2012年04月30日

トートバッグにもなる防災ずきん

防災ずきんを一つ買いました。ある、学習支援ツールを作るためのプロトタイプづくりのため部材として買ったので、本来の防災ずきん性能オンリーであればもしかしたら買わなかったかもしれない製品なのですが、手にしてみたらなかなか良かったので、ちょっと仙台東北の友人(あるいは、今後、災害が起こりそうな地域の友人に)に紹介します。

トートバッグにもなる防災ずきん

(正式な名称 「非常用頭巾 緊急ホイッスル付き」

防災ずきん_01.jpg

こんな感じ。佐川急便から封筒型荷物を受け取った時、かなり軽い感じでした。

防災ずきん_02.jpg

サイドポケットがありそこに、住所名前血液型を入れるカードがいれられます。(カードは、取説の厚紙の下部を切り取って使います)。名刺サイズのカードなら入りますのでバッグとして使うときには、面白い工夫をしてもいいかも。

防災ずきん_03.jpg

ジッパーを開くとこんな感じ。ふかふかのタオルみたいで付けたときの心地がなかなかいいです。

防災ずきん_04.jpg

もっとあけていくと、首筋のあたりは布がさらに入っていて、広がります。

防災ずきん_05.jpg

紐を前に持ってきてあごの下で結びます。この紐を結むのは、小さい子供だとちょっと戸惑うかもしれませんが大人らなら簡単に結べます。

防災ずきん_07.jpg

マニュアルをみて、なるほど、とおもったのが、これは、バックとしては耐熱加工が施してあり、(通常、災害時は、荷物を持って逃げれないとはいえ)、薬とか携帯電話等、どうしても必要なものを持って逃げる時に、防火バッグとして使える、という点がなるほどおもしろいと、思いました。
(耐熱布の雰囲気が嫌いでなければ)、トートバッグ的に普段使いができる点でも、カバンとしてもっていていざというときに防災ずきんになるというのも面白いし、震災後に避難所などで、ちょっとした荷物入れが欲しい時にも使えそうで、なにげに優れた道具だなぁと思いました。

防災ずきん_08.jpg

二番目が防災頭巾。頭頂部だけ、ちょっと厚いスポンジが入っています。全体的に薄くてその分フィット感がいいですが、本格的なスポンジパンパンにはいった防災ずきんに比べると耐衝撃性は劣るのはやむをえないところでしょうかと。ただ、防災頭巾がない状態に比べれば格段にいいです。厚みの感じとしては、夏に子供がかけて寝るタオルケットと冬用の毛布の週間ぐらいといった感じでしょうか。そう聞くと心もとない感じがしますが私はスマートな感じでいいなと思いました。

防災ずきん_09.jpg

クッションににもなる。これは、子供の学校の生活を見ていればわかりますが頭巾は椅子の所にあって背中の所か座面にあります。この頭巾も座った時に引けば、床に直に座るよりもずっと暖かく、クッションを感じました。ふかふかクッションとはいきませんが。たぶん、研究室で徹夜して段ボールとかで寝る時に枕にするのもちょうどよさそう。(どんなニッチな想定だよ。と突っ込まれそうですが)

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それから、この製品は、笛&ライトがついています。意外としっかりした感じ。吹いてみるとストームホイッスルのような高性能は望めませんが、普通の笛として機能します。

防災ずきん_10.jpg

電池もテスト用が入っていて、直ぐにつけられます。締めていくと点灯するという仕様なので、カバンの中に入れておくとしょっちゅう接触して電池を減らしてしまいそうなので、電池は出しておきましたが、いざというときにちょっと光が欲しいという場面で子供のカバンについていると便利かもしれません。

 ・ ・ ・

私はこの頭巾の形状を利用して、全く別の用途の試作品の材料として、たまたま買ったのですが、「防災ずきん、そうえいば、手に入れておくか」という方にはいいかもしれません。あるいは、燃えにくいバッグを買うつもりでかってもいいかもしれません(※ただし、カバンの持ち手の部分はすこし耐火性はひくそうなので、燃え盛る日の中を行くような感じには使えないでしょうけれど、バッグの本体に降りかかる火の粉ぐらいなら大丈夫、ぐらいな感じでとらえる必要がありそうですが)。

