2012年06月30日

旅の日々の道具

Children
旅をしながら、仕事をしています。今も青森にて日々の仕事をしています。ホテルを書斎として使うと、旅先、という特殊な条件ゆえの困りごとがあります。さりとて、何でも持って行けばいいかといえば違います。重すぎる荷物は道中を楽しむことができません。

旅先で文章を書き、ワークショップと作品とを作る、私の旅仕事スタイルを助ける道具を紹介します。

1.スリッパ

一日中はいているスリッパの質が悪いと意外と疲れます。どこに行っても同じスリッパっていうのは、意外といいです。

2.タイマー24時間タイプ

ホテル備え付けのめざましは、ごくたまにエラーが出ます。使い慣れないものを、眠い頭でセットしても不安だったりもします。携帯電話は早めの就寝時や遅起きの日にも容赦なくなるので、小さく堅牢なタイマーが便利です。

なお、1と2は、新幹線でも使えます。スリッパのなると長旅もらくらく。降りる時間を気にせずに集中するにはタイマーが聞きます。没頭できる車中を最大限に使えます。写真のものはバイブにもなります。

3.ドリップコーヒー

何杯も飲むので、大きなものを。移動が多い時は、個別包装タイプを使います。(7-11がいい)

4.朝食

納豆巻が好き。ホテルの朝食は、余計に時間がかかります。最低でも15分は余計にかかります。エレベータ待ちが意外と忙しい朝にもどかしいですから。それに、価格分食べると過剰摂取しがちです。

5.牛乳とオレンジジュース

数日の滞在の時に。甘いものが欲しい時に、割ってのみます。コーヒーにもいれます。

6.アマゾンのダンボール

旅先でアマゾンからダンボールを受け取りますがその箱は、長期滞在時の洗濯ものいれに。意外と、汚れ物は置き場に困るので、便利。

7.ジャケット

着ないとしても、持ちます。よる寒い時にガウンの上に羽織ったり、雨の時に、リュックにかけて、PCを守ったり。あと、カフェや電車が冷房地獄の時に。

8.傘

雨の日は、ないとどうしても、こまります。長い旅なので、雨が降らない確率はほぼゼロ。袋は、ジップロックです。カバンにしまえるように。よる宿で乾かさないと錆びますが。

9.マスク

意外と、便利。旅が長いと、風邪ひきが許されないので、列車で風邪ひきが多い時はつけます。しっかりと厚いものゆえ、他にも使えます。画面の汚れを拭いたり服にこぼしたものを拭いたり。ちょっと勿体無いですが。

10.ワークショップセット

ここにみんな入っています。ホワイトボードマーカー。無線マウス。カード型タイマー。マイクホルダー。USBメモリ。これらは私の仕事ならではですが。

青森で、初のアイデアワークショップ


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  【写真追加:二次会の写真 facebook集合写真 】



6月30日の夕方に、青森で、ファンドロイドのイベント中で、私がアイデアワークショップを行います。
そのために、資料を作っていました。

SmartPhone_8_kinou_MAP_by_ideaplant.jpg



内容を1Page紹介
→ ideaworkshop_20120630_1Page
   器用な人だと、これだけ見ても、自分でやってみれる(かも)


アイデアプラントにとって、青森でのアイデアワークショップは初めてです。

今回のワークショップは、ファンドロイドの理事長としてのワークショップなので、厳密には、アイデアプラント初のというべきか微妙なところですが、とにかく、楽しんでたくさんのアイデアが出してもらえるよう(そして、多くの人にとって未来の可能性が広がるような、創造技法のエッセンスを持って帰ってもらえるように、全力で準備、運営します。

もし、いままで、全くつながりがなかったけれど、行ってみたいなーという方がいらっしゃればぜひ、ご検討ください。(※ 参加費は2000円かかりますが。)

なお、詳しくは、こちら

申し込みなどについてはこちら

をご覧ください。

このイベントは、Fandroid EAST JAPANの青森支部が主催してくれたものですが、青森近隣の地域からおいでになることも多分OKかと思います(ダメって言われたら石井に相談してください。←確認せずに発信しちゃう理事長ですみません・・・)

