2010年10月25日

【iPad】8つの付箋で強制発想しよう

iPadをビジネスパーソンのアイデア道具として使い切る!という切り口で、私の使い方を紹介してみます。

今回は、優れた発想技法である「マンダラート」手法を、iPadの無料アプリを転用して実践する方法です。

iPad_md.PNG

「マンダラート」は、簡単に言いますと、発想テーマを取り囲む「8つの枠」に連想することを書いていく方法です。テーマの周囲に配置された「枠」には、ある種の選択的集中力が働き、自然と連想を引き出してくれます。そういう発想活動の特性を活用したノート記法です。単純でいて深い。この発想法が向く人には、好きなだけ思考の階段を下りていくことができ、ノートと紙だけでさっとできるところも大きな魅力となっています。

マンダラートの手順は以下。
  1. 紙に、3×3の升目を書きます。
  2. 中央の枠に発想のテーマを書きます。
  3. 周囲のセルに思い浮かぶことを書きます。

説明はこれだけのシンプルな技法ですが、周囲8セルを埋めようとしてみると、意外や意外、うめることができるんですね。そして、更に発想を広げたい時は、周囲のセルに書いたものを新しいマンダラートの中央に入れて、それから連想することを周囲の枠に埋めていく。といったものです。

ある時ふと、新幹線移動中に、紙っぽいiPadのインターフェースでならできるんじゃないだろうか、ということで試してみました。初めは紙と機能が近い「こくばん」アプリで。しかし、枠線を指で書き、9分割されたセルに指で書くのは、結構きつい。指が太いので文字が大きくなるからです。文字は「描く」より「打つ」ほうがいい。ということで、いろいろ試して次の2つのアプリが使いやすいと気が付きました。

(1)Infinote

上の写真のような感じで、ポストイットを並べます。右上の「+」をおすとポストイットが現れます。まずは9枚出して、並べます。整列機能もあるので、3×3に、ピシッときれいに並べることもでき、指で好きな位置に並べることもできます。ただ、整列機能を使った場合は、アプリを一度切って再度立ち上げると順番が入れ替わってしまいますので私は指でならべています。スライドつまみでフォントの大きさを多段階に調整できます。全体的に直感的に使えて気持ちいいです。

中央のポストイットに「発想のテーマ」を書いたら周囲のポストイットに、そこから思い浮かぶことをうっていく。結構紙のような深い集中ができます。シンプルな操作感が良いようです。

ちなみに私は無料版を使っています。無料版は、一画面しか使えない設定です。有料版(今は350円と表示されています)という選択肢もあります。私は一画面書いたらカメラロールに送ってしまって、消せばいいと割り切っています。



(2)Stickyboard

こちらも付箋のアプリです。画面よりも大きな領域に付箋をおけるので、「まず、最初のマンダラート」を完成させた後に、近くに新しいマンダラートを作って、そこに展開することもできます。ポストイット入力の際に画面が大きく移動するのでInfinoteよりもやや直感的な感じがそこなわれるのと、フォントサイズの調整が粗いので、感性的な意味で、ちょっと「のりにくい」感じがします。ですが、こちらはホワイトボードペン機能のあるので、いろいろマンダラート中に思いつくことのコメントや図示、マンダラート間のつながりを書くなどができる良さもあります。

iPad_md2.PNG

以上です。

マンダラートや紙を用いた発想技法は、その効果の大部分を人間の頭の機能に依存しているので、本来はデバイスがなんでもいいはずなのですが、iPadも含めてデジタルデバイスのUIは、直感的につかうということにおいては、まだまだギャップがあります。それをできるだけ埋めたい。ということで、マンダラートのワークに使いやすそうなものを専用アプリと勝手に位置づけて使っています。


補足:

マンダラートの和泉さんのメルマガには、以前からiPad用のアプリ開発が示唆されていました。もうすぐ、マンダラートのiPadアプリが登場するようです!画面の広いiPad版は、iPhoneのアプリとは違う魅力的なコンセプト盛り込まれる模様。紙でマンダラートを使っている人々から非常に期待が寄せられている一本で、私もその登場を待ちわびています。


※ カテゴリーを作りました。 ⇒ 「iPad+アイデアワーク」


posted by 石井力重 at 20:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | iPad+アイデアワーク

出張のポータル(iPadでさっと見る用)

出張のポータル

新幹線(えきネット)
https://my.jreast.co.jp/eki-net/top/

到着時刻(Yahoo路線)
http://transit.map.yahoo.co.jp/

宿(じゃらんnet)
http://www.jalan.net/

地図(Googleマップ)
http://maps.google.co.jp/

プレゼンのアドバイスは受け継がれて

はるか昔、私の修士論文の発表のときに、研究室ではプレゼンのアドバイスを記したメモがありました。かつては出典があったようなのですが、人々の口伝による修正を受けて徐々に、社会知として共有されたようです。