アマゾンで見ると、防災頭巾、値段的の最安値はアイリスオーヤマの製品ですが、この製品も価格面でもかなりリーズナブルではありました。


 
posted by 石井力重 at 15:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/ALL

VE協会誌、アイデア発想法の連載

先の協会誌(バリューコンピテンシーNo.33)の中に、実は、アイデア発想法の連載も、乗っています。33号(春号)からスタートして、4回の連載です。(季刊誌なので一年かけて掲載されます)

VE33_idea_01.jpg

今回は、アイデア発想法の中でも、インプット法をメインにしています。商品開発者が、ツイッターなどをある検索の方法で発想を広げていくストーリーを展開しています。

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毎回、方法だけでなくアイデア発想の発想例(私が実際にその仮想ストーリーの通りにやってみて発想したもの)を書いています。今回はレトルト食品の会社の商品企画マンが、相談に来る、というものにしました。相談者モデルとして想定した人はいるのですが、実際はその人はそういう商品は担当していません。もしもその人が、レトルト食品の企画者だったら、という感じに想像を拡げて書いています。


余談)

ちなみに、原稿の段階では書いていたけれど、編集原稿では削ったアイデアに、「コンビニおにぎりににかけるマイクロ・レトルト」、というアイデアがありました。わりと、自分では「これ、ありじゃない?」と思っていたアイデアだったのですが、某番組の雰囲気に近くなるのでやめとこうよ、という編集者さんの判断だったのかもしれませんが、そこが編集原稿では削られていたので、最終稿ではそれに従い外しました。(個人的には、梅おにぎりに「ふかひれ旨煮15グラム・レトルト」のようなものがあったら、楽しそうに思います。ホテルで缶詰めで原稿を書いていると、コンビニのおにぎりに、ちょっと暖かいものを加えたい、というときに思いました。ホテルでポットだけはあるので、マグカップで1分湯煎して温まるようなものだったら、いいなぁと。たぶん、カップスープとかを食べる時にも、いれそうです。ニッチすぎるかもしれませんね。余談でした。)
 

横田尚哉さんとの対談記事(VE協会、33号)

旅から戻ってきて、届いていたVE協会さんからの封筒を開けてみると、少し前に、ファンクショナルアプローチの横田さん(※1)と行った対談が記事になった協会誌(※2)が届いていました。

(※1) 横田尚哉さん http://www.ve.kamuna.jp/ 以前、情熱大陸に改善士として登場されていて、モノをファンクションとしてみるアプローチで本もたくさん出されています。
(※2) VEリーダーのためのスキルアップ情報誌 バリューコンピテンシー No.33  

VE33_taidan_01.jpg

VE33_taidan_02.jpg

協会の著作物であることに配慮して、記事は読めない程度に小さくしています。全部で8ページ。ご興味のある方は、VE協会のメンバーであれば、バリューコンピテンシーをご覧ください。

横田さんは、友人の矢吹さんの知人ということもあり、以前からお話は伺っていまして、この対談はとても楽しみにしていました。横田さんのお書きになられた本も拝読して、(開発工学としての従来のVEという考え方もとてもアイデア発想にはよい知の道具だと思っていましたが、)なるほど、こういう柔らかいトーンでも説明可能、適用可能なんだと、感服していました。ご本人はとても理知的で情熱的な方なのですが、著作物はとても、楽しいテイストの本になっています。 

VE33_taidan_03.jpg

対談を通じて、横田さんの考え方やアイデア、そして姿勢にたくさん触れることができて、とても役得な仕事でした。面白い話を次々伺っていくうちに、それに関連して私の想起することもどんどんはさんでいくうちにあっという間に時間がすぎました。時間になり、お会いしてからすぐ始めたと思うのですが、時計をふと見ると、ぐるんぐるん針が回っていて、おおこれは、矢吹さんと会った時みたいなだぁと。 


目次だけ拾ってみます。


巻頭対談:「これから」の日本を考えよう (前編)

◎「あるべき未来の姿」から考える
◎「アイデア発想立国」へ
◎アイデアの「連鎖反応」が発想のビックバンを生む

この対談は、巻頭8ページの予定だったのですが、内容が多くなり、二度にわたっての掲載ということになりました。この協会誌は季刊なので、後編は夏号に。


 ・ ・ ・


横田さんのお書きになられた本





 ・ ・ ・

長い余談:

