2011年12月31日

『逆境では、縁ができる』

バックデートで書きます。2011年1月2日に書いています。内容的には、いろんな場面で話したり書いたりしている事と重複しますが、将来、年末と元旦のブログは読み返す記事なので、ここにまとめて書き記します。


2011年、壮絶な年でした。

私たちは、多くのモノも仲間も失いました。

死んだ友人。

遺体があがらない友人の事をどうしても「死んだ」といえず、「戻らない友人」としか言えなかったのですが、震災から8か月たってようやくその仲間のいたコミュニティーで生き残った皆と再開し、気持ちの上で、現実を受け入れられるようになり、「死んだ、亡くなった」と言えるようになりました。でも「亡くなった」という、紋切型の事象では言えず、私なりの親密さを込めて「死んだ」と私は表現しています。荒っぽい表現ですが。

死んじゃった友人たちは、心残りもあったはず。高い志しもありましたから。
それを想うと、どうしようもない気持ちにかられます。

人はいつか死ぬ。友人も何人もそうなった。自分もいつか確実に死ぬ。
だからこそ。

生きてる限りは、命一杯、手を抜かず。愚直に毎日行く。
愛する多くの人々と生きて、人生を謳歌しよう。
そう、思うのです。

私は明日死んでも、割と悔いなし。
今日が一番やりきった、おしまずに。
そういう生き方をしています。

震災後。特に。

未来がもっと明るいものであるようにしよう、
そのなかで、愛する人々ともっと幸せに生きよう。
明日も、明後日も。毎日。地道に行く。

そんな風に、思いました。


3月11日の後、この大災害によって、一度はすべてがお終いか、と本気で思いました。
巨大な余震がひたすら続き、暴力的に家を街を揺さぶり続けます。

まるで戦争中のようです。夜眠る時には

「明日の朝、生きて目が覚められるだろうか」

朝は朝で、上空をずっと旋回している自衛隊のヘリが何機もいる。

特に、震災の晩、街からすべての明かりが消え信号すらも消え、外に出て、周囲の安全を確認しに出た時に見た星空は、人生で見たことのない輝きで「美しい」を通り越して、背中がぞくぞくする「肉眼ではこれまで見たことのない壮大な自然の姿」でした。こわいな、とすら思いました。

そして翌日には、きっと生活は徐々に戻るだろうと思ったものの、電池が切れていくなかで知った、発電所の事故。私は修士時代、理論物理学を専攻していて、放射線の実験も教養の一部としてやっていたのですが、炉の構造ことまでは、詳しく分かりません。ただ、極めて荒っぽい近似をもとに考えると、状況は予断を許さないはずで、いつでも、半径数百キロの強制避難の事態が背中合わせである、ということを感じていました。

仙台で水も電気もないまま三日が過ぎ、備蓄食料がそこを付き始め、神戸の時のようには、行かないと悟りました。防災アイテムの考案プロジェクトをしていた時に、読んでいた本に、「200時間を生き延びろ」つまり、8.3日は、自律的に生き延びるべし、と。今回の被害範囲から、規模の甚大さをみて多分そうなるだろうと考えを切り替えました。

子どもの学校が3月の学期末を終えていなかったので、妻の実家の新潟へ連れて行くかどうかを家族で話し合いながら、8日が過ぎた時点で、水道の復旧の見通しが立たない(電気は3日たった深夜に復旧しました)ので、新潟へしばらく身を寄せることにしました。

久々に、温かいご飯を食べ、新鮮な野菜を食べ、たっぷりお湯の入ったお風呂に入った時の心地よさは、当時のブログにかいていますが、心に強く感じるものがありました。

その、避難中、妻の実家の部屋を一つ借り、「発想を引き出す道具の子供版」をずっとこもって開発していました。再び、事業を再開できるかどうかも分からない時期でしたが、それでも、自分に何かあった時にも、子どもたちに残せるものを残しておきたい、とおもい開発に没頭しました。(これは、形になり、2011年後半、全国のワークショップでテストプレイをへて、2012年の一番最初の新製品になりそうです)




代表や理事や会長ということを務める組織が、実は私には四つあります。2011年を振り返ります。

TRIZ研究会の会長として:
ほぼ機能できなかったのですが、できることは徐々に変わってくるはず。VE協会での創造技法の提供など、技術開発者向けのTRIZの極めて簡単な部分の導入の部分については、アイデアプラントのWSを通じて提供できたかもしれません。徐々にまた、TRIZという知をツールにして世に出すことはできるはずで、アイデアプラントの事業と伴走するような形で展開していきます。

ファイブブリッジの理事として:
これは名ばかりで、申し訳なく。復興の拠点となったファイブブリッジには沢山のリーダが震災前からいました。震災後彼らの活躍は目覚ましいものでした。私なりの地域への貢献は、ファンドロイドにその軸足をおきました。

ファンドロイドの理事長として:
被災地が自立的に復興するには、仕事がいります。ファンドロイドは、震災後に東北のクリエータに(萌芽的なIT産業領域で)仕事を作る組織として、この街のIT団体のリーダたちが組織したものです。ファンドロイドは活動するほどに運営者が増えていく不思議な自主的組織です。楽しく創造的に展開したいというこで、たまたま理事長を務めさてもらいました。
ファンドロイドは、誰かのもちものではありませんし、ましてや理事長のものでもありません。人々が希望の旗を遠くからも見えるように、この地に立てたものです。その旗が倒れないように足元に石が沢山寄せられた。石が増えれば、旗はさらに高くできる、大きくなる。私はその中の一つの石にすぎません。この旗は、より良い形へ変形し、大きい風を一杯にはらんで、人々に更に仕事を作り出す物となるでしょう。
最近参画してくれた運営メンバーはあまり知らないことですが、Fandroidの設立準備チームで、最初にこの旗をたて、引っ張ってきてくれた(転がり始めが一番重い、ファーストギヤ、ですが)のは、TRUNKの舘内さんでした。私はシフトの二段目、彼から継いだバトンをもって、みなと一緒にセカンドギヤ一杯にひっぱってきました。速度の上がり方を見ると、ギヤ比的には、そろそろ、サードにいれる時期が来るでしょう。いずれにしても、発展的に育ち続ける活動であり続けるはずです。

