2007年10月31日

同志社大学にて、TRIZやブレスターのワークショップ。

10月31日。同志社大学(京田辺キャンパス)にて、知財系のセミナーの一環で、クリエイティブ・スキル・セミナー(ブレストやTRIZ)の講義をしています。

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今回は、畳と板の間で構成された教室。おもしろいですね。発送を拡げるために作られたとか。前回の基礎編をうけて、今回は体験編、ということで、ブレスターを行ってもらいました。

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そのほか、TRIZ9画面法をもちいて、いかに新製品を企画(予測)するか、というお話をさせてもらいました。

9画面法のスライドはこちら

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※オーソドックスなTRIZ9画面法を、現代的な要素をアレンジして、特に有効なナレッジベースを参照しながら、展開しています。オリジナルの9画面法を知りたい、というかたは、TRIZの各種書籍を是非一度見てみてください。


クリエイティブ・スキル・セミナー、と自ら銘打って提供した今回の二度の講義。

アレックス・F・オズボーン系の知識(CPS)から
・ブレインストーミング
・SCAMPER法

アルトシュラー系の知識(TRIZ)から
・発明原理(技術的ブレークスルーの40パターン)
・9画面法

をご紹介しました。

世の中に発想手法・企画手法が沢山あります。今回は、その中のいくつかだけをご紹介しました。学生さんが中心ということでできるだけ平易に、楽しく使えるようにアレンジしています。講義の中で繰り返し伝えましたが、実行(行動)が大切です。アイデアの手法はアウトプット能力を引き上げる要因になりますが、どんなに良いプラン(アイデア)も実行できなければ、ただのアイデアどまり。自分の能力を信じ、やり抜くこと。これが一番大事なことです。ぜひ自分の追い求めたいチャレンジをとことん追いかけてください。長く挑戦を続けるために、なすべき事を小さく分割しながら。

2007年10月30日

必ず出来る。

「一つずつやれば、必ず出来る。」

私が尊敬する方が、はっきりと力強く言い切った言葉です。
その言葉は、いつも胸の中にあります。
心配なとき、疲れたとき、難しいことが心を蝕もうとしているときに。

2007年10月29日

先に褒め、後に判じる。(先褒後判:せんほうごはん)

クリエイティブな心理様式は、「拡げてから、絞る」です。

簡単に言えば、数限りない選択肢やアイデアを作り出し、そこから質のよいものを選び取っていく。あるいは、組み合わせより良いアイデアに進化させていく。

こう表現すると最もな話だ、とうなずく方は多いでしょう。

しかし、その目線を「空からの俯瞰」でなく「陸上を走る実際の目線」に落とすと、かなり意見が割れます。日本の社会の多くに共通する文化性が特に、この心理様式とは矛盾するような思考パターンを持ちます。

「最初に褒めよ(Praise First:プレイズファースト)」

これは日本の社会にいつの時代も足りないのが実情です。景気が低迷すれば「社会の閉塞感」という記事が増えます。2002年のプレジデントにヒントとなる話があります。あるいは、PHPのトヨタの記事にも興味深い話が。

最初に褒めて、後から判じる(批判する)、というのは、いわば、「二階に上らせておいてはしごをはずす」ようなケースも出かねない。そのことが、プレイズファーストを避けさせていると考えられます。

ここについては、最初に褒めないことで、生じる損失(発見していたかもしれない事実やアイデア)のことを意識する必要があります。極端な表現をすれば。


多くの場合、日本のマネージャーは、最初に批判して、後で褒める。これは単に「プレイズファースト」の順序を変えただけ、でしょうか。実はチームの意識の持っていき方、いわば心理学的な部分で違います。

風船のアナロジーです。風船を膨らませるのが「褒め」であり、風船の上に重たい分銅(重り)を乗せるのが「批判」です。

プレイズファーストは、分銅を載せる前に、風船に沢山空気を入れて、ちょっとやそっとでは風船がつぶれてしまわないようにすることです。(シネクティクスなどの手法では、パンパンになるほど、ヘドが出るほど褒める、ということをします。)実はその後、創造工学の手法では、分銅を本当に沢山載せます。懸念点を出尽くすまで上げます。批判ブレスト、とでも言うべき作業をします。それでもつぶれない風船がいるのです。

順番を逆にしたら、どうなるでしょう。先に、分銅を載せまくります。すると風船がつぶれてしまいます。チームとしての意識(その企画への求心力)が折れてしまいます。いわば、そのアイデアはつまらないものにかすんで見えます。その後にどれだけ風船を膨らまそうとしても厳しいものがあります。



先に褒め、後に判じる。(先褒後判:せんほうごはん)

という言葉は、一般にはありませんが、クリエイティブなチームを醸成しようとしたら、”せんほうごはん”を思い出してください。
posted by 石井力重 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 事業活動/アイデアの技法

2007年10月28日

日本創造学会2007に参加して得たヒント、アイデア。

10月28日。(バックデートで記入しています。)