横田さんが ”りくりょくきょうしん” とおっしゃった時に、頭の中で返還ができず、りく=陸?りょく=緑?きょうしん=共振、みたいなことを、音から想像しました。”陸地と緑(植物)が共振をするように自然界が季節に合わせて世界を巡らせていくさま”、とかかな?と。ーーー全く違いました。

戮力協心(りくりょく きょうしん)
「全員の心をひとつにし、一致協力して物事を行うこと」

と辞書にはありました。横田さんの言葉にもありましたが、墨子の言葉だそうです。

気になってもうすこししらべました。この「りく」という文字。殺戮の「戮」と同じような気がして。実はこうして変換してみると全く一緒であることがわかります。殺戮(さつりく)、誅戮(ちゅうりく)、戮力(りくりょく)、という使い方があるそうで、それぞれ、たくさん殺すこと、罪のあるもの殺すこと、力を合わせること、とありました。戦国の世の中において「戮」というのは猛々しまでの勢いをまとった語感を持っていたのだろうと思いました。現代風にいえば「鬼のように(すごい勢い)」というぐらいでしょうかね。チームが鬼のようにすごい勢いで力を合わせているさま。それが戮力(りくりょく)という言葉のまとっている雰囲気かもしれません。”こらぼ”といったレベルではなく。

すごい勢いで力を合わせて、心もあわせて、取り組んでいる姿、といえば、ハイパーレスキューや、震災後の自衛隊、被災地の中で起こった人々の一致団結のすごいレベルの活動を思い浮かべます。

上層部の会議は、組織全体の士気にもそれは多くの影響を与えていると思います。いま、戮力協心、というレベルで、組織が社会問題に風穴をあけんとするには、上層部から、「戮」というレベルで力を合わせて突破していく必要がある。この言葉を知ってからから、特にそう思うのでした。
 

2012年04月29日

行列にカラーモールを。

行列にカラーモールを.jpg

久々に、家族でお出かけをしていました。近所に、八木山ベニーランド、というのがあり、徒歩15分ぐらいなので歩いて朝から行きました。行楽シーズンなので結構な行列(とはいっても、東北で言う行列というのはかわいいもので10分から15分もまてばどんなものにも乗れますけれども)があります。

その時に、たまたまポケットにはいっていたカラーモールを取り出して、行列のたびに、手の中で、くいくいと、つくっていっては、ほら!と行列の終わるころに、ひとつ作り上げては子供たちに見せていました。こういう手先を使って没頭するような作業はもともとすきで、でも、無為にやると時間がもったいないので普段はしないですが、行列待ちのこの間はいいなと思いました。本を読んでしまうと会話はできませんが、これだと会話をしながら、歩きながらできますので。

見ていて子供たちもやりたくなって、貸して―、といってトライしてましたが、最初はなかなかうまくできなかったです。でもそのうち、うまくなりました。次女にはまだちょっと難しくてこねくり回してしまうだけでしたがそれでも、楽しそうで。

で、思ったのが、行列を楽しく過ごすには、カラーモールはいいな、ということです。

腕に二本ぐらいくくりつけておいて、行列待ちのたびに形を作って遊びます。大人でも結構没頭できます。モノづくり系、作品づくり系が好きな方は。遊園地とか公共の場にこれがいいのは、針だのガラスのおはじきだのは落としたりしたときに、遊園地の中で危ないですが、これだと急に番が来ても、ひねってポケットにねじ込めばそれで済みますし、軽くて人数分持ってくるのもまったく苦でないですし。出来上がったものはデジカメで撮れば一応の満足は得られます。可能ならば、紙芝居風にして、一つのストーリーにしても面白いかなと思いました。(たとえば桃太郎のシーン、シーン、を作って撮影し後でデジカメのデータを上のような感じに並べて、お話にするとか)

更におもったのは、アート系のイベントなら、行列が長すぎて待ち時間がストレスとなるような場では、カラーモールを一本ずつ配るのはどうだろうかと。コストといっても、300本で200円ぐらいですし、ゴミになるにはなりますが、たかがしてれています。あまりに没頭するようなものや会話を阻害するようなものは行列のストレス緩和の提供娯楽に向いていませんが、カラーモールや折り紙や塗り絵あたりは向いていると思います。そういう候補の中で、普段触れることの少ない素材のほうが新鮮さが高いだろうことと、絵は平たい場所を必要とし紙以外にも道具がいる点で、造形ワークをきれいにやれるものとしては、たぶん、これがベスト解かなと。(ワークショップや講演会の待ち時間の遊び道具として、モール1本&遊び方メモ、をいれておくのも面白いかと)
 
