2007年07月31日

ポケディア。携帯電話でアイデア出しが出来るサービス。

7月31日。コクヨさんの提供するポケディアというアイデア出しができるサイトがオープンしました。

ITメディアさんのサイトに詳しい解説があります。

ケータイをひらめきツールに──コクヨ「ポケディア」
ケータイからアイデアをメールで送ると、その発想をふくらませるヒントとなるメールが返信されてくる──。ビジネスパーソンの発想支援サービスをコクヨが開始した。(7月31日)


※コクヨさんのプレスリリース(7月31日)


忙しいビジネスマンが、創造性をもっと簡単に、もっと楽しく、できるように。そんなことを感じさせる創造支援ツールというのは、新しいことを考える人が必要とされる現代社会において、ますます求められていると思います。

私のところで開発しているブレスターは、IT全盛な現代において、あえてアナログなツールと選択しているのですが、携帯とPCを使って、アイデア出しを展開できるこのポケディアはなかなか良くできています。

30日の無料利用ができるので、ご興味ある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

2007年07月30日

未来に明るいものがある、と想起させることが、顧客に前向きな意欲を持たせる。

優れたショッピングセンターにいくと、様々なことを観察できます。

最近、仙台の南にできたSCに何度か行ってみて、「おお、これは、明るくてイイ感じだな。」とおもいました。ついつい普段の購入水準をこえたものでも、買ってしまいます。仙台の経済水準からしたら3割くらい高めの設定の専門店のエリアに行くと、人の入りが少なめではありますが、それでも、なるほど、購買力のありそうな品のよさそうな人々が商品を手にとっています。

店舗の基調となる色、文字、商品写真パネル、商品を入れるかご、箱、店員のユニフォーム、店内の動線、などなど、よくデザインされている店も多いです。

マンゴーを主力にしたある喫茶では、価格はかなり高そうですが、それが、当たり前に感じるような、ステキな時間を楽しめそうな店舗づくり、商品デザイン。

カバンや、日用品などの店舗もそれなりに高めの価格設定ですが、手が出ないほどではなく、何割か高い水準、というところです。その店舗に入ると、なんだかうきうきして、手に取りたくなって、それをつかって生活している自分を想像すると何だか楽しい日々がおくれそうな感じがします。カバンなら、ただ丈夫なだけでいい、ではなく、バカンスに持って行きたくなるようなしゃれたもの。日用品なら、日当たりのいいサンテラスで瀟洒なウッドテーブルでパスタでも食べたくなるような、そんな、お皿。

こうした優れた店舗をよく観察していって、共通のものがあると気がつきました。店舗ごとのライトの色、天井の高さ(これは、実際の天井ではなく、釣る下げたライトの高さを調整することで、認知上の天井を作り出しています)、床、壁、店内のサウンド、そのほか中にあるものの全てが、商品を演出しています。
『この商品を使っている人(あなた)の未来は明るく楽しいものである』ということを、非言語で、想起させます。

こうしたものは、言語的に示されたり、露骨にメッセージ性をだされると、すんなりとは受け入れにくいタイプのものですが、高度にそれとなく全体的にそういうものが醸されているので、あくの強さはありません。

そのお店になんとなく入りたくなる。→うろうろしてみるとなんだか楽しい。→気になる商品が目に入り、手にとって見る。→あ、これ、なかなかいいじゃん。ちょっとほしいかも。→値段は、、、ちょっと高いのかな、でも、こんなものか。→う〜ん、もうちょっと見てからにするか。でも、これつかったら、なんか、生活がちょっとたのしくなりそうなんだよなぁ。

そんな感じのことをするりと体験します。何人かに一人はそのまま、商品購入になります。人の流れとレジに行く人の割合を見ると、そうそう、レジまでいくひとが多いわけではないのですが、そうしたお店が沢山あるこのSCの中では長くとどまり、3割高い価格水準に感覚がならされていきます。同時に、明日が明るいものであるような感覚がふんわりとしみこんできます。美味しいご飯も食べた後には、「えい、さっきのお店の商品、買うか。」といった感じも出てきます。

自己観察、他の人を観察して、そんなことを考えていました。

未来に明るいものがある、と想起させることが、顧客に前向きな意欲を持たせる。
これは、WEBショップの設定や、講義、サービス、営業、教育、などなど、多くの場面で共通するエッセンスがあるような気がします。

2007年07月29日

顧客企業の事業戦略の調べ方。

顧客企業のことをもっと調べて、効果的な営業戦略を立てましょう、という話です。

提案型営業、というスタイルをとる場合、お客さんをたくさん知らないといい提案が出来ませんね。しかし、結構、基本的なことも調べずに訪問して、提案して、ニーズを聞こうとしているケースが多々あるものです。営業マンに限らず、企業を訪問していくような職種の場合にも同じです。もっとお客の懐へ入るための努力の仕方があります。

優れた営業マンは、初めてアポが取れた企業に出向くときに、既にかなりの情報を持っています。その情報の大部分は、業界動向・企業戦略・過去の事業展開のトレンド、現在の設備投資中の内容です。

どうやって調べるか。

1、費用がかかる話ではありますが、日経テレコンをつかいます。

企業データを帝国データバンクなどにアクセスすると、企業の財務データが手に入ります。大きく分けた事業分野、売上、利益、直近三年の推移データ。それから現在設備投資中の内容も分かります。工場の建設、コールセンターの新設、など。業界の中における同社の概況などもついています。事業展開のトレンドなどが少し分かります。
2、WEBサイトのIR情報を活用します。

顧客のWEBサイトに行くと、上場企業では、たいてい「株主の皆様へ」「IR情報」といったアイコンがトップページあります。株式会社は、株主とのよりよい関係作りのために、事業戦略を結構具体的に公表しています。具体的な中期計画を掲載していることも良くあります。これによって、現在の事業を3年後にどのようにしくつもりなのか、を推察することが出来ます。
3、経済紙などに載った、年始の社長インタビューを調べます。

必ずしもそういうインタビューがあるとは限りませんが、年始、特に元日の新聞などには、企業トップのインタビュー記事があります。実は、新聞紙面で、社長はかなり本音のことを語っているそうです。広報などを通じての回答の場合はかなり慎重に回答をつくる企業でも、トップインタビューなどで社長が記者と直接やりとりすると、ついつい、しゃべりすぎてしまう。そんなことが結構あるそうです。情報はトップから漏れる、と。年始でなくても、社長のインタビュー記事には注目してみると、事業展開にかかわる情報が結構あるのかもしれません。
これらは全て、上から取ってくる、という方法でした。そのほか、十分に通っている顧客企業の場合、下(現場)からとってくる方法と、横からとってくる方法、があります。それらはいずれ、また。
posted by 石井力重 at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年07月28日

