2010年01月31日

「捨てる苦しさ」をもっとも簡単に緩和してくれるのは「締切」。

講演を作っていて、時々、どうしても、出来上がらないタイプのものがあります。最後の最後はどうにかなりますが、かなり長い時間、向きあうものの筆が進まない。そんなケースです。

充分に考え尽くし、なお、進まない、そういう時には、こう、自分に言い聞かせて、動かします。

「今日の昼に、突然、『今日の夕方に講演をしてほしい』と頼まれた。あと2時間でスライドをつくって、現地に急行しなければ!」

そんな状況に、立たされた自分をシュミレートします。

すると、やおら、パワーポイントを立ち上げて、がががっと、スライドを荒削りですぐつくりあげることができます。高い集中力で、全体構成と詳細をいったりきたり、しながら。

すると、2時間、お茶ものまず、メールもみず、ご飯もなにも他のことを一切せずに、深い集中状態に入ります。2時間後、とても荒削りではありますが、人前で使うにはぎりぎりOKの水準のコンテンツが出来上がります。

この「話すことを決める」は、くるしい行為です。本当は伝えたい事がもっともっとある。どれかをいれるということは、どれかを入れないことをきめると言うこと。なので、「決める」苦しさは「捨てる」苦しさなのだ、とおもいます。

そんなこと、先程、2時間の集中をしている間に、思いました。




なので私は、
聞きに来てくれる方をしっかし想定し、話したい内容がたくさんリストアップされて、どれをえらんだえも一定水準以上だ、しかし、どれかをいれれば、どれかはあきらめないといけない。そういう水準まで来て迷っている時には、「3時間後に突然講演!」の心理様式で、決めさせる。
そんなことを、時々しています。

「3時間後に突然講演!」の心理。これが、苦しさを越えて行動させる、もっとも単純で力強い方法、ではないかと思います。


(補足:とはいえ、なんの準備も無しに、締切までほおっておくのは、やっぱりなっちゃいけない形です。それは、お客さんに対する愛が無いですよね。醸成する時間と気持ちを投入したという精神的蓄積があればこそ、締切効果で、具現化のラインを超えさせて良いんだと思います)
posted by 石井力重 at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2010年01月30日

「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」iPod touchの使い方アイデア連載、番外編

誠Biz.ID(ITmedia)の連載「iPod touchだってできるもん」中で、7回枠に入れられなかったものがあります。それは

「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」

です。

これは、「歩きながら考え事をするとうまく行く人」に特におススメです。

手間がさほどかからない割に、考え事への強制刺激剤になります。

本連載の記事リストをまとめたうえで、ご紹介します。

連載第1回 ★★★★
ただの名刺よりも目立つ
――iPod touchでネームプレートを作ってみた


連載第2回 ★★★
インフルエンザ感染対策にも
――iPod touchで離れた家族の生活を知る方法


連載第3回 ★★★★
引きたい辞書アプリを自作する

連載第4回 ★★★★★
「YouTube×バランスボール」で30分間エクササイズ

連載第5回 ★★
サイコロを振って、デザインのモチーフを考えてみる

連載第6回 ★★★★
スライドショーで会議中にも発想
――パワポで作ったアイデア創出テンプレート


連載第7回 ★★★★
元気のない自分にアドバイス
――やる気リカバリー動画を自作する



 ★は、記事中の筆者自身によるアイデア評価

 読者さんからのフィードバックが多かったものは
 第1回、と、第3回と、第6回でした。




さて、番外編の記事
「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」
です。



3つの効果:

散歩がブレストの場になる
本のポイントとなる文章をストック出来る
自分の声に慣れる

必要な道具:

iPod touchに使えるマイク
本(ビジネス書でも、雑誌でも)(※WEB上のものでも可)



作り方

1)読書をしていて「これは後で考えるヒントになるな」とおもった短文を、iPod Touchに録音。(標準の録音アプリで)

録音のコツは、すこしはっきり目の発音を意識することと、1行で1録音にすること。複数行にわたる文章は中略する形で、ポイントとなる部分を切りだします。正確に読み上げられなくても気にせず、この作業を進めます。