日本創造学会の二日目。参加して全国の創造性の専門家の発表をきいていました。具体的な内容への言及は控えて、断片的な気付きメモを書き留めておきたいと思います。

・ある国の創造性教育
 庭に円の列、そこに数字。発音しながら遊ぶ。
 (アイデア)問いかけの庭をつくってはどうか(けんけんぱ、のわっかに問いが書いてある。)
・日本のリーダ、ぐいぐい引っ張る。彼が転勤するとその動力は衰える。本当はチームを育ててその人がいなくても進むのが良いリーダ。
・因果関係のカード、中間にカードを入れることで解決策がでることが多い。
 ⇒仮説フェーズのカード操作時に、重要なコツ
・因果関係のカード、流れを追っていくと、実際には「戻る(循環する)」ことが多い。社会の流れには循環になっていることが、実際は多い
 ⇒多くの学問で、モデルはリニアモデルで記述されるモデルが多いが、循環の存在するモデルが見直されてもいいのかもしれない。
・アイデアの情報源と革新的製品開発の関係にみられるものがあること。
・「知」というものを仮想実態と捉えて、ある種の空間の中で運動していくモデルの提唱あり。
 ⇒人から知を切り離す行為(≒紙に書き出す)の効能が他の人から提唱されているが、なにか共通するヒント。
・創造性に関するある理論の9要因、これは、アイデア会議前のアイスブレイクの適不適を評価する項目としての示唆も。
・集団としての創造性、知識を創造する共同体としてのパワー。
・知識構築型の対話のパターン。
・教育現場、無いものは仕方ない、「ありものでできることが大切」。何が何で代替が利くのかを知っていることが大切。
 ⇒トランプ、サイコロ、国語辞典、新聞、などどこででも手に入るものをつかった発想促進のツール、という方向性に広がりあり。
・問題を解決する能力を自然と身につける学習、その先には、どういう状態にあるべきか(理想状態)を自己設定する能力が自然と身につく学習、がある。ゴールを先生側が決めているうちはダメ。
Epistemic Agency

それから古くからある方法で、ラウンドロビン(ロビン≒リボン)
例えばMSのWEBサイト
という方法を聞きました。順番に発言するブレスト。

創造学会のもう一つの良い点は、社会で残りにくく世代間をつがれていない手法が見聞きできる点。もちろんそれは副次的な話ですが。
posted by 石井力重 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究活動/検討メモ&資料

2007年10月27日

日本創造学会2007、パネラーとして発表しました。

10月27日。静岡で日本創造学会2007(第29回)が開かれています。今年で30年目の歴史ある学会です。

初日の今日は、講演とパネル討論。パネル討論ではCPS(創造的問題解決)手法の各種事例をもったパネラーが登壇・発表しました。

私はそのトップバッターとしてお話させてもらいました。

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あいにくの天気でしたが、小さい部屋には、ベテラン級の創造学会のメンバーがずらりと。期待にこたえるべく、精一杯、「CPSツールの開発」についてお話させてもらいました。ブレスターの開発の心臓部、となる部分についてつまびらかに。

それから、他のメンバーも次々と。そして、学会の重鎮である、弓野先生(静岡大学教授、創造学会副理事)が最後の発表を。

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CPSの全体に及ぶようなお話で、勉強になりました。

それから、会場では、コクヨさんのポケディアの開発チームの方がいらしていました。田中さんと井川さん。

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(恐縮ながら、井川さん(左)の目のつぶった状態の写りに…。)

懇親会でも、お二人とはいろいろお話をさせていただきました。「へー、そうなんですか。」と私はいろいろ興味深くお話を伺いました。ポケディア、というアイデア出しのツールを創る人のブレストって、おもしろいと思いませんか。ブレスターもそうですが、ブレストするためのツールを作るブレストって、大変ホットです。開発者自身がそういうのを楽しんでいないとできることじゃないですね。お二人とも仕事が楽しそう。

創造学会のメンバーは、それぞれに創造性の専門家。懇親会でも、わいわいとディスカッションがあちこちで繰り広げられます。創造的な人の集まりは、いつも陽気でにぎやかだという共通点を感じますね。学会は明日に続きます。

2007年10月26日

”ぜひ、もちかえりたいもの”

先日、念願かなってお会いできた方、その訪問をする日の朝、私は宿泊していたひなびた宿の小さな机に向かって、”これだけは、どうしても仙台に持ち帰りたいもの。”をカードに書き留めました。

何年もお会いしたい方だったので、山のように聞きたいことがあります、しかし、これだけは、どうしても、というものを「3つだけ」あげるとしたら、何だろう。とじっと考えました。

それは、20年というタイムスケールで、私が私の生き方を続けていく日々で、なんども記憶の中のこの方の後姿に聞きたくなること、だと思いました。そして次のようにまとめました。

ぜひ、もちかえりたいもの。

1、ディレクション(ぶれない):
進み続ける方向を指し示し続けるものは何か?
2、困難を越える:
長く挑戦していれば必ず、壁、障害に出会う。のりこえられてきたのは、何があったからか?
3、予測する:
事業、社会がどう変わるのか、変化にさらされるか、を、どう予見している?


半日にわたる面会のなか、お話いただくことを中心に、全て聞いて吸収しようとしました。そして、実際にお話できた最後の時間帯、昼食をご一緒させていただいて、その際に、上記の3つをお伺いしました。

どれも、まっすぐに正道で、明快な言葉で、お答えをいただきました。このメモを含めて、この日の訪問では取ったメモは40枚。この40枚のメモを私は、多分、長く長く、懐に入れてもっているだろうともいます。

2007年10月25日

現代のノブレス・オブリージュ。

10月25日。3年間ずっとお会いしたいと思っていたある方にようやくお会いできました。

大変多忙な方です。世界中に製品を提供する企業の創業社長であり、地域社会をつくる・人をつくる活動を力強く進めてこられた方でもあります。

詳しくは改めて書きたいと思いますが、私はこの方に半日のお時間をいただき、そしてその奥様ご子息にも貴重なお時間を頂き、その方の意志や社会や人への愛情を、肌で感じていました。

次の世代を担う人材たちに薫陶を与える。

そういう言葉が古い本にありますが、そういう「薫陶を与える」ような人物には共通のものがあると、今回の訪問で特に感じました。それは、現代のノブレス・オブリージュを、地で行く生き方をしている人である、ということです。

高貴な、という表現は現代社会に、特に日本には、そのまま適していない訳ですが、ある種の幸運や努力で掴み取った特別なポジション、プロフェッショナルな能力、という位置づけが、現代のそれに相当すると思います。

