2011年10月30日

仙台での「TEDxTohoku」で、実感したこと

10月30日、仙台は東北大の萩ホールで、TEDx(テデックス)が行われました。

TED(テッド)、といえば、英語の洗練されたプレゼンと多様な分野の知識を学べる教材として、IT界隈の人々に人気があるイベントですが、震災後の仙台で、それを開こう、という大学生たちがいて、なんと実際に実現してしまいました。

この夏に、代表者の余力くん(東北大学の現役の学生)と打ち合わせした時の様子
http://ishiirikie.jpn.org/article/47365597.html

萩ホールは、東北大の教養部(と今は言わないかもしれませんが)の隣にあります。緑が美しかったです。

TEDxTohoku_1.jpg

TEDxの間は、撮影禁止なので、写真がありませんが、とっても実の詰まった話ばかりでした。

フィナーレは撮影OKになり、スタッフと登壇者が壇上に。

TEDxTohoku_2.jpg

すこし、寄ったところ。

TEDxTohoku_3.jpg

このイベントは知識の習得だけではなく、ここに集まる人同士の交流もまた、とても大きいと実感しました。

ここからは、そこをクローズアップして、書きたいと思います。

イベントの間の休憩が30分と長かったり、場内で食事がとれるように、おいしいサンドイッチが準備されていたりして、交流室でいろんな人と良い話ができました。

TEDxTohoku_6.jpg

写真の真ん中は、シリコンバレーから来てくださったB-bridgeのCEO桝本さん。現在のSVJENの代表でもあります。ファンドロイドのメンバーが最近、脳波アプリを出しましたが、その脳波の技術部分は、桝本さんが提供してくださいました。ずっと桝本さんに会いたくて、なんとか費用を工面してシリコンバレーに会いに行けないだろうか、と思っていたのですが、今回のTEDを見に仙台まで来てくださいました。TED凄い!と思っていました。そして、ありがとうTED。

ちなみに、交流の部屋には、現在の仙台で頑張っているグループのポスターも置いてありました。有難いことにFandroidもありました。しばらく、脳波デバイス×Androidについて、我々が目指しているものなどをディスカッションしていました。こんなに良い打ち合わせができるなんて、思いもよりませんでした。休憩時間がゆっくり、とられているこのイベントの意図を実感したのでした。

昼と懇親会には、来場されていた近藤淳也さん(株式会社はてな の創業者)とお話することができました。

TEDxTohoku_4.jpg

ネットでは、それこそ、はてなダイアリーとか、はてブの世界では、とってもよく存じ上げていた「jkondoさん」。

時々京都のホテルで、いつかはてなをたずねてみたいなーと思っていたのですが、TEDがあることでこうしてご縁ができました。(12月に京都滞在の時に、見学させてもらえることになりました。それはまた、紹介したいと思います)
 
そんな感じで、TEDxというのは、Ustreamで見るだけでもすごく良い刺激と知識を得られますが、現地に行って体験することも意味はまた別格で存在するんだなぁと、実感しました。本家のTEDや、各地のTEDxで、いつもこういうことが起こっているんだろうと思うと、世界中から人が集まるこのイベントの人気もわかります。



posted by 石井力重 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会活動/全般

2011年10月29日

【授賞式スライド】A3together「笛モールスアプリ」


本日これより、授賞式でプレゼンをします。


スライド

http://ishiirikie.sakura.ne.jp/sblo_files/ishiirikie/image/fue_morse_app.pdf


プレゼンにはないページも、ついています。そこが、実は一番、大事なんです。

2011年10月28日

「A3together アイデア賞」を受賞

 
本日、カジュアルな感じに、プレスリリースを発信しました。

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2011年10月28日
IDEAPLANT

アイデアプラント、アプリのアイデアで「A3together アイデア賞」を受賞

アイデアプラントは、日経BP社 ITpro 主催の「A3together *1」において、ファンドロイド *2に集う仙台のクリエータ・エンジニアらととともに考案したアプリアイデアで「アイデア賞」を受賞しました。
 