ベンチャー企業で創造工学の講義。

7月28日。仙台のあるベンチャー企業さんを訪問してきました。

このベンチャー企業さんには、昔からお世話になっているのですが、ブレスターの初版も購入していただいています。最近の動向などをうかがいがてら、訪問。ブレスターの効果的な使い方の解説からはじまり、ブレインストーミングの実際、など、創造工学の全般的な手法をお話しました。

いつもの講義は、時間制限があるのでかなり急ピッチでいくのですが、今日は私が久々に大きな仕事が終わったところで余裕があったことと、先方さんも時間があったので、楽しく余裕を持って講義させてもらいました。合計で3時間半ほど、お邪魔していました。

その後、夜は、MMJの事務局MTGです。かなり深い話を、2時間ほど。事務局は皆、ステージが上がって、変わる環境にあわせて、変化しています。破壊と創造。延長線とは違うところに明日がありそうです。

2007年07月27日

郵便局の方と打ち合わせ。

7月27日。郵便局の方とFive Bridgeで、打ち合わせしていました。

たまたまある件で知り合ったかたのですが、ゆうパックやタウンメールなど、ちょうど私のところで、検討してみたいと思っていたことがあって、郵便局でもそれに詳しい方だったので、お話を伺っていました。

いま、郵便局の方は、全体的にサービス品質が上がってきているとおもいます。本業である「送る」こともそうですが、特に接客面ではとても良くなっているといろいろな場面で感じます。

今回のお話でも、分かりやすい資料もいただいて、とてもよく分かりました。商品をおくるといえば、宅急便、ヤマト運輸、という考えでいたのですが、いまは、ゆうパック(郵便局の宅急便に相当するもの)は結構いいサービス内容です。全国への翌日配送エリアを見ても、場所によってはヤマトさんよりも優れている部分も。後は、届いた後にその通知はがきを自動的に送ってくれるので、商品の到着確認の意味でも、便利です。代引きも出来るそうです。

それから、タウンメール。これは、一定地域の全戸に配達をしてもらうもので、もっとも安い場合では、一通27円だそうです。なので、ある地域全戸に同じ文面のはがきを出す場合には、それを利用すれば、一通50円のところを、一通27円、とかなり割安に。
ポスティングを比較対象にするならば、はがきを4社合同で分割して掲載するならば、ほとんどポスティングと同じ費用単価になります。これは地域の新規創業を支援する際には、なかなかおもしろいツールだと思いました。地域の創業企業4社でシェアすれば、なかなか面白い使い方がいけるのでは。と。こちらはいずれ使ってみたいと思います。

この日は、そのほかにも打ち合わせなどの多い日でした。

図解のプロのノウハウ、デュナミスが講座の第二期生を募集開始。

昨年、デュナミスからリリースされた新サービス「インターネット図解学校」の第二期生の募集が開始されました。

第一期生の募集の時に、私が書いたブログはこちら

図解のプロである久恒啓一先生が監修される同講座は、インターネット講座であり、eラーニング的に好きな時間に好きな場所から、図解のノウハウを学ぶことが出来ます。また、定性的な要素の強い”図”というもので、久恒先生の監修の下、すべて人で添削しています。最終回は久恒先生自ら添削されるそうです。

今回は、第1回目の授業・課題・添削を受けて、内容に満足できない方には、受講料を全額返金する制度もあるそうです。企業のOFFJTなどで受講された方など、いろんなビジネスマンがスキルの獲得を目指して取り組まれたこの講座。ぜひ今回、機会を生かしてみてはいかがでしょうか。

詳しいことは、サイトをご覧下さい。→ 

2007年07月26日

文章構成なお仕事

7月26日。あるクライアントさんの依頼で、新規事業に必要な支援を行っていました。その中で、開発されるシステム特性を理解しつつ、操作マニュアルの文章校正を、との依頼で、お手伝いしていました。幸いデュナミスは、社内に優れたクリエーターが沢山いますので、概念的なものをぱっとかわいいイラストにしたり、人材がいますので、お役に立てるなら、とお引き受けしたものです。

これまでの仕事でシステムに対する理解は私が一番深かったので、校正作業をがしがしやっていきました。社内のアドバイスをもらいながら進めていきます。これは、一方で編集的センスもいるものだなぁと実感。結構ハードで、いい経験になりました。

日中は、企業さんや公的機関との打ち合わせを行い、夕方から深夜まで、その作業を続けて、今週は、かなりハードでした。社内のサポートが無かったらきっと、「お手上げ」となっていたでしょう。本当に困ったときには、”助けてくれる人がいる”というのは、これほど心強いものか、と久々に実感したのでした。

2007年07月25日

アップル法。仙南地域を訪問。

7月25日。今日は仙南地域に行っていました。仙南地域とは、仙台市の南にある柴田などの地域を指します。仙台から南におよそ30〜60キロぐらいのエリアでしょうか。

TRIZ関連でお世話になっている方(技術系企業の部長さん)を訪問しました。その方は、創造的な技術開発に造詣が深いのですが、社内で取り組まれている各種の手法について、教えてもらいました。

その一つに「アップル法」という手法を教えていただきました。

apple method.jpg
カードは、この知人が作成したもの。100枚以上。

手法の詳しいことは、私がまだまだ勉強が足りないので、掲載は差し控えたいと思いますが、ブレスターの開発思想や私のコミュニティーにいる方々の開発手法と相性がいい、とおもいました。たのしくアイデア出しできそう、とみて直ぐに思いました。

先日別の知人から見せてもらったIDEOのカードにも似た効能がありそうです。

このアップル法の伊東さんにぜひいつかお会いしてみたいと思いました。私よりもずっとずっと先輩の創造性の専門家の方です。

その後は、某センターにおいて、地域向けの事業アイデア発想のワークショップ企画について、ミーティング。実に4時間半にわたる打ち合わせとなりました。その地域の製品開発・新しい取り組みなど、様々なことを教えていただきました。

2007年07月24日

イラストなお仕事

7月24日。今日は、みやぎ工業会の主催する、気仙沼のフカヒレ工場の企業見学に行っていました。とても勉強になりました。

さて、夜。社に戻り、あるクライアントさんからの仕事を進めています。今回の仕事も、発想系の仕事なのですが、「イラストを描く」という仕事が含まれています。むしろそれが主となるくらいのウエイトに。

イラストを書いてくれる人に、案件の経緯、詳細、案件のもつ性質、といった定性的な部分を説明し、今回は提案型で行こう。こちらが、特徴的、と判断した部分をイラストにしよう。と。

特徴的なシーンの現すものが極めて「概念的」である今回の依頼は、結構、苦労すると思われました。

概念を絵にするというのは相当むずかしいですね。私論ですが、協調性の高いタイプでは苦しすぎるのではないか、と。ある程度、「自分が、えいっと、決めたらそれをやりおおせるタイプ」であることが必要なんではないかとおもいます。いい意味で、わがままであること、が。

そんな形で、逸材に描いていただきました。出来てきた作品を見て、「なるほど、これは、なかなかいいじゃないか」と思いました。クライアントさんがどう判断されるか、最後はそこですが、私はなかなかいいものが出来たと思いました。自信をもってクライアントさんにそれを提出しました。