「プロフェッショナルは、社会的であれ。」

私は現代のノブレス・オブリージュに共通するものから、それを感じ取り、確信を深めています。

一歩一歩、プロフェッショナルに。そして人や社会への愛を、自分と周囲へ育みながら進んで行きたい。そう強く、思いました。

2007年10月24日

同志社大学で、講義を行いました。(クリエイティブ・スキル・セミナー)

10月24日。同志社大学(京都府京田辺市)で、アイデアの出しの手法(ブレインストーミング、SCAMPER法、TRIZ)の講義を行いました。

場所は、ローム講堂という大きな階段状のホール型のスペースです。

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巨大なスクリーンとスポットライトの劇場空間、という場所だそうです。

ご参加頂いた方は、工学・経営の学生さんと聞いていましたが、社会人(大学の方、企業の方)もいらっしゃいました。めいめいに階段状の席に。

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文・理、学生・社会人と多様な属性の方がいらっしゃるので、なかなかハードルは高いと思いましたが、受講された方に向けて手法や、私の伝えたいメッセージを、精一杯お話させていただきました。

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(余談:最近、なぜか頭痛がするので、後半は眼鏡をはずしてお話していました。はずしてみて思ったのは、よく見えたほうがいい場合もありますが、はずして見えていない状況でもあまり変わりがない、ということです。むしろ自分よりも社会経験の豊富な方にも、きちんと伝えたいメッセージをお伝えするには、ある程度、ぼんやりと見えたほうがいいこともあるようです。)

内容については、改めてお伝えしたいと思います。

最後に参加された方々とお話を短くさせていただいたのですが、工学部の学生さんがたも、よく理解してもらえたようです。今日の話はさわりだけ、かつ、本質部分だけ、ですので、本当にその手法をつかうとなれば、実践でトライアンドエラーで拡げていく必要があります。ですが、本質が分かれば、後は本人の努力で、必ず展開していけるはずです。創造性を活かして、この先に経験する様々な課題をのりこえて、大きく活躍してもらいたいと思います。

2007年10月23日

いざ、京都へ。

明日は同志社大学さんで、アイデアの出し方の講義をしてきます。ようやく準備が整いました。これから京都へ。

教育に関しては持論があります。

「はじめに本物を与える」


彼らにとって、初めて聞くことになる「アイデアの出し方」そして「ブレインストーミングの実際」「TRIZ」。それを講師としてお伝えするからには、本物のクオリティーと気概をもって臨みたい。そう思います。

私の話に何かを感じ取って、そこから新しい可能性を拓いて行く人が一人でも出れば甚だ幸いですね。

2007年10月22日

強みの見つけ方(9)

顧客に聞く「なぜうちを選んだか」を。

強みを明確にするときに、シンプルだけれどももっとも顧客価値を明確にする方法があります。それは、「お客に聞いてみる」ことです。

受注できたお客さんに「なぜ、うちの商品を買ってくれたのですか」という質問すること。これは比較的簡単ですが、多くの営業マンはあまりそれをしません。

お客の「だって○○だから」の○○は、そのまま「自社の強み」をさしています。


以上、9つの方法をご説明しました。
検討している人の立ち居地、経歴、目指す方向などによって使えるものが違うと思います。ぜひ自分の得意なものを使ってください。
posted by 石井力重 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

強みの見つけ方(8)

PPM分析。

PPMは、プロダクトポートフォリオマネジメントの略。簡単にいえば、成長率と市場シェアの2軸で構成される平面上に、製品群をプロットすることで、今後の戦略製品、現状の収益源を明確にする戦略検討ツールです。

自社の製品が複数ある、自社の事業が複数ある、といった場合に、PPMの視点で強みをみていく方法もあります。どれが強いのか、あるいは、今後強くなりえる可能性を持つのか、を判断することが出来ます。成長率の低い市場において低シェアのものは、今後強くなる可能性が低い、といったことや、低シェアだけれども、成長率の高いところは、自社の収益源になるかのうせいがある、などなど。

個別の要素を見る、というよりも、事業部間の強みを議論するなどのケースに特に有効。
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2007年10月21日

強みの見つけ方(7)

オンリーワンとなる2つの提供価値軸。

これは、ポジショニング、の視点から、です。自社のサービスや製品が、顧客にもららす価値は様々あります。ある種の2軸を顧客視点で持ったときにその2軸とも+になるものは自社しかいない。そうなるポジショニングができたらば、そこでは強い存在です。

その提供価値をささえているものが、自社の強みとなります。
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2007年10月20日

強みの見つけ方(6)

シーズニーズ変換表(SN変換表)。

非常に本格的で、分析的にシーズとニーズをマッチしていく手法です。手法としてのフル機能のくわしい説明は、別の機会にゆずりますが、強みの見つけ方として、必要な部分だけ、概要をご紹介します。

1.シーズとなりえるものをリストアップします。これは強みかな?とまようものでも、とにかく書き連ねる。後で強み足りえるものが、分かりますから。

2.その各シーズが実現できる機能・効能(従来のものよりももっと○○できる、と表現したときの○○、がそう)をリストアップします。1シーズに対して複数をリストアップして結構です。

3.その機能・効能があると、充足できる市場ニーズをリストアップします。一つの機能・効能に対して複数をリストアップして結構です。

4.特に重点的に攻めたい市場ニーズにたどり着くシーズを逆にたどります。そこが自分の展開にとって「強み」となりえるものです。他社に比べて弱い場合は、重点開発課題、というべきものですが。

少なくとも、攻めたい市場ニーズにたどり着かないシーズを選択して展開するようなロスがこれで減ります。
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2007年10月19日

強みの見つけ方(5)

保有する経営資源。

経営資源は、3要素。ヒト・モノ・カネ。
人材面で、何か強みとなるものがないか。
設備や素材や装置面で、何か強みとなるものがないか。
資金面で、なにか強みとなるものは無いか。