受賞テーマは、「笛モールスアプリ」で、これは通信環境のない状況下で、情報を笛によるモールス信号で送受信するアプリのアイデアです。

今回の受賞アイデアでは、大規模災害の発生の後に生じる通信環境が途絶した状態では難しいとされたスマートフォンによる情報のやり取りに対して、アプリと人間の感覚器を活用して遠くの人に言葉を届ける事を提案しています。

アイデアプラントは、2011年4月から、震災後の仙台に集うクリエータ・エンジニアら、災害対応や復興に向けてアイデア創出をイベントやワークショップなどを通じて、幾度も行ってきました。その中で幾度も人々が発案したアイデアや切実なニーズが、今回の受賞アイデアを生み出しています。なお、本提案内容以外にも、広い分野のアイデアを現在多くの東北のクリエータ・エンジニアらが考案し、開発を行なっています。
 
 アイデアプラントは、今後もアプリのアイデア創出の支援手法を向上させるとともに、創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会の構築に向けて、貢献していきます。
 
*1 Androidアプリの開発コンテスト「Android Application Award(A3:エーキューブ)」の特別版として開催される、東日本大震災からの復興に向けて、「被災者支援」「産業復興」「安心・安全」をテーマにしたスマートフォン向けサービスのコンテスト

*2 Fandroid EAST JAPAN(事務局:仙台市青葉区一番町2-8-18 仙台中央ビル8F dmp内 )仙台・東北のエンジニア・クリエータらの組織のリーダたちが、東日本大震災後「東北のクリエータに仕事を創る」を目指し設立、運営している組織。

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ちなみに、受賞作一覧はこちらです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/android/a3together/result.html



アイデアプラントの代表をしつつ、ファンドロイドの理事長をしていますので、最近、両方の立場での展開がいろいろあります。これもその一つです。

多分、両方の立場で、また、ご報告できることが、ありそうです。カードツールの開発、というアイデアプラントらしいトピックで、です。


2011年10月27日

Fandroid「オープンアワー」の開催報告

10月27日、Fandroidのイベント「オープンアワー」を行いました。

 スライドは、こちら
 http://ishiirikie.jpn.org/article/49421161.html

オープンアワー、というのは、Fandroidに人々が気楽に遊びに来れるような「オープン・キャンパス」に似たもので、第1期の夏(カヤック仙台支社があった時期)には、良く行っていました。

今回は、久々であったのと、いろんな活動へのテストケースとして、いろんなものを、短いピッチで次々やる、というスタイルにしました。「40分のイベント⇒5分休憩⇒・・・」を4サイクル回しました。どれから入っていもOKで、いつ抜けてもOK、というものでした。

イベント1:
「ショーケース」

これは、初の試みで、Androidに取り組み始めたばかりのエンジニアが、習作を簡単にプレゼンして、観客から生のフィードバックを受ける、というものです。時間は、40分/登壇希望人数、という決め方で、今回は8人が登壇したので、5分サイクルとなりました。意図としては、人に見せるぞ、というマイルストーンを作ることで、締め切り効果を利用した制作意欲の刺激や、アプリ公開まではいかないとしても作ったものを人々に見てもらい感触がもらえることの面白さを、提供しようとしました。皆さん、予想以上にしっかりした準備をされてきていました。習作の範疇でも「へー、幾つかの機能で、アンドロイドって、こんなことまで、できるんだ」というのに気が付かされたり、作り手が思いを込めて紹介する姿というのはとても楽しいものでした。この街では、常に教育コースに入っているエンジニアの方がいるので、そういう方にとって、使ってもらえるようなイベントとして、今後も時々開催したいと思いました。