2007年07月23日

産学官の若手で構想もくもく。

7月23日。産学官連携のコーディネータをしていますが、自分自身が産学官連携の一プレイヤーとして参画する割合も次第に増えてきました。

これは、大学発ベンチャーに駐在するタイプのコーディネータ(NEDOフェロー)ならではのことだと感じます。コーディネータが単につなぎ役から「創る」機能を担っていく、そんな事例はこれから徐々に増えると思われます。それから「構想する力」も、重要性を増すと思います。

そういえば、私がNEDOフェローになって一番初めにサポートしたある研究者起業家さんは、私の支援の範囲を上りきって、着実にフェーズを上げていました。秋から、さらに、ステージを一つあげて、さらに構想実現に近い場所へ行かれるそうです。

彼の案件で、起業家チームと一緒になって描いた構想は、3年先と20年先の2段構えでした。その3年先のものは、臨機応変に修正をうけていき変更されているでしょう。20年先のゴールへ彼が次々上がっていくのを見て、一緒にそれを構想をしたものとしては、大変うれしく思います。

起業家さんや研究者さんの「もやもやした思い」をヒアリングし、「要件定義」するのが現在のコーディネータ(橋渡し役)のベストパフォーマンスだと思います。しかし、その先には、材料を最適な事業へとデザインする―事業構想する―ことが、コーディネータの付加価値の未来像としてあるのではないか、と思っています。

2007年07月22日

自分の子だと思って、愛する。

昔、商社で仕事をしていたときに、どうしても対応に苦慮するビジネスパートナーがいました。多くの方と仕事をするのでいろんな方に対応したやり取りをしますが、どうしても苦手、あるいは、相手のことをネガティブに捕らえてしまう、そんな相性の方もいるものです。

特に、納期、コスト、頻繁な変更、無茶なことばかりをいわれるとそう感じてしまっていました。

でも、わかっていました。自分が相手を好きだと思えなければ、相手も、同じだと。

ならば、いかにして、相手を好きだと思うか、ですね。本当に相手を好きになることが出来れば、自然と、相手もこちらに好感をもってくれて仕事はしやすくなります。

さて、無茶な人を、どうするか。どうやって好きになるか。

当時、子供が生まれたこともあって、親が子を思う気持ちの強さ、深さを感じていました。子供が緊急事態だったり、弱ったりしていれば、寝ていないでも、他のものを犠牲にしてでも、なんとかしようとしますよね。

誰にも生んでくれた人がいます。憎たらしいことを言う人も、その親にしてみればやっぱりかわいい。非常にかわいい。

自分よりも年上の人を、わが子のように思う、というのは、実際にはきついものがありますが、思ってみると結構、違います。「この人は、わが子だ。なんとかして、困っているのを助けてあげたい。」まずは、一度そう思ってみる。そこを起点に発想すると「じゃあ、どう解決しよう、どう対策しよう」というポジティブな視点で仕事を展開できます。

せっかく仕事をするなら、一度しかない今をいきるなら、やっぱり楽しいほうがいい。前向きにやれたほうがいい。セルフマネジメントのために、「目の前の人を、わが子と思って、出来る限りの事をしえあげたい」とおもってレスポンスを発想する。そんな日々の生き方って、いかがでしょうか。

2007年07月21日

TRIZシンポジウムに向けて昼夜休日もなし。

このところ、やりたいことをやっているので、すごく沢山するべきことがあります。TRIZシンポジウムは、なかなか準備のための時間がかかります。しっかりした場なので提出書類や論文形式もかなり厳密に。

学会発表を博士課程で随分したので、ポスターでの参加のシンポジウムはそれなりにいけるだろうと思っていた部分がありましたね。聞いて下される方のために全脳力、知的生産能力、を傾けてこの数日は取り組んでいます。

論文8ページ、ポスターA1が2枚、アブストラクト、概要スライド、および、英語版。

全力ダッシュのマラソン、そんな気分で時計をふと見ると、日付が変わっています。時間がたつのを忘れるほど集中できるのはありがたい、ことですね。
posted by 石井力重 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2007年07月20日

「よし、出来た。」は折り返し地点

モノを創る、執筆をする、という作業をしていて、最近良く思うことがあります。「さあ、できた」とゴールを感じた瞬間は、折り返し地点についたことであって、完成ではない、ということ。

論文などを描いていくと、「拡げる」ごとく、白紙に文字を連ねていきます。はじめは埋まるのかな、と思うくらいですが。

そして、できた、といってちょっと休んでからそれを見ると「おお、これが抜けている」「ここはつながっていない」「ここは重複している」「フォームがばらばら」「誤解する読み方が含まれている」などなど、見えてきます。これらを修正していく作業、いわば「磨く」をする作業があります。これが、意外と作業量があります。

この「磨く」を想定して時間をとっておかないと、大変です。たぶん全体の3割くらいがこの時間です。実際は飛び込み仕事が入ったりすることを考えると、上記のように「さあ出来た(拡げ終わった)」と感じた時点を、折り返し、と考えておくべきでしょう。

感覚としては、行きは上り坂。帰りは下り。なので、帰りは視界も効きますし、走ってきた道の道中もつぶさに分かる。下りなので足も楽で、疲れていても速く走れます。ただ、決してゼロではない。距離としては同じだけ走りますから、時間もそれなりに、行きの時間の何割かは絶対にかかる。そんな感じで捉えるべきでしょう。

ブログなどは、描きっぱなし(発散)で、終わってもいいので、片道マラソンですね。クリックすれば、それで試合は完了。ただ、多くの文章は、特に、伝えたいものがあるならば、ブログでも帰りのマラソンはしたいところ。

いわんや、つくるものが「作品」ならばなおさらのこと。といったところでしょうか。

追記:
このところ、同時並行の障害物競走でもしている様な日々。時計をふと見て、日付が変わっている。そんな調子です。それだけやることがあるというのは幸せなことかもしれません。

2007年07月19日

筆が進まないのは、2つの要因がある。

論文や原稿を書くときに、どうにも筆が進まない。そんなことってありますね。いつもはどんどん仕事を進めるのに、どうしてもその仕事は筆が進まない。どうしてだろう、と。

そんなときには、次の2つの要因があるようです。両方の場合もあれば、片方の場合も。

1、未整合な要求が、フリクションを起している。

販売面の戦略と、純粋な開発思想の具現化が、未整合な場合、「書く」ということをすると、その矛盾がどうしても表面化します。書くということは、ある種のことを厳密に「区切る」ことのようです。未整合で衝突しあう要素があると、それを文に書き出すときに、行きつ戻りつ、同じところを描いたり消したり。そのうち、何を描いていいのか、分からない状態に。