行列しているときに、後ろの子供たちも興味深そうだったので、多めに持ってきてあげられたらよかったなぁと思ったので、そんなアイデアを書いてみました。
 
posted by 石井力重 at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ

2012年04月26日

この10日間の出来事

京都から徐々に北上し今日は仙台にいます。この10日間実にいろんな企業、いろんな地域、いろんな業界向けのアイデアワークを提供したり、設計したり、していました。新しい取り組みも始まりました。昔はよく、どこどこの某社でワークショップをしてきました、というの書いたのですが、久々にちょっと書いてみます。

東銀座、南大井、西大井、柴田(宮城)にある企業さん(どこも、ほとんどの日本人が知っている企業さんです)の、クリエイティブ人材向けとか、事業部丸ごととか、全社の創造技法研修とか、新人による超長期の新製品構想プロジェクト研修とか、そういうことを、提供したり設計したりしてきました。

また、カレイドソリューションズの高橋さんの所へは、日経ビジネスの編集部の方と訪問。対談のための下準備の打ち合わせをしましたが、もうその場で出るものだけでも面白くてこれは、なんというか、もう、下打ち合わせというにはもったいなくて。高橋さんの所に行くと、いつも、刺激的な知識をもらえます。しかも大量に。

それから、エンモノの三木さん、宇都宮さんと、渋谷のノマドオフィスco-baへも行きました。名前がつけられた「ノマド」というスタイルは昔からある種の人には見られたものですが、いまは、かなりしっかりした素敵なデザインもともった空間があちこちに出現しました。このco-baもそうです。

それから、招待をいただいたのですが、ぎりぎり、東京に滞在できず遠巻きにFBなどでみたのですが、渋谷のヒカリエの「8/」(はち、と読む)。コクヨさんらが面白い空間を作りましたね。これは、言ってみたかったです。あ、そういえば、直加さんの創業した企業が、渋谷の新しい所に移転した案内もいただいていました。渋谷へ渋谷へ。皆が向かう時期のようです。

あとは、京都では、公的支援機関のイノベーション研修担当の方と打ち合わせ。自腹でとはいえ、彼の好きなワインを飲み言って、さらに梯子して、最後は餃子。すごくパワフルで振り回されるわけですがそれも心地よい回転体。彼が回転しながら人々を巻き込むさまはすさまじく、”え、あの人も講師に来るんですか、わー、それ僕が受けたいですよ、なんですか、この布陣。その並びに私はいっていいんですか、、、”みたいな感じで、目まぐるしく会話も企画も進んでいくような打ち合わせでした。

それから、仙台では、家庭教師のアップル(そして、学習能力開発財団Lead)の創業者である畠山明さんと30分のつもりでお会いしに行って、2時間近いブレストをしていまいた。彼の所は、沿岸部の遺児になってしまった子供たちへの無償の教育提供もしていて、彼とはずっと前から示唆をたくさん下さる友人として時々相談に行かせてもらっていたのですが、学習支援×創造工学の中から、アイデアをたくさん作ってみよう、もっと学びというものをよい体験にするような、ということで、毎月、2時間ほどブレストをしに伺うことにしました。半年で100以上出ればそこから3つぐらいは形(道具や楽しい学習の仕方)がうまれるだろうと思います。( http://www.facebook.com/ishiirikie/posts/447341525283080 )

そういう間にもいろんな地域、いろんな企業さんのアイデアワークショップを設計したり、韓国行きの準備をしたり、それからパートナーと一緒にアイデアトランプの英訳の対処を始めたり、矢吹さんがプレゼントにあるもの下さるというので僕の方でも個人で持っているあるものを贈呈させてください、みたいなことをしていたり。