と、いった風に、経営資源の各項目にそって、強みをつぶさに探していきます。

なお、経営資源としては、拡張された5要素の場合もあります。
ヒト・モノ・カネ、に加えて、情報・時間、です
情報と時間は、現代の経営では重要なリソースです。

それから、更に拡張して、技術・ブランド、といったものをあわせて経営資源と考えることもあります。
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2007年10月18日

強みの見つけ方(4)

過去の経験。

起業家の場合、大抵、過去に経験があります。その業界とは違ったフィールドで挑戦することも多いと思いますが、それでも過去の経験は、強みの要因となるケースが多いです。

過去のことをたな卸ししましょう、と事業構想の講座ではよくいわれますが、「過去の経験で強みにつながるもの」をえらんでいく作業、といった感が強いはずです。

単に組織に属する社員であるし、過去に貴重な経験もない、という方には、この視点は向いていないケースもあります。ただ、それでも深堀して探そうとするならば、次の視点をもってみてください。

他社の人員にはなく、うちの社員だけがもっている経験はなんだろう。それは強みとなりえるとしたらどんな点でか。
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2007年10月17日

強みの見つけ方(3)

台帳から黒字の要因をしらべる、という方法もあります。

数字に強いタイプのコンサルタントが会社に入っていって強みを探すときに行う方法です。

どんな会社にも黒字のときがありました。これまで一度も黒字がない、という会社はほとんどありません。そういう会社は存続できていませんので。(例外が稀にありますが。)

黒字の中でも特に利益のピークとなった最盛期の数字を調べると、何が原因で利益が出ていたのか、その要因を発見することが出来ます。ある種の仕入先との関係性であったとか、市場の急激な伸びであったとか、自社のある種の行動が要因だったとか、などなど。

例年の会社のその時期とは、会計の数字の構成が変わっています。どこかに黒字の発生源となる変化や偏りが。

それが、強みです。

数字に強い人であればぜひ自社の強みの明確化に取り組んでみてください。

この方法は、これから創業する起業家や、新規事業の検討においては、適していません。
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2007年10月16日

強みの見つけ方(2)

強みの分析方法として、コンサルタントがよく使う視点が「バリューチェーン分析」です。

企業活動を分析するのにバリューチェーンという見方があります。企業活動を個別の活動に分解して、どの活動が大きな価値を作り出しているか、を明確にする方法です。

購買物流から始まって、製造、出荷、販売・マーケティング、サービス、マージンまで。それから全領域にかかる形で、人的資源管理、技術開発、調達活動、などからなります。詳しくはポーターの戦略関連の書籍にあります。

この分析方法で、業界の平均的企業と自社をくらべると、どこが平均よりも強いのか(どの活動が、よりたかいパフォーマンスで価値創造しているのか)が分かります。

自社の強み、として、その部分があげられることになります。

(これから起業する人はどうするのか、といえば、この方法では難しいのも事実、その他の方法もご覧ください。)
posted by 石井力重 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月15日

強みの見つけ方(1)

自社の強みを効果的に活用して、はじめて、有効な戦略が実行できます。強みの上に立脚していないビジネスモデルでは、うまくいったとしても持続可能な優位にしておけません。

さて改めて「強みを探す」となると、「はて、どうするんだったっけ」と首をひねることが結構あります。

戦略の立て方の指南書などを見ると、最初に「自社の強みを明確にする」とあります。しかし具体的な抽出方法は皆無。

強みの発見方法ってどうすれば・・・という相談を、実は結構うけることがあります。そんな要望にお答えして、シリーズで「強みの見つけ方」を述べてゆきます。


まずは、オーソドックスに「SWOT分析」

Sは強み、Wは弱み、Oは機械、Tは脅威。
内部環境(自社の組織、資源)の+と−、外部環境(他社や市場や社会)の+と−にあたります。

これらの項目を埋めていくと、次第に自社を取り巻く戦略要素の分析が出来ます。弱みを埋めていくことは、けっこうできる人が多いのですが、強みのところになると、とたんに筆が止まります。

弱みで無いもの、それが強みだ、と極めて粗く考えて、強みの項目を記入することもあります。あるいは、強みというのは、ひっくり返せば弱みとなる、逆また然り。とかんがえて、弱みを逆さにしたものを強みとして列挙することもあります。

SWOT分析で、強みを出す、という経験は比較的多くの人が持っていると思います。これだ、という深い方法がそれ自体にはありませんが、一番初歩的な「強みの発見方法」です。まずは、そこから試してみるのもいいのかもしれません。

(つづく)
posted by 石井力重 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月14日

凛と背筋を伸ばし。

秋が深まり、澄んだ夕暮れ。街や樹木が影絵のように、言われようのない情景を作り出す。

暮れ行く空を眺めつつ、凛と背筋を伸ばして立つ。

自分がいた証は必ず残る。誰かの目に映る自分の後ろ姿。それはきっと誰かの意志に何かを残す。その人の選択にほんの少し、影響を与える。その人の後姿が、意志が、次にのこる。

「モノ」を永く残すことは本当にごく稀の人にしか出来ない。「魂」というものがあるのかどうか、分からない。しかし、「意志」は必ず残る。あるいは「姿勢 −精神的背骨− 」は必ず残る。

残したものが、薄く広がりながら次の社会の色の一部になる。

その源点は、日々の自分の背中だ。誰かの網膜に自分の後姿が、残る。打ち込み、信じて進み続ける自分の後姿が。

人生でほんの一瞬しか、かかわることのない人もいる。そんな人にも、自分の姿は、わずかに残り、1億分の1だけ、その人の選択に影響している。

「どうでもいい日」は一日としてない。



り・ょ・う・ま

凛と背筋を伸ばし、
良い未来を明確にイメージし、
内にひめたる力を信じ、
前へ、一歩前へ。    (29歳のときに私が作成したもの)