2、知識・情報が足りない。

描き始めようとすると、それについて、あいまいな情報しかないと、結構つらいものがあります。数字や文字にしないで、口頭でやっていたり、頭の中で一人で考えたりしていると、そういう「アイマイ。情報が足りない」という状態に気がつかないでいることも結構あります。こういう場合は、執筆を進めては立ち止まり、文献を探したり、計算をしたり、ミニマムな実験・試行を行ったりします。また、それらを分析するための思考の土台となる知が足りない場合もあります。情報は十分なんだけど、どう解釈していいかわからない。仮説の提案や、考察が出来ません。

このように、互いに関係する2つの要因が存在するようです。

筆が進まないときには、他のことをしてみる。というのは一つの方法です。風呂に入ったり家族としゃべったり。そうしている内に、未整合な要因が浮き彫りになったり(他の人と悩んでいる部分について話しているうちに、明確化がすすむことが多いですね。)、足りていなかった情報にであったりします。仮設が向こうから飛び込んでくることもあります。(いわゆる類比発想、が起こるわけです。他の仕組みを見て、その中にあるエッセンスを感じ取り、自分の課題に当てはめてみる。すると、そこに仕組みが動き出すのを感じる。明文化してみる。モデル化できる。といった具合です)

偶然に任せる時間が無いときには、次のことをチェックしてみるのもいいかもしれません。

●自分の、あるいは自分のチームの、複数の要求をリストアップする。階層の異なるものも全て。それらに統合的な位置づけをあたえることが出来るか。もし、フリクションがあれば、それらを「えいっと、決める」ことが、まず最初にするべきことになる。

●対象とするものを書くのに、必要な情報は何か。それらは全てそろっているか。足りていなければ、可能な限り収集することが、まず最初にすべきことになる。集めているうちに、仮説などを着想できることもある。

●対象とするものを述べていくのに、主張や仮設となるものは、何か。それらは十分な価値があるか。もし、それが無いか、価値が低ければ、類似する優れた事例をあたることが、まず最初にすべきことになる。具体的に調べることで、仮説などを着想できることもある。
posted by 石井力重 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年07月18日

パワーポイントで描いたものをきれいな画像データにする方法。

パワーポイントの資料の一部(特に、グラフや絵)をワードやWEB上に切り出して掲載するときに、無料のソフトを使ってうまくきれいに加工する方法を紹介します。(たぶん、他にもあると思います。)

まず、パワーポイントは、持っていることは前提条件とします。
次にクセロの「瞬間PDF ZERO」というソフトをWEBから入手します。
それをつかってPPTをPDFに書き換えます。
PDFを開き、対象としたい部分を150%くらいに拡大表示して、そのエリアを選択します。そのときにPDFのビューアーの最新版であると「スナップショット」というツールがあります。選んだエリアを画像ファイルとしてコピーしてくれます。

そして、ワードなどのうえで、「貼り付け」とすれば、PPTの絵をきれいに貼り付けることが出来ます。あるいは、ペイントソフトで白紙の上に落とせば、画像ファイルが出来上がります。

パワーポイントのデータをワードに持ち込むと、レイアウトが崩れたり、操作性の違いから修正にイライラすることがありますが、こうして画像化(しかも、文字がつぶれないような画像化)をしておくと、扱いが楽になります。
posted by 石井力重 at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年07月17日

TRIZシンポジウムの発表の準備。

7月17日。宮城TRIZ研究会の定例会を開催しました。

今回は、締め切りの迫った「TRIZシンポジウム」の発表内容の検討を行いました。これまで開発してきた「智慧(ちえ)カード」の開発の背景、開発プロセス、コンテンツ内容、ユーザアンケートの結果と分析、などなど。及び、提出する論文に記載する情報の範囲についての検討を行いました。(ここが一番、検討時間をとりました。)

カード開発当初の思想に照らし合わせて、どう進めるべきかの選択肢をあげ、最終的に意思決定しました。かなり悩みましたが、やはり当初の思想を貫くことにしました。(あとは、やってみて、どうなるか、反応をみることにします。)


以下、既に、WEB上で公開されている「発表概要」ですが、再掲します。(約300文字)

―――――――――――――――――――――――――――――
概要:
宮城でTRIZのセミナーを行った際に、何割かの参加者はTRIZに興味を持った。しかし、自社に戻ってTRIZがなぜよいのか、TRIZとはどういうものなのかをうまく説明できない、という声が宮城TRIZ研究会(以下、当会、と記する)に複数寄せられた。その中でも、「創造作業を促進するとはどういうことなのかを周りの人に理解してもらいにくい」という課題が共通のものとして見られた。そこで当会では、TRIZが何なのかを知らずともチームゲームとして手軽に使え、一定量のアイデアだしを体験できるツールの開発に着手した。本発表では、当会が独自に開発したそのツールの内容と、ツール体験者の感想をもとに、ツールの効果について報告する。
―――――――――――――――――――――――――――――
posted by 石井力重 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/TRIZ

2007年07月16日

プロフィットモデルの整理・分析

『ザ・プロフィット』の23パターンをカードにしてあれこれと検討しています。

起業家のための「利益発想のトリガー」リストを作ろうと思っています。 ビジネスプランの相談を受ける時に「儲けの構造」がほとんど描けていないことがおおいので、そのときに発想が出来るようなサポートツールとして。

優れた経営学の文献や書物からその本質を抽出するべく、現在は、探索的調査を行っています。

23のプロフィットパターンをつぶさに見て、カードグループ化してみました。どういう視点が強いのか、でグルーピング。

最も多いのが「顧客」。9つあります。
次に多いのが「製品」。4つあります。
また、若干「顧客」に似ていますが、一層大きな視点の「市場」。4つあります。
それから「自社」。3つあります。
そして「時期性」。2つあります。
「仕入れ先・業界」というのが1つ。他と重複してさらに2つ。(合計3つ)
です。以上で、23になります。
その他、別の視点で顕著なのは「ライバル」という視点でした。

■利益モデルに重要な7要素
「顧客」「製品」「市場」「自社」「時期性」「仕入先・業界」「ライバル」

これらの分析から、3つのことが発想できました。

(1)プロフィットモデルはすべからく顧客に依拠するものだ、と捉えていたが、意外と他の要因が種となるモデルもある。

(2)一口に、顧客起点の利益モデル、といってもそこには「9パターン」もある。顧客志向、といっても、収益の上げ方は複数あるのである。通常の意味は「顧客ソリューション利益モデル」を意味している。どのようなタイプの顧客志向か、というところまで表現できて初めて明確でエッジの効いた収益構造になる。
(顧客起点の9つ:顧客ソリューション、アフターセール、専門品利益、スイッチボード、ブロックバスター、ブランド、スペシャリスト、インストールベース、低コストビジネスデザイン)