そして今夜は、月例のファンドロイド全体会議でした。会議をより良い運営の状態にしたいと思い、会議用のツール(試作品)も作っての実施でした。会議には5つのタイプがあり、議題ごとにちがっていいわけで、有限時間内で議題をどんどんやろうとしたら、重要度と緊急度で順位づけて、一つ一つの時間を合計すると可能な件数がわかりますので、それらを把握するようなA5サイズのカードを作り、書いてもらい集めて行いました。この進行はとても、議長としては楽でした。計画も立ちますし。一つ面白いことを発見しました。カードのその項目の一つに時間があります。持ち時間を「6分」とか「9分」と事前に見積もるのですが、ほぼすべての議題がきっちりその倍の時間を費やしていました。「3分」というものは比較的守られますが、もっと長くなると、見積もった時間というのは、実は50%見積もりなんですね。その倍かかると思って、運営しないといけないということに気が付きました。もちろんこれは、発言の後、問題解決や意思決定を測ろうとするために起こることなので、それが無く一瞬でおわるならば、見積もり時間は正しいとなるでしょう。そんなことに気が付きました。( 議題カード ←吹き出しに議題を書きます )

あまりにも圧縮しすぎた報告の仕方ですが、そんな感じにこの10日間を過ごしていました。

もうすこししたら、また、仙台→東京→京都→東京→仙台 の旅が始まります。いま、できる限り、積み残しの仕事を、一つでも多く、対応しようとして書斎に缶詰めになっています。でも、一つ一つ丁寧に。そんな日々です。束の間の自宅生活ですが、ドアを開けると家族がいる場所へ帰れる暖かさ、何気ない子供たちとの日常、そういったものをかみしめつつ、過ごしています。
 

2012年04月18日

【配布】アイデアワークショップ(2013年4月18日、築地)

2013年4月18日。某社にて行った8時間アイデアワークショップのスライドを掲載します。

(同社の固有情報にあたる部分はカットしてあります。)

2013/04/18_at_Tsukiji_idea-workshop

ご参加いただいた方は社内用であれば、ご自由にお使いください。

※ アイデアスケッチ等のワークシート類は、スライド最終ページの準備物一覧にあります。
※ スライドのうち、最後の方で、一枚だけあった非公開スライドは消し込んであります。それは紙だけの配布とさせてもらいますが、ご希望の方は石井までご連絡ください。
 

2012年04月17日

京都精華大2012 アイデアの講義 事前アンケートへの回答掲載

講義中に答えた「事前アンケート「アイデアに関する困りごと」への一問一答」、掲載します。
 
 
続きを読む

【講義スライド】「アイデア創出の技術」(京都精華大学 ストリーマンガコース向け)

2012年4月17日。京都精華大学 マンガ学部 ストーリーマンガコースでの 「アイデア創出の技術」ワークショップのスライドを掲載します。サイズが大きいのでご注意ください。(13.9M)

スライド
Kyoto_seika_U_ideaworkshop_2012


講義に参加された学生さん、および、昔、この講義に参加されたことのある方であれば、ご自由にお使いください。










長い蛇足)


  • マンガの、学部

数年前から、お招きいただいて毎年一回、行わせてもらっていますこの「アイデアの講義」、私としてもとても興味深い時間です。

マンガ学部
http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/

マンガ学部、という名称を、普段あうビジネスマンの方々にいうと「え・・・?あぁ、私もそういえば、マージャン専攻でしたよ」という返しをもらいますが、私は「いえ、そうじゃなくて、京都精華大学は、マンガを作る人を作る学部があるんですよ」という会話を、よく、しています。それはさておき。

講師はプロの漫画家さんです。(私は年に一度のゲスト講師みたいなものなので、石井には漫画の素養は全くないですが)。

そういう方々が教育を真剣にすると、普通の先生とは違って、師匠とお弟子さんみたいな雰囲気があるなぁと、思ってみていました。

また、学生さんの描かれる作品のレベルがすごくて、初年度はかなりビビりました。この人たちに、アイデアの話をするのかぁと。

その後、何年も講義を重ねていって、また卒業後の学生さんたちの姿をツイッターで見て内面的な世界も感じていって、”なるほどなぁ、あそこまでの力量があって、かつ、そういう苦悩もあるのかー”と感じたり。

  • かなりチャレンジングな課題です

講義の休憩時間や、飲み会の席で、アイデアに関しての工夫や悩みを聞いたりもしてきました。(ちなみに、できる限り事前に、アイデアに関する困りごとのアンケートを取っています。極力それに対する打ち手となるようなエッセンスを、講義に織り交ぜられるように。)