そして、アイデアプラントの代表として:
この一年。震災後の世界では、創造がとても必要になりました。縮小や喪失のトレンドが加速したことの裏返しでもあります。アイデアプラントが人々に提供できることは、ごく狭い、アイデア創出の支援です。ツールか、ワークか、コンサルティングか。アイデアプラントの代表としての僕の規定する本業は「職人」あるいは「作家」です。「発想ツールを作る作家である」と。ただ、それにはこだわらず(むしろ講演家のように全国を回るのは)、アイデアプラントの志し「創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい」、それにかなうものであれば、全てIDEAPLANTの事業領域の範疇だと考えています。秋口からは特に、全国出張が多くて、何週間も仙台に帰ってこれず、という旅の日々でした。それでもうまくできているのは、マグネットデザインやラーニングプロセスや多くの協力をしてくださるパートナーの皆さんのおかげでした。



この一年間を、前向きな視点でつぶさに振り返ってみて、思い浮かんだ言葉はこれです。


『 逆境では普通は会えないような人と縁ができる 


シェークスピアの言葉ですが、まさにその通りです。
(彼の原文のニュアンスにはすこし含みがありますが)

私たちは、世界中から、物心ともに、支援をしていただきました。頼もしい人とも沢山会いました。有名な人、無名な人。でも、知名度や社会的ステータスなんかは、心の底からどうでもいいことで、その人自体が頼もしい人々。そういう人と沢山会いました。

特に、大きな情熱とクレバーな頭脳をもった人々との出会いが、本当にたくさんありました。

この国は窮地の際に、志士となる人が沢山輩出されますが、突然そうなるわけでもなく元から平時もその下地を持った人はこの国にいっぱいいて、震災後の世界ではその、意思の力が発現して、相乗的にエネルギーとなって、人々を率いていく力となった、と思います。(普段から、そういう文化だといいんですが、日本という国のなかなか、もったいない所ですけれども)

21世紀初頭の日本では、そういう人は、ソーシャルベンチャーやNPO活動に高い確率でいたんだなぁと、のちに歴史を検証する時に言われると思います。

時代がさらに進んで、この国の形が変わるかもししれませんが、それでも、危機的状況がレッドゾーンを超えるとこの国の人々は強烈にイノベーションを突貫工事でやっていくだろう、そんな気がします。311に同席したものとして、この国の礎(いしずえ)にじっと目を凝らし、私はそんな風にも感じました。
 

終りに:

この一年、正直に言えば、去年は気持ちが喪に服していました。

年末の年賀状を検討する時に、今年は数枚を除いて、出すことをやめました。
新年あけまして、「おめでとう」なんていう気になれない、と。

でも、そうじゃない。やっぱり、正月になれば、めでたい!不思議とそういう気持ちになりました。
2012年の元日、目が覚めて正月特有の朝の光に感じた気持ちです。
 
心に正直に表現しようとすると、いろいろ説明がややこしいのですが、そういうのもまた、この時点での本当の気持ちです。

もし、友人がこの世界にまだいたならば ”  いつまでも、うつむいたって何にも発展しない。走るには顔を上げて。さあ、行って!ほら、どんどん、走った、走った ” と言うだろうな、と、背中にさす新年の陽光の暖かさを感じつつ、思うのでした。


我々は、石ころだらけの道を長くゆく。
だからこそ、楽しく復興したい。
人生を謳歌しながら、皆で幸せになっていきたい。
 

2011年12月30日

開催報告「Fandroid オープンアワー12月」App Inventor 講座

2011年12月21日、仙台において、Fandroid EAST JAPANは、オープンアワーとして「App Inventor 講座」を行いました。

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ファンドロイドはいつも、新しいことに取り組みますが、今回はなんと、ノン・プログラマがアプリを作れるようになる講座を行いました。「App Inventor」を、ダウンロードしてインストールしてごく簡単なものを作ってみる、という所を今回は行いました。

実は若干、ダウンロードファイルが不安定ということがあって、同じPCでもうまく行ったりいかなかったり、ということはありました。が、みな、基本的なやり方はわかりました。

ごく簡単なこと、とはいえ、自分のPCでアプリが作れるというのはうれしいですね。

1月にはまた、この講座の続編があります。ご興味のある方は是非おいでください。


当日の様子は、FEJ公式サイトと、ustreamのサイトにて動画が記録されていました。
ご興味あればぜひご覧ください。次回の後半参加は、前回をビデオで追体験している方であれば
全くウエルカムです。ご都合つけば。ぜひおいでください。(日程予定:1月12日、夕方からです)
 
posted by 石井力重 at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fandroid

2011年12月29日

師走。広島と徳島に行く(3)

予定になかった徳島訪問をして、そのまま夜、皆さんとお酒を飲んでしまい翌日は徳島から移動スタートです。

高速バスは、徳島の北東にある淡路島をゆき、兵庫県の神戸と加古川の中間あたりにある「舞子」という所まで、連れて行ってくれます。

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高速バスの出発乗り場の近くには、やっぱり、うどんやさんがあるので、いただきました。かけ(小)と、かきあげ。合計300円。うまし!

