2010年06月23日

パブーで電子書籍を出してみました

電子出版が騒がれている昨今、ブログ感覚で本が作れる「パブー」がスタートしました。新しい物好きとしては、使ってみないわけにはいきません。今、私が、3時間半かけてつくった電子書籍を公開してみます。

アイデアブック for 文具(ボールペン)
http://p.booklog.jp/book/1084 


この辺のいきさつと派生アイデア、詳しくは、誠ブログにて。
力重の「ブレインストーミング考」
パブーで本を出してみた

2010年06月22日

考える静かさのある空間を。

最近思います。行き過ぎた利便性は、不便である。と。

ノスタルジーに帰結するほどの極端さはないものの、利便性の向上は、時に生産性を低くする。人間の欲求をむき出しに刺激できる強い作用は時に害である。とある行動パターンを見て思いました。

過剰に摂取か享受が可能な場合は、中毒、とか、依存、で表現される状態になることもあります。

人によっては、過剰に利用すると飽きる。そのことで、過剰性が沈静することもあります。しかし、人によっては飽きるが遠くにあるので、十分に悪い状態になる、という場合もあります。

鋭利な道具にしろ、ビジネスにしろ、食品にしろ、使う人間しだいです。

その人間の愚かしさというものを、もうすこしきちんと考えてあげないと、人間は難しいところに迷い込んでしまう。元物理学を志した身においては、兵器の使用と科学者の苦悩を若い頃に哲学として問いかけられてます。その思いは、今の社会において、便利になったことに時に、自分の行動にすら、警鐘をならしています。

だから、人間は、考える静かさのある空間を、どんなに便利なの世の中になっても、持つようにするべきだと思うのです。

最近、このブログの大幅なスリムダウンを行ったのは、ここが考える静かさのある空間であり続けたい、と思ったからです。紡ぎ出すには、思考の広がり、その遠い静寂に耳を澄ます。そういうところが必要だと思うのです。右横に、ツイッターのツイートがくるくると、めぐり続けるのはどうも違う、と。カウンターが目に見えるところにあるのは、誰のため、何のため。

そういうことを、最近考えていました。

なお、ここで極端に考えると「人は正しくいき、隠遁せよ」という思想になりがちですが、そうではないと思います。

とおりの賑わい、半パブリックな作業場、静かな奥。このような構造が、物理的にも、精神的にも、豊かさをもたらすのだと思います。(ちなみに、静かな奥、という言葉は、パタンランゲージの中に出てくる一つの概念です。)

PCは静かな奥、であろうか?

PCは時にとおりの賑わい。時に、半パブリックな作業場、時に静かな奥。でなければなりません。それを意識して環境を作ろうと思います。

2010年06月21日

『ゴール前のアクセル』という学習パターン

先日、ある研究会で「学習パターン(慶応大学の作ったもの)」を
聞かせてもらいました。

そこに「ゴール前のアクセル」というパターンがあります。人はゴールの前で無駄の無いように回転数を落とすもの。それによって、目前まで来て、少しのところが及ばない。(ことが時には起こる)。

なので、ゴールが近くなったら、倍のところへ、次のフラッグを立てる。ゴール目前は、アクセルを踏みなおすとき。

この学習パターンは、実に、響くものがありました。私には。これって、『ザ・プロフィット』(名著:プロフィットパターンの解説小説)の中で主人公が言う「成功の扉シンドローム」とつながっているなぁとおもいました。

企業内の革新的プロジェクトが成功が見えて、さあ、というときに、皆、バカンスをとってしまいすすんでいないんです、と主人公が言います。この特性を揶揄した主人公が「成功の扉シンドローム」というものが人にはある、と言うのです。

どうでしょうね。

そうじゃない、という人もいれば、まったくあるある、という人もいるでしょう。私は、「大いにある」と激しくうなずくほうの人間です。

この『ザ・プロフィット』の主人公の仲間達が、もしも、慶応の『学習パターン』を取り込んでいる設定だったら、このプロジェクトの成功が見えた時点で、倍の距離の場所に、新しいフラッグを
立てたんでしょうね。

この2つは私の中で、もやもやと、形をむすばずに、しかし、重要だとしてこの数日心にとどまっていました。

『ゴール前のアクセル』という学習パターン
http://j.mp/learningpattern36
posted by 石井力重 at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

創造性の定義を仮に受け入れるとすると

創造性=新規性+有用性(というCPS系の定義を仮に受け入れると)、ここからさまざまな議論ができます。

先ず、アイデアは既存の要素の新しい掛け算、という表現ですが、シャッフルミックスで新規性のある組み合わせを大量に創る、というのが第1ステップになります。多くの発想法は、発散技法、つまりここを意図して作られています。

