2012年01月30日

帳簿を「手で考える」キット(のアイデア)

創業3年目。大好きな仕事ですが、確定申告は別です。クリエイティブに発想力で乗り切れないか、と何度も思うものの、帳簿をつける、という行為が何とも、味のしない算数みたいで、気が乗りません。でも、国民の義務であり社会への貢献の一つでもある納税はやっぱり大事で、帳簿付けをもっといい体験にできないものか、と常々思っていました。

記帳指導に定期的に通って、つけ方を学んでいるのですが、複雑な処理が入ると、時々勘違いをしてしまいます。どうも貸方借方が、私の頭の中で実質的な意味を形成していないから、直観的に「ん?これは逆じゃないか?」という感じる感覚がないのだろうと思います。

そこで、ちょっと、「チップや駒を動かして、この商取引はどうなっているのかを手で考えるキットがあったらいいのではないか」と思い、キットのアイデアを考えてみました。全部でこんなパーツがあれば、大抵の商取引をテーブルの上に再現できそうです(個人事業主ぐらいならば)

アイデアメモ、帳簿付け説明キット.jpg

個人事業主の場合、初期のころに、よく帳簿付け上、こんがらがりがちなのは「事業」と「個人」の間のお金の移動です。普段は、その2つが一緒ですが、ミクロにみると、お金の移動がそこでもあるので、その両者を分離してお金の流れを見せるといいのではないかと。その辺と、売掛金(のちにお金になるもので、権利だけの状態)、買掛金(のちにお支払いしないといけないお金で、物はもらったけれど支払日前の状態)を、実質的にお金に将来化けるものととして移動させるといいのかもしれません。(たぶん、かけ、という名前の、点線のお金、もしくは、いずれ化ける、という状態を、葉っぱ、というフィギュアで示す。もっとも、狸の葉っぱは、時間を経ると、のちにお金が葉っぱに戻るものなので、逆な感じもしますが。)あとは、ややトリッキーな感じですが、物やサービスを提供したら相手にプレゼントのフィギュアが移動していくのは普通ですが、おさめた仕事のうち一部が消える(たとえばいくつかが不良だったとかで)と、マイナスのプレゼントが移動します。(実際はプレゼントの一部がこっちに戻ってくるのですが、自分の帳簿起点で説明するときには「仕事のマイナス量の提供」というややこしいことが起こります。(電流がマイナスに帯電した粒子のホールの移動として見える時みたいに、マイナスが右に流れる=プラスが左に流れる、的な、概念操作、で、そんなに難しいことじゃないのですが、感覚がわかるまでは、帳簿の処理に対応した「マイナス相当の仕事を相手に提供する」動作をしていくとわかるのだろうと)

こういう道具を作るのは、アイデアプラントの仕事の範疇ではないのですが、学びというのはその初期に出て考えられるようにして、そのあとにショートカットして、複雑行為の記号化で、高速な処理へと進んでいけばいいと思うので、自分用にこういうものを、ちょっとだけ作るのもいいなぁと思うのでした。シールにして、おはじきを20個ぐらい用意して、そこにはって、その移動で考えるとたいていの帳簿処理は一目瞭然なんだろうと思います。(いや、正しくは、一目瞭然になるといいなぁと、思うのです)

その調子で、確定申告を、ビジュアルでわかるようにする(それはひいては、PLやBSを手を使って考えることに近い)ものも、この時期になるといるよなーと、毎年思うのですが、だんだん慣れてきて、三年目でややその動機は薄らぎつつあります(慣れてきたのでいらなくなってきてしまいました)。

ただ、創業する人が私の周りには常にいて、いつも「あー、帳簿ってなんやねん!デザインだけやってたい。会計みたいなことって憂鬱!」という人はいるので、その一年目をすいすいいけるような補助道具を作っておく、というのは、一つの社会価値の増加ではないかなとも思うのでした。
 

2012年01月29日

TRIZに学ぶ、子供の発想を引き出す3つの発想方法

 

「何か、新しい発想が必要な場面、何か創造的に問題を解く場面で、子供に発想の切り口を3つだけ渡すとしたら何がいい?