イベント2:
「Android学習カードテストプレイ

この、道具開発のストーリーについては、詳しく別途、書きたいと思いますが、教育コースにいるエンジニアの方、それも最初の数時間の段階で、できるだけAndroidの機能パーツに親しみ、手を動かしながら複数人で学ぶ、ということを助ける道具として、Fandroidに集う人々と、IDEAPLANTで開発しているものです。75枚のカードからなります。これをテーブルにならべます。2枚以上のカードを組み合わせてアプリアイデアとできれば、役が完成し、手元にとれます。組み合わせ枚数の多い方には制限がありません。順番がぐるぐる回り、最終的にもっている札の多い人が勝ちです。カードが減ると残っているカードを組み合わせてアプリのアイデアにするのが難しいのですがそこを何とか乗り越えて発想していくことで、イマジネーションのトレーニングになりつつ、意外なプチ・アプリを発想することがあります。文字ぴったんのような感じになるので「キノピッタン(機能・ぴったん)」となづけました。

もう一つは「分析かるた」です。一つ、アプリを題材にあげます。皆でそれを使ってみます。テーブルに全部のカードを並べて、自分の番が来たら、アプリに使われいる機能要素を、とっていきます。30秒の時間で、取れるだけ取ります。一周したら次のラウンドは、使われていないものを、ひっくり返します。この2ラウンドを繰り返していって、最終的に表になっている札が無くなったら終わります。手持ちの札が最も多い人の勝ち、というゲームルールは一応あるのですが、これもゲームを通じた学習がメインで、ここからが、本領です。手元にひいたカードを出し合って、プログラムの機能の流れをカードの列で再現します。何度も必要なカードは足りませんが、それは無視して、カードの列を作っていくことで、手を動かしてフローチャートの原案のようなものを作っていく感じです。やってみると、凄いアプリでも、実はそれほど複雑なことはしていなくて、みんなでわいわい言いながら、作り方を検討できたりします。後は、使わなかったカードを、加えてみるとこれはこういう開発案もあるね、という雑談にもつながります。

実際にやってみた感想としては、これはある段階の学習者を助ける道具となりそうだ、という手ごたえを感じました。良い道具になりそうなので早く形にして、世の中に提供していきたいです。


イベント3:
「ブレストCafe(笛モールスの発展アイデア)

ここでは、二日後(10月29日)に、授賞式で発表することになる、仙台発のアイデア「笛モールス」を題材にして、その発展アイデアを、ブレストしました。7分間3人でブレストして、時間が来たら、なるべく組んでいない人と組んでまたブレスト。7分を3セット行います。ブレストの題材は何でも良くて、参加した人同士が、クリエイティビティーを刺激しあうような、創造的な会話をすることがメインですアイデアはいわば副産物。とはいえ、せっかくなのでそれも、授賞式で使わせてください、ということで、笛モールスを題材にしました。久々のブレストCafeでしたが、とても楽しくわいわいと、アイデアが出ました。最後には各人がアイデアスケッチにして、魅力度の高いモノに☆を付けて回し、上位3案については、発案者に簡単に紹介してもらいました。
なお、このアイデアのうち、いくつかのものは、原案として、発表したアイデアの中に仕様詳細として授賞式で紹介させてもらいました。