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徳島から淡路島へ。

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瀬戸大橋と同じように時々島があるのかな、という程度かと思ったら大間違いでした。地図で見てもそれは分かるのですが、淡路島は、大きい。

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淡路島に入ると、そこが島であることを忘れるぐらい普通に陸地が続きます。高速バスで結構長く長く北上します。(かつて、阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地域か、、、と思うと今の私には、昔とは違った目で淡路の町並みを見ていました。)

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そして、また瀬戸内海へ。対岸が見えます。ちなみに、淡路島は徳島と本州の間ですが、県は兵庫。

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本州側につくとすぐ、高速道路のバス停「高速舞子」があり、そこでおろされます。

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地上8階ぐらいの高さから、エレベータか階段で地上へと降りていきます。振り返って、明石海峡大橋をとりました。

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地上への出口は、降りてこれるけれど下からは入れないドアです。いろんな意味があるのでしょう。

降りるとすぐに、JRの舞子駅があります。

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在来線で、神戸を抜けて新大阪へ。写真は在来線からみた瀬戸内海。

この神戸や淡路の町が(多分、まだ苦しみはあるのでしょうけれども)復興しているのを見て、感じるものがたくさんありました。

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結局、広島への旅は、帰りのルートが、広島⇒(新幹線)⇒岡山⇒(瀬戸大橋)⇒四国[香川⇒徳島]⇒淡路島(明石海峡大橋)⇒兵庫、と抜けて、どうしても仙台にたどりつきたかったので、後は、新幹線で戻りました。(ちなみに、まっすぐ帰ることに比べて、四国周りのこの旅程で余計にかかった交通費は、6000円ぐらい。意外と少ないものです。

(私の仕事スタイルだと、出張は、出張というより「旅」に近いので、旅、とよく言っていますが、行程の途中で、立ち寄ってください―、と言われていた企業さんを訪問したり、ディスカッションしたり、即興で発想法のワークショップをしたりしています。今回は、そのもっとも好例だったので、つまびらかに書きました。今回のブログには殆ど仕事の事が出てきませんが、道中、いろんな仕事をしながら、旅を続けています。)
 
そんな感じに、震災のあった今年、2011年最後の旅は、終わりました。

で、旅の最後にいつも思うのです。年中、日本じゅうを旅して、やっぱりどこよりも私が好きだなぁと思うまちは、仙台、だと。
 

師走。広島と徳島に行く(2)

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私の旅(出張)は、国内が主ですが、そのほとんどを陸路で行きます。今回も新幹線で行きました。陸路にこだわるのは「急に立ち寄ったりできる」からです。
広島〜仙台は、約1,200kmですが陸路です。飛行機だと、広島まで来たから、徳島に立ち寄ろう、というのは無理がありますし、鉄道のように、よし、これにのろう、と気軽に行けない。その辺がなんとでもなるので、ひたすら陸路を行きます。

上記の写真は、広島から岡山までのった新幹線「さくら」の指定席です。グリーン車のようなリッチな席で「おぉ!」と思いました。東海新幹線の予約システムでは予約できず(そもそも表示されない)ですが、今度乗れる機会があったらこれでゆったり行きたいとおもいました。

そんなわけで、今回、広島の帰りに、四国の右端、徳島によりました。大塚製薬さんの能力開発研究所の創造性開発のチームを訪問してきました。

道中の旅も含めて、書きます。

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広島から岡山に出て、瀬戸大橋を快速でわたります。

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瀬戸内海は本当に穏やかな海。こういう海を見ながら育つ瀬戸内の島の暮らしって、どんなんだろう、としばし思いをはせ。

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高松駅、着。

ここから、徳島の大塚製薬まで、高速バスにのります、四国ということで、お昼ご飯を。汁が東京以北のように黒くない。シンプルにねぎと天かす。かけ(小)190円、という値段。うまし!

そして、徳島へ、つきました。

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大塚製薬さんの能力開発研究所。

お世話になった方がもうすく定年とうかがって、今行っておかねば、とおもい、多少無理言って突然訪問させてもらいました。2時間ぐらい、創造性のチームの方と、創造力育成について、ディスカッションをさせてもらいました。

その後は、見学をさせてもらいました。

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ここは、面白いものが見学できる回廊で、いろんな想像力をしげきしてくれる設計になっています。

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丸いホール。調和、を意味しつつも、完全に丸ではなく、後ろのある山を壊さずよけるようにして少しゆがんでいるそうで、それ自体が環境との調和としてのメッセージを持つ、と。

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見上げると、天井にトマト。

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階段を上ると手に取れそうな距離に。

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これは、土壌ではなく水耕栽培のトマト。トマトは従来土で育てるもの、という社会通念がありましたが、ここでは水で育てることが可能であることをしめし、発想力を大事にすることのメッセージにしています。

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興味深いことに、トマトの茎がまるで気のように太くなるものがでるそうです。何年も育つので、太くなれるそうです。土だと連続してはやせない。水だからこうできる。面白いですね。

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案内してくださった高井さん。東北大に研究者として在籍された時期もあり、以前仙台にまで来て下さったので今度は私がお伺いした、という次第です。(でも師走の忙しい時期に、突然立ち寄ってすみません)

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遠くにゴリラが見えます。大塚製薬さんは、こういうところでも、柔らかい豊かな考え方を促しています。

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トマトの階段を下りて、カーブのついた廊下をあるきますと、こんな見慣れない地図があります。なんだろう、と、よく見るとわかります。

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カメラを逆さにしてとったもの。南半球では、地図は南が上に書かれる。私たちは、当然と思う前提があるけれど、それを全く逆さに当たり前と思っている人たちもいる。発想の刺激として、面白いものが続きます。


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そして、カーブの内側の池には、こんなものがあります。実は、この日は、とても貴重な水のない日だったのですが、その時にここがどう見えているかは、ここでいうわけにはいかないのでやめておきますが、水がある時の姿は写真のように。噴き上げる水で大きな平たい岩が吹き上げられている姿に見学者に「石が水に浮くわけない、の、考えを、当たり前とするなかれ」と言っているのかもしれません。

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次は杉です。多少のくさびを除けばこれは固定具を使わずに、自律してこの不安定な感じをどっしりと保っています。

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結構な大きさ。下の「つ」の形の杉は、伐採後、一年かけてこのような形状にしたそうです。(方法は秘密だそうです。)

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気になって、こっそり裏側をみてみました。本当にのっているだけで、固定は無し。後ろ側からはなにか加工した後というのは見られずかろうじてRの内側に何かをしばらく押し当てていたような形跡差があります。こんな太い木をどうやって曲げたんだろう。スチームでうすい合板であれば曲げられるとしてもこの太さのものはどうやって?そして重たい木がのってもダメージを受けない状態にするにはどうやって?

