2010年05月31日

ポインティングの場所を指の1センチ上にできないだろうか。

iPod touchをつかっていて、ホワイトボード的な使い方をすると、場所がいまいち狙いにくくて、というのがあります。多分iPadでも創だとおもうのですが、そんなところに対して、こういうのはどうかな、とおもいました。

指をポイントすると、その1センチ上に筆先がでる。どこに筆先が出るのかをみながら、図をかける。それだけです。

あるいは、ポイントしている場所を指の触れているところににするとしても、その下のエリアを拡大鏡で上方に表示するとか。

直感的な操作が犠牲になりますが、ちょっと細かいことをするときに、そういうのがすこしだけ、ほしいときように。

2010年05月30日

突飛なアイデアの良いところに目を向けるべし。

アイデア・ワークショップの講師をしていて、場の促進が効果的にできた時と、そこそこにしかできていないときがあることに気がつきました。

それは何か。

アイデア創出のワークショップなので、新規性と有用性の要素をもったものを沢山言及することになります。

(※ 創造性の定義はいくつかありますが、創造工学的には、創造性=新規性+有用性(新しい有益さ)と定義しています)

その参加者が「突飛な意見、未成熟な意見(←これは奨励したい態度)」をすっと出してくれたとき。そこが大きく違うとおもいました、うまくいくときと創でないときは。

突飛なアイデア。そのアイデアは残念ながら、通常そのままでは現実的に役に立ちません。しかし、そのアイデアの足りないところに目を向けるのではなく、初めてアイデアを目にするときには、そのアイデアの良いところに目を向ける、という態度が推奨されます。

突飛なアイデアには、必ずなんらかしらの新しさがあります。

その要素をうまく切り出して、より有益なアイデアの萌芽する可能性を示唆する、ということが重要です。アイデアを「引き出す」コメント、ですね。

これは、しかし、とても頭の回転を要します。私も日々ワークショップが続いて、締め切りが続いて、というときにあまりそういうことができないときもあり、あまりアイデアを「引き出す」コメントができていないことがあります。そういう時は、ちょっと盛り上がりに欠けてしまいます。プロとしては、体調を万全にして、どういうアイデアについても必ず良い点を見出して褒める、というところが必要だ、と自戒。

※ちなみに、今はやめてしまいましたが、昔、ブレインストーミングブログをかいていて、毎日なにかのアイデアネタを持ってきてそれを別ものに展開する、ということをしていました。毎日、1時間ぐらいかかっていて、今は時間が無いのでやめましたが、これをしていた頃は、どんなアイデアに対してもなんらかしらのよい要素を抽出を(即興で)できていたきがします。また、やろうか、とおもいます。


プレイズ・ファースト(最初に褒めよ)

創造技法の講師をするならば、常にこの姿勢を忘れてはいけない。常に心の一番良いところに、それをもて。

そう長く言い聞かせたい、とおもうのでした。

2010年05月29日

京都からの来客。仙台空港へ送迎。

先日、京都の産学連携機関のSさんが、仙台にいらっしゃいました。彼としばらくいろんな話をして(私の半ば強引ないつもの、青葉城址ミニ観光コースをして)彼の飛行機の出る時間と私の次の仕事が近くであったこともあって、彼を空港までおくりました。(青葉城址から、私の車で大体45分ぐらい。八木山南の自宅からなら、35分ぐらいの距離です。)

あちこちで人を巻き込み、学びの場を作り出し(しかもきちんとお金を取って、組織的にまわして)突き進んでいく姿は、豪快という形容がよくにあいます。一見、どこぞのヤクザの親父かとおもわしき風貌と迫力のある声。根っからの企画屋で、生き方が、こっち側でよかったですね、とおもわなくもない(笑)。そんな素敵な魂の持ち主。

話が変わります。

彼を仙台空港まで送って、おもったのは、「意外に近いな」ということ。私は関西や北海道は「陸路(電車)」をメインにしていてめったに飛行機に乗らないので敷居が高かったのですが、空港ロビーに行ってみて、仙台ぐらいの小ささだと、結構楽チンだなとおもったのでした。しかも駐車場は、一時間150円。展望デッキに出るのは100円。なにか利用価値がありそうです。(ちなみに、駐車料金は800円で頭打ちし、24時間までは、その料金が適用されるので、日帰りとか、一泊二日の出張ならば結構いいかも知れません。たとえば、駐車時間が26時間の場合は、800円+300円、これなら、移動の楽さを考えると十分ありかと)

彼の関西への飛行機が出る15分前まで、ロビーで打ち合わせをして、私が非上場を出る頃にはその飛行機が滑走をゆっくりめぐり始めていたようです。小さい地方の飛行場、それはそれで、なかなかいいですね。

国際線もあるようです。パネルを見ると、ソウル、台北、北京のなまえがありました。

2010年05月28日

TRUNKでアイデアワークショップVol2をしてきました。

28日、金曜日の夜、TRUNKでアイデアワークショップを実施してきました。(TRUNK blog)

今回は27名の方に参加いただきました。
ブレインライティング、という大量発案に向いたブレストの方法をみなで体験していきました。

その結果、

18分間で、483個のアイデアがでました。

アイデアに質を評価するような作業を皆でして、☆6つから☆0こまでをわりだしたところ、以下のようになりました。

☆☆☆☆☆☆ 1
☆☆☆☆☆  15
☆☆☆☆   27
☆☆☆    49
☆☆     78
☆      109
☆0      204

合計 483

星がグループの3/4以上のもの(つまり☆5,6)は3%でした。
星がグループの1/2以上のもの(つまり☆3,4,5,6)は19%でした。
星が一つ異常ついたもの(つまり☆1,2,3,4,5,6)は58%でした。