イベント4:
「UIカフェ」

このパートも今回初の試みです。手を動かして、はさみと糊で、スマフォのUIデザインを学ぼう、という趣向のものです。このパートは進行をIさんにバトンタッチしました。二枚のA3のシートとはさみを配ります。そこには、スマフォの画面デザインのパーツが印刷されています。自分の作りたいアプリの画面をそれらを切り貼りしながら作っていきます。何も題材がないと作りにくいので、先のブレストの題材となった「笛モールス」を題材にしました。アイデアの段階しかなくて、誰も画面をデザインしたことが無かったので。初めに簡単な説明をしたら後は、各テーブルに3人ぐらいで別れて座って、わいわい言いながら工作の時間です。これが予想以上に楽しくて、アナログのこういう作業の可能性をすごく感じたのでした。シールや専用スタンプをつくってもいいなぁとさえ、思っていました。極めて短い時間で作ることにしましたが、ラピッドプロトタイピングのアウトプットを志向したので、その意図通りになりました。時間になって、アイデアを形にしたものが、出来上がっている方のものを、3案ほど教えてもらいました。アイデアの段階では決してわからなかった具体的な発想や、画面上に出せる情報やボタンの量・大きさが実感としてわかって、なるほどこれはデザインを含めて言うと、ありだな、とか、これは実行しようとするとかなり難しいな、というのがわかりました。シンプルですごく直観的な画面をデザインされた方がいらして、それも原案として、授賞式のプレゼンでは紹介させてもらいました。なお、感じを出すためにつくったスマフォの筐体をハレパネにくっつけておいたものを、実際に手に持って、デザインを見てみると、かなり面白い感じがしました。これはありだな、なしだな、とか、押しにくい!見やすい!というのが直観的にわかります。これ行けそう、という感覚を生でうけることがこんなに良い刺激になるのか―、と驚いていました。


そんな感じに、オープンアワーは、盛況のうちに終わりました。各40分ずつ、といったものの、実際は、平均50分ぐらいずつかかって、3時間の所を4時間かかって終りました。今回やったような、短い時間で次々、いろんなものを学べる、というコンセプトについては、軌道修正を受けるべきものがあるのもわかりました。

全体的には、また実施したら参加したいという声を多くいただきました。今後もいろんな形でオープンアワーを実施していきたいと思います。特にブレストCafeは、IDEAPLANT代表の私が、Fandroidの理事長をしていることとも強く関係する「創造的努力や、アイデアをどんどん出す風土」作りの側面がありますので、またやりたいと思います。今回のように、持ち込まれた題材を皆でブレストして、アイデアスケッチを提供するような構成ですので、なにか拡げてほしい企画があれば、ぜひご連絡下さい。タイミングが合えば、皆でいろいろやってみましょう。


追記:

Fandroidの公式サイトには、写真入りで開催報告を載せています。
http://fandroid-ej.org/news/openhour-report/
(Facebookでのやり取りでも、コメントや写真があったようです)

2011年10月26日

【ご案内】10/27 Fandroid「オープンアワー」

明日は、久々にオープンアワーを行います。

4つの内容が40分ずつ、次々楽しめます。

Fandroid_Openhour_1027.pdf

アプリの開発ってよく分からないんだけど?という方も、もちろん大歓迎です。何せ、今日の進行役をする石井からして、そうですから。

好きなところだけでることもできます。
会場が満席になると入れ無いこともあると思いますが、大抵の場合、臨機応変になんとかしてしまいますので、ぜひ、御興味あればおいでください。

いろいろ、詳しい部分とそうじゃない部分がありますが、進行スライド、公開します(荒っぽい作りで恐縮です!)

posted by 石井力重 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fandroid

2011年10月25日

【スライド】TRIZ発明原理と智慧カード

発明原理(技術的ブレークスルーの40パターン)と、それを意訳して作った「智慧カード」の解説スライドとミニワーク用のスライドを更新しました。

TRIZ発明原理と智慧カード_2011版.pdf

発明原理ってどうも難しいな、というTRIZ入門者によくある課題を、できるだけハードルを下げてみようという主旨で書き始めたスライドです。かれこれもう、3年も使ってきて大幅にブラッシュアップをしました。

追記:2011年11月16日

PDFファイルの内容を、わずかに更新しました。
TRIZ系の発想トリガー・リストも、予備(最後)に付けました。
posted by 石井力重 at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZ

2011年10月21日

アイデア創発ワークショップ(第2回)を行いました

ずいぶん前の事ですが、バックデイトで書きます(数日後に、この記事を、6月4日の日付の位置へ記事を移動します)