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切り口を正面から見ました。下側が削られていて。もともとは、日差しがどっちにあったかもわかり、目の詰まっている方より、空いてい居るほうがこういう作業の時にいいのかもしれない、と思っていました。

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ベガホール、音響や机などもよく出いています。

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これはなに?オロナミンCぽけっと?じゃありません、レシーバーを入れるところです、と。いろんなところに細かい工夫がなされています。

そんな感じで1時間ぐらい、見学させてもらいました。発想を変える、ものの見方を広くする、そういうことを歩いていくうちに体験できる場所、とても興味深かったです。

この夜は、四国を抜け、京都まで出ようと思っていたのですが、遅くなったので、徳島駅の近くで一泊することにして、一緒に、飲みに行きました。

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この辺は街に活気があります。

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食べつつも話は創造力や発想力、認知の話に。錯視、というものを説明する話しで、かかれたものを、取りました。

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徳島のおいしい日本酒があるんですよー、ということで、芳水(ほうすい)を、いただきました。ワインのような飲み口でおいしかったです。

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鯛が名物、ということで、鯛茶漬け、しかも珍しいゴマペースであえたものを、いただきました。

そんな、徳島訪問でした。
 
 最後にちょっとだけ、淡路島編に、続きます。
 

師走。広島と徳島に行く(1)

先日、広島に行きました。仕事で行ったのですが、このブログでは公開できるものが無い守秘性の高い仕事だったので、旅日記みたいになりますが、せっかくなので書きます。

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平和大通りの宿に行こうとして、グーグルマップが示す広島駅での乗り換えをみて、びっくり。LRTです。昔風に言えば、ちんちん電車、です。

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平和大通りではクリスマスのイルミネーションが、とってもにぎやかにやっていました。

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中に入れる構造物はやはりとても人気。

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偶然中には、仙台・光のページェントから送られたツリーも。

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カップル以外に親子ずれも多く子供たちは楽しそう。うちの子にも見せてあげたかった。

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広島に来たので、お好み焼き。新天地を目指します。

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お好み村、という、一角があるビル。

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ダブル(多分、そばが多い)を注文。奥で焼いて、手前においてくれますが、この鉄板も激熱(小指で触って確かめたところ火傷しました)。麺がいい感じにやけていておいしかったです。村に入ってすぐ、ちぃちゃん、というお店。

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路面電車がごく普通に走る街中。これは、車の運転、なれるまで、油断すると激突しちゃいそうです。

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路面電車の駅は細い。そして道の中央にあったりして、なかなか、面白い体験です。




30秒ほど、乗った時の感じをビデオに撮ってみました。路面電車ってそれだけでなんか楽しいです。鎌倉でも乗りましたが、バスとも電車とも違いますね。街が、人が、近い。

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広島まで来たので、大学院の後輩氏と夜はお酒を飲みました。

すっかり立派になっていました。いまじゃ、新聞に載るような開発をされていると。男子三日みざれば括目してみよ、まさにその通り。そしてレアもののストラップをくれました。

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中のおにぎり型のパーツはくるんくるんと、回ります。良くできてて、箱も含めてデザインがかっこいいです。

この日は、久々に、24時を超えるまで飲んでいました。次の日に登壇する仕事があると絶対に飲まないので、実は出張先でお酒を飲めることはとても少ないのですが、この日は翌日がフリーだったので、心置きなく呑んだのでした。


  パート2、徳島訪問に続きます。

2011年12月28日

アイデアプラントのサイトに『製品の選び方ガイド』ができました

アイデアプラント製品は、いろんなものがあるので何を選んでいいのかわからない。

そういう時に役立つ「選び方ガイド」のページができました。

選び方ガイド
http://www.ideaplant.jp/products/guide.html


具体的には、以下のような感じになっています。

ブレインストーミングを行う
  1. ブレインストーミングに役立つ道具がほしい
  2. 1人ブレストに役立つ道具がほしい
  3. ゲーム感覚で楽しく使える道具がほしい
  4. ブレインストーミングの本質やコツを知りたい
研修やアイデア出しの会議に使う
  1. 想像力の研修・トレーニングに使いたい
  2. 新規プロジェクト・アイデア会議に使いたい
  3. アイデア会議に不慣れな進行役を助ける道具が欲しい
  4. アイスブレイクに使いたい
  5. 企画部門におすすめの道具がほしい
  6. 技術部門におすすめの道具がほしい
その他の用途
  1. ブレストで大量に出たアイデアを効率的に絞りたい
  2. TRIZを手軽に使いたい
  3. アイデア創出専用のホワイトボードがほしい
  4. 仕事の可視化とタイムマネージメントを手軽にやりたい



石井の所で作っている製品って、なにがあるの?どれがお勧めなの?という時の一助になれれば幸甚です。
 

2011年12月26日

【休む技術】未来の自分への作業指示書を

休み前に、しがかり中の仕事がたくさんあって、どれも完了できないままで、何かすっきりしない、という時のために、いい方法があります。


休み明けの自分へ、作業指示書を書いておく

  • ざっくりしたToDoメモではなく、他の人が代理処理ができる位に、書きます。
  • 仕事も案件ごとにフォルダに入れて、それぞれに作業指示書を書いておきます。
  • 特に書いておくべきで忘れがちなのは、「電話で話すべき内容」です。