もし、この一瞬でしか教えられない、そして、3つしか教えられないとしたら、子供に覚えておいてもらいたい発想のヒントとして、次の3つを渡したいと思います。

1.場所を小さく分ける
2.時間を区切る
3.少しずつ解決する

困ったら、この3つで、何か意味を持つものがないか、考えてみると、多くの場合には、なにかアイデアを見出すことができるよ。と添えて。



 ■ ■ ■

(割と、堅苦しい長いコメント)

創造的問題解決の理論「TRIZ」に「”物理的矛盾”の解き方」があります。

物理的矛盾、克服する4つの方法。「分離」
http://ishiirikie.jpn.org/article/832664.html

その4つの「分離」をベースに、子供の理解の水準にして、発想トリガーとしてデザインしてみたものが上の三つです。(今、キッズ向けの本格発想ツールを作っているのですがその中で、最後に「3つのお札」的にTRIZ由来のものを入れようとして、上記のフレーズを作りました。)


補足1)

発想トリガーは「あいまいさ」が必要

それは、解釈の幅を作り、多様な状況や問題の織り成す文脈に適用させることを許容する一つの「特徴」なんです。アブダクティブな推論に基づく発想の力を、人は持つので、その思考力の水準において「ハンドルの遊び」をこういうフレーズには持たせておきます。


補足2)

子供用の思考力と知識前提をもとに、発想トリガーのエッセンスに新しい衣(具体的な表現)を着せる。

「物理的矛盾」の解き方を、直観の理解の範囲に引き戻す必要があります。小2の娘に相当に丁寧に(しかし、うるさくない程度に)、物理的矛盾の概念を説明し、娘は理解した。次に問いました。「これを、お友達のAちゃんに説明するとしたらなんといえば理解できると思う?」と。彼女が答えたものが上記の概念にほぼ近いものでした。

知識前提を小2にかりにすると、かなり知識前提は限られています。「下位システムへの移行」や「条件で分割する」という点についてどう表現するべきか悩んでいました。なんどか喋って娘が示唆をくれました。「そこに含まれる一部分(=下位システム相当の概念)とか、、、とか、条件で分ける、、、とか、言ってもわからない。それって、いろんな場合に、ちょっとずつ、分けて考えるってことでしょ」と。なるほどなぁと思いました。こういう言葉がまとえているかどうかは、「写像としての適切さ」だと思います。この場合は、これはきわめて適切な写像だと思いました。すこしその吟味を書いてみます。この表現だと、「上位システムへ移行して解く」という概念だけは抜け落ちてしまいますが、およそ、物理的矛盾の解き方3と4で行うことになる思考の内容を、やんわりと実践させるものになっています。


補足3)

概念拡張が上手くいくように易しくする

いずれ、もしTRIZをかりに学ぶ時が来たら(相当に、少ない可能性ですが、一応、論じると)、幼き頃の学びというのは、本格の道に進んだ時に、無理なく拡張される必要があります。それがうまくできるようにしておく。ここについては難しいには難しいのですが、そこも一応チェックしてます。


ここに書いたのは、TRIZと子供、ということについての決定版といういう感じの話ではありません。たぶん将来、TRIZの日本人ユーザの中からTRIZのキッズ教材を作る事例が出てくると思いますので、その事例に期待しつつ、今述べることができるコンテンツとして、ここに残しておきます。
 
posted by 石井力重 at 18:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2012年01月26日

九九の答え、というのは、1〜81までの数のうち、いくつを占めるのだろう?

夕食の時に、ふと、娘のテストを見ました。小2で掛け算を習うと、今は、掛け算の順番に正解・不正解、があるというので、教科書を借りて熟読してしまいました。「1ユニットあたりの内包数」を先に書く、というルールのようで、カケルの後ろに来るのは「そのユニット数」だということでした。掛け算の順番を決めてみた、というのは、『へー、面白いことを教科書を作る人は考えたもんだ』と、ひとしきり家族で議論していました。どんな数学的な思想に基づくのか。

さて、それはさておき、教科書をみていて、ふと、興味がわきました。

九九の解の構造01.jpg

九九の答え、というのは、1〜81までの数のうち、いくつを占めるのだろう?