次に、その中から、有用性のあるものを拾い出します。これが第二ステップです。有用性というのを見つけるときには、「広い」=多くの人がそのニーズを持つ、「深い」=そのニーズをとても強く持つ人がいる、という二つのチェックをすれば、大体、粗く評価できます。「広・深」が望ましいですが「広」だけでも「深」だけでも、いいわけです。2×2の4枡を作って、ざっくり分けてもいいでしょう。

こうする(大量組み合わせと、有用性のスクリーニング)と、創造的なアイデアのリストが手に入ります。

いきなり創造的、ということを目指すよりは、それを2段階にわけて取り組みだけでも随分らくになります。ぜひ試してみてください。



追記:


なお、創造的所産(product)の定義を吟味するとさらに3つ目のステップを示唆してくれます。ただしここでいうプロダクトはコンセプチュアルなものも含みます。

創造的所産=新規性+解決(〜有用性)+巧緻性(〜実現性)、という定義を仮に受け入れると、「実現性」をあげることが次にするべきことだとわかります。(第3ステップです)。

アイデアを具体的な形やコンセプトにするためにすべき作業の本質は、「実現性」をあげること。これを仮に受け入れるならば、ここでするべきことは簡単で、アイデアの強化プロセス(PPCO)か、ラピッドプロトタイピングをします。


創造性の2つの要素、創造的プロダクトの3つの要素、という考え方から

・新規性
・有用性
・実現性

を段階をあげるように進めていくことを、簡単にまとめてみました。

自分の作品が、何かかけている、と思ったときには、この3つをチェックしてみると、なんらかしらの打ち手が見えるでしょう。
posted by 石井力重 at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2010年06月20日

迷わず書こう

読んでくれた人が、前に進むために一つでも役に立つならば、それ以外の懸念事項はすべて振り払って、書こう。そう思いました。似た話でもいいじゃないか、一人しか読み手がいなくてもいいじゃないか。と。

誠ブログの連載は、続きます。

書き手にほしい胆力

胆力。

これが必要だなぁと最近おもいます。

継続することは始めるよりもずっと難しい。そう昔に書いたことがありますが、いろいろと連載を持ってみてそれはとみに思いました。マンネリにならず、かといって、高度な内容にせずに書き続ける、というのはかなりチャレンジングな課題です。書き続けることはできても、基礎編がおわると発展編を書きたくなるもので、初見の方には「うわ、高度でついていけない」となりがちです。そのため読まれることを意図した連載では、「永遠にファーストステップ」が求められる、という点が、最近、気が付いた発見でした。

しかし、村上春樹さんのように長く名作を書く続けている人は、いつの時代にも初見の読者がいてその人を魅了する無いようです(かつ、発展されています)。

「初心者にも受け取りやすく、かつ、積み重ねのある人にとっても毎回学びになるようにする。」

これは矛盾していますが、既存読者と新規読者の積層をゆるすには、こういう矛盾と戦う必要があります。矛盾が出てくると解決策はTRIZの発明原理が、使えそうです。この場合はなんでしょうね。しばらく考えて見ます。

この話は一度とじておいて、本論に戻りますが、胆力、そう腹に力を入れているような覚悟が、書き手にはいるな、とおもうのです。時には読まれないコンテンツを書く必要があるときもあります。全てがメインディッシュのコース料理は成立しなくて、やはりサラダや水もいるわけで、だからこそメリハリが利いていきます。そういう部分をサボらず、くさらず、前にじっくりと進める。そういう力=胆力、だと私は思うのですが=がほしい、とおもいます。

先月最も読まれた記事(10年5月リスト)

このブログの先月もっとも読まれた記事を、まんなかのあたりに掲載するようにしました。

iPad画面サイズ
・・・日本で発売されたのもあって、かなりのヒット数でした。

iPod touchでPDFを表示・保存(無料×オフ..
・・・どうすればいいのかわからないことは皆同じ。

【ご案内】アイデアワークショップ in TRUN..
・・・ワークショップのご案内が上位に

東北道 渋滞情報
・・・東北道の渋滞情報は連休になるとかなり伸びます

ブレストのやり方【まとめ】
・・・「ブレインストーミング」の初歩はいつも求められています

6W3Hカード
・・・ビジネスアイデアを具体的なプランにするためのシート

東北大学に、新しいブックカフェ「BOOOK」
・・・青葉山メロンパンがえらいうまし。

ポメラ活用ソフト、2本
・・・テキストしか打てないなかに哲学があるツールです

高校で、アイデアワークショップをしてきま..
・・・高校生のワークショップは、鍛えられます

ブレスト、4つのルール
・・・ブレストのルールをシートにしたデータがDLできます

今月の特集に、アイデア・スイッチが選ばれました。
・・・出版から一年。誰かのお役に立てば幸甚です



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