折り返しの電話を待っているまま仕事納めになってしまった、なんていうことが営業部門ではよくあります。メールを送る人もいるでしょうけれど、電話で相手の答えを聞きながらしか進まないこともあります。そういう時に、「○○さん、電話」と書かないで、伝える項目、オプションとなる相談要因、聞きたい情報、会話から得たい結果などを、電話をかける(うける)未来の自分に向けて、作業指示書として残しておきます。

これらは、万が一にも、お正月明けの一週間、インフルエンザで休んだ時に、実際に人に渡る可能性もあるので、Todoの具体レベルの内容と、その意図(目的)を、明確にかいておくようにします。

これをしないで、なんとなく打ち上げに行ってしまうと、29、30日も出社し、さりとてさほど何もできずに残務処理をするでもなくいてしまったり、大みそかまでやきもきしてしまいます。

そして、それは、かなり損だったりします。そのあとのお正月で結局、気がかりなことは、かなり忘却してしまうので、心にやんだ状態ですごした年末三日間は丸ごと、無駄になってしまいます。紙に書き出し、すっきり忘れて、遊ぶ、休む、やっておきたかった勉強をする、というほうが、個人レベルでも会社レベルでもとても生産的です。

10分ぐらいで終わる仕事は別にして、仕事納めの今日、定時(17時)までの時間は、未来の自分への作業指示書を書く時間にあてて、一月4日から、全力で再加速できるようにして、すっきりと、終わりたいものです。

私は20代のころ、商社で働いていのですがその時代には、まったくそういうことはできなかったので、実際はなかなかそんな風に行かないことも経験として知っています。実際はどうしたかというと、この未来への作業指示書を、結局翌日に出社して、書いていたりしました。ならば仕事納めの午後の時点でやっておけばよかったと思ったものです。また、もっと若いころには、しがかりの仕事がきになって、自宅に持って帰って交渉案件のことを考え続けてお正月を過ごしてしまったことがありました。その間、自分の学びたかったことを学ぶことや友人と思いっきり遊ぶこともできたはずです。

休むときに深く休める一つのコツとして、作業指示書を未来の自分に向けて、具体的に書いて、仕事納めすることを提案してみました。


― ― ―

ちなみに、私は今は、アイデアプラントという「好き」なことをできる職を作り出したので、年末年始も、思いっきり仕事です。でも、それは遊びであり、学びであり、人の役立つことであり、仕事でもあるようなものなので、昔の状況とは違います、好きなことへの没頭なので好んで仕事を続けています。

ただ、それでも作業指示書は書きます。帳簿付けとか、事務的な処理の事(たとえば、来年、確定申告前に、税務指導を受けるときまでにするべきこと)は、作業指示書を具体的にかいて、年末年始はすぽんと、忘れてしまうようにしています。

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以上、去年の年末、「誠ブログ」に、書いたことを転載しました。

今年は、震災があり、大事な人を失ったり、食べるものが無くなっていく、まるで戦後のような大変な日々を過ごしたりしましたが、それでも、日々は続いているし、人は時間軸を前にしか、あるけない。だから、この年の年末でもやっぱり、普通の年の暮れのように、あわただしく過ごしています。

休むことは、平時でも有事でも、大事なこと。上手く休むことは、割と大事な技術だと、今も思っています。その一助になれば幸いです。

posted by 石井力重 at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2011年12月25日

「Business Model Canvas」

「ビジネスモデルキャンバス」




Customer Segments(顧客)

Value Propositions(提案する価値)

Channels(チャネル、価値をお客へどのように届けるか)

Customer Relationships(顧客との関係)

Revenue Streams(収益の流れ方)

Key Resources(キーとなるリソースは何か)

Key Activities(キーとなる活動は何か)

Key Partnerships(キーとなるパートナーは誰か)

Cost structure(コストの構造)


※音が出ます 2分20秒




 ・・・

ビジネスモデルキャンバス、これは、『 Business Model Generation 』に出てくるビジネスモデルを作るためのツールです。

  


昔、目の良い友人が外国で見つけて買ってきたのを見せてもらったのですが、最近、このツールの話を国内でもいろんな場面で良く聞くようになりました。そういうトレンドをみるに、来年の夏とか冬には、このツールが、広く知られるような気がします。

これは面白い構造をしています。

両脇に、顧客と仕入れ先(正しくはパートナー)があり、中央に自社(というか、製品、ただしくは、顧客への提案価値)があります。両脇とは、2つのパスでつながっています。顧客とは、物流とカスタマーリレーション、パートナーとはキーとなるリソース、キーとなる活動(この辺は、イノベーションの占有可能性にでてくる、4つの要素の一つ”補完資源”の考え方にも通じるものがありますね)があります。そして、自社と顧客の土台に、収益の流れがあり、自社とパートナーの土台に、コストの構造がある。

シンプルですが、綺麗に多くのモデルを説明できる枠組みがあり、これをもちいて、アイデアをビジネスモデルに展開してくのは、一人でも楽しそうですし、ホワイトボードに書いてみんなでワイワイ言いながら埋めるのも楽しそうです。

(と、おもって検索してみると、Game Stormingにありましたね。)

この、「キャンバス」、PDFが公開されています。

http://www.businessmodelgeneration.com/downloads/business_model_canvas_poster.pdf

プリントアウトしておいて、あるいはiPadに入れておいて、「あ、このアイデア、ビジネスモデルに展開するとどうなるかな」と長い移動の間にでもアイデアを具体化してみるのに、使おうと思っています。

日本ではいま、新しいものを創ることが、とても必要になっているように感じます。これまでもそうでしたが震災の後その傾向が強くなったと私は仕事柄感じるのですが、ものづくりの発想は、良い手法がいくつもありますが、ビジネスモデルの方になると、簡単に楽しく発想という路線で行けるものは、ちょっと少ないのが現状です(無くはないし、本格レベルになればいいものはいっぱいあります。古典ですがスライウォツキーなんかもいいのですが)。その中で、この「ビジネスモデルキャンバス(の本である、ビジネスモデルジェネレーター)」は、広く活用されそうに思います。
 