3×7も、7×3も、21なので、九九の表の上には、何度も出てくる「答え」があるし、一方で5×5のような、九九の表の上で1度しか出現しないものもいくつかあります。その意味では、だいたい、1〜81の整数(81個の整数)の半分弱、ぐらいだろうか、と見通しを立てました。

地道に数えてみると、こうなることがわかりました。

九九の解の構造00.jpg

4回登場する数が「5個」ありました。
3回登場する数が「4個」ありました。
2回登場する数が「22個」ありました。
1回登場する数が「5個」ありました。

合計で「36個」でした。(44%)

81個の数のうち、36個しか、九九の答えとしては登場しない、というのは、「けっこう、スカスカなんだなぁ」という感じがしました。



〜 そして、長い余談 〜

続きを読む
posted by 石井力重 at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ

2012年01月25日

「6W3H」(Idea to Plan)

 
Idea to Plan

閃いたビジネスアイデアを、ビジネスプランにする道具「6W3H」の2012年版を掲載します。

■ カラー版

6W3H(記入用)

6W3H(ガイド)


■ グレー版(白黒出力に便利)

6W3H_gray1(記入用)

6W3H_gray2(ガイド)



この道具についてのコメント

・アイデアというのは、思いついたばかりの時点では、とても未成熟な存在です。いわばアイデアはいろいろと欠けているのが当然なんです。のちに非常に優れたアイデアになる閃きでも、それは同じです。

・ビジネスアイデアの場合、閃きをビジネスプランにしていこうという場合、「アイデアをプランの水準に引き上げる」のは、実際のところ、結構大変です。ビジネスプランコンテストに応募したことのある人や、事業計画書を書く必要に迫られ行ったことのある人はご存知の通りです。

・では、もっとカジュアルに、ビジネスプランの原案が作れないものだろうか、という視点から、2009年に作ったのが「6W3Hシート」です。拙著にはその辺のくだりも出てきます(ちなみに、本にあるURLからは、その他のツールもDLできます。)

・その「記入シート」と「説明ガイド」を、大幅にリニューアルしました。掲載します。

・内部の勉強会などであれば、ご自由にお使いください。(商業出版物への転載の時には、書籍版権元との関係もありますので、ご相談ください)
 
posted by 石井力重 at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2012年01月21日

【ご案内】「スマホ×MEMS」マッチングフォーラム(2/2 13:00〜)

僭越ながら、私が基調講演をやらせていただくイベントがあります。

■タイトル
アイデア創出の技術で、開発の可能性を拡げる

■日時
2012年2月2日 13:00〜

■場所
仙台駅前の「AER」の21階 (会場名=TKPガーデンシティー仙台)

■詳細、および、申込み方法など


なお、16:00〜18:00の間に、1時間のアイデアワークショップと、そのアイデアへの各ゲストからの貴重なコメントタイムがあります。テーマも面白くて、「MEMS(マイクロマシン)とスマホ(スマートフォン)の連携で出来る新製品アイデア」を発想するというものです。

スマフォのエンジニアの方にとって、この箱の中で勝負するしかないというアプリ開発の世界ですが、例えば、シリコンジャケットに一体成型したセンサーやマイクロマシンなどをつかって、より良い体験をユーザに提供できるアプリを発想したりすることができます。

その場には、スマフォ側の方もいれば、MEMS側の方もいたり、この街の面白いことをしている人が沢山来ているでしょうから、ものづくり×アプリ開発、の融合する面白いブレストタイムになると思います。学生さんでも参加できますし、ただ「スマフォのユーザなんだけど、こういうものがあったいいなと思うんですよ」というニーズに近いアイデアでももちろん、多くの方に喜ばれると思います。

ご興味あればどなたもぜひご参加ください。
 

2012年01月17日

(自分用の道具) 記事サクサクtool

 

記サクtool_PREP.pdf
記サクtool_PREP.ppt
 
良い記事を書く時に、いつも振り返る基礎があります。私なりの書き方なので、万人向けではないのですが、いまPCの移行期で、道具へのアクセス容易性を上げるために、ここにおいて置きます。

原稿をサクサク書くためのツール、として、昔つくったもので、最初はすごくこまごま、解説コメントを入れたのですが、道具というのは単純でなければならない。その原則にのっとって、これ以上削るとなくなってしまう所まで削ってあります。(自分に分かるようにしか書いていませんが)
 
posted by 石井力重 at 15:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2012年01月13日

ノンエンジニアでもアプリが作れる教室、開催しました(Fandroid)

1月12日。Fandroidの新年のイベント第一弾は、昨年に引き続きApp Inventor教室を実施しました。

これは、私みたいにコードが1行も書けない「ノンエンジニア」が、ピースをぱちぱちとはめていくだけで、Androidアプリを作れる、というものです。(※)

(※ 正確には、アンドロイドのフルの機能ではなく、限定された機能です。ただ、アイデア次第では面白いものがわずかな時間で作れてしまったりする道具です)