坂本龍馬さんの生き方や姿勢は今なお、人々の意思に強く影響し、社会の色の一部になっている。1億分の1の「残したもの」は、100年後の社会に「文化」を創る。顕在か潜在かの違いはある。

今ある文化の全ては、1億分の1の残したもの、のうずたかく積みあがったもの。

名のある人、無名の人、その1億分の1という塵のようなものとは、そういうものである。


くるりと背中がまるまっていたら、凛と背筋を伸ばしたい。
未来の社会に残したいものは、くるくるとしたタコのようなモノではない。すっとしなやかに伸びて立つカモシカのようなモノだ。


自分を信じ、やり遂げようとすることを本気で続けていくことだ。
成功の確率の見えないものは世の中に沢山ある。
その成否をわけるものは、唯一つ。
『自分を信じて本気でやり続ける』こと。

私が次の世代に、娘たちに、残したい後姿とは、そういうものである。

2007年10月13日

ビジネスパートナーは、末永くお付き合いできること。

コストでも短納期でも、クオリティーでもなく、末永くお付き合いできること。これが、最高のビジネスパートナー(仕入先さん)の要件だと、硬く信じています。

仕事が小さければ、末永く継続発注は直ぐにはできないかもしれませんが、短い間であったとしても一緒に仕事をするには、そういう「長く長くお付き合いしていける、信頼できる考えのしっかりした企業さんであること」は絶対に重要です。

早けりゃいい、安けりゃいい。
それはそのまま、自分の作るものを買う人が、自分に望む要件として現れてきます。必ず。

自分の作るものを買ってくれる人に、末永く使って欲しい、末永くお付き合いして欲しい、そう願うならば、最高のビジネスパートナーと仕事をする。私の仕事の考え方です。

2007年10月12日

大好きな人たちに囲まれて。

大好きな人たちに囲まれて日々を生きています。ともて幸運な日々を生きています。これまでも、これからも。そんな人たちに残してゆきたい社会がある。前に、力強く進もう。

2007年10月11日

人や信頼する情報源が紹介するスタイルを狙え。

要らないものを作って、一生懸命売り込みつづけることを「要らない物屋」といいます。顧客起点、提供価値起点は常に起業家にとって重要な視点です。

市場が欲しいものを作ることができるとハッピーです。ほしいと思う人にうまく売ることが出来れば、商売が成立し社会に価値創造できます。

売らずに売る、というのが、さらに、一つ上の姿です。
欲している人が見つけてきてくれるのが最も高い価値を提供できます。いる?といわれて欲しくなった人よりも、欲しいので探してきた人の方がはるかに効果があります。

では、そういうケースを増やすにはどうすればいいか。

それは、こうです。

1、自分が価値を提供したいお客層をよく観察する。

2、彼らは自分の提供したいサービスを欲するような場面(窮地に陥った場面)で、誰に(どこに)相談するか、を見出します。

その、相談を受ける人が、自分のサービスを紹介してくれると理想的に価値提供できる訳です。

3、なので、営業するべき相手は、「(ターゲットユーザからその手の)相談を受ける人、機関」となります。

そういう人には、同じような相談が複数来るので、営業効果も倍化します。

そして何よりいいのは、自分の営業する相手は、それの購入者でない、ということです。買う人に営業するのはどうしてもした手に出がちですが、買わない人に営業する分には「情報発信」や「ご報告」というスタイルで営業活動ができます。これは、お互いに気が楽。


キャッチコピー的に言えば、「インフルエンサー・マイク」とでも言うべきものです。売らずに売るには、人や信頼する情報源が紹介するスタイルを通じて、ターゲットに情報を。


追記:

プレスリリースを行なうことでメディア掲載を狙う、というのも、一種のインフルエンサー経由の情報拡散です。主にBtoCにおける場合。
posted by 石井力重 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月10日

事業アイデアのコンサルティングのお仕事。

事業アイデアの相談にいらっしゃる起業家さんの相談相手をする、という仕事が最近増えてきました。起業家の集まりが各所でありますがそこで出会った方や、私が起業家の勉強会でお話しする事業構想の手法をお聞きになった方々です。

今日は、ある意味、プロの個人、というタイプの事業をしている起業家さんがおいでになりました。2時間ちょっと、お話を伺います。

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初回はご相談の背景や全体的にどんな事実があるのかうかがいます。A2という大きなサイズのボードに「自分について、周囲やライバルについて、思いや事実を」うかがったままに書き留めていきます。

(余談:A3のカードケースをつなげ、A2のホワイトボードにする、というアイデアは、この方のアイデアです。私は、ブレスターやその他のツールの開発において、発想を膨らますときに、この方のサイトはすごく見ています。ライフハックとか、GTDの知的なアナログツールが好きな方にはオススメです。)

ちなみに、スケッチブックでこのヒアリングをしていたときよりも、ホワイトボード(机に平置き)の方が、筆が進みます。ホワイトボードが持つ「仮置き」テイストって、アイデアのような、まだ輪郭を持っていないものを受け止めるのに大事なのです。

その後に、基本的な事業化戦略のお話を私から喋ります。「新しい事業を始めるときに、まず考えるべきこと」について、4つの箱を書きながら説明します。その周辺にある要素も相手の受け取り体制に応じて付加します。

まずファーストミーティングとしては、ここまで。その中でざっとよさそうな芽を感じる方向性について、相談者とディスカッション、というか雑談交じりに拡げます。ここは、発散のフェーズなので、批判なし。懸念事項の列挙は絞るときの行動なので一切しません。それよりも可能性を広げるために、ネガティブな判断は一時遅延、です。ブレストの原点。


