重要だとおもいます。その意味では、上記のコメントは非常に貴重なものだとおもいます。(アイデア社が行うTRIZコンサルが高い評価を得ているのは、こうした部分にも優れた能力を持っていることも大きく関係していいるとおもわれます。)
posted by 石井力重 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2006年10月03日

ハイテクベンチャーの支援に入っています。

10月3日。下期からの大きな変化の一つに、長期間にわたり定期的に支援するクライアントが現れたことがあげられます。あるハイテクベンチャー企業に、私の机をもらい、一週間に一度、その企業の社内から、必要な支援を提供していくスタイルをとることにしました。ベンチャーの経営者層と、若い現場オペレータの方々の両方に深く接しながら、必要なコンサルティングを提供していきます。商社でのビジネス経験や大学院での技術経営戦略の研究を活かし、できる限りのものをクライアントに提供してゆきます。今日は、の机環境の整備やクライアント社内でおこなうフリップボード会議のために、マジックとスケッチブックを調達したりしていました。

2006年10月02日

下期がスタートしました。

NEDOフェローとして、事業化支援の仕事に取り組んで半年がたちました。半年間の実績報告会を、グループ内部で行い、お互いの職務遂行の進捗状況を確認しました。上期は、コーディネート事業を開始し、仕事そのものを創り出しました。産学連携の事業周辺で求めれていること、技術系ベンチャーの成長に必要な支援、そのほか、新規事業を生み出すための組織の発想力を引き出すワークショップの提供など、さまざまな要望が見出され、つど、実践してきました。現在では、民間コーディネート・サービスとして、事業として少しずつ周り出しています。

下期では、これらの支援事業を本格的に展開すると同時に、次の事業開発にも着手してゆきます。私自身が主体者となって、産学連携プロジェクトを構想・推進してゆく計画も準備しています。また、技術開発の実践的コミュニティーの活動も一層力を入れて展開してゆきたいとおもいます。

2006年10月01日

開催報告、9月30日

9月30日。ムーンリバーカフェと合同でMMJを開催しました。今回は広瀬川(大橋付近)に、本格コーヒー(カスタムのマスターが入れるコーヒー)を片手に、広瀬川のせせらぎを聞きながらゆっくりと会話を楽しみました。今回は、ムーンリバーカフェの雰囲気にあわせて、通常のMMJとはちがって、コーラスを聴いたり、屋外テーブルに座って蝋燭の明かりで星空を見ながら、めいめいにしっとりと会話をするイベントになりました。

ムーンリバーカフェ、今年が始めての試みということで10名程度の有志で企画運営したそうですが、参加してみらたらなかなかの雰囲気。主催者の思いではじめたこのイベント、来年には大きく拡大しそうなイベントでした。来年の開催が楽しみです。

次回は、10月21日18:00〜、Five Bridgeにて開催予定です。
posted by 石井力重 at 06:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/MMJ
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