6月4日、マインドマップ(矢吹さん)とアイデア創出の技術(石井)のワークショップの第2回を、渋谷(正しくは、池尻大橋)で行いました。

前半は、矢吹さんのパート。

_iws2_01.jpg


マインドマップの達人ですが、それも手法としつつ、企業での合意形成や創発に向けた統合的な内容になっています。

後半は、私が、アイデアワークショップをしました。

iws2_02.jpg

(第1回は、会議やイベントなど、複数人でアイデアを出すという部分が主眼でしたが)今回は、「一人でアイデアを出す」という手法をメインに展開しました。

ところで、このワークショップ、前回も今回も、アイデアを出したら、最後に、それをはさみ一本で試作してみる、という部分があります。今回の試作アイデアを出す素材は「消せる紙(けせるし)」です。紙製のホワイトボードで、欧文印刷さんが作っています。

欧文印刷の汲田さんに相談をして、ワークの題材にさせてもらい、その上、開発チームのリーダに、素材と技術の説明に来ていただきました。(一応、守秘の前提の元、かなりつっこんだ内容もお話いただけました。)

iws2_03.jpg

製造技術的にも、素材的にもとても面白い製品です。(ちなみに、アイデアプラントの作品にも、消せる紙で出来ているものがあります。ブレインペーパーという6種類のアイデア創出用のホワイトボード紙です)


アイデアワークショップの内容は、以下のような感じでした。

まず、他己紹介。これで、グループの凝集性をあげ、ブレストに向くような場にします。

次は、創造的な頭の使い方のガイド、というワークとミニレクチャーをしました。初めに、普段、どのようにしてアイデアで出しているのかを思い浮かべて、「創造的に考えるためにするといいこと」というのを、マンダラートで書き出しました。そして、それをちぎって、グルーピングします。

その内容は、非常に興味深いものでした。普段は企業内でこれをやると、守秘があって公開できないのですが、今回は賛同いただいたものを回収し公開できていますので、ご興味があればぜひご覧ください。

 ⇒ http://ishiirikie.jpn.org/article/45777957.html

一つ一つは平易なものかもしれませんが、アイデアのスランプの時に、見てみると、1つか二つは、トライしてみたくなるものがあるかもしれません。

それをうけて、ブレストの根底にあるもの、という話を紹介しました。(これは、毎回、いろんな形で紹介しています)

ここまでは、いわば、準備運動に近い感じで、一度締めくくり、いよいよ、テーマを設定してアイデア発想技法を使っていきます。

まずは、テーマの紹介、消せる紙の要素技術を紹介してもらいました。そして、仮想的に、参加者は、このメーカで素材を用いた新商品企画のプロジェクトのメンバーになった、として、アイデアを出すフェーズにある、という設定をしました。

次に、一人でアイデアを出す方法を3つ、実施しました。普通は、同じテーマに3つも使うことは、ないのですが、参加者が企業に帰った時にいろんなシーン、いろんなレイヤーで役に立つように、主だったものを3つ提供しています。

iws2_04.jpg

まずは、短時間で次々発想する、発想トリガー。特に、今回は、「はちのすボード」を特別にA3に印刷したものをつかって、様々なアイデアを出す、ということをしました(はちのすボードは、SCAMPER詳細版をもとにつくった46の問いかけがかかれたバブルの並ぶシートです。アイデアプラントの作品としては、A1サイズのホワイトボード紙に刷った物として出しています)

次は、エクスカーションです。頭の中にある膨大な、発想の材料を、意図的に引き出す、という手法で、動物エク、職業エク、場所エク、の3つがあります。それぞれ、「機能、形容詞的」「体験、動詞的」「物体、名詞的」という発想材料を引き出す効果があります。それとマンダラートを組み合わせて使う方法をとりました。(マンダラートをさらに展開する81マスのシートを使いました)

(このシートに書いた言葉群は、別のテーマでも重宝するので、ぜひ書いたらいろんな場面で使ってみてください。)