あるいは、考え事をしながら1時間ばかり歩きたい、というときに、自分に示唆となりそうな文献のアブストラクトを複数、ざっとよみあげて、おきます。この用途の場合は、「1行で」という縛りは無視して、だらららっとよみます。


2)ミュージックアプリで再生

筆者の場合は、アレックス・F・オズボーンの書いたブレストについてのコツをいれたりしています。そして、アイデアワークの際に、ブレインストーミングをどのようにアプライするか、歩きながら考えよう、という時に、この録音をランダム再生します。いろいろ考えながら歩くので、はじめはうるさいので切っておきます。次第に同じことばかり考え始めたら、この録音を再生していき、新しい示唆を得ます。


アイデアの評価 ★★★★★


この方法はとても簡単なわりに、ナレッジワーカーにとっては、とても効果がある方法です。自分の声になれない内は、気恥ずかしいですがそれも時期になれます。次第に声の出し方が自然と訓練される、という特典付きです。

ただし注意が必要なのは、覚えるほどに聴きこもう、というのは避けます。その場合は、完全に引用できるような正確な文章をいれないといけなくなります。すると、とたんに録音がたどたどしくなったり、取り直しが多くなったりして面倒になってしまいます。手軽にやって効果的。その方が、良いですよね。正確に長い文章を聴きこもうとしたら、プロがしゃべったオーディオブックをダウンロードした方が遥かに経済的です。



以上です。IdeaPodの開発がきっかけで、iPod Touchをてに入れて、使い方アイデアを筆者なりに考えてみよう、という主旨ではじめた連載でしたが、このシンプルな道具1つで何が出来るを必死に考え続けるよいトレーニングになりました。

読者の皆様には、個別にフィードバックを頂きました。ありがとうございます。今はツイッターやSNSから、ダイレクトメッセージが結構届きますので書き手と読み手の距離はとても近いとおもいました。

最後に、連載の編集を担当してくださったHさんに心からの感謝をもうしあげます。ありがとうございました。

iPadの使い方アイデア、5つ(予想)

iPadが、iPod touchのサイズの大きいもの(+通信)ということで、読書とかウオークナビとかがありそうですが、大きいので、タッチでは充分に出来なかったことが可能になりそうですね。

5つほど、こういうアイデアがあるかなぁとおもいました。

1)バンド

パーカッションとか、キーボードとか、手のひらで操作する楽器。それをアプリだけで奏でるグループ、とか。

2)スカイプのちょっといいの

離れた恋人や夫婦に。顔を顔の大きさで見られるようになる。ただし、カメラとロボットアームの簡単なのが連動する別ユニットとして登場。表情をざっくり処理して、腕の動きぐらいを生成するか、遠隔の話者の腕につけたマーカのモーションを模倣する感じ。

3)窓

壁にはりつけて、そこにアルプスの同時刻や、カリブ海の同時刻を映し出す。これまでもそういうものはありましたが、たぶん、スライドモーションで窓を開けると、そこに世界の何処かがある。そういうテイストのアプリが出来るじゃないかなぁと。ノートPCを壁に吊るしてもそういう感じはしないけれど、パッドなら、たぶん、窓っぽい。ギークさんな部屋のデスク脇の壁に、パッドが世界の窓としてついている、なんてありそう。

4)ボードゲーム

ボードゲームにしては、ちょっと狭い。でも、電車旅行でもできる携帯用ボードゲームのなら、すぐに移植出来そう。たいした演算処理はなしに、まったりボードゲームを楽しむ。そういう感じの、アナログな人付き合いのアイテムとして。2つ並べて同期して1画面になると、放課後のカフェでしばらくあそで、続きは夜に、オンラインで。みたいなうんようもありかな。そういうふうになると、ゲームの設計も変わるかも。ボードゲームは30分から120分ぐらいで終わるように設計されているけれども、千日手、というか、3日間ぐらいつづくようなゲームも出てくるかな。将棋のアプリがいま、タッチの上でもありますが、あれが正しい姿と思われます。コンピュータ対戦ではなく、人同士が打つための「将棋盤」に徹するというコンセプト。デジタルなのにアナログな道具、というのがいいですね。

