2011年04月06日

完璧を待たず、進んでまた創造せよ

イマジネーションに秀で、ブレインストーミングをつくった、アレックス・フェイクニー・オズボーンは、その著書でこういっています。

『しかし、完全主義には用心しなければならない。まあまあのアイディアを実用するほうが、良いアイディアをさらに磨いているのよりははるかに利口である。質を向上させるものは量である。自分のアイディアに対する批判の態度が度を過ぎると創造力が萎えてしまうが、試案をつぎつぎに重ねれば創造力も高まってゆくのが』
 −創造力を生かす P258 −

これは、ここまでの250強のページまでのまとめをしているページで、アイデアを磨く部分と批判力のことを述べているくだりです。アイデアを鍛えよといいつつも、どこまでもアイデアを磨くよりは、早く試して実用的にしていくことを進めています。完璧主義的に、ずっとそこにいないで、進んでまた創造して。これを薦めています。

今風な言葉でいえば、デザインシンキングにおけるラピッドプロトタイピングに近いでしょうか。あるいはアントレプレヌーリアルマーケティングでいうところコンセプトテスト(〜店頭での複数価格でのアンケート)にも近い姿勢だと思います。

終りの魔力

終りになると途端に速度が上がったり、締切の時刻に近づくほど脳がどんどん仕事をしてくれる。そんなところがある種の人にはあります。私もとてもそういうたちです。

終りというのは、人間の能力を強力にはじき出すような不思議な力があります。

ずっといるのが大変だと思っていた環境でも、明日でそこを引き払う、となると妙にそこから見える景色が愛おしくなったり、ずっと過ごしにくいと思ったとそこで、深い集中ができるようになったり、出るときに、振り返ってそこを写真の一枚も撮ってしまいたくなったり、人間にはそういうところがあります。愛着、といえばそうなんでしょうけれど、終わりがこなければその愛着は顕在化されないもので。

「終り」の魔力。

また、使い切るときにとても充実感を感じるという、似て非なる側面もあります。なかなか減らないインクのカートリッジがようやく終わったり、切り離して使うメモ帳の最後の一枚を使った途に残るもぎった部分のブロックが妙に捨てがたかったり。

もしかしたら認知心理学的に説明がなされているのかもしれませんが、不勉強ななので、傲慢にも勝手にこれにこれを「終りの魔力」と呼んでいます。

ある種のもの(それは、消耗品の設計だったり、物語の創作だったり、イベントや体験型のサービスだったり)には、「終りの魔力を活用すること」がアイデアのたねになったりするなぁと、時々思います。

XPの起動が遅いので試した、4つの対処

ThinkPad X200sを使っています。OSはXPが乗っています。最近PCの起動時間がだらだらと長くなっていました。これは被災時に、貴重なバッテリーを使っての起動の際にやきもきしまくっていたので、この度、できるだけ軽くするために、いろいろトライしました。知られていることばかりですので、自分メモとして書きます。


1.起動してしまうソフトを外す

http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd06.nsf/jtechinfo/SYJ0-027FFC6
ここを参考して、勝手に立ち上がるソフトをとめました。

(私の場合は、Scansnap、Sybershot、Webcamのマネージメントソフトが立ち上がる設定でした。後、iTunesHelperです)


2.不要なサービスを停止する

http://news.livedoor.com/article/detail/3912699/
ここを参考にして、要らないけれど常にサービス状態になってくれてるをとめました。

(よく分からないので、Webサイトにある項目だけ)


3.Update履歴の削除

http://zenryokuhp.com/blog/archives/2010/11/windows_xpwindo.php
ここのやり方を利用して、履歴を削除しました。

(指示通りにやっていて、ファイルを2つほど削除するだけです)


4.壁紙をシックな茶色にする

茶色 ・・・R,G,B=(107、71、35)

壁紙を無くして、カラーパレットから選んだ色にしておきました。ただ、あそこで示されるカラーパレットの色はどれも色彩感が崩されるようなちゃちな色なので、今までは「黒」を選んでおきましたが、どうも311以降はこういうのが気分的にいやだったので、次の色にしました。

ビターチョコの様な、落ち着いた色調が気に入っています。(明るすぎると、ファイル名が読みにくいのとずっと見ている画面なので、暖かい色の方がいいなという理由でこれにしました。芽吹きの萌黄色、みずみずしいレモンライムもいいなと思うのですが、背景には向きません)
 