なお、この後は、事業アイデアを私がいくつか生成します。それを、相談者に提示し、増えた選択肢の中から絞っていく作業がセカンドミーティングです。

(サード以降は、多様です。)

事業アイデアのコンサルティングの仕事。地域に挑戦する人や組織が次々と生まれてくるトリガーとしての重要な仕事と思い、一つ一つ丁寧に対応しています。ハイテクとか新技術とか、産学連携とか、革新とか、そういったキーワードが縁遠い、と思う方でも、ぜひお気軽にどうぞ。挑戦するあなたをいつでもお待ちしています。

2007年10月09日

話し始める前に「ミートポイント(芯)」を。

事業アイデアをお伺いする機会が、公私ともに増えています。話を伺い意見が求められるときに、喋り始める前に、ぐっと踏みとどまり考えてみています。この伝えるべきことの、ミートポイントは何か、と。

沢山喋らないといけない場面(講演、講義)では、こちらが沢山喋りますが、事業アイデアの相談を受ける場合には、大抵は相手が沢山喋ります。こちらは「適切に聞き、情報をテーブルに並べていく」作業をします。

さて、こちらが意見をいう、という段階に、伝えたいこと・しってほしいことが10あったとして、それを、1番から順番に10まで伝えることは、効果的ではないと思います。初め、と、最後、に話したことが、受けてのアンテナに引っかかります。間は「その他いろんな話」に圧縮されます。

それを考えると、相手に最低これだけは受け止めて欲しい、という1つを、伝えることを心がけています。つまり、伝えたいことのミートポイント(芯)を見定めてから、それをお伝えする、と。

さらに、「シェアしたい情報があと9つあります。」と加えて話を終えます。こちらの伝えたいことの芯が、相手の聞きたいことに沿っていれば、続きを。沿っていなければ、相手からさらに、お話を伺います。

このミートポイント探しは、私の頭の中のイメージとしては、複雑な稜線をもった連峰の中に埋まっている大きな玉(山の1/2くらいの大きな玉)があります。それがミートポイントです。それをぐっと取り出して、それを相手に渡すような意識でいます。

圧倒的に時間が足りない、どうしても話(講演や会議)が長くなってしまう。というときは、「提供物をできるだけ減らさずに、時間に余裕を持たせるにはどうすれば言いか」という矛盾問題に出会ったときです。整理して、大事なことだけを伝える。TRIZならばその矛盾を解消する具体的な戦術を40パターン、示唆しています。減らし方にもやり方がいくつもある、と。
posted by 石井力重 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月08日

次の次のビジネスのネタがあるか。

ベンチャーの支援の世界で、急拡大する事業プランの精査にひつような眼力に次のようなものがあります。

「今の伸びる事業は、わかった。
 では、その次の成長のネタは?
 さらに、その次は?」

永遠にきいていくわけではなく、次の次まで、です。
つまり弾一発でチャレンジしているのか、弾3つくらいもっているのか、という問いです。

ベンチャーをロケットとするならば、成層圏まであがるには、一段ロケットではむずかしい。 本当に大きく打って出るならば、3段までいります。


5フォース。

常にゲームの流れを変えていく要因があります。
・ライバルの模倣
・市場の急激な変化
・サプライヤーが一緒に駆け上がる能力。
一本の打ち手では、その変化に対応できなくなるときが来ます。そこで、推進力は終了。

(参入者であるうちは、5フォースのうち、要素は3で足ります。ただし長期的な計画には残りの2つも必要。新規参入。代替品の登場。)


一点突破、全面展開。

これがベンチャーの戦略の基本になりますが、本当に、1アイテムで、壁に穴がうがつことができるか、といえば、大きなマーケットには、壁が厚いもので、1つでは貫通できない。あるいは出来たとしてもそこで力尽きて、全面展開(急成長の爆発力)がなされぬまま、中小企業になって行きます。

大きく育とうとしている事業は、いつ打って出る時期か、といえば、外側の要因もありますが、内の要因が、そこまで育ったときです。つまり勝負の弾が3つ、そろったときです。

補足:

ただし、人より半歩先に行くだけで様々なチャンスにめぐり合うことも事実です。その分野が未踏領域であり、全員がいっせいに、空白地帯へ向けて走っているときには、半歩先へ出るために、早く始める、ということも重要です。
posted by 石井力重 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月07日

ぬかるみにも戦略拠点が獲得できる。しかし常に注意を。

戦略を地形になぞらえたアナロジー、です。


戦略を、ときに、地形にたとえた考え方があります。山と山の合間には、勝利しやすい戦略ポイント。渇水期には、清流の上流部分が有利な地に。

その意味で、ぬかるんだところ(つまり、通常は戦略ポイントにならないところ。そこに拠点を築いても、充分な戦力が構築しにくいとこと)という場所もあります。

完全に地盤のしっかりしたポイントは、拠点を作るには理想ですが、なかなかありません。戦略ポイントの変わる時期を見定めて先に動いていくことでしかいいポイントは確保できません。

この地盤の確かさは、新事業にとっては何を意味するか。それは、イノベーションの専有可能性の強固さ。イノベーターが充分にそこからイノベーションの利益を上げることが出来るには4つの要因があります。それが一つも確保できない脆弱な立ち位置は、
危ういポイントと見ることが出来る。いわば、戦略地形で言えば「ぬかるみ」

ぬかるみには、新事業は作れないか?答えは否です。そういう場所にも新事業は作れます。しかし繊細の注意が必要なのです。

ぬかるんだ土地で、ゴムボートの上に小さな生産拠点を設置する。それはライバルの参入や環境の変化などで簡単に覆り(くつがえり)ます。 いつでもその戦略拠点は閉鎖(あるいは移動)して対処ができるように、小さく機敏な運営ができるものでなくてはなりません。
長らくその拠点が安定だとしても、大きな上物(建物)をつくるのは危険です。もし大きな拠点を構築するならば、ぬかるみを強固な地盤に変える作業が先に必要です。つまりイノベーションの専有可能性の4つの要素のいずれかを確保しておくこと。(パテント、技術の複雑性、補完資源、リードタイム)これらのどれかを確実に物にできれば、ぬかるみだったポイントは、自組織にとっては硬い地盤に変えられます。