5)スケッチブック(主に、ブレストの場での)

紙がもったいないと思って、創造的思考の時の考えを、講義ノートをとるかのように、こちゃこちゃと書いてしまうケースが有りますが、発想には「無駄書きする」ことはとても大事。あと「連想を引き出しやすい仕掛け」も。スケッチブックをどんどん無駄に使うようなことはアナログだとあまり出来ませんが、この道具だと出来るかな。ブレストの時も、てもとのスケッチブックにさっと書いてみせる方が、言葉だけよりはるかに、アイデアに輝きが出ますが、普通の人はありまりしません。もったいないし、スケッチブックを常には持っていないから。でもパッドがあると、手元でさっと書いて、「こういうふうな形状でさ」という発言がしやすい。これはホワイトボードに、さっとかくのと似ています。手元に小ぶりのホワイトボードを持っている感じ、というのが近いでしょうか。

そんな5つが、ありえるかな、と思いました。

2010年01月29日

船(プロジェクト)にのる

昨日今日と興味深い仕事をしてきました。場所は東京。守秘の関係でぼかしてかきますが、あるプロジェクトにお手伝いの立場で入ることになりました。

実質的には、私の実働は少しですが、その短い接点の中で、そのメンバーが実に濃い時間をくれるんですね。

ずっと前から知り合いだったような、垣根のなさ、です。私のそこでの心象風景としては。

あるものを開発されています。拝見させてもらったのですが、見てすぐに「ああ、これは、かなり気持ちを込めてつくったなぁ」とおもいました。

私なりの言葉で言えば「つかってくれる人への愛が、その製品のフォルムに宿る」ような、ものでした。話を聞くにつれて、良く出来ているなぁと思いました。シンプルだけど、そこには削ぎ落とされて抽出されたものの深さ、というか、「引き出し」の存在を感じました。

プロジェクトは、船に似ている。
目的地が一緒なら、人生のしばしの間、同じ船に乗ろう。
船から降りてそれぞれの航路を行くこともあれば
またどこかで、一緒に乗れる航路があれば、ともにゆこう。


規模の経済を追求出来ないしぼみゆく経済では、
プロジェクト型事業が相対的に増えます。

自分が船長の船もありますが、
おもしろい船に乗るのもいいですね。

身の丈に合った仕事のサイズを見誤らないように
意識していますが、同時に、出会いを大事にしたいなぁと
おもうのでした。

2010年01月28日

TRIZミニ講義

TRIZのいくつかの技法について、
ミニ講義の資料を掲載しておきます。

発明原理について.pdf

進化トレンドについて.pdf

SLPについて.pdf


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 免責事項等
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●無断転載は禁止しておりますが、個人や組織での活動の材料にぜひ
お使い下さい。
●全文複製はしていただいて結構です。知人や同僚の方にも、ぜひお
勧めください。
●各種技法の内容の実行は自己責任でお願いします。
●自社の企画・開発のために使うのは歓迎ですが、このワーク内のコ
ンテンツの販売・ワークショップへの利用で利益を得る行為は、基本
的には禁止しております。ご要望のある時には、ご相談下さい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 発行者情報
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●発行者:石井力重(アイデアプラント)
●感想、質問、実行の結果などは rikie.ishii@gmail.com へぜひ、
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TRIZ 賢い小人(SLP)という思考ツール

SPL、というアイデアの技法があります。TRIZの中にある技法の一つです。

他のTRIZ技法と大きく違うのは「発想の具体的なコンテンツが無い(乏しい)」ということです。TRIZは「発明原理」にしろ「進化トレンド」にしろ「発明標準解」にしろ、発想のための手がかりを具体的なコンテンツとしてもっています。他の発想技法にはない、強力な特徴です。

このSLPは、そうしたTRIZの中では異色で、普通の発想技法にちかい「考え方」の発想法です。

ヒトコトで表現しますとこう無ります。

SLP(スマート・リトル・ピープル)