私の専門分野は、「創造工学」です。この領域は、割と古くからあり、しかし今なおマイナーな領域でもあります。人間の創造性というのは、未踏の闇が深くて、わかっていることはちょこっとです。それでも、ビジネス分野やテクノロジー分野には、発想技法というものが、世界中にたくさんありそれは誕生して消えていきわずかなものが歴史の波の中で現れて残っていきます。

私(IDEAPLANT)の仕事は、そういう全体からエッセンスを取り、時代ごと、対象者の活動ごとに、会うように調整して、道具として提供したり、ワークプロセスを設計して出したりします。

ただ、漫画という領域のアイデア、に、これほど深く特化して発想という営みを考えるということは、私としてもとてもチャレンジングな課題です。毎年、講義の後、プロの漫画家さんの、創造という心理世界を垣間見てそこから、全体的に感じるようにしては、次の年にわずかに、講義内容を発展させていく、ということをしています。そこで見えることを、発想の基本視座に分けて、ラベルを張って、はい、整いました、とやることは、可能は可能かもしれません。ただ、そうしてできたものは、大事な部分、おいしい部分が、全部こぼれ落ちてしまうような感じがして、ぼくはいつも、この仕事の時には、そういう「ビジネス、テクノロジーの領域での発想の基本視座」というものをいったんわきに置いておいて、目に見えにくいものをしんとした心で感じて、ゼロから組むようにします。

  • 僕の受けている良い影響

面白いもので、漫画を描く所作を近くで何度も目にする機会をもらうと、それまで全く絵を書かなかった私が概念を絵で表すことをしはじめました。私の5年以上前のスライドには、絵はほとんど入っていません。文字と、写真と、2軸マップみたいなものだけ。ただ、精華大のこの機会をもらってからは、徐々に、パワポのオートシェイプで人型を作ってモデル図を作ったりするようになりました。

特に今年は、使っているPCが、画面にペンでかけるタイプのもの(ThinkPad X220 Tablet)なので、「あー、ふんわりした、漢字の雰囲気を示したいなー」というところには、そういうを入れています。今年のスライドはやたら、私のへたくそな絵を入れています。(おかげで、普段のスライドは、1~3メガ程度なのですが、今年のスライドは10メガを超える重さ)。

(ちなみに、肉筆もずいぶん入れましたが、タブレットの入力の方さもあって、字が壊滅的に汚くなっています。(←ホワイトボードの文字も汚いだろ、と突っ込まれそうですが)

  • 9カード

精華大での講義スライドをアップするのは今回が初めてかもしれません。唯一、昨年は、関連資料として、「4カード」と「9カード」で物語構造論的に発想する、タロットみたいなカード、をこのブログでアップしたことはありましたが。
 
( これ http://ishiirikie.sakura.ne.jp/sblo_files/ishiirikie/image/kyotoseikaUnv_ideaworkshop_ishiirikie_001_Card.pdf )

  • 新、桃太郎

いつも、この枠を下さって迎えてくださる先生(プロの漫画家さん)から、昨年、「石井さん自身が物語を書くことにトライしてほしい」と言われていました。僕が書きたい物語ってなんだろう。そんなことを思う一年でした。素人の僕が、物語を、テクニックとして書き出しても、きっとつまんないだろうなぁと、何度か書いてはやめていました。作家を生業としているわけでもない自分が入魂してかけるものがあるとしたら、それは自分が人生の真実を見つけた後なのかなと思います。でも、それは逃げだろう、作る方法を作る人ならば早く作って具体的に間違って具体的に直す必要がある。そうも思います。

そこで、むかし、夏休みの旅行の間、長いドライブをして退屈していた長女につくってあげた、新しい桃太郎、の話を、はてなブログにアップしました。(なんで”はてな”かというと、京都だからです。)

新桃太郎

物語構造論のことを念頭に置いて、桃太郎を分解し、鬼の役割を変えて、鬼が助けとなる存在としてい出現する話にしています。2300文字。

だんだん、まとまりがなくなってきましたので、蛇足はこの辺にしておきます。


・・・

脱線が長くなりました。

京都精華大の仕事は、毎年、激しく悩ましく、とっても貴重な(創造という未踏の闇の辺縁に、わずかな月で道を照らすような)そんな仕事です。

私の話は、創造工学のアプローチであり続けると思いますが、聞いてくださった生徒さんが、いつか将来、大量にアイデアが必要になった時、アイデア創出の技術が、発想力をブーストするための一助なれてたならば、幸いです。
 



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