2011年12月24日

カタリストBA「アイデア創発体験ワークショップ」を実施しました

12月19日。二子玉川ライズの「カタリストBA」で、クリエイティブ・シティー・コンソーシアムさんにお招きいただき「アイデア創発体験ワークショップ」を行いました。(前日に、池尻大橋で行ったWSと名称が酷似していますが、別物です)


1.まず、15時ごろからは、コクヨさんとNECさんの、「アイデア創発システム」の体験会がありました。

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詳しくは、書けません(PC画面もきつめにぼかしをかけています)が、とっても面白い可能性を感じるシステムでした。ばらばらに集まったメンバーで実際にシステムでアイデア出しをしたのですが、どんどん出てきました。ただ、打ち込みをするだけじゃなく、いろんな工夫、特に、発想を刺激する仕掛けがありました。

参考記事 2010年10月 誠Biz.ID
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1010/20/news092.html


2.次は、北陸先端大の国藤先生の創造技法に関する講演がありました。

KJ法を海外で展開した時の事例など、興味深いお話がたくさんありました。国藤先生は、日本創造学会のトップの先生のお一人で、KJ法の川喜田二郎さんの直弟子3人、のなかの一人でもあります。 

国藤先生の研究室 http://css.jaist.ac.jp/home/about_us/kenkyuuhoushin

(昼ごろ、早めにおつきになった国藤先生と二人でコーヒーを飲んでいる時に、Fandroidで展開している脳波デバイス&アンドロイドアプリの話しをしたところ、脳波(α、β、θ)や、活動部位と、ひらめき、創造的な活動との関連付けで、どんなアプローチがあり得るか、など、短時間で次々、面白い示唆を頂きました。このタイミングで先生にお会いできたのはとても幸運でした) 


3.最後、3つ目が、ワークショップショップです。

当日のスライドは、こちら
http://ishiirikie.jpn.org/article/51681262.html

初めは、5分交代のペアブレスト(Speedstorming)をしました。

お題は、皆が比較的なじみがあるものが題材として「新しい会議室のアイデア」にしました。

30分ほど、動きながらアイデアを出した後、机を出してきました。

(こういう、イスをはける、机をだしてくる、が即座に出来るこの環境は知識創造の場としては、素晴らしい作りだなぁと、うらやましく思っていました)。

カタリストBADSC01454.jpg

そして、動きながらブレストした中で、印象に残ったアイデアを「アイデア・スケッチ」に書いていきます。私のPC画面は、スピードストーミングの途中でどこかのペアで聞いたアイデアを、即興でアイデアスケッチの形に書き起こしてみたものです、「ヘリウム背面会議」、声を変え、顔をみずに発言するスタイルで、社会的ステータスの取り現れた会議ってどうだろう(ダイアログ・イン・ザ・ダークのように)、というアイデアでした。

15分ぐらいで、一人3〜5枚ほど、書きました。

カタリストBADSC01456.jpg

そのスケッチをテーブルに並べて、全員が全てのスケッチを見て回ります。そして魅力度の高いものに☆を付けていきます。

(手前、主催者さんは、記録写真を撮ったりして、大変です)

カタリストBADSC01459.jpg

各自がばらばらに見て回り、自分の主観で好きにつけるのですが、この処理をすると、だいたい、上位2割に☆が集中する傾向があります。

その後、各自、スケッチの☆の数を数えます。☆の多いものは、最高で15個のものが、2、3こ、ありました。(ワークショップの参加者は30名強)

上位のアイデアを書いてくれた人に簡単に紹介してもらっていきました。「(家政婦の)ミタさんがいる会議室」というアイデアとか、「釣り堀会議室」というアイデアなど、興味深いとものがたくさんありました。具現化の仕方、味付けの仕方によっては、サービスになったり、システムになったり、什器や道具の形での機能になったり、いろんな可能性があるものでした。

皆さん、沢山のアイデアをありがとうございました。
 
 
4.その後は懇親会がありました。このコミュニティーの面白いのは、「エスタブリッシュな創造的な人」が多い所です。創造的な指向の人はなんとなく、アーティスト的だったり、体制とは違った自由人ぽさがあったりするのですが、この場に集まる方々は、企業人として本流を生きつつも、創造的に物事を展開しようとする、という方々でした。
 
(もちろん、普段のワークショップにいらっしゃる方々も、企業にもどれば、きちっとされているとは思うのですが)
 
創造的な物事を、組織の通すというのは、共通する一つの課題ですが、マネージメントとイノベーションの両方に長けている方が多そうな、そんな人々の集まる、面白い場でした。

貴重な機会をありがとうございました。
 

2011年12月20日

アイデア創発ワークショップ(第3回)を行いました

12月18日、大橋会館(池尻大橋)にて、アイデア創発ワークショップ(第3回=最終回)を行いました。

スライドは、こちら
http://ishiirikie.jpn.org/article/51918202.html

(初の試みなのですが、当日、ホワイトボードで即興で話した所も、スライドとして補ったバージョンを作り掲載しました。ご参加いただいた方は、復習の際の助けになると思いますのでぜひご覧頂ければ幸いです)

アイデア創発ワークショップ第3回_01.jpg

今回は、20名でワークを行いました。午前中に矢吹さんが4時間のワークをし、昼飯30分をはさみ、午後4時間45分のワーク。9-18時、こんなに人間は頭が働くのだろうか、と思いましたが、皆さんのご協力のおかげでやりきれました。