「構成する部品の粒子を
 自律的に行動する小人集団に
 置き換えることで、
 発想を促進する手法」




なお、この手法を使うと最終的には、物体の表面の微細形状を加工する案や、素材や物体の中に機能性のある構造を付与するという案や、要諦と無る部分に物理的な可動パーツを考案する案に、なる(出せる)ことが多いです。


よく例題に出てくるのはこうです。

気体が流れる配管。配管が太くなる部分(テーパー部分)では、圧力損失が起こる。それをできるだけ抑えたい。そうすると、テーパー部分は長く取らないといけない。コンパクトにしつつも圧力損失をおさえる形状をかんがえたい。そんなシーンが登場します。

この時に、思考力をSLPがたかめます。たとえば、流体力学のことを多少は知っていて、しかし、配管の特殊な知識が無い、という知的ワーカーたちでこれを検討すると専門家の出す答えに近い水準のアイデアをだすことがあります。ブレストをひたすら繰り返し、と良うところに、SLPの考え方を入れると、その速度を早くすることができます。


具体的にはSLPは、次のように発想します。


ステップ1

・粒子レベルを小人に置き換える。

・つま先立ち、しゃがむ、ジャンプ、 掴む、腕を組み合う
  という行動をとれる、とする。
・近い小人とは同じ行動をしようとする。
・槍、盾、ジェット、等のアイテムを持った
 小人集団を想定してもいい。

・システムにおいて不変の部分は、小人にしない。
・良い状態にする為に、新たに小人を配置できる。
・その場合は不変部分を削るなどの方策をとっても良い。



ステップ2

・小人集団で現在の状況
 (問題を抱えた状況)を再現する。

・その上で、それが減るように
 小人に、別の行動をさせようとする。

・大抵は、状況がそれを許さない。
 それがなんであるかを良く見ておく。



ステップ3

・新たに役割を果たす小人を配置したり、
 行動を変更させるように不変 部分の
 形状を変更したりする。

・その結果、小人の動きが望ましく
 変わることがシュミレートできれば、
 それを、機能性素材や
 表面加工・内部加工のなされた
 部材で、置き換えていく。


ポイント

改良事例のわかっているものを
練習課題としてこの方法を
おこなって見ると発想の勘所がわかる。

つかめてきたら、
擬人化規則には厳密にこだわらずに
良い発想が出やすいように
独自化していくと良い。(ようです)


何人かの発想事例を観察してわかったこと:

物体の擬人化を通じた発想方法は、
向く人とそうでない人がいる模様。

ものが自動で動くことは、合理的はない、という判断思考が
効き過ぎる人には、
小人で一度、新しいメカニズムを集団行動から想像し、
そのうえでエンジニアリングパーツで置き換えていく
という方は、考えやすい、らしい。

一方で、物体の自動改善の像を結実する想像力の高い人に
とっては、SLPは、普段していることの、亜流に過ぎないため
かえって、手間のかかる分だけ、発想しにくい模様。
posted by 石井力重 at 01:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2010年01月27日

怒涛の仕事量、というには、まだ程遠い

最近、ありがたい事にお仕事が立て込んでおります。
それだけ、誰かに必要とされているので嬉しい限りです。

いま、日付の変わった時刻ですが、書斎で本日頂いたメールへのお返事、行政系のお仕事で支援した案件のレポート執筆、参画している起業家プロジェクトでアイデアに困っている方から頂いた悩み相談メールへのお返事などを、したためておりました。

昼は、某企業さんの新商品開発のアイデアワークの支援として、今日は、ある製造プラントの中で特殊素材を使った試作品を一緒に作っていました。両手を真っ白にして、デジカメで試作品をとったり、てでこねたり。楽しい仕事です。