(3)ポーターのダイヤモンド (5つの競争要因:買い手、売り手、新規参入、代替品、業界内ライバル)に出てくる要素と、上記にまとめた7要素は似ている。
似ているもの・・・「顧客」「市場」「自社」「仕入先・業界」「ライバル」
似ていないもの・・・「製品」「時期性」
競争力、という視点では、ポーターのダイヤモンドになるが、「いかに収益を上げるか」という視点では、注力するものには、違いがあると解釈できる。「利益起点の分析フレームワーク」という独自の構造を作る必要性があるだろう。

■着想から得られたもの、未成熟な構想

近年の成長企業の集団として、「上場企業群」を対象に、その収益モデルのあぶり出しを、「利益起点の分析フレームワーク(仮)」で行う。そのことで、現代的ビジネスの利益構造の構築にとって、必要十分なフレームワークが見えてくる。それらを踏まえて、よりブラッシュアップした「枠組み」を整理する。それらを、平易な言葉のリストに直し「利益発想のトリガー」リストを制作する。

これは、大学院のMOT研究と近いものがあります。
posted by 石井力重 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究活動/検討メモ&資料

2007年07月15日

玩具とは、なんだろうか。

「玩具とは、なんだろうか。」

そんなことを一年前くらいに熟考していたときがあります。そのときの資料を引っ張り出して最近整理してみました。

玩具の「玩」は「もてあそぶ(玩ぶ)」という意味があります。

「もてあそぶ」とは、「(手に)持って」「遊ぶ」という2つで構成されています。つまり「tangible(手に取れる」というのが1つ目の要素になります。

「遊ぶ」とは何でしょう。遊ぶとは、いくつかの意味がありますが、意味合いが近いのは「楽しいと思うことをすること」です。つまり「fun(楽しい)」というのが2つ目の要素になります。

 「玩」=tangible + fun

玩具の「具」は、何でしょう。辞書によると、複数の意味がありますが、この場合最も適しているのが「道具(tool)」です。これが3つ目の要素になります。

 「具」=tool

これらをまとめる「玩具の3要素」と名づけるならば、次のようになります。

■玩具の3要素
・tangible(手に持てること)
・fun(楽しいこと)
・tool(道具であること)

何かを見たときに、それが「玩具(おもちゃ)みたいで楽しい」な、「面白そうで使ってみたいな」とおもったら、3つの要素があるかどうか、ぜひみてみてください。他に転用できる意外な発見があるかもしれません。

追記:

今日の社会では、デジタルの世界での玩具も結構あります。PCやゲームの中で展開する玩具は、実際には手に触っていません。tangibleという観点については、社会の発展によって、玩具の概念を広げるべきかも知れません。とはいえ、今は、模擬的に「触る」ことを仮想世界でしています。また、キーボードの繰り返し作業という「手を使う繰り返し作業のもつ中毒性」があるそうです。この意味ではtangibleは、(実世界に肉体というモノを伴う存在である限りは、)この先もなお、重要な概念であるのかもしれません。

2007年07月14日

お世話になっている方が催した交流会。

7月13日。めずらしく、交流会でお酒をのみました。私は普段はほとんどお酒を外では口にしないのですが。

某大手企業で研修企画をされている方で、広い交流と深い知識・興味をお持ちの方です。ときどきFiveBridgeに面白い本を大量にくださいます。(最近いただいた本では「フューチャリスト宣言」が特に面白かったです。)

さて、交流会。その交流会には様々な職種の方がいらっしゃいました。面白いのは、氏名と職種(私は「(産学連携の)コーディネータ」)が名簿に書かれています。所属組織は最後にちょこっとかいてるだけ。肩書き無し、とも、ビジネスとも、ちがった、面白い場でした。

ネットワークのハブになっている人の価値観の多様さが、こうした参加者の属性の多様さにつながっていると、いつも思います。多様なことにそれぞれの価値を認め、引出す。そういう人がいればこそ、信頼ある多様性あるネットワークというが出来るのだと思います。

私がお会いしたのは「アナウンサー」「えすたぶりっしゅな企業の事務系につとめつつプロのカメラマン活動をする方」「起業家」「画家の卵」「勤め人の傍ら演劇活動をする方」「駆け出しのイラストレーター」などなど。

いつもとは違った視点で、挑戦する生き方をする方々と、お会いしてお話しすることが出来ました。

2007年07月13日

某大学の防災関連部署を訪問。

7月12日。このところ、引いた風邪の余波として、蓄膿がひどくなり、節度ある生活に取り組み中です。

さて、今日は、地域にある大学の防災関連の部署を訪問してきました。産学連携の知人をたずねていったところ、駅ビルに移転したということで、そちらをたずね、それでもご不在でしたので、飛び込みで、防災関連部署を訪問しました。

突然、つてもなく、お伺いした形になりましたが、快く対応していただいて、いろいろと意見交換をしました。

地域企業の新事業育成のための、テーマとして、防災関連の産業の可能性を考えています。地域性、地域産業の特性、社会構造の変化、社会的価値などなどをかんがえると、ぜひ取り組みたいと考えています。長い時間をかけて、取り組むテーマになりそうです。

2007年07月12日

みやぎ工業会の会員訪問記に掲載されました。

先日のインタビューの内容が、工業会の公式サイトに掲載されました。

みやぎ工業会 会員訪問記

一馬さん(デュナミス社長)と私石井の2人で話しているので、文章読み取りがやや複雑かもしれませんが、内容的には本音を語っていますので、ご興味あれば是非ご覧下さい。

写真は位置の関係で一馬さんが大きく写っていますが、実際には、2人の背格好はほぼ一緒なんです。

2007年07月11日

『ザ・プロフィット』(利益モデルの23パターン)

エイドリアン・スライウォツキー氏の著『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』(原著:The Art of Profitability)を一年がかりで読んでいました。各章ごとに考える宿題がでるため、結構長い時間を要するする本です。数ヶ月も手に取らないでいたりしたのですが、後半に入ると、自然とすいすい読めるようになりました。

さて、この本には23のプロフィットモデルが乗っています。割と古くから知られているもの、そうでないもの、様々が登場します。いくつも利益モデルをしってどうする?事業には一つあればいいだろう。という声もあるでしょう。この本の終盤に書かれていることが、深く印象に残ります。

(引用、P264)「ビジネスの世界でも先見能力の修得は可能でしょうか?」「君はどう思う?」「難しいことですが、出来ると思います。」「おそらくね。繰り返し登場するパターンが20や30はある。それを研究して自分なりのリストを作っておけば、たいていのことには驚かなくなるだろう。以前読んだ『プロフィット・パターン』・・・(以下略)」

この文章の示唆は、私がこの本を再度手に取るにいたったある着想を強化するものでした。

TRIZという技術開発理論の中に「発明の中に繰り返しあわられる問題解決のパターン40」というものがあります。優れた特許を分析して、40パターンを抽出したそうですが、それが対象特許の99%のエッセンスをカバーするものというものです。この先にも新しいものは出るでしょうか、その多くは、過去のパターンの組み合わせで再構成できる。そう考えると、未来の問題に対して大変心強い武器となります。