・・・

これらを行って、今の起動時間(HDDの忙しいアクセスが終わるまで)が2分10秒ぐらいです。前は長い時は4分ぐらい、ゆっくりゆっくり立ち上がっていたので、だいぶ良くなりました。この先に進むには、PCの更新か(でもまだ、一年しか使っていません)、SSDに変更してみようかと。

posted by 石井力重 at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2011年04月05日

防災アイテム、5つの切り口


防災アイテム、5つの切り口
  1. 人命保護の面で優れる
  2. 使い方がわかりやすい
  3. 肉体的に劣勢な時(片腕を負傷、子供を抱えたまま)でも使える
  4. 災害時のいつ使うのかが明確
  5. 平時も使える


これは、2008年から2009年に、みやぎ工業会の技術交流員として行った「ライフガードデザイン部会テストケース」での活動の中で取りまとめられた5指標です。ある指標を基に考案されたものです。防災のアプリ、防災のアイテムを、作るのは、デザイナーや研究者だけのものではない、と今回の体験を通じて思いました。この指標は完全ではないかもしれませんが、現場にいて工夫を考えていく人の拠り所に(ほんの少しでも)なれば、と思い、掲載します。

posted by 石井力重 at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

大切な人たちと、今日を生きよう

人生にはいろんなことがありますね。個人単位でも大きな大きな人間の集団の単位でも。

うまいやり方なんてなくて、おなかがすいてて、寒くて疲労困憊で、ただ目の前の石ころだけの道を行くしかない時もあります。

人の認知が「未来」と「過去」という存在を作りだし、それについて深く考えることができるようにしていますが、ただただひたすらに、前へ、前へ、歩き続けることが、唯一できることだ、という状況も、やはりあるわけです。

聡明さというのは、理屈で考え抜くことだけではない。そう思うのです。やるしかないことを、ひたすらに凛とやり通す。無い中でも希望を見いだしそれを引き出す可能性を作っていく。そういうことも合わせてできると、その人に聡明さを感じる。私はそう思うのです。

暗闇の中では、仲間と家族としっかり手をつなぎ今日を生きよう。今日を楽しみ、明日を可能性を信じて、力強く進んでいくこと。それも、とても大事だなぁと。

大事な人たちと、今日を生きよう。

自分を愛し、家族を愛し、パートナーたちや顧客を愛する。そういう日々をずっとずっと続けて遠い未来に寿命をまっとうする日に、ああわが人生悔いなし。といって終わりたいなぁと思うのです。人間への愛がなければ、人生は味気ないものになってしまう。哲学はよく分かりませんが、そう思うのです。

顧客への愛が製品のフォルムに宿る。そういう仕事をつづけたい。

子孫たちに、社会的な2つの負債(財政と廃炉)を残すことになるこの時代の人類は、当事者として皆が後世に負うところがある。それを帳消しにするぐらい、もっとよりよい社会、物心豊かな世界を、作ることに汗を流していきたい。そうも思うのです。

長期展望も常にあります。2016年ごろ(私が43歳になっている頃)までに、実現したい、アイデアプラントならではの構想もあります。創造的思考を補佐するもっと有機的なシステムを、多くの人たちと一つでも形にして行ければ。そう切に思うのです。

posted by 石井力重 at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ

2011年04月04日

文化行事は非常時も、要ります

日曜日、娘たちを連れて、(新潟の)科学館に行きました。これまで夜中に娘が飛び起きて恐ろしいセリフの寝言をいう。そういうことを見ていて小さい子供の心に一杯つまってしまったものを、感じていました。それはそうでしょう。大人だって恐怖の数日を過ごしたのですから。

科学館に行くと、平和な世界があって、プラネタリウムでは星座の話や、宇宙開発の歴史とドラマがあったり、手動で風を起こして風力発電したり、恐竜の卵を触ったり、会話するロボットを見たり、ドラえもんの科学道具の展示を見たりして気が付けば5時間もいました。五時間。普段だったらそんなに遊ぶ体力もないですが、久々に、文化に触れて、それはその間、平和な世界に住んでいるんだなという時間を全身で感じられる時間で、子供たちは昔のように屈託なく走り回っていて、・・・、書いていて言葉に詰まりますが、平凡な日曜日がありました。

文化行事は非常時も、要りますよ。確かに。

今すべきではない、無駄だ、有事の際に危険だ、という声が東日本のあちこちで聞こえてきますが、非常時の中でも、みんなで天幕貼って映画見たりしてその間だけでも”文化”という空気の安寧に浸るようなことって、とても大事なことだと思いました。大人は自分で自分の心にある程度、メタ認知をして、自己コンサルティングをしていくようなところがありますが、子供の心は単一で小さくて、見た刺激をフィルターなしにためていって、言わないだけで、言う方法を知らないだけで、いっぱいいっぱいなんだと思います。