午前は、書類の関係で、東北大に立ち寄ったり、来月の講演の主催者さんと打ち合わせたり、と言う感じですごしていました。

その合間に、今週の後半にお会いする人々へもっていくある種の知見についての検討をしたり。

あと夕方には、今日連載の最終回でしたが、ITmediaの誠Biz.IDでの記事について、アップ直前に、編集部のかたと確認作業をしたり。

…。


昔ある先生が言っていました。

「偉業と呼ばれる仕事をなした人はみな、怒涛の仕事量をしていた」と。

私は偉業なんてのぞんではいませんが、でも、怒涛の仕事量をこなした人たちは世の中にいるんだとおもうと、まだまだ、今のこれぐらいは、序の口。もっともっと、仕事が出来るだけの力が人間にはあるんだろうなぁと思います。

ブログを書く、この僅かな時間だけが、自分の今日を振り返る時間ですが、最近ずいぶん、日曜日も仕事があって、「ゆっくり休んだなぁ」という時間がないことに気がつきました。先も「週末にしあげます」という返事を書こうとして、はたと、家族と過ごせる時間をとりたいよなぁ、なにか工夫してみよう、と思ったりしていたのでした。

沢山仕事をしつつも、きちんと家族と過ごしたり、心を豊かにする時間を持つ。

そういう路線がいいですよね。

矛盾する要求をクリアするには、よい発想方法があります。TRIZの発明原理、というブレークスルーの40パターンです。きっと、なにかいい方法があるとおもうんです。偉業を成し遂げた人たちが、精神的にも豊かであったことをかんがえると、きっと、工夫の仕方はある。それも1つや2つではなく、かなりたくさん、ある。そうおもいます。

3月に産創館(大阪)でアイデアワークショップをします。

TRIZ活用でブレークスルーを狙え!
ものづくりの技術課題を解決するアイデア発想法!


というタイトルで

開催日時 2010年3月2日(火) 14:00-17:00
開催場所 大阪市立工業研究所 大講堂

にて、アイデアワークショップを行います。
ミニ講義をまぜながら、アイデア発想法を体験してもらいます。
TRIZという技術系の発想促進の理論を使いますが、
そういうことを一切知らない人でもOKです。理系でなくても
ものづくりとか商品構想に興味のある方でしたら、
ぜひどうぞ。

対象者、という設定はありますが、それは目安であって、
実際はいろんな属性の方がいらっしゃるので、
どうぞご興味あれば、おいで下さい。

明日からすぐに使える方法や自分の持っている高い創造能力を使うための具体的なステップなどをお話します。

難解と思われがちなTRIZ,実はとても簡単に発想の道具として使えます、ということを、一緒にみていきます。

また、創造的な思考のためのガイドライン=「Brainstormingのルール」は全国の創造する組織や文献から得たことを、できるだけ、平易な言葉で説明します。

多分、智慧カードを使った発想ワークもできると思います。

そんな内容を予定しています。


詳細や申し込み方法はこちらです。
http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=10315
(講演内容、ちょっと難しく見えるかもしれませんが、アイデアワークが中心ですので、気楽にご参加下さい。)

費用は、産創館さんの主催なので、無料です。

2010年01月26日

iPod touchの使い方アイデア、連載最終話

誠Biz.IDの私の連載をよんでくださった皆様、ありがとうございました。

予定通り、全7回を書ききって、無事連載を終えることが出来ました。

最終回は、セルフ指示ルーレットを自作する、というものです。



作成の手間はかかりますが、落ちている時の自分に、元気なときの自分がアドバイス出来る、という効果だけでも、かけた時間にみあうものがあると思います。

ぜひお試し下さい。

なお記事中のテンプレートファイルは、アイデアプラントの公式サイトから、ダウンロード出来ます。

ああ、やる気でないなぁ、というときには、ぜひこのルーレットを回してみて下さい。

ルーレット動画はこちら

2010年01月25日

講演スライドの作り方(私の場合)

講演を各所でさせてもらう時、毎回、講演スライドを零から作っています。以前のスライドをパーツとして使うことはありますが、順番や流れのイントロ的なスライドは、都度つくります。

そういう中で、なかなか出来ない時もあります。

すぐに作れるときには作ればいいのですが、問題はそういう、なかなか作れない時。それをなんども経験しているうちに、それを何とかするために早い段階ですべきこと、を知るようになりました。