また、プログラムも書けないし、エンジニアでもないし、でも、アイデア出しは好き!という方もぜひおいでください。きっと、あなたの近くの面白い人たちと、たのしくアイデア出しができます。

なお、旅のアプリを発想する、というイベントなのですが、発想したものは、AppConというコンテストの応募することもできます。アイデア部門やアイコンデザイン部門など、エンジニアリング要素ゼロの方でも気軽に応募できます(なにせ、石井がプログラム全くできないですから。そういう感じの展開になっております)
 
参加してくれた人が「今日は来てよかった!」と一人でも多く思ってもらえるように、鋭意準備中です。
posted by 石井力重 at 06:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fandroid

2012年06月27日

【ブレストの手法】2段階ブレスト (2012/7/3更新版)

創造的なアイデア出しをしたい、という場面で、でもなかなかブレストが上手くいかないんだ、という悩み、ありますよね。

批判(否定的判断)を後回しにする、といってもなかなか組織文化的に難しい。

そういう時には、二段階ブレスト(先What後Howブレスト)を試してみてください。

技法のスライド
二段階ブレスト_2012版


この方法の良い所は、ブレストが二段階に構造化されているところです。初めのブレストは、創造的に、理想案を出します。次のブレストは、その実現方法を皆の力で出していきます。

批判禁止、という設定を入れることもなく、「実現方法がわからないアイデアでOK。まずはWhat(理想案:こうだったらいいのにな」を出そう」ということで、最初のブレストを始めると、結構多くの人が、未成熟なアイデアも臆せず出してくれます。

次のHowのあたりは今回スライドを加えました。最近、よく寄せられる質問に「Howブレスト(=実現性をあげるブレスト)が上手くいかない」、というものがありました。ワークショップ中であれば、その場で即答していたのですが、件数がたまってきて傾向が見えてきたので、2つの方法へ整理して載せています。具体的には「PPCOスタイル」「Criteriaスタイル」です。

(更に、普段は口頭で伝えるにとどめていた「Whatは、ちょっと、突き抜けておくべし」という部分も、手書きですが、スライドにしました。内容的には、”Howではアイデアが幾分おとなしくなるので少し高い所から右に飛ばそう”、というものです)

以前ワークショップにご参加いただいた方や、拙著を読んでくださった方で、その点が上手くいかず悩んでいた、という方がいらっしゃれば、ぜひスライドの内容をヒントにしてみてください。
 
 
posted by 石井力重 at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2012年06月26日

【スライド】ミニ・アイデアワークショップ(@仙台トラストシティ)

2012/6/26、仙台にて、ミニ・アイデアワークショップを行うスライドを掲載します。

スライド
ideaworkshop_20120626

場所は、トラストシティのカフェバー。仙台の複数の大学生や若手の社会人の方が合計で100名ぐらい集まる交流イベントにおいて、行います。

主催者は、以前オータムセミナーに来てくれた東北学院大学の大友さんたち。そのイベントの理念を聞いて賛同できる素敵なものだったのでお手伝いすることにしました。かつて、私が社会人学生時代に主催していた若手の交流会「MMJ」を思い出すような、そういう視線がありました。あの頃、MMJに来てくれていた人たちは、今は東京でビジネスマンになっていたり、仙台や東北でもっと地域の可能性を引き出すような面白いことをしている人がたくさんいます。今夜の彼らのような世代にもまたそういう近い未来があるのだろうと思います。そう思うと、より一層、精いっぱいお手伝いしたいとおもいます。
 

2012年06月25日

心の中の筆

文字と原稿の能力を回復させる、ということについて、最近感じたことがあります。

心の中の筆、という概念です。



書のリハビリをした


私は小学生のころ、書道が五段でした。ところが学校が上がりペンで早く書く癖が付きました。ペン字は乱れました。大人になるとさらにペン字は減り、時々役所で各書類の汚さに辟易しました。でも筆で書けば達筆!というひそかな自負がありました。しかしショックなことがありました。ある時友人の結婚式で、本物の筆があったので、名前と住所を書いてみると、ひどくみすぼらしい帳面汚しの文字があらわれました。習字の腕も消えてしまったのだと私は悲しく思いました。