沿岸部ではまだまだ苦しい方が沢山います。亡くなった方もたくさんいるのも事実です。でも、生き残った子供たちを健やかに育てることも、すぐに必要になるわけで、やたらと文化行事を取りやめてしまうのは避けるべきで、気を吐いて、大変だけどない中でも、やっていくべきだと思うんです。大変です。被災地に近いほど資源がないので。でも、無い中でなんとかする知恵は苦しい時ほど引き出されます。まず、やろう、という強い意志を持つこと。後はない中でできるだけ、トライしてみる。そういうことを内心したいなという気持ちのある主催者さんが、遠慮をしているならば、それは進めるべきです。私はそれを薦めたいです。

むろん、カラ騒ぎを虚しくする、というのとは違います。無い中で、ひたすら盛り上げていこうというだけでは、それに陥りかねないので、平時よりもより、企画力、運営力の問われるところではありますが、それも乗り越えて、やれる限りは、文化を街に。

そういう社会知性を私たちは身に着けるべきであると、今日は考えていました。

私も、社会の一員として、果たしていきたい使命があり、ます。

posted by 石井力重 at 03:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ

2011年04月02日

「労働を治める」仕組みはどうだろう

全く定量的な検討のない、実現可能性も考慮していない、思い付き段階の未成熟なアイデアですが、自分メモとして、書いてみます。


今回の事態に臨んでは、納税するほど余剰がない人や組織が一層増えるでしょう。今後も大災害が続く国土ならば、それは慢性的に。

所得税だけでなく、年金や保険など、国に治めるお金を作るだけの仕事はないけれど、時間と労働力が(そして知力も)ある。そういう構図の増加が加速するならば、国に治めるお金を、「(例えば)30万円の納税の代わりに、年間で20日、公務の現場において仕事を補佐する」という形で、いわば”現代の物納”をすることも、制度として求められているのかもしれません。

例えば、公の仕事とできるのかわかりませんが、公営の農場を設け、多くの人の少しずつの労働力で野菜をつくる。(そんなに簡単なことではないはずで、打破するべき懸念事項が沢山あるでしょうけれど)

例えば、公営の物流会社を設け(ん?それは原点的には郵便局?)、地域の配達を多くの人の少しずつの労働力でまかなう。

どうしても必要な「水」と「エネルギー(電気、灯油などの熱源)」については、人々の細切れの労働を集約してもちょっと難しそうです。(わかりませんが)。他には、「道路の補修作業」や「短時間の育児を行う」など。

後は、政治、ですかね。専任の議員を減らし、多くの人の議論を経て、制作が練られていく。(これも簡単ではないし重要な問題を決めるのでそれでいいのか、という大きなリスクも含みますが、国内でいえば裁判の陪審員制度や、外国でいえば北欧に見られる議員制度など、いくつか足掛かりになりそうなものもあります)

国としては「予算」という概念が「貨幣的リソース」だけでなく「労働的リソース」としても歳入を得ていく中で、今までは、お金で発注していたことを、公営(中身は、地域の労働力)で担う事業ができていく。そんな社会制度も今のこの国の未来としてあるのかな、と思います。

お金がないのに納税せよ、さもなくば差しおさえだ、という形になってしまった現代。しかし、彼らから提供してもらえる資源の1つに、労働力がありそれを「国に治める」ことに使う制度を作ることで、行政はとりはぐれを減らして、個人も健全な社会市民として義務を全うし誇りある生活をできるのではないか、と。

そんなふとした思いつきでした。(しかしこれが発展すると、これは、資本主義経済の中で、部分的な社会主義経済を取り入れることになりそうなきもします。それが良いことなのか、未来の姿として好ましい姿なのかは、今の私には、わかりません。)

【試作】こどもブレインストーミング

着想から、形(試作品の初期デザイン原稿)まで、一気にやってみました。約36時間。

こどもブレインストーミング、をコンセプトにした「アイデアの種」というキットです。

こどもブレインストーミング.jpg

親子で楽しむことを前提に作りましたが、小学1年生の学力があれば、子供だけでもつかえる前提でつくりました(ただし、「ゲーム」ではなく、アイデアを考えることの楽しさが推力なので、効果的に使えるかは個人差は大きそうです。

子供たちが多面的にモノを考える(創造的思考の入り口だと、私は思うのですが)ことを、ちょっとだけ、助けるような道具です。明日は、出力して(意外とこれが今の私には難しい)、ちょっとうちの子供たちでテストしてみます。




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