私の場合の、ですが、講演スライドの作り方、をちょっと紹介します。


ステップ1

まず、その主題に対しての情報を集める。

依頼者の依頼文章、とくに依頼メールの初期段階で、言葉として散りばめられている主催者さん側の非定型な、思いの、部分を。(依頼書、として固まって送られてくるものは、稟議用の言葉と、講演タイトルです。なので、こういうふうにして、そこにいたるまでの要素をほり出します)


ステップ2

聞き手を、描く。

実際に簡単な漫画のような絵を書きます。カード1枚に、その人の雰囲気、名前、年齢、している仕事や部署、そして、「これ、聞きたいな」とおもっているだろう”ヒトコト”を、書きます。まだ見ぬ人を、主催者の想定するものから描き出すので、かなりイマジネーションに頼る部分ですが、イマジネーションのままにしないで紙の上に引き出していきます。カードスタンドをつかって、そのカードだけは、机の上で、立体的な存在感をもたせます。ちょっとのことですがこれが意外と大きいんです。商品開発研修でトレーニングされる「ペルソナ」とか「究極の一人像」ですね。


ステップ3

伝えたい話をカードに書き出す。

彼(彼女)がそこに訪ねてきていている、と想定します。彼がオフィスに来たなら、いろいろ顔色を見ながら、わかりやすく、彼に伝えたいをことが醸成されますね。それを、さっ、さっ、とカードに書き出します。単語かせいぜいショートフレーズで。


ステップ4

講演を、ARCSという「4箱」と捉え、カードを箱に入れていく。

教育工学には、「学ぶ、を効率化する」という知識が沢山あります。そのひとつに「ARCS(アークス)モデル」というのがあります。A=面白い、R=(自分に)関係する、C=やれば出来そう、S=行って良かった、そういう構造で知を学ぶと、頭はインストール
しやすくなる、そんな感じのハウツーです。これを紙に書き出して、この講演に取手のAは?Cは?と言う具合にカードを、その4箱に入れていきます。

当然のことながら大量に余ります。ですがそれでいい、と割り切ります。Too Much Information、多すぎる情報、というのは、獲得出来る情報を減らしてしまいます。植物だって水が多すぎると、吸収・成長がおそくなります。楽しく学ぶ、をデザインする、というべきかもしれませんが。


ステップ5

名刺ファイルに入れる。

情報カード(名刺サイズ)を使っていますので、名刺ファイルがつかえます。書き出したカードを、入れていきます。
(1)はじめに4つぐらい空けてから、(2)ARCSの設計のときに書いたメモをいれ、そのあと、ARCSの順番でカードを入れていきます。その後、今度は(3)ARCSの枠に入らなかった要素を、さしていきます。名刺台紙が複数枚になるときには、プラファスナー(FA-110)で複数枚を閉じておきます。書類ファイルにはさむとかさばりますので、これぐらいがライトでいいしょう。経験的には、1シート(カード20枚)〜3シート(カード60枚)ぐらいになります。



【このステップ5が、アイデアワークの収束のポイント】

「人間は、アイデアが多すぎると、混乱する。」とは、ある高名な発想技法の先生の言葉です。書き出したカードが机を埋め尽くしていると、こんどは、PPTスライドを作るときに、作業がしにくくなります、物理的にも、思考的にも。なので、こうしてまとめて仕舞います。重ねたカードは視認性が悪いですが、こうしてカードファイルに入れれば、一覧性もありつつ、構造もくずさないので、次に作業を再開するときの思考状態の回復の速さも、とても速いです。



その様子を、写真をとってみました。ステップ4と5です。


card-writing_to_idea_book_001.jpg


card-writing_to_idea_book_002.jpg


card-writing_to_idea_book_003.jpg



多すぎるアイデア、その処理に困って、だんだんと、人は、アイデアをすごく少ない生成量で済まそうとしてしまいます。頭の中で扱える数は7つぐらいまでですので、7つぐらいから選ぼうとしているのですが、優れたアイデアをヒットする確率は、100個中、3〜4個なので、33個ぐらいを出さないと、確率的には、きびしいかとおもいます。はじめから100分の3をねらってだせる達人は別として。