もっと大人になり、今、iPadとそのアプリZenbrushで時々、デジタル上での習字をします。初めはひどいもんでしたが、ある時から、納得できる水準で書けるようになりました。そのある時というのは、心の目で白紙の上に文字を書いてみる、という作業を思い出した時です。

普通、書道であれば、硯に向かい、半紙を置き、文鎮で抑え、筆にすみをつけ硯のはらで筆を整えたら、すっと紙に書いていきます。その前に、筆を握らずに、半紙の上に腕を浮かせて実際に書くかのように、筆先を想像して腕を運んでいってもじを、心の中で書きます。いわば、「心の筆」で半紙に見えない文字を書きます。何度かやると、バランスが悪いな、とか、あ、ここがかすれてしまった、という感触が出てきます。そして、完璧な一枚が仕上げったら、本物の筆を握ります。これが本当に正しい練習方法かわかりませんが、少年時代の私が筆の運びをなんども想像して書いた方法でした。

その方法を思い出した後、何度か、いわばエア習字、をしていくうちに、均整のとれた文字が書けるようになりました。こうして、少しずつ、書道の腕に関するリハビリをしていきました。


原稿のリハビリも要る


私は最近、原稿を正しく書く能力を失っていたと思います。長い文章を書くと、前半と後半で主語が違っていました。主張したいことのポイントもあいまいでした。そして、ようやく書き出せた文章は、エッセイとしての基本構造を欠いたまま、私の外に出されていました。(このように書くと、他人事のようですが、悪いのは自分です)。そうなると、自分が書いた原稿が何かの誌面になった時にその質の悪さに読むこと辟易しました。美しい編集をしてくださるものにはほっとし、ほとんど無編集で通っている原稿には、あまり目を向けられなかったように思います。どうして文章を書く能力を失ってしまったのだろうと悲しい気持ちになりました。

そして、気が付きました。これは、書の能力を失っていた時代に感じた感覚に似ている、と。

私は最近、コミュニケーション重視の短文入力スタイルのWEBサービスをよく使っていました。そして多くの知らない方の文章も大量に見ている日々でした。その中では、なんども、なんども、矯正がかかります。より、反応のされる文章というのが、扇情的なものあったり、食べ物や小動物の話であったりします。私もそういう文章を自然と学習して使うようになります。そして、だんだんと、遂行や編集なしに、書き、公開するということになれて、それが原稿を書く行為にも大きな影響を与えてはじめました。

それはそれで、悪いことではないと思うので、これからもそれを使い続けます。ですが、私の中で、ここにきて取り戻したいと気が付けた感覚があります。それは、「心の中の筆で、書く」という行為です。

最近しがちだった「言いたいことを言い始めて最後の方で文章の主語すら変わっているようなねじれた文章」「文字数が足りなくなり、文章の後半がきわめて大雑把になっている文章」スタイルは、いずれも”書”で言えば、全体の構成を想起することなしに、一画目の線を引いてしまうようなものです。そして一画目に合わせて二画目も引きます。それをしていくと、半紙のサイズが足りなくなります。仕方ないので、後半側の部位を小さくして何とか書き上げます。それはいびつでひどい文字です。そこには文字情報という観点で言えば、必要十分な情報はありますが、書道というのはそれだけではありません。情報伝達の他に、手書きのフォントがまとうべきさまざまな非言語情報を含意しています。私は文章をかくにあたっても自分の最近の文章に全く同じような、いびつなものを感じて今いた。

ならば、解決への糸口は見えます。「心の中の筆で、原稿を書く」という行為です。


心の筆で、なんども、書く


何であれ何かしらのメッセージを伝える文章には基本構造があります。それはいくつかありますが、私が好きな構造は「物語構造論」的な構造です。これは説明的に表現するならば「障害と、助けと、たどり着く将来」という構造をしています。

そこで、その基本構造は、いわば、心の中の”半紙”です。まず最初にすることは、自分が表現したい概念をこの構造(半紙)の上に投影します。足りないところは補い、多すぎるところは削ぎます。なんどかしてみると自然とバランスの良い流れが見えてきます。こうすると、収拾のつかなさに悩んでしまうようなことがへり、言いたいことを、適度にバランスのある文章として紡ぎだせます。