古ぼけたメモは、内容は今なお新鮮です。ちょっと拾い上げてみます。


  • 対象となる出席者を設定
    (”けちにも”・・・経験、知識、ニーズ、目標・・・を吟味)

  • 出席者とともに到達したい結果をベースにして、プレゼンテーションの目的を設定
    (”じょせぱけあせ”・・・情報提供、教育、パートナー相手の獲得、研修、アクションの動機付け、説得)

  • メッセージの価値を確認
    (”せれじ”・・・成功をイメージ、協業相手の獲得、応援コメントを自作)

  • 注意を引きオープニングを用意
    (”しかけあ”・・・ニーズに関連した質問、敬意、愛情、関連する出来事につなげる)

  • 資料や図を使って、プレゼンのポイントを視覚的に訴求
    (”てじしゃどしょとるで”・・・ 展示、実機デモ、写真、動画、証明書、統計資料、類似点、出来事)

  • 印象的な終わり方を準備
    (”あたきょじゅな”・・・アイデアを劇的に表現、達成努力の呼びかけ、興味を引く表現、重要利点の再提示、納得感の醸成)


  • 練習のチェックポイント
  1. つかみの面白さ
  2. 要点の洗練度
  3. 論理的に並べる
  4. 資料の信頼性
  5. みやすさ
  6. メッセージの分かりやすさ
  7. 自信
  8. リラックス
  9. 視線を合わせる
  10. 愛情
  11. 関心を持続
  12. 練習聞かせ自分も見る
  13. 達成成果は意図どおり?
posted by 石井力重 at 15:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

セミナーを設計するために

アイデアプラントは、多様な組織、機関で講演(大抵はミニワークのついたもの)やアイデアワークショップを行います。

その企画段階、さまざまな主催者さんと打ち合わせする中で、「この3つだけは必ずたずねる」というポイントがあります。それが明確にでき、共有できれば(石井と主催者さんで)、必ずいいものができると、確信しているものです。

一つ目は「想定する相手」
二つ目は「彼らの興味」
三つ目は「感じて欲しい、動いて欲しいこと」

です。

一つ目の「想定する相手」とは、オーディエンス、聞き手となる方々のことです。「想定ではありますが、今回のイベントは、こういう人に来てもらいたい」という人物像です。無論、セミナーや講演に来てくださる人を公募した場合、企画段階でだれがくるかなんてわかりませんので想定で、いいのですが、その想定する人物プロフィールは企画の設計の土台をなします。

二つ目は「彼らの興味」です。同じ内容でも、彼らの興味むけて、どうアプローチしようとするか、コンテンツの提示方法を決める重要な要素です。興味から入る「ARCSモデル」の流れを設計することにもつながります。

三つ目の「感じて欲しい、動いて欲しいこと」は、セミナー終了後に、彼らにどういう状態になって欲しいかを意味します。感じてもらう、ということを目的にすることもあれば、具体的に明日からの行動としてとって欲しいことを目的することもあります。例えば、創造的な心理様式として素養をはぐくむという時には前者が、具体的に職場での企画的なアクションにつながって欲しいという時には後者、などの感じになります。

想定するの「想」は、相(手)に心、と書きます。相手の心を考える、そこから企画が始まります。
posted by 石井力重 at 14:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

社会にどんな価値を創造する

相手が気にいるか、売れるか、だけを考えていては、大きな事業は育たない。

それは社会にどんな価値を創造するものなのか、から考えていかねばならぬ。それがなければ小手先の商売になるのだ。

合意形成のプロがいます

ishiirikie_blog_DSC02044.jpg

神田にアイデアプラントのビジネスパートナーとしてお付き合いさせてもらっている人がいます。

矢吹さん、といいまして、ラーニングプロセス( http://www.l-process.jp/ )の創業者です。

ちよだプラットフォームスクエア(若い企業の公的なシェアオフィス)に入居されています。

アイデアプラント&宮城TRIZ研究会の作成したTRIZの黄色いカード(智慧カード)を非常に面白い形で使ってくれるかたで、出会ってすぐに「あ、この人は、面白い人だ。」と思ったとおり、面白い人で、仙台にアイデアプラントのコアメンバーを集めて、マインドマップ会議を実施もしてくれました。その道では非常に有名な方です。