たくさん出して、30とか60とか(あるいは100とか)を超えるぐらい出したら、一度、まとめる、という作業をいれるのは、アイデアワークのコツです。「人間は、アイデアが多すぎると、混乱する(しかし多くのアイデアを出すことが必要だ)」という特性を仮に正しいとするならば、するべきことが、自然と見えてくるでしょう。

私の場合、は、こうですが、人によって違っていいと思います。参考としての情報でした。

2010年01月24日

何かが具現化するには、低コストの試し手を、素早く3手、打ってみる。

アイデア(思い)→市場規模や事業化確度(数字)

のフェーズで、悩むことって多いですよね。

アイデアを扱う仕事ですのでそれは、とても、感じます。

MOT(技術経営)の大学院生だったときに、
起業家インタビューを研究の一環でしていましたが、
その時にわかったのは
「早く試して、早く知る。
 ただし大怪我しないように工夫して」
という心理様式でした。

具体的には、タイトルの言葉にまとまります。

そんなあたりを、たまたま文章化したので、
掲載してみようと思います。

私が今、講師陣の一人として参画している起業家プログラムのMLで
送ったメールを、一部修正し掲載します。



何かが具現化するには、
低コストの試し手を、素早く3手、打ってみる。

そうすると、暗闇の中に思えた新しい土地でも、
おおよそのチャンスとか、
そのビジネスの地形がみえてきます。

「電光石火の試作」

と表現されるスタイル、ですね。

セミナー事業にしても、飲食物の事業にしても、
「低コストでできる試してを、すばやく、思う方向に3手打つ」
と、構想の修練度が飛躍的にあがります。
語れる言葉や実例がでてきますしね。


みなさんのチャレンジがもっと発展するように
心から応援しています。

どうしても書けない数字は、
現場か現物を、見に行く、触りに行く、ことで
当初思っていなかった発想がえられたりしますので、
計画書、かけないなーという時には、
ぜひ、ちょっと現場を覗いてみる、のもいいかもしれません。

一時間もそこに立っていると、ちょっとした傾向が、
自然と見えるようになります。

”漬物を買っていく人には大きく分けて、3つのカテゴリーがあるなぁ”とか。
その時に”買う分量も結構、ちがいがあるぞ”とかとか。

長くなりました。

思いを数字で語る、まだその前段階のアイデア醸成の方が
いらしたら、いつでも遠慮なくご相談下さい。

出張中でも極力、48時間以内にお返事をお返しします。



このプロジェクトでは、アイデア開発のフェーズを抜けて
事業計画書への落し込みと、プロジェクト期間のゴールが
みえてきた段階です。

20年たったときに、素晴らしい事業を経営されている方が、
”あの時芽生えた事業がこれですよ”といわれる未来がきっとある。
そう思うんです。
そういう可能性を大切に育てるお手伝いを、
心を込めてしたいなぁと、おもって、このプロジェクトに
参画しています。

気迫の源

望んでいることを、成せるかどうか、は
その人の気迫による(ところが大きい)。

そんなことを、ふと思いました。

おおくのものごとには、そこに至る道はかならずある。
行けないのは、行けないと思う人の気持ちが
視界を暗くするだけのことであり。

多少、道が細くても、曲がり角の先がどうなっているか
見えなくても、道を拓きながら進む。

長い時間、衰えない気迫を持っている人は
なんらかのよすがをもっている。
感情に訴える強い経験、
語らずにおれぬ志し、
圧倒的な愛。

気迫が表面的に見えるものだとしたら
精神の奥深くにあるものが、そのエネルギー源(エンジン)。

単発的な気迫は、感情的な力によることもあり、
それはそれで悪いこととは言えないけれど、
長くは継続出来ない。

長く回し続けられる心の中核には、大志、がある。


そんなことを、最近、各地でいろんな方と接する中で
その人が発する温かさや凛としたもの、をみて
非言語的に思っていました。
posted by 石井力重 at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ



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