もちろん、何千文字もの文章を頭の中で明確にかけるわけではありません。そういう大きな概念を書きたいときは、その大きな構造をまず作ります。考えは簡単なメモにします。それは、章立てとして生き残ることもあります。そして、次に、具体的に、心の中の筆で文字を書ける量≒1パラグラフ(200~400文字)毎に、文章を心の中の筆で何度も書き、バランスが取れたら吐き出します。こうすると、単にInformationの集合体という「編集のされていない”疑似”文章」を書きあげてから途方に暮れることがなくなります。そして、編集作業も基礎工事からやり直しということはすくなくなり、文章を書くことが楽しくなります。

美しい書を書けると、筆をすっと半紙におろすのが楽しくなります。書いたものは、本人にとって、字ではなく書になります。これと同じです。美しい文章を書けると、万年筆をすっとノートにおろすのが楽しくなります。書いたものは、本にとっては、文字列ではなく文章になります。


これから


今日、書いた2つの文章は、さほど、心の中の筆で何度も書いてみる、というプロセスを経ていません。まだ、「一画目からとにかく書いてしまう」文字列の集合体です。しかし、書きながら、思い出した「心筆」の概念は、徐々にいろんなところに根を伸ばして、徐々に文章を書く力を回復させてくれるでしょう。私自身があとでまた読みたいと思える文章を紡ぎだせるように、すこし落ち着いて文章を書いてみようと思います。
 




posted by 石井力重 at 17:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記、価値観、仙台オススメ

違和感のある機械翻訳を、すっと理解する方法

機械翻訳を使っていて他の国のWEBサイトを読んでみると、日本語としてはあちこち違和感があります。文章として破たんしているものもあります。どうしたら、よみやすくなるのか、いろいろ、試してみて見出した方法があります。


大意を取るには、外国語から英語へ機械翻訳する


最近、フィンランドについて集中的に調べています。フィンランド語のWEBサイトは全く読めないので、機械翻訳にかけます。しかし、機械翻訳の日本語文は、どうも違和感があり、読みにくく感じられます。そこで、そういう時は、日本語ではなく英語へ機械翻訳し、それをざっくり読みます。私は英語も苦手なのですが、だからこそ、細かい違和感は感じ取れずに、単語の並びから大意をつかむことができます。ある文章を英語に翻訳してみると「ミッドサマー、リターン、ボトルネック、、、、ああ、お盆の帰省ラッシュみたいなものか」という感じに大意をつかめます。細かく読むことは必要でないならば、こういう大意の把握でさーっと流して全体の内容を取るように読みます。日本語では同じことができません。あちこちで、突っかかったり、日本語としてはこれはむしろ逆の意味を意味する慣用句に似ているのだが、どっちなんだろう、とか、余計な思いが浮かんでしまします。


単語レベルの違和感もある。カタカナ語

外国語と日本語の翻訳を見ていて、もう一つ、自分自身の認知の不思議さを感じるところがあります。それは、カタカナ語と、英単語で見かけたときに、同じ単語を指すとしても、感じられる意味が変わって認識されるという点です。

例えば、ブレスト。日本語で”ブレインストーミング”というと、クリエイティブなアイデア出し、という感覚をほぼ持ちますが、英語で”Brainstorm"と言えば、ニアイコール、”meeting”です。あるいは、すこしクリエイティブ側によったものとしては、”選択肢を列挙する”ぐらいの意味合いで感じられます。A.Osbornや創造性の学術的な文章においてならば、”問題を解決するための創造的イマジネーションを働かせる1時間程度の会議”、という意味合いに感じられます。

これは、本来の単語が、日本に入ってカタカナ外来語になる時、導入する人が特定の意味合いに限定してもちいるためだと思います。つまり、その言葉をその特定の概念にだけ割り付けて皆が認識したものが「カタカナ語」なんだと思います。自分自身でも、その単語のオリジナルの意味はもっと広くてその内容もわかっていますが、日本語としての理解モードになっているとその辺が蓋をされてしまいます。その点でも、英語に翻訳して英語を理解したほうがそうした特殊性に引っかからずに読めます。(私見ですけれども)