新事業の際には、小さく生んで大きく育てる。というスタイルが適切です。小さく生んで、の場合には、「ぬかるみ」でも充分いけます。(逆に、良い立地は既に既存のガリバーが生息しているので、責めにくい。)

いずれ拡大の時期が来たときには、「ぬかるみ」で得たものを総動員して、地固め(専有可能性をおさえていく)します。さもなければ、その新事業は、環境やライバルの変化によって沈みます。 あるいはわずかな微風や自重すらもリスクに。



まとめ

ベンチャーはメガトレンドの傍流を行け
ぬかるみにも戦略拠点が確保できる
小さく生んで大きく育てよ
 ↓
1、固い地盤の近くにあるぬかるみを見つけよ
2、ぬかるみに、小さく新事業を展開せよ
3、得たものでそこを地固めし、大きく事業を育てよ。
posted by 石井力重 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月06日

知的商品のヒット要因

知的産業、知的生産の技術、知的能力、といった「知的」分野の商品のヒットには、3つの要素があります。

1、多くの人が知っていてしかも、興味のある分野ものであること。

そもそも知っている人が非常に少ないと商品が良くても販売数は限界がある。知られていて、さらに、それが興味のあるものとして受け取られているものであることが重要。
2、しかし、なかなかそれを実行したり実現したり、が難しいものであること。

多くの人の期待や注目が長く続いているにもかかわらず、なかなかそれ自体を実行する(あるいは継続する)のが難しいものであると、そこにぴたりとはまるものが来ると、短期間で大量の販売へつながる。
3、たのしく・かんたんに、使えるもの、であること。

例えば、脳トレ、ブートキャンプ、Wiiなど。たのしい要素、かんたんに実行できる・使える要素が存在しています。「オモチャのようで楽しいビジネスツール」「ゲーム感覚で夢中で実行できる教材」なども。


たとえば、職場のコミュニケーション状況をよくする簡単で楽しいツールがあったら、ヒットするでしょう。
英会話や料理なども候補になると思います。
将来を計画する、自分の短期的未来を予測する、というのは、不安を生きる現代人にとって潜在的に大きなニーズです。事業家であっても会社員であっても。これを一定の手順で簡単に楽しく行なうことができれば、そこにはヒット性があるでしょう。古くは(若干テイストが違いますが)タロット占いが。あるいはTVの朝の占いが、そのミニマム版。私はここについては、9画面法(TRIZの商品企画手法)などを、前提知識無しにすいすい使えるものにしたら、未来計画ツールとしてヒット性があると思います。それがスゴロク風なのかカードスタイルなのかあるいはソフトウエアなのか。基本的にはWEB上の仕掛け付きサイトにできると、面白いことができるとおもいます。(一方で、チームのコミュニケーション性の面ではアナログがいいのですが。PCは基本的に1人使用を前提に構成れるので。)
posted by 石井力重 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2007年10月05日

『失敗学のすすめ』畑村洋太郎先生。

10月5日。東北大のイノベーションフェアで、畑村洋太郎先生が、失敗学の講演をされました。とてもとても興味深いお話でした。内容の深さも凄いものがありますが、伝え方・話し方にも、意識をもたれているのでしょうか、とても面白く聞かせてもらいました。

以下、トピックスをいくつか。

■失敗体験の必要性
 失敗を通じてのみ真の科学的理解が得られる

挑戦する行動
 ↓
99.7%失敗する(成功は、センミツ)
 ↓
体感実感(受入の素地)
 ↓  ← 知識・経験・思考
一般化された体験(体に滲みついた知識・経験)
 ↓  ← 学習
真の科学的理解(現象の因果関係、減少のモデル化、
        条件変化による現象変化、予期せぬ事象への対応)


このお話の中でコメントされたのが、次の話でした。
人は、体験の中から「構成要素」を見出していく。
そしてそれらの関係性に「構造」を見出していく。
それをもとに「確認」し予想通りの現象がえられて
初めて「わかった」となる。

これは真理探究の深いものがありますね。
1、構成要素を見出す
2、要素同士の関係性(構造)を見出す
3、確認し、心理が分かる。

大変深い。



■失敗の顕在化の法則
 (ハインリッヒの法則から類推)
1件の重大災害の影には
29件のかすり傷程度の軽災害があり
その影には
300件のけがはないがひやっとした体験、がある。



■失敗原因の分類
 (上位概念に上ると一般則に到達する)

0、人類が未だ知らなかったことが出現したことが原因
1、自分が未熟で設計とその組織を知らなかったことが原因
2、自分が設計段階でよく考えなかったことが原因
3、自分の設計段階では知り得なかったことが原因
4、自分の設計組織以外の別組織の判断ミスが原因

設計における失敗の原因
 0未知
   物理現象発見
   異常現象発見
 1無知
   学識不足
   伝承無視
 1不注意
   設計者
   生産組織
 1手順の不遵守
   連絡不足
   設計手順
 2誤判断
   ポンチ絵段階
   計画図段階
   仮想演習不足
 2調査・検討の不足
   規制・特許
   使用環境
   購入品・製作
 3制約条件の変化
   使用条件変化
   経済環境変化
 4企画不良
   組織構成
   権利取得
 4価値観不良
   異文化
   規範の違い
 4組織運営不良
   運営の硬直化
   運営の緩み


(私見)これはすごいですね。失敗を想定した場合それが何によってもたらされるか、つまり、どういう失敗要素によってそれが導かれるか、を逆たどりする際にこれは貴重な失敗パターンになるでしょう。ある意味、発想のトリガー、となるもの。