三つ目は、「要素技術」から「用途アイデア」を引き出すワークです。これはいくつかの開発工学や、テクノロジーマネジメントの領域に出てくる、シーズ⇒ニーズ変換の本質を、発想法的にかみ砕いたもので、やや玄人向けむけ、でしたが、あえてがっちりやりました。企業内でのシーズから展開するアイデア会議では、とても強力な道具になりますので。

3つの発想法をやった後は、アイデアスケッチを書いて、アイデアを少し具体的にかく、というワークをしました。このスケッチは次の試作のパートのむけて、アイデアを整理、共有する、という意味があります。

ちなみに、この点で、面白い話があり、少し脱線します。

このスケッチは、賛同いただいた方の分はすべて、欧文印刷さんに贈呈させてもらいました。

後に、汲田さんに聞いてみました。なにか、面白いアイデアはありましたか?と。するととても喜んでくださり、そのうち1つは実際に、開発を検討している、とのことでした。それはさすがに公開できないのですが、それを除き、面白い、可能性を感じるアイデアをスケッチ毎にコメントしてもらいました。


『アイデアシートの件、面白そうなものをいくつかピックアップしてみました。


1.巻物型
 構造を変えることによって、コンパクトに持ち歩きできるので便利です。
 インパクトもありますし。
2.白地図帳
 社内で過去にアイデアが出ていましたが、ニーズがあるのかなと思います。
3.ブレインBOX
 子供用であれば段ボールと組み合わせればいいかなと思います。
4.テーブル
 これも以前から社内では既出ですが、合成紙とペンクルの組み合わせが
 考えられると思います。
5.ハット
 残念ながら星印はついていませんが、不織布ハットの一部を消せる紙にすることによって
 おすすめメニューや特価品の告知に活かせるかと思います。
6.PCのスクリーン用フィルム
 iPadやPCのモニターに貼れる透明なものがあればプレゼンにも活用できると思います。
 (印刷可能な透明フィルムも販売されているので) 』

どれも面白いねですね。特に私は「ハット」はすごく可能性を感じました。水で消せて、口に入っても大丈夫なホワイトボードマーカーがあるのですが、それだったら、飲食店で充分行けそうです。おすすめ商品を書いて頭の上の広告塔に、というその案は面白いと思います。あるいは、帽子型の名札、としてイベント利用することもできそうで、とても面白いと思います。名札の位置が目のすぐ上あたりにあるっていうのは、名前を呼ぶのにとても都合がよいと思いますし、お互いに帽子にシールを張りあったり、マーカーで何かヒントを書いたりして(でも本人はイベント中は何が貼られているかは見えない)インデアンポーカー的ななにかを楽しめそうです。

その後は、プロトタイプ作りの時間です。素材が紙なので、ハサミと強粘着のポストイット(A-Oneさんのポスト・イットラベルシールを、提供していただきました)で、サクサクと、作っていきます。

大きな消せる紙をたっぷり使って、しかも、市場に出ていない特殊品も提供してもらえたので、アイデアの幅が広がりました。

まずは、石井案を実際に作ってみました。贅沢にA1を2枚使って「着るホワイトボード」です。

iws2_05.jpg

接合は、ポスト・イットラベルシールで、ぱっとつけただけなので剥がすのも簡単です。紙自体がある程度のはりをもつので、結構普通にかけました。

iws2_05b.jpg

さをん画伯による、似顔絵。実物より、大分かわいくかかれております。

そうこうしているうちに皆さんのができてきました。

iws2_06.jpg

立体物を作ろうとされています。(ちなみに、プロッキーで書くと、消えない線がかけるので便利です。メラミンスポンジでこすれば、きれいに消すこともできますし)

iws2_08.jpg

こちらは、落書きできる電車のオモチャのプロトタイプ。これは、素材しだいでは、組み立てる楽しさと、落書きする楽しさがあって、すごく楽しそうです。

iws2_09.jpg

空間にメッセージを。という感じを醸せる「何度もかける吹き出し」。これはイベント的とか、オフィスとかで結構、いいんじゃないかな、とあれこれ想像しながらみていました。(このグループは特殊な知的創造の仕事をしている人が偶然多くいました)

iws2_07.jpg

マチ付のカバンもありました。これは、クリエータが自分の作品を人にみせる用途にも面白いんじゃないかと思いました。こすれて消えないように、プロッキーで書いて、描きなおしたい時には、メラミンスポンジでこすれば、傷まずにクリアできます。