技術開発のブレークスルーアイデアを引出す40パターン。これと対称的に、ビジネスアイデアを引出すのにも48のパターンがあります。SCAMPERリストです。(ブレスターのTOIカードはそのリストの独自和訳です。)

これらは、技術アイデア、ビジネスアイデアを引出す際に、着想のトリガーとして使えます。

さて、プロフィットモデル。事業の収益を創造するためのビジネスの構造をつくることを企画する際に、プロフィットモデルのエッセンスとなるる23パターン(理想的にさらに補強して40〜50パターンくらい)は、自社独自のプロフィットモデルを発想する際のトリガーになるだろうと思います。

関連する話題(1)
事業アイデア、事業構想を行う場面に同席することは昔から良くあります。ベンチャーや中小企業殿、あるいはスタートアップ(起業家)の漠とした思い。そうしたプランに、収益性が弱いときに、人はアドバイスをこうします「似たような業種で優れた事業の例がある。そこの収益構造はね、、、」といった具合の、先人の優れた例に学ぶ、ということ。こうした経験をいくつもして最適な独自モデルを作れる方もいます。こういう方は幸運であり、たのもしいですね。一方、一つ聞いてそれだけを闇雲にまねしようとして(自社のリソースの少なさに気がついて)どっちつかずの戦略をしてロスしています。

関連する話題(2)
ベンチャープランコンテストやビジネスプランコンテストに参加していろんな方のビジネスプランをうかがうと、収益モデルについては、大きく二分されていることに気がつきます。経験や知識がある人の書く収益モデルは、収益を生む事業構造があること。収益の創造がリアルに想像できます。一方、設けた経験の無い方の書くビジネスプランには、ほぼ、収益モデルというものがありません。ライバルより沢山動いて、コストを極力下げて、必死にがんばる。といったスタイルに多くの場合落ち着いています(もちろん、これも大事な心構えではありますが。)知識や経験がなければ、そもそも発想できない(あるいは、限界がある)ということです。
アナロジーです。コーチのいない即席の素人バスケットチームに似ています。出来る限り失点を防いで、とにかく必死に動く。そうすることで、ある程度のステージまではいけます。個々人の身体能力が高いと、結構上までいけます。しかし、戦略的に陣形を組んで高度なパス回しが出来なければ、勝てないステージがあります。そもそも知らないことは思いつけません。(もちろん、何度も経験して敵の活動から分析して学ぶ、という側面があります。またいくつモノ偶然を重ねて成功した事例から新しい戦略パターンが抽出されることもあるでしょう)やってみて学ぶ、というスタイルも尊重されるべきですが、すくなくともビジネスモデルを書く、という場合においては、うまくいくように作戦を考えている訳なので、何とかしたいところです。


関連する話題が長くなりました。

プロフィットモデルのパターンを広く集めエッセンスにしたものが出来れば、ビジネスプランニングの際に、プロフィットモデル着想のためのトリガーになるかも知れません。未来の利益モデルは当然、わからないわけですが、本当に新規性のあるものを除いて、多くの場合には、過去の優れた利益モデルのエッセンスを組み合わせたもので表現できるのではないか、とおもいます。その意味では、過去に学び、独自のモデルを創造することで、かなり高い確率の成功を導けるのではないか、とおもいます。

広く事例を集めてみたいと思います。プロフィットの優れたモデル。きっと、事業革新をされる際に有効なノウハウとなるのではないか、とおもいます。
posted by 石井力重 at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究活動/検討メモ&資料

2007年07月10日

地元企業の三代目の方と革新への意見交換。

7月10日。あるお仕事でお付き合いしている方に、今日はFiveBridgeへ来ていただきました。

本来の打ち合わせ内容も重要だったのですが、今日はゆっくりとその方のこれまでの経験をお聞きして、いろいろと関心をもってきいていました。東京にいたときにクリエイティブなことをされていて、仙台に戻られた今も、そうしたことを続けておられるそうです。へー!そうですか!とわくわくしてお話を伺っていました。

聞けば年もほぼ一緒くらい。こうしてお仕事をしている相手に、近い感覚の経験があると、なんとなく距離がちかくなったきがしますね。

これまでのお仕事に、もっと広がる可能性を感じる午後の打ち合わせでした。長くお付き合いできる会社さんとの出会いは、とても幸運なことだとおもいます。いまさらながら、お引き合わせしていただいた方に感謝!

2007年07月09日

商品開発の効能。モノが新しい出会いをもたらしてくれること。

7月9日。開発した商品「ブレスター」の現物をみたい、詳しい話を聞きたい、と、近場の方がいらっしゃいます。(デュナミスのあるHSGビルに。)

私の仕事は「事業化の支援」です。(詳しく言うと、新技術の事業化を支援するコーディネータとしての活動、及び、その周辺の活動、です。)

起業家さんや第二創業を志す経営者の方が、主な支援対象者なのですが、実際には、新しい挑戦を行う人は、そのほかにも沢山おられます。そういう方とは、交流会などで出会うだけだったのが現状です。

ところが、ブレスターを開発し発売してからは、ブレスターのユーザーもしくは、活用検討者、という方々と接することで、私が支援する対象となる方と出会う機会が増えました。起業家でも革新に取り組む経営者でもないけれども、私のミッションからしてお手伝いするべき対象となる方々。今日もそういう方と出会いました。ディスカッションの中でお伺いすることは他の方へお話しすることは一切ありませんが、実に様々な取り組み課題をお伺いします。何かに取り組もうとする世の中の人々の幅広いニーズ。

私のように、コーディネーター、コンサル、アドバイザーをする人間が、商品を開発する、というのは一見、寄り道、道草のようにも見えますが、商品が新しい出会いをもたらしてくれるということを実感します。コンサルタント系の人材が行う商品開発の効能には、こうしたものがあるんだなぁと、良い出会いのあとに、しみじみ思います。

2007年07月08日

一人ではたどり着けないものがある。

私がすばらしいなぁ、と思う本に『アイデア会議』という本があります。著者は、あの優れたアイデア出しの本『考具』を書かれた”加藤昌治さん”です。

その『アイデア会議』のP21〜に、(アイデア出し、企画作りを)一人でやるよりも、チームでやったほうが、良いことの理由を、端的に実感させるくだりがあります。初めてよんで「へぇ〜っ」とおもいました。そして「なぜチームで?」というタイプの質問には、いつもこの本のこの部分を引用しています。

以下、『アイデア会議』より引用。(P21〜23)

―(引用)――――――――――――――――――――――――
知っていたけれど、いえなかったことって意外にたくさんあります。以前ガーンと大きな衝撃を受けたゲームがあるんですが、それは