東京に行く際には立ち寄ってくることが多くて、そのうち、組んで一緒に、ワークショップをやりましょう、ということになりました。アイデアプラントが全国でワークショップを行っているなかで、東京では今までほとんど実施したことがない(企業内での非公開型をのぞいて)ので、やりたいな、とおもっていたのですが、折角ならば、矢吹さんと一緒にやってみよう、と。

目標は年内に、遅くても今年度無いに、ぜひ実現してみようと思います。

2010年10月24日

scansnapは新しい空間を作った

この夏、大幅な書類整理と書籍整理を行いました。

本を大事にする。その姿勢は愛すべきもので自負していたのですが、空間が一杯になると新しいものを物理的に受け入れなくなる。人間にはそういう愚かしいところがある。それもまた事実。そこで、スキャンスナップで、何百冊かの本を電子データにしました。

その直後の書棚はこうです。

ishiirikie_blog_DSC02072.jpg

見事にすっからかん。です。
その本はどこにいったのかといえば、ここです。


ishiirikie_blog_DSC02076.jpg

iPad。

Apple製品のフリークではない私でも、iPadは素敵な体験をくれるものだと思います。ノートPCで見るとPDFファイルで本をみるのは、ちょっときついですが、iPadはそのちょうど足りないところを補ってくれます。手に持って扱えるて、非常に制裁に文字を表現する。(重さは、ちょっときついですが、電池のもちと、HDDのない粗い扱いを許容するところはぴったり足りないところを補っています)。

さて、重要なのはここから。

8月に空になった本棚は10月の今、「本と物で一杯」です。

8月には私の書斎には無かったもの、あるいは、「パッキングされて日の目を見なかった試作のアイデア」がいまはオンタイムで書斎の中にいます。

日々の時間の中で目に入るものは限られている。ほしいのは物体じゃない。知識なんだ。体験なんだ。その点を、二ヶ月で埋まっていく本棚を見ながら、リアルに感じました。

scansnapは、新しい空間を作った。

このスキャナという道具の本質は、そんなところにあるのではないか、と私は思うのです。



posted by 石井力重 at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap

2010年10月23日

東北大の異才集団

東北大学の後輩君たちには、企画集団もいます。アイデアワークショップのテスト実施などでよく接するのですが、彼らは面白い活動をいつも展開して、驚かされます。(笑わせられます)。

今日の午後、学内のブックカフェBoookで、ある構想をディスカッションするために来てくれた後輩の一人、O君が「石井さんに、プレゼントがあります」と打ち合わせの冒頭でくれたもの。それは「巻物」でした。渋い!

DSC03695.JPG

静かなカフェだったのですが、思わず「なにこれ!」と盛り上がってしまいました。

開いてみると、すごくしっかりできていて、その辺の緻密さはさすが、と思いつつも、内容のゆるいこと。開いていくと次々出てくるばかばかしい内容(でもそれを真面目に編集して、書いている)に、にやにやと笑ってしまいました。

DSC03697.JPG

真面目に理系の研究をしている中で、オフの活動でこういうこともする。いいですね。

ちなみにメンバーは、東北大Masspyという企画集団の一部によるユニット「Agog」とのこと。

この巻物、長い紙はFAX用紙、巻物の芯は丸い木材を使ってできていて、印刷したものを貼り付けて(手作業!)でつくられていて、ばかばかしいことを大真面目にやる彼らがとてもいいなぁとおもいました。これ、25本もつくったんだそうです。巻物の作り方のノウハウ、たまりましたよ。それをどこかに提供してもいいなぁと思っています。とのこと。いいですね。

彼らMasspyは他にも面白い活動をしています。東北大学限定の美少女図鑑を発行。

DSC03700.JPG

東北大学初のフリーペーパー「トンペッパー」を発行している彼らなので、なかなかのできです。

なかを開くとこんな感じ。

DSC03701.JPG

美少女を、外見的なものだけじゃなく、知性的な内面的な美も意識しているもようで、多様な感じの人物が掲載されています。

大学の中でだけ手に入るようです。これ自体の発行も広告収入で、きちんとペイしている模様。やりたいことを事業の手法を通じて実現していくことは、アントレプレナーシップの最初の段階。工学部、理学から経営学系まで、総合的に学生がいる大学ならではの、人材の厚みを感じます。

彼らは学問や研究についても非常に熱心です。バイトとイベントに明け暮れるだけの人材になってしまったらなかなか応援しにくいところですが、彼らは本業もオフも熱心で、卒業後もこんな時代にかかわらず、頼もしいキャリアを進んでいます。

社会が楽しくなる人材として、広く活躍してもらいですね。



東北大Masspy(マスピー)
http://www.masspy.jp/ 
posted by 石井力重 at 16:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ



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