そんな感じで、何点か、作品を紹介をさせてもらい、今回も終わりました。

最後に、次回の内容の予告として、アイデアの実現性を高める方法のスライドをざっと紹介し、本日物品を提供してくださった2社さんのツイッターアカウントも紹介。

iws2_13.jpg


その後、大橋会館の食堂で、半分ぐらいの方が残られ、軽食を取りながら、交流をしました。

iws2_15.jpg

折角なので、消せる紙(A1の無地)と、はちのすボード(A1で発想とのきかけバブルがたくさん書かれているもの)を壁に貼って、アイデアを自由に書き込みながら、交流をしました。

(貼る時には、ポスト・イットラベルシールを使いました。ポストイットであるならば、壁に貼ってもまあ、いいでしょう、とお店側の許可も出やすいので、これは結構便利でした)

交流会の終わる時、せっかくなので、アイデアをレビューしました。(以下の3枚はクリックで拡大します)

iws2_101.jpg

無地に、マインドマップで。自由連想が広がりました。

iws2_102.jpg

同じテーマです。こちら「はちのすボード」。問いかけから、意外な案(むちゃな案)も出ています。「交流会スタートする研修」とかは斬新。ビールやワインを軽くひっかけてから、ブレストやディスカッションをするのもよさそうですね。ほろ酔いでキープできる技術があれば、人によってはとても口が滑らかになりそうです。

iws2_103.jpg

これは、「新しいセミナーのスタイル」というものです。はちのすボードで、いろんな人が好き勝手、アイデアを募っているのがわかります。「講師が2名でセミナーバトル」というアイデアなんかは、講師も受講者も楽しい(そして、必死になる)気がします。学びの量を投票してもらい、有効度に応じて講師代金が案分される、というシステム(ちょっと、学びの本質がゆがむ気もしますので、適応には注意が必要ですが、可能性は大きいと思います)。

こんな感じに、交流会も、アイデア創発ワークショップの続きのような感じで、終わりました。

今回は、私は、この大橋会館の上の宿泊(本来、ここはホテルのようです)にそのまま宿泊しました。セミナー会場に泊まれるので、準備が楽でいいですね。

追記:(10月21日)

次回は、11月の初めとアナウンスしていたのですが、会場などの都合で、少し時期を調整します。今年度内には行います。お問い合わせをいただいた方には個別にご連絡していましたが、ここでも改めて、お知らせいたします。

スライド(第2回)
iws20110604.pdf


・・・

関連記事:

第1回  http://ishiirikie.jpn.org/article/43262626.html
 

【資料】「連携開発の種」ワークショップ

地域の事業者や専門家が連携して新製品を生み出そう、という動きは、いつの時代にもあります。私たちアイデアプラントもそういう活動を支援する機会があります。

進行プロセスや、準備物の資料をまとめました。

連携開発の種 ワークショップ.pdf

会場は、狭い所でワイワイやった方が、カジュアルな雰囲気を醸せますので、普通の会議室でも充分出来ます。


・・・

アイデア創出の段階がうまく行っても、その後の開発が必ずしも成功できるかは、また別の問題です。ですが、初めに弱いアイデアからスタートすればその開発の努力は実りに限界があります。創造的に話し会い、魅力的なコンセプトを生み出せると、開発は強い推進力を持ちます。その一助になれば幸いです。



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