アイデア発想のパートでは、「ブレスター&発想トランプ」で遊びように発想をしてゆきました。その前段に「発想しやすいテーマを設定するワーク」があり、各グループでトップを取った課題を、実際にテーマにしました。(発想トランプも、ブレスターも、プリセットされた特定テーマ用に設計されているわけではなく、(ある程度)どのようなテーマでも対応できる汎用設計になっています。)

アイデア創発ワークショップ第3回_02.jpg

発想トランプをてーぷるに並べているところ。30秒の持ち時間で、できるだけ発想のトランプを使ってアイデアを言って、トランプ獲得枚数を競います。

アイデア創発ワークショップ第3回_03.jpg

次は、ブレスターも投入。4色のカードは、ブレストのルールを役割にしたもので、そのカードの意味合いを説明しているところ。(隣に、「さをんさん」がたまたま立っていて映ってしまったので、ネット上では、ミステリアスガールな人なので配慮して、写真を加工してあります)

アイデア創発ワークショップ第3回_04.jpg

次は、プラダン、という新製品アイデアの発想のお題となる素材を皆さんにお配りして、その特徴や過去に思いついてたこと試したことなどをざっと紹介しました。

アイデア創発ワークショップ第3回_05.jpg

そして、5分交代のペアブレスト「スピードストーミング」です。私も時々、どこかのペアに入ってブレストに加えてもらいます。

これはアイデア出すのが純粋に楽しいから、という側面もありますが、もう一つは、この後のアイデアスケッチを描く時に「たとえば、こんな感じに書きますー」という説明の際に、リアルさを出すために、この場で生まれていたアイデアを拾って書くためでもあります。

アイデア創発ワークショップ第3回_11.jpg

それで、席に戻って、即効でアイデアスケッチの一例を書いていました。(更新版のスライドにある、モバイル瞑想室、というのは、先の写真で聞いたことをベースにその場で書いたものです)

アイデア創発ワークショップ第3回_06.jpg

スピードストーミングの間、皆さんの手元には、いろんなアイデアがメモされていきます。

アイデア創発ワークショップ第3回_07.jpg

そして、動きながらのブレストが終わると、今度は机に戻って、アイデアスケッチを各々かきます。例えばこんな風に書きます、と石井から説明させてもらって、後は、一人発想タイム。スピードストーミングの後、アイデアは各人の中に、もやもやっとした不定型な状態でたまっていますが、それを少し具体的に、紙に書く、ということを通じて、更にアイデアを詳細化していくような発想過程をこの時間で行っています。

その後は、皆で、アイデアスケッチに☆を付けて回ります。魅力度の高いモノがあったら☆を付けていくと、短時間で、上位2割が可視化できます。

アイデア創発ワークショップ第3回_08.jpg

☆を付け終わった後、会場全体でのトップ5のアイデアをレビューしていきました。

アイデアの上位5人には、前回の発想の素材提供企業さんである欧文印刷さんから贈呈いただいた「レイヤー構造のある、リングノート型ホワイトボード NUBOARD」をプレゼントしました。(このアイテムは初版も第二版もすぐに売り切れでなかなか手に入らない人気の新製品なんですが、それを5冊もいただき、ありがとうございました)

アイデア創発ワークショップ第3回_09.jpg

その後は、IDEAVote(アイデアボート)です。テーブルの中の上位9アイデアを、チームの価値観軸を選びその軸で評価していく、というワークです。アイデア収束の根底ルールを自然と学ぶテーブルゲームのワークです。自分のになった軸にそって、良いアイデアに〇チップ、悪いアイデアに×チップをのせていきます。

アイデア創発ワークショップ第3回_10.jpg

興味深いことに、ハイライト法の上位アイデアと、評価軸をチームで制定し、その軸で見た時の良い案というのは、また別のものだったりします。この辺は語ると長い所があるのですが、ハイライト法は、最初にするべき「魅力度で、スクリーニングしている」行為なんです。アイデアワークでは、最初は魅力度の高いアイデアが必要です(その辺はスライドに追記しました)。

補足:(長いので、興味のない方は飛ばしてください)

チームでアイデアを選ぶときは、最初に、評価軸を議論し合意しておくこと。これがとても大事です。その価値軸に添って、見ていくと、アイデアのより詳細な評価ができます。(IDEAVoteでは、評価軸の提案・合意が簡単に体験できるように、プリセットされた網羅的な評価軸として8つ+2つ、が入っています)

また、〇=+1点、×=−1点、という形で最終的にアイデアが「4点」とか「2点」とか「-2点」とか、あるいは、ゼロ点、という形に点数が付きます。それで並べると、このチームの価値軸にあった良い案がどれであるのかが分かります。

なお、口頭で申し上げたのですが、この後は、アイデアを発展させる必要があります。トップのアイデアをPPCOプロセスでさらに発展させることで、とてもよいアイデアになります。

また、〇〇××=0点、のようなアイデアも、PPCOプロセスにかけることで、〇〇〇〇に変えられる可能性があります。×チップはけなしているようでいて、実は、改良点の抽出でもあるのです。それを解消できれば、×が〇になる。そういう点を持っている印でもあります。その意味では、PPCOを行えるスキルがあると、チップの合計点、とならんで、チップの絶対枚数(〇〇××は、4)も、重視したいところ。今そのままでは低いけれど、可能性の高いアイデアでもあるのです。

本来ならば、次に、PPCO(アイデアの強化プロセス)をやるべきところでした。アイデア創出の4つのフェーズ、最後のフェーズは「強化」ですから。しかし今回は、ここでタイムアップ。でも、幸運なことに、午前の矢吹さんパートで、かなり洗練された形でPPCOプロセスを行っていたので、「この後は午前のPPCOプロセスを行っていくんです。そうすると、このトップアイデアの実現性はぐっと高まりますよ」というコメントで全体のフェーズの把握・体験をしてもらうことができました。