「心、のつく漢字を教えてください」というもの。

 まずは一人で1分間。白い紙に書き出してみます。いくつ出ますでしょうか。続いて隣同士で2人組のペアになって、再び1分間。すでにお互いが出せたものを見せ合うと、「あ、あったあった」があって、さらに「お、こんなのあったね」でさらに増える。そして2つのペアを合わせて4人になって、また1分間……。漢字の数は、どんどん数が増えていきます。だいたい10から15人ぐらいのグループになって、一般的に使われている漢字がほぼ出尽くします。
 このゲームからの気づきが2つあります。まずは「知っていたけど、思い出せななかった漢字がいかに多いか」ということ。特に4人組になったあたりで「もうないだろう」と思っていたりすると、ショックが大きくなりますね。
 そして「10人以上で出し合って、やっと出し尽くせる」という事実。そうです、4人や5人では既にある事実ですら出し尽くせないのです。わたし自身がこのゲームを初めてやった時の衝撃はこの事実を突きつけられたことでした。

(中略)

アイデアとは確かに一人で考えるものです。しかしそれだけではおそらく激しい競争が待ち受けているビジネス社会をスイスイとくぐり抜けていくことは至難の業。いい切ってしまうなら、一人ひとりが考えたアイデアを集め、チームで考えることをしないといいアイデアは出ない、のです。

(中略)

自分一人では決してたどり着けなかった素晴らしいアイデアが出てきた瞬間は、何ともいえぬ高揚感があります。

(中略)

ベースは個々人にあるのは確かなんですが、チームとして考えたほうが強い。予想がつくものから思いも寄らぬものまで、いろんなアイデアが集まってくるからです。
――――――――――――――――――(引用ここまで)―――

このワークをワークショップを行うと、大人な参加者ほど、反応するものがありそうです。個人の力の高い人ほど、チーム活動の無駄さ加減に目が行くものですが、チームの力は自分独力をこえる、ということを端的に実感しそうです。

私も気になって「こころ」がつく漢字がどれだけあるのか、ちょっと調べてみました。インフォシークの辞書の検索によると90弱、ありますね。その中で、一般的に使われている漢字だけみても、ざっと50はありました。「こころ」の付く漢字

とてもじゃないけれど、正解リストを見ていたとして、なじみのある漢字50をあげることは出来ないでしょう。

一人でやるよりも、チームでやる方が、必ずいいものが出来る。(もちろん、ここの努力があることが、大前提ですが。)

行く手を阻む障害物をどかすことを考えてみると良くわかります。小さな石の山が道をふさぐならば、一人でも時間があればどかせます。能力の高い人がだぁーと片付けることも出来るでしょう。しかし、人間一人では持ち上がらない重さの岩が、道をふさいでいた場合、どれだけの能力があっても、一人では、その道を進むことはできません。その人の力に及ばないとしても、人々をあつめて、力を合わせることが出来る人は、岩をどかし道を行くことが出来ます。人間には、一人で出来ることには、限界がある。ということですね。

なぜチームでやらないといけないの?という問いに答えるのはなかなか難しいものです。理屈で答えたとしても、なかなか納得は生まれません。こうした手法は、とても効果的な「気づき」を提供できます。機会があれば、ぜひ試してみてください。
posted by 石井力重 at 06:41| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年07月07日

アイデア出しの依頼(アイデア募集)には3つの要素がある。

7年7月7日。7並びの日です。ちょっと、ノウハウ的なお話を書きたいと思います。

アイデアの組織「アイデアプラント」を運営してきて、様々な業種の方からアイデア出しの依頼をもらいます。その依頼の内容を正しく受け取るために、依頼者の本当に意図するものを、ざっくばらんにヒアリングします。その作業でわかってきたものがあります。

「人が、アイデア出しの依頼をするときには、何を期待してアイデアを募るのだろうか。」ということです。

結論から書くと、次の3つに分類できます。

1)ステルス・マーケティング

アイデアプラントには非常に多数の学生メンバーがいます。アイデア出しの依頼内容に対して、そのクライアントのサイトをかなり頻繁に見に行きます。そうして案件の終わるころにはかなり商品に詳しくなります。また、しょっちゅうアドレスをクリックするので、多様なユーザから短期間にアクセスが生じる効果もあります。アイデア出しを行う組織は、いくつか世の中にありますが、同様の効果があるはずです。

2)ユーザによる用途開発

この商品、どういう使い方が出来る?といった、用途アイデアを問われることがあります。アイデアプラントの組織が、若い人材で構成されています。同世代への商品であれば、かなりユーザ目線の用途アイデアを出すことになっているのだろうとおもいます。どんな使い方が出来る?というアイデア出しの結果、思いもよらない用途を、あるいは、気がついていても重要と思ってなかった用途を、顕在化させることになります。

3)先入観の無い人の、新規性の高いアイデアがほしい

これが、一番、アイデア出しの代行サービスにマッチした依頼です。自社の組織でアイデアは十分に考えている、でも、「よくそのテーマをしっている人たち」が考えている場合、どうしても、「知らない人ならどう発想するか?」がわかりにくくなります。わからない人ならどう感じるか、ということを、ゼロベースで見直すものの、それは結構難しい。一番簡単なのは、ゼロベースの人に、聞くこと。その辺で、依頼をされることが多いですね。そのアイデア出しの依頼にこたえてお答えするものは、彼らの初期段階で考えていた「別の選択肢」へのリ・スタートを検討させるものになることがあるようです。ゼロベースでアイデアを、という依頼が、一番大変ですが、ニーズが多いのも確かです。

以上です。これらのどれか、あるいは複数をかねて、アイデア出しの依頼は持ち込まれます。

なお、アイデア出しの募集を自社のサイトで行うときにも、慣れていない企業さんの場合は、上記の3つのどれを意図しているのか、未整合な状態のものもあります。主目的は、ステルス・マーケティングなのに、記入フォームは、斬新度の高いアイデアを発想しないと記入できないレベルになっているもの。あるいは、用途開発のアイデアを募集しているのに、単に商品PRサイトのように見えていて、「な〜んだ。宣伝か」と消費者に謝って捉えられているもの。

3つの要素のどれを意図しているのか、それを正しく自己設定し、適切に見せることができれば、アイデア出しの依頼・アイデア募集は、かなり効果的に行うことが出来ます。

2007年07月06日

リカバリーの日

7月6日。今日からようやく、体調がもどり、のどの腫れがひきました。鼻が出るものの仕事には差し支えないので朝からたまった仕事をどんどんやっていきます。

私の仕事の場合、私が休んでいても進むものと、そうでないものがあります。後者は特に、自分の専門能力を生かした部分の仕事なので、あるいみ、そういう仕事は非常に楽しくやりがいも大きいです。その分、体調を崩して寝ていても、その仕事の時間だけは起きていって、活動します。そして、もどってきて横になるとかなり体力が消耗していますね。

体調管理だけじゃなく、基礎体力を強いものにする必要があるなぁ、と感じました。先日の健康診断で適正体重まで長い時間をかけて落としています。ゆっくりと下がっています。しかし、それは単に過剰摂取の適正化。忙しい日々で足とのどは使いますが、全身運動をする機会は少ない状況です。なにか、継続的に、全身運動をおこなうことを考えています。