大量のサンプル平均でいうと、上記の%は4%,15%,55%となるところなので、大体、平均的なケースになりました。

アイデア出しのテーマは
「子供向け新商品のアイデア」です。

そのうち、☆6〜4個までのものを掲載します。
おもしろい(そして商品化の可能性すら、感じられるもの)が結構あります。
TRUNK_ideaws2_idea☆6_5_4_summary.pdf



−この日のベストショット−
TRUNK_idea_workshop_0528.jpg

初対面の6人ですが、かなりの盛り上がりを見せていたグループです。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

追記:


星の少ない(しかしゼロではないもの)を掲載します。

☆3個 TRUNK_ideaws2_idea☆3_summary.pdf

☆2個 TRUNK_ideaws2_idea☆2_summary.pdf

☆1個 TRUNK_ideaws2_idea☆1_summary.pdf

星の非常に多いもの(☆5,6)のものにくらべて、魅力度が低いアイデアである可能性も高いですが、中には「ダークホース」となるアイデアも含まれていることがあります。10人中1人しか評価しないアイデアにも、おおきなヒット商品の可能性があります(たとえば、ポメラを判断した役員会議はそれにちかい状況だったといわれています)。


今回参加された方は、ぜひ技法をいかして、自社や社外メンバーの力を引き出してください。今回のテストケースですらここまでの案が(たた18分で)出ていますので、専門的に取り組めば(そして数回繰り返せば)きっといい案が手に入ります。

事業家の努力の実りは、初期のアイデアは掛け算でききます。質の高いアイデアがはじめにあることも大事です。

机上に月

今夜は書斎の正面の窓、カーテンをすこしあけています。

月がきれいですね。

よくみると、月光は相当なクリアな光を発しているのだ、と満月のときにおもいます。冷たくすんだ光、でも不思議と水分を含んだような感じがする光。

月夜が名残惜しいですが、早く寝ないと。

2010年05月27日

書類は立てろ、から、さまざまおもう。

先日ファイリングの達人に、飲み会の席であいました。宴席の雑談なのきわめて短く言うと「書類は立てる」に極意があるみたいです。

これをなんでかな、と考えたときに「すこし連想を広げて示唆をみていくと」こうかな、とおもいました。


寝かせる→立てる→重力に逆らう状態→不安定→不安定のほうが動きやすい→いっそ宙刷りがいいのか→吊る=サスペンド→マンガ推進力に似た概念がある。読者を宙刷りにするんだ、と。降りたいから、早く次が気になるから、どんどん先に進むと。

この辺まで連想してみて、おもったのは、「サスベンド(宙吊りにされていること)」が、だいじなのかもとおもいました。物理的にも、意味空間的にも。

そこでかんがえたのが、プラダンに書類ポケットをつけて、巨大なウオールポケットをつくったらどうか、と。

プラダンは屏風のように広げたりたたんだりしておけます。なので、Aプロジェクトのプラダン、とか、伝票処理系の仕事のときのプラダン、というのを出してきてバット立てれば、SFでみるような、空間に浮遊する沢山の情報端末にちかい状態がつくれるのではないかと(もちろん、ぜんぜんアナログなので、あくまでも情報を、垂直方向に保持する、という部分で、ですが)


さっそくにたことをしてみました。

のり画鋲で書類をプラダンにはり、壁の上に保持してみました。なかなかです。特に忘れがちな何かを張っておくと「えっとたしか、このあたりにあったな」と空間記憶で引き出せるので便利でした。

高校1年生向けアイデアワークショップ【スライドとワークシート】

本日、某高校で、高校1年生向けのアイデアワークショップを行ってきました。その時に用いた全資料をここに掲載します。もし、同じような講義を高校生に提供してみたいなというニーズがあれば、内部的な使用でしたらご自由にお使いください。(あるいは、心配な場合は、お気軽にご相談ください。)



アイデアワークショップ(for高1)

6つのサーチライト・ワークシート



なお、ファイルは、パワーポイント2010の機能をつかって、画像化スライドになっています。変更ができませんが、フォントや配置が確実に再現される利点があり、採用しました(ただ、すこしぼやけますね)。

本日の講義も、年間10回の無料ワークショップ枠(多分、今回で4日5回目)で実施しました、のこりの数回で、どんな人々とであるのか楽しみです。無料ワークショップ(年10回限定)枠をつくってから、面白いことがおこりました。これまでの分野も多様でしたが、企業内のビジネスパーソンが多かったのに対して、それ以外の属性の方をまえにしゃべることが増えたこと。時に戸惑い、時に大きな発見をしながら、少しずつ前に進みます。

2010年05月26日

ファイリングの達人には申しわけないですが。。。

いま、締め切りの圧がむちゃくちゃかかっていて、今夜は沢山のアウトプットが出せそうです。多分徹夜にすらなりそうな予感。


こういうときの机の上って、すごいです。

書類、お盆、書類、文具、という感じにサンドイッチになっています。すごく小さい面積で仕事をして、服も適当に合ったものをきて、とにかくすごい勢いなのです(という知性の無さそうな文章を平気な顔して書き出すほど)。

締め切りすぎた漫画家さんのダッシュのような(僕は締め切りすぎてませんが)、そんな夜です。

机がカオスに積層していくと、なんだかエンジンがかかった気になるのを自分で感じ「ファイリングの達人にこないだ、習ったばっかりなのに・・・」とすらおもいますが、彼には悪いけれど、僕には説きに、カオスな机が要るんです、とひとりつぶやくのでした。



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