なお最後に、ご賛同いただいた方からは、アイデアスケッチを提供してもらい、ハリマ梱包さんに、贈呈しました。同社がさらに面白い新製品を生み出す一つの踏み台にしてもらえましたらば幸いです。個人的には、これ欲しいなぁと思うものが、いくつもありました)

その後は、大橋会館の一階で有志で懇親会、アイデアを出しつついろんな意見交換をしました。



・・・


最後に、御礼

このワークショップは、「2011年に東京で3回、公開型のアイデアワークショップをやりたい」と、一年前に思って、アイデアプラントのパートナー企業であるラーニングプロセス(矢吹さん)に相談して、実施してきたものです。

2011年1月1日の、ブログには、一年間の目標を掲げたのですがそのトップにこれがありました。 http://ishiirikie.jpn.org/article/42343652.html  最初の実施は2月。その後、311の震災がありました。震災直後の仙台はまるで戦後のような状態で、今年の開催はもうダメになるかなと思いましたが、矢吹さんたちに鼓舞されて、サポートしてもらって、最後まで全力でやりきることができました。むしろ、仙台と東京をオンラインでつないだ実験亭なワークショップ「震災特別版」として、当初の予定より一回多くやることもできました。(その意味では、第1回⇒震災特別版⇒第2回⇒第3回、なので、合計4回実施したことになります)

ご参加いただいたみなさま、準備運営のサポートをして下ったパートナー企業の皆さま(ラーニングプロセスさん、マグネットデザインさん)、発想の素材提供企業さま(欧文印刷さん、ハリマ梱包さん)、オブザーバー参加いただいた皆さま(かとうまさはるさん、鷹木創さん、他多数の方々)、ありがとうございました。皆様に心から御礼申し上げます。
 
創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を創りたい。

東京でのワークショップはとても実験的な試みの多い場でした。「Idea to Prototye」のような、発想し、形にするところまでやる、というスタイルはとても刺激的で発想の促進面でも興味深いことが観察されました。また、「発想の素材やお題を、企業さんから提供してもらう」という形も、公開型のワークショップとしては、あまりできないことで、それを実際にやってみると、こんなにも新製品アイデアが、出るし、4/100ぐらいは、多分、本当に製品化検討がなされる水準のものが数時間の場の中から生まれてくることも、分かりました。(アイデア会議において、課題持込み者が初めに説明するべきこと、というのが、創造工学ではしられているのですが、それにのっとり説明した場合、ほとんど背景を共有していない人同士でも、十分にアイデアを即興で出せる、ということも確認できました)

また、この3回シリーズは、アイデアワークショップとしては、高額(1万円〜2万円)な価格帯でも毎回多くの方に参加いただけましたが、その場に来る人はみな発想力がもともと高くて、その発露をちょっとデザインするだけで、創造的な場が相互刺激でどんどん醸成されていくのをみて、「こういう無形の価値みたいなものが、そのまま、押し固められて、企業に持って帰れればいいのだけれど、こういう創造的資質の高い人たちの高圧縮状態だからこその空気というか、関係性というのは、そうそう簡単にコピーできるわけではないなぁ」と思いました。多分、自社に帰って技法を誰かと一緒に使う時、職場ではメンバーがそこまでの雰囲気にはなれず、苦労されることも、何度も接する中で伺っていて、興味深い課題だと思いました。その辺、研修や道具や、というものの開発を進めるアプローチもありそうですが、組織を超えて、創造する人々の集まるコミュニティーを作り、そこで、イマジネーションの回転数をぐーんと高めて、日々徐々に落ちていっても、またそのコミュニティーで、エネルギーを相互に与え合って、創造性をホットな状態に高く維持する、ということは、可能性としてあるのではないかと思いました。 

2011年12月19日

【スライド】カタリストBA「アイデア創出体験ワークショップ」

12月19日、二子玉川での、CCC(クリエイティブ・シティ・コンソーシアム)での、アイデアワークショップのスライドを掲載します。

スライド
CCC_iws_01.pdf

参加される方へ、紙の配布資料としてはお配りしないつもりです。(なくてもわかる資料であり、かつ、しょっちゅう動くワークなので紙ものを見ている暇がありませんので)。社内勉強会や報告などに資料が必要な方は、スライドファイルを社内で使う分には、どうぞご自由にお使いください。

2011年12月18日

【更新:スライド】アイデア創発ワークショップ第3回(石井パート)

今年3回にわたって、矢吹さんと展開してきた東京でのアイデアワークショップが、いよいよ12月18日に最終回(第3回)を迎えます。大橋会館で、皆さまとお会いできるのを楽しみしています。スライドをここに掲載しておきます。

スライド
ideaworkshop3

参加者の方は、社内勉強会や報告書への資料において、自由にお使いください。

(ブレストの本質、のあたりで、説明なしには、伝わりにくい細かい点も、意識的に伏せてあります。参加後にその部分もご希望になられる方は、石井までご連絡ください。だいたいは、拙著(アイデア・スイッチ)に書いていることで、もったいぶるようなことでもないのですが。)



追記:2011/12/20

実施後の更新版スライド(初の試みです)を作ってみました。

スライド
ideaworkshop3_実施後の補完バージョン

  1. アイデア収束(第3フェーズ)のあたりでホワイトボードで開設した「アイデアの質の構造」や「アイデアの発展の道順」について、余りまとまっていませんが、書いてみました(スライド120〜140)
  2. その後に、「アイデア収束の技法、3つあります。詳しくはブログに資料があります」と参考情報をお話したことについては、ブログのULRを技法毎に書いておきました(スライド142)
  3. 発想の素材「プラダン」についても、伏せていた部分を見えるようにしました(スライド93〜102) ※この部分については、テーマ提供者のハリマ梱包さんのサイトから写真を借りていますので、内部勉強会以外での、投影・配布については、ご配慮下さい。



・・・

実施報告については、「2011年12月20日」のブログに掲載しました。http://ishiirikie.jpn.org/article/52163732.html 
 
 



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