さて、その寝込んでいる期間、毎日仕事に行くときに、メールをチェックして、緊急のものだけに短く返信していました。あるいは、返事が何日も出来ていないものもありました。なので、こうしてリカバリーの日は、ひたすら、各所にメールの返信や、次の仕事へのディスカッションのメールをお送りします。大学、学会、公的機関、メーカ、ビジネスパートナー、産業団体、社内、社外の地域レベルのメーリングリスト、などなど。

それから、開発案件で、各所から入っている連絡をチェックして、一つ一つ、ファイルを確認し、必要な作業を入れて、返信していきます。複数の開発が走っているのですが、比較的、会社員だったころに訓練されたので、それは、何とか。

体調を崩す前には、新規の仕事が2つほど立ち上がるところでしたので、少しきつかったと今になってわかりました。それも、軌道に乗り始めたので、次のこと、2年くらいかけて取り組むことを、今日は、仕事の合間合間に、考えていました。夜に会社に戻った一馬さん(駐在先の社長)と、しばし、その構想について、ディスカッション。

ゆっくり進むものが、遠くまで行ける。少しずつ、少しずつ、夢の端っこから実現していけば、そのうち、夢の中心部の実現する日も来るでしょう。長く挑戦しつづけるために、なすべきことを分解しよう!

2007年07月05日

大手メーカー殿にて創造手法の研修講師をしてきました。

7月5日。県内の某大手メーカ殿で、創造手法の研修講師を行ってきました。

メインは、ブレスターのカードセットとTRIZベースのカードツールをもちいた技術的なアイデア出しを行うゲーム。

それから、アイデアの効果的な収束の手法、アイデアを磨く手法、などをグループワークで体験してもらいました。

その後は、「ブレインストーミングの実際」といったブレストのルールがもつ意味合いなどをお話しました。また、「創造工学の手法概要」についても、どのようにチームの力を引出して、問題を打破していくか、ということもお話しました。

アンケートに答えていただいたのですが、難しかった、面白かった、楽しかった、といった回答をいただきました。今回の手法は、二時間に圧縮した創造手法のミニマム版でしたが、いずれチームを率いてお仕事をされるときに、今日体験していただいたことをエッセンスにして、活用していただけたら幸いです。

追記:

ブレスターを活用することで、複数のチームが同時にブレインストーミングを実践してもらえるようになりました。ブレスターは多くの方に喜んでもらえるように作ったツールですが、研修講師をする私が一番重宝しているのかもしれません。

なお、開発品である「智慧カード(TRIZベースのカードツール)」についてアンケートを書いていただいたのですが、技術系の方が多かった今回の研修ではなかなかの好評価でした。このあと、ツールとしての全体のデザインを仕上げるべく、がんばりたいと思います。

2007年07月04日

ある地域の産業団体さんの支援に向けて。

7月4日。いつも大変お世話になっているKさんのお引き合わせで、ある地域の産業団体さんの運営サイドの方とお会いしました。

これから、何か起さないと、という機運に対して、きっかけを提供する。これが今回の私のお仕事になりそうです。その活動から、将来、新事業を起していく動きが出るかもしれません。ぜひ、私に出来ることの100%を出して、取り組んでみたいと思います。

また、その後は、来年の企画構想について、Kさんよりお話を頂き、これまた、わくわくするような企画です。私もお手伝いできそうです。面白く、かつ、地域人材にとってチャレンジ促進効果が大きなものに、したいと思いました。

2007年07月03日

1973年の日

平成19年7月3日。今日は、1973年の日、です。私にとっては、生まれた歳です。当時はオイルショックで小さな商店でも紙がなくなったそうです。

今日は体調が悪く特別なことは出来ませんでしたが、今日は地域のつながりよりも、同級生という時間的なつながりについて、ふと考えたりしました。一度、同級生にうまれたら、死ぬまでずっと、同級生。どんな生き方をしていても、どんな道をいこうとも、同級生である関係ということには、変わりがありません。

かわり行く社会において、そんなことが変わらないでいるというのも、よく考えると、不思議なものですね。

2007年07月02日

第三版の製造に向けて

7月2日。ブレスターの第二版もそろそろ残りわずかとなりました。今日は、ブレスターの第三版の製造に向けて、印刷会社さんと打ち合わせしていました。

第二版は印刷会社さんに頼んで随分クオリティーが上がったのですが、それよりも、さらにアップできそうです。

印刷会社さんも二回目の製造なので、大分やりやすくなってきて、あれこれとアドバイスを入れてくれます。私は、末永く付きあえる企業さんと仕事をしたいとおもっているのですが、この印刷会社さんはその内の一社です。

その後は、市内のある開発系ベンチャーさんを訪問。こちらにブレスターのヘビーユーザーがいます。次の製品の試作品を持ってうかがいました。ブレスターのこと、試作品のこと、そのほか、創造工学の手法のこと、など、いろいろと興味深くお話をさせてもらいました。当初は予想もしていなかった、あるものを、手に入れました。どういう扱いになるか、まだ不明ですが、多くの方に喜んでもらえるものを、提供できるかもしれません。それについては、別途ご案内します。

2007年07月01日

失敗をしても、たのしい、をとる。

今日は、ふと、一年前に書きかけていた文章に続きを書いてみました。失敗しても、たのしい、をとろう、という話です。


失敗してはいけないと思った瞬間から
その作業はおもしろいことから、
めんどくさいことにかわってしまう。

「夢を追い求めるプロセス」として、始めたことが、
いつのまにか、「日々の糧を得るための作業」に変わってしまう。

「楽しむために作り出したもの」が、
いつの間にか「続けるために苦しむもの」に変わってしまう。

そんなことって、誰にもありませんか。

変質してしまった夢のカケラから、「失敗してはいけない」をたくみに摘出できたら、夢が夢として本来の輝きを放ち始める。根拠は薄いですが、私はそう感じます。

リスクをとらないことがもっともリスクだ、という言葉もあります。この言葉の意味するところは「社会は常に変化していく。変化をしないでいることは、いずれ生き延びることができない存在になるということ。」だと、おもいます。しかし、すこし違った視点で、次のようにも解釈できるかもしれません。

「失敗する可能性のあることを一切排除して進んでいこうとすれば、未来に託した希望はいつのまにか変質していく。」と。

そういうことは、実は多くの若者の悩みに見られます。状況と人を変えて同じエッセンスがみられます。

そういうときには、カラリと気分を変えて、ゼロ(自然体)で考えてみたいものですね。

失敗をしても、たのしい、をとろう」と。

生涯を生きて、自分の寿命があとわずかというときに「しまった、わしの人生でやりたかったことが別にあった」と気が付く、なんてことがあったら残念ですよね。「(色々失敗して、迷惑もかけたけど)ああ、満足だった。わが人生、悔い無し!」と笑って、人の世にすむ日々を終えられたら、最高の生き方だなぁ、と思います。
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