今日は会場が満員で、急遽椅子も増やしての実施でした。

絵を描くアプリ、という単純なものですが、筆の色を選ぶボタンとか、キャンバスの背景になる画像を入れてみるとか、それをやってみるだけでもとても面白い体験でした。

Fandroidは、震災後の東北のクリエータに仕事を作る、というミッションで設立されました。こんかいの場はオープンアワーというもので、広く人々が遊びに来て交流できる、知識やスキルも得られる、ことを目的に時々開催しています。今回は、ぐっと層が厚くなるように、ノンエンジニアでも、アンドロイドアプリが作れる教室、というものを開催しています。今後も、いろんなものを展開していきます。ご興味があればぜひおいでください。
 
ちなみに、ノンエンジニアである私が2時間で、アプリにする直前まで操作していた画面を掲載します。(エミュレータが不調で画面の上で動いている感じの所ができませんでしたが、それでも、ブロックをぱちぱちはめて、機能を定義していく作業はとても面白いものがありました。)



App Inventor 01.jpg



App Inventor 02.jpg

実行すると、4色のペンで落書きができるドローアプリとして使えます。
 
posted by 石井力重 at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fandroid

2012年01月11日

【スライド】東北大学(経済、Nゼミ)アイデアワークショップ

本日、1月11日の、東北大学でのアイデアワークショップのスライドを掲載します。

スライド
東北大学_Nゼミ_ワークショップ


ワークシート(アイデアスケッチを書く用紙)はこちら

アイデアスケッチ
print02.pdf

もし、他にも発想技法やブレインストーミングの他のやり方も気になったら、(あるかどうか定かではないですが)図書館で、拙著『アイデア・スイッチ』も合わせてご覧ください。アカデミックな創造学の話ではなく、ビジネス書の体裁で、発想技法を使って次々発想する方法を紹介しています。
 
後は、ブレストのハウツーとして口頭で紹介するところとしては「 ブレインストーミングを快適にするコツ http://ishiirikie.jpn.org/article/28648223.html 」あたりも合わせてご覧ください。



追記:

ワークショップ時に書いてもらった物を掲載・シェアします。

発想のテーマ(1:いきなり3枚ずつ)
t1.pdf

発想のテーマ(2:コツ5つを紹介した後のもの)
t2.pdf

アイデアスケッチ(64枚)
is.pdf

テーマ設定のシート集というのはニーズや意識興味を推察できる資料でもあります。まて、学生でブレストをする時の良いテーマ集でもあります。機会があればぜひ活用してください。
 

■ 実施の風景

tohoku_UNIVDSC01851.jpg

今回は、5分交代のペアブレスト(スピードストーミング)をしました。

10秒程度の動画です ↓



この後は、アイデアを、アイデアスケッチの形に書き出しました。

tohoku_UNIVDSC01852.jpg

そして、皆で良案抽出(ハイライト法)をしました。面白い・広がる可能性がある、と感じるものに☆印を書いていきます。 

この後は、トップ3のアイデアを簡単に紹介してもらい、講義時間としては、タイプアップになってしまいましたのでさっとまとめ、終わりました。

この時のアイデアは、上の「追記」の所にあるPDFファイルからご覧になれます。
 

2012年01月02日

IDEAPLANT、2012年の目標

2012年の目標を作りました。

あとで、無難にしてしまわないように、まず、掲載します。

IDEAPLANT2012.jpg

 
1.Kids

発想支援ツールの子供版を作ります。昨年も目標の掲げて、およそコンテンツの魂の部分は出来上がったので、新しい肉体に宿らせていく作業が今年一番最初の開発作業としてあります。子供版、といいながらも、これは「発想トランプ」の名前で、2011年各地のビジネスパーソンに使ってもらって、大人の企画的なブレストにも十分に効果を発揮することがわかりましたので、肩ひじ張らずにトライして見れるブレストツールとして、大人の方にも、提供していきます。石井の密かな思いとしては、プロフィットベースを離れて、子供たちに届けられるものを作りたいな、という思いもあり、大量生産の中で余剰を作り、なにか面白い展開もできないかと思っていますが、まずは丁寧に作品を作ります。
 