■見ない・考えない・歩かない
 全ての生産現場で起こっている3ナイ

■現地・現物・現人(げんにん)
 3現を通じてのみ実情が分かる

■見せない・喋らない・触らせない
 これからの日本の製造業の目指す道

3にかけたキーワードです。今の現場では、見ない歩かない人が多い。そうです。しかし基本は、現地現物そして現人。現場に入れば空気や匂いなど、文字に載らないものがある。そして知識の伝承では完成したものを渡してもだめ。とのこと。見せないし喋らないし触らせない。本人がベテランからむしりとることで始めて成長の糧になる。と。


畑村先生の旗振りして行なわれているプロジェクト、
失敗知識データベース http://shippai.jst.go.jp/
というモノがあるそうです。
失敗を過去の智慧として生かすのかどうか、これからの社会を担う人次第。私たちにその産物の価値化がかかっています。
追記:
posted by 石井力重 at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究活動/検討メモ&資料

2007年10月04日

次々、お客様がいらっしゃる日。

10月4日。秋のさわやかな陽気が気持ちいい一日でした。

今日は、ふらっといろんな方がいらっしゃいました。このところ、オフィスを空けていることが多かったのですが、しっかりとオフィスにいた今日、偶然いろんな方がお見えになったのでよかったです。

午前中は、大手新聞社の仙台支局の方がふらりとお見えになりました。私が社会人学生として大学院にいたころに、とてもお世話になった方です。あるイベントのプロモーションをされているのですが、フットワーク軽くお出でいただいたのでした。現在の大学生の起業動向について簡単にご報告しました。

午後は、ブレスターの製造関係で、メーカの方がいらっしゃいました。ヨリヨクするために、手間隙かけて作っていただいています。心を込めて、全国へお届けしたいですね。

その方と重なるように、あるSEさんが訪問されました。新事業を構想する若き挑戦者。かれのアイデアをうかがい、アイデアを広げて磨き上げる手法(創造工学)についてお話しました。アイデアを検討することに関連して、基本的な事業開発戦略の考え方もご説明。ごく簡単なことですが、知っていれば大きく進むことが出来るものです。

このところ、忙しくていすの暖まる暇の無い、という日々が続きましたが、今日明日は、会社に落ち着いて次の動きへ準備をしています。たまにはこういう日も必要ですね。

2007年10月03日

山形で、発想方法や事業化への取り組み方についてお話してきました。

10月3日。山形県のある産業団体さんに呼ばれて、内部の研究会の位置づけで、お話をしてきました。事業化や発想方法について。

私のミッションである事業化支援は、このように産業団体さんに向けてアドバイザー的な形で行なうこともあります。今回は特に世界的な展開をしている企業さんが複数いらっしゃったので、準備に苦労しました。(しかも社長自ら参加、です。)

結果、どこまでうけとめていただいたのか、まだ分かりませんが、出来る限りのことをしてきました。

今回のためにアイデアのツールを作りました。ブレインライティング・シート(BWシート)です。これはクリエイティブリーダをサポートする商品として展開したいと思います。

ブレインライティング・シート

また、小規模企業の戦略について、もっと詳しく、という声がありました。本当はお伝えしたいことがあったのですがその辺については、事前の聞きたい情報の収集が充分でなかったかもしれません。それも糧にしたいとおもいます。

一社でも、これがきっかけで大きく変化してもらえたら幸いです。

2007年10月02日

ブレスターが、TVで放送されました。

10月2日。ミヤギテレビさんの夕方のニュースで、ブレスターが取り上げられました。

TV01.jpg

スタジオでキャスターの方が手に持ってカードなど、紹介。

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みやぎものづくり大賞、授賞式の様子。

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開発リーダとして、開発の狙いや、このツールを通じて何を実現したいか、といったことをインタビューされて、答えています。

TVの取材を受けたのは、人生で初の経験。あまりうまく説明できなかったと思ったのですが、編集や補完的なナレーションなどで随分と分かりやすく説明されていました。取材していただいた記者さんに感謝!

地元仙台から、創造的な活動をする人や組織が次々と生まれてくる。そういう社会を創りたいと思います。(それだけは、しっかり私の言葉でカメラに向かってしゃべれていました。)いまよりもっと面白い街に、この仙台がなる。そういう20年後を目指してあくなき挑戦の日々は続きます。

2007年10月01日

ミヤギテレビさんが取材にいらっしゃいました。

10月1日。今日からいよいよ秋らしくなってきました。仙台の秋は短く、暑い日が続いてふと秋風が吹いたら一気に寒い時期に入ります。千葉育ちの私にとって「秋」という時期の認識を持てる期間は1週間程度です。今週が秋でしょうね。

今日は、ミヤギテレビさんがデュナミスに取材にいらっしゃいました。ブレスターの優秀賞受賞に絡めて、ブレスターのプレイの様子も、ということで、記者さんとカメラクルーの皆さんが。

miyagi_TV.jpg

今回が、人生で初のTVです。(正しくは、2004年にVIASでちょっとだけ写ったことがあるそうですが。)カメラの前で受け答えするのは、すごく緊張しましたね。ですが、記者さんもカメラの皆さんもとても、いい人で安心して対応できました。

明日の授賞式にもいらして撮影されるそうです。放送の予定は10月2日に2回。
・お昼のニュース(短く会場の様子を流すそうです)
・夕方、6:15頃から2分ほど。

私はどちらもみることが出来ませんが、こうした機会を通じて誰かにメッセージを届けることが出来れば幸いです。

ブレスターは、思いがあって作っています。創造的な活動をする人や組織が次々と生まれてくる、そんな地域にしたいと思います。ぜひ多くの方に利用してもらえたら幸いです。
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