2.Androidカード

これも、2011年にごくラフな試作品までできていましたが、関連する先へのコンタクトが遅れているのと、製品化に向けて、やや迷いがありました。でも、アイデアプラントの代表として、そして、Android等の産業で地域に仕事を作る活動をする身として、「短期の浮利を追わず」で、いいんじゃないかな、と思いました。智慧カードを世に出した当初に似て、WEB上でツールをフル公開にして、多くの人がもっと前に進むための車輪にしてもらう、そんな切り口で世に届けるのも、ありではないかと。多くの人が幸せになるとそこには価値が増え経済が回ります。いずれどこかで何かいいことがあれば、いいではないかと。今まで社会から受けた沢山の恩もありますから。ただ、プロフィットベースを組み込まずに創るので、石井の余力の範囲で、構成し、デザインし、WEBにアップしていく、ということになると、若干、課題もありまが、逆に風をはらんで大きく進めるのかもしれません。神保町あたりに、相談に行きたいところもあります(今は秘密)。
 
3.テーマ設定ツール開発

これは「発想を引き出しやすいテーマを設定する道具」を開発しよう、というもので、IDEAPLANTが2006年の秋からずっと展開してきた開発グランドプラン「IDEABOARD」の第4フェーズの開発テーマでもあり、最後まで未着手だったのは、他の部分に比べて、ツール化するハードルがずっと高いからです。IDEABOARDプロジェクトは、発想ツール⇒収束ツール⇒強化ツール⇒設定ツール、というアイデアワークの第1,2,3,0フェーズを徐々に作ってきました。それぞれ、ブレスター/IDEAVote/PPCO(これは製品化していませんが、ワークプロセスのコンテンツとしては、熟しつつあります)と、世に出してきました。最後のテーマ設定の部分は、ワークショップではやるのですが、これを人手を離れて、「楽しく遊びながら学べる」道具にするのは相当に、悩ましい問題です。でも、ここまで来たら、もう開発テーマにあげて宣言しまいます。カードだけじゃなく、ボードだったりサイコロだったり何か布製のものだったり、そういうテーブルゲーム風の作業をしていくと、自然と良いテーマを選出できる、というものが出来るといいな、と思います(今の段階では、ほぼノープランです。なので、これから楽しい製品企画ブレストができる!と思っています)
 
4.大手とのタイアップ商品

これは、私だけの力ではどうにもなりません、時の運と、石井の努力才能如何にも、関係します。どこと?というもの、分かりません。一緒にやりたいなと、思う人は各地にいるので、どこか一社だけでも、今年は形になる水準まで突き抜けていけるといいなと思います。とりあえず、去年まではこういう「大手の製造業と何かを作る」という行為はほとんど時間をさけなかったので、今年はここで宣言してしまい、もっと注力していきます。(ブログにはほとんどかけない活動にはなりましょうが)
 
5.北欧訪問

重要度の順に書いているわけではないのでもっと、後ろでもいいのですが思いついた順です。僕の仕事には、良質なインプットを継続的にすることがとても大事です。創造工学の研究、というメカニズム的な切り口ももちろん、重視していてベースなのですが、一方で、感性的なものも、もっともっと新鮮にあびつづけないと。その意味では、震災イヤーで断念した北欧訪問、今年は、ぜひ。何を見ると達成なのかは、行ってから決めます。そんな行き当たりばったりな、でいいのか。いいのです。できれば一週間ぐらい、1つの宿に泊まってその街の、なんてことのない街でもいい、ずっと現地の人の吸う空気を感じて、新しい目を創りだそうと思います。デザインとアイデアは隣接概念なので、北欧デザインに浸ることはとても、その後の製品開発に影響があるでしょう。出来る事なら、スウェーデンにいる創造性の専門家にもインタビュをしたいですし。(言葉が問題ですが、情熱でなんとかなるでしょう)
 
6.院生時代の借りを社会に返そう

大学院に私は結構長くいました。社会人を終えて戻ってきてからも合わせると、理学修士2年、工学博士2年、経済学博士2年、合計で6年間、MとDにいた計算になります。学生院生というのは学費を払いますが、大学には国からお金がでています、教育の一部を国が負担し、それは税金である、と当時から思っていました、学費を払っているのだから、院を出た後どう生きようともかってだろう、と思いがちですが、私は税金で担われている大学の一部を利用しての研究期間に得た知識は、社会にゆっくり還元していくべきだと思っています。私の仕事の仕方はとても、ハウツー部分を外に出すスタイルなのですが、1つにはその意味合いもあります。今年はそれとはまた違った形で、借りを社会に返していこう、と決意しました。それがなんであるかは伏せておきます、ブログにも一切登場しないでしょうけれども、やります。動き始めは3月。
 
7.脳波デバイス事業

これも、ぎりぎり、どうかなー、と思う線ではありますが、リスクは最小限に抑えて、この街に生まれていく脳波デバイス関連事業の一環を、創造の側面からサポートできるように、それもいわば(心の中の)定款に加えるぞ、という決意として書きました。創造の側面から、かねてより、脳波デバイスを用いて事業展開をしてみたいと思っていました。ブレインストーミングを面白い切り口でより良い体験に出来る道具であると、2008年にシリコンバレーで見てからずっと思っていました。震災でその夢が一気に引き寄せれて今は仲間たちと進んでいます。ファンドロイド、としてだけではなく、(ひたすらアナログな)アイデアプラントとしても、私たちらしいスタイルでこれに取り組む決意でいます。
 
8.ブレスト実験場

昨年、ブレストCafeを目標にあげました。当初は、国分町のバールをAさんあたりに相談して、不定期のブレインストーミングCafe(もしくは、Bar)をやろうと考えていましたが、震災の影響でそれどころではなくなり、逆に震災後に立ち上がったファンドロイドでは、何度も何度も、ブレストCafeをすることになりました。お酒を入れるという点では達成できなかったのですが、だいたい人々が集まりブレストをカジュアルにする場の設計・運営はできました。東京で今年からは、パートナーたちがブレストCafeを展開すると聞いて、私もアドバイザリーボードとして参画させてもらうつもりでした。ただ、それだと発展的目標にしにくいなーと、思っていたのですが、1つのコンセプトを思いつきました。ここは「実験場」と(石井の中ではそういうことに)する、と。創造工学の研究者だった時代には、よくブレインストーミング実験をしました。同じ条件下でアイデアの出現特性を調べたりするものです。当時は研究目的なのであまり遊びの要素は入れられなかったのですが、いろんなタイプのブレストを、この場に持ち込んでは実験してみる、少量のアルコールだったり、お面をかぷっての実施だったり、変形させたブレインライティング法だったり。来るたびに違うことをみんなは体験できます。もちろん、同じものがいいのであればそれをして、最後の30分はアドバンストタイム、先進的なブレスト方法を試してみて、日本の組織用にアレンジしちゃおう、とうようなものをできたら、と思います。主体者が私ではないので、そんなことをできるのかは、分かりませんが、その場で無理のない範囲でやらせてもらって、無理のある範囲は、いろんな地方のいろんな人たちとやる時にどんどん試してみます。石井の中でのこれは「ブレインストーミング実験場」と位置付けて、いろいろやってみようと思います。



以上、どの目標も、語ればワクワクして仕方ない、じっとしていられないテーマです。

昨年も最後に書きましたが、半分ぐらいは達成できて、半分ぐらいはできずに、急に入ってくる何かによって代替えされるでしょう。昨年も、6つできて、1つは中止で、1つは別のものに差し替えられています。

(そもそも、昨年は、3か月に、大震災が来るなんてわからない時点での立案でした、それでも6つやり切れたのは、超優秀なパートナーたちのおかげです。彼女ら、彼等には心から感謝しています)

今年も、運と縁とが私たちを導くでしょう。それに自然と道を拓いてもらって、でも意思を持って、力強く、2012年も、アイデアプラントは、進んでいきます。

皆さま、どうぞ今年もよろしくお願いします。
 

2012年01月01日

無道昇龍(年賀状の代わりと言ってはなんですが)

新年となりました。今年もよろしくお願いします。

年賀状のない今年はここを年賀状的に、してみます。
この時代らしく、スマートフォンアプリで、書き初めをしてみました。




龍.jpg


無道昇龍

無道昇龍.jpg


込めた意味は、次の書の通りです。


無きを登りて龍道となす
無きを登りて龍道となす.jpg


無かったところに道を切り開き、
どんどん成長への軌道を駆け上がる。
道が無いのに、龍が昇っていく、
さながら「龍の道」のように、力強く。

「無道昇龍」は、それを縮した造語です。


人々が今よりも、もっともっと明るい未来、幸せな日々を送れるように、皆様にとっての「龍道の一年」なることを心から願っております。


私石井も、力不足ではありますが、命の限り、使命と決めた道を全力で行きます。

皆様どうぞ今年もよろしくお願いします。
 
2012年 正月
石井力重
 



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