とはいえ、これも、仮の考え

もっと、理解や学習が進むと、(それから機械翻訳のシステムが進化すると)これとは違った考えを持つであろう、とも今の私は思います。まずは、今の段階で気が付いたこととして、機械翻訳の利用で、外国のWEBサイトを見る時に、一つの方法として、自分が行っていることを紹介してみました。

posted by 石井力重 at 14:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2012年06月23日

【スライド】アイデアワークショップ(チーム編)

2012年6月23日。

都内某社での8時間のアイデアワークショップ(本当の名称は違いますが)のスライドをアップしておきます。参加者になられた方で社内や業務での利用をしたいと方は、ご自由時どうぞ。

スライド
ideaworkshop_20120623

今回は、新しい手法を更に整備して入れました。

スライドだけ見ると、流れがよくわからないのは、アイデアに入っている「クライアントの実情に合わせて、その手法の使いどころ」などが、書いてあるため、配慮してそれらをカットしたため、です。いろんなコンテンツが、なぞの順番で並んでるなーと、思われるとおもいますが、そういう背景がありました。

2012年06月21日

【発想道具】はちのすノート(大・中・小)

いま、アイデアワークショップを作っています。アイデアのアウトプットを促進する「はちのすノート」について、いろんな用途、いろんなタイプのユーザ向けに、いくつかのバージョンを作ってきていたので、それを整理する作業をしていました。

一番最初に公開したのは、拙著『アイデアスイッチ』に掲載したものです。その後、”The21”にも掲載されました。

はちのすノート verision=small
(書き方の表紙つき)
セルが細かく、複雑な概念を、単語レベルにちぎって書くことを自然と促進するようにできています。いわば、吹き出しスタイルの罫線ノート、です。


次は、それよりもやや、吹き出しの大きいサイズ。ワークショップのスライドでは、オリジナル版は小さすぎて見えにくいので、よくこちらを使います。
はちのすノート version=Middle


それから、物語づくり用に、京都精華大のアイデアの講義用に作ったものもあります。(気が付いたらそれは、どこにも公開していませんでした)。

はちのすノート version=Large

これは、右と左から、エピソードとエピソードをつなぐために造ったもので、吹き出しには、短いフレーズ(頑張れば20文字ぐらい)がかけるサイズになっています。上部には右に向かって時間軸に近い概念で、1~9の数字を配してあります。

最近は、企画構想やToDoメモの時には、このLargeサイズが使いやすくてよく使っています。

本当は、Copyright、をいれて公開配布したほうがいいのでしょうけれど、発想への効果という意味では何も貢献しない文字が紙面に入ることは、哲学に反するので、そういうものをいれません。(そもそも、六角マスノートなど、空間を自己相似形で半分ずらして埋めていくノートは、歴史的にもいくつかあるので、自分のオリジナルだ!なんて、主張するような気は毛頭ありません。)

こういうノートが気に入って使ってくれる人がいたら、ぜひ活用してください。

(この記事を書くのに、はちのすノート、を検索したら、昔、作家の三雲岳斗さん(※)が http://gakuya-ura.net/archives/515 で、使ってくださったのを知りました。ありがとうございます。(※)『アスラクライン』など多くの作品を書かれている作家さんです。)

このノートの罫線構造は、ものを考え出す、とくに、イマジネーションの部分をたくさん使う仕事の方には、とくに相性が良いように作っています。真っ白な紙の方がいいぜー!という人はもちろんそれがいいですし、時々、思考の道具で遊んでみるか、という時に、100人に一人ぐらいは「お、いいじゃん」と思ってもらえたら、幸いです。

追記)アプリ的なものとして、ToDoメモやIdeaメモの表示形式・入力のUIとしては、こういう罫線構造は、ふんわりとした発想を引き出す要素があるとおもいます。そういうものを作りたいなぁと思いつつも、他のことに時間をかけていて、なかなか具現化しませんが。(笑)。パワポで作ってPDFで吐き出して、という作業ならば私のPC上で完結するので、そういうタイプのコンテンツはどんどん作れるのですけれども。
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posted by 石井力重 at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法

2012年06月20日

創造は闇が深い。せめて明るい所は考える道具を。

「創造というものにはいまだに明らかになっていない部分が多い。全部に徒手空拳で臨むより、分かっているところはさっさと進み、人間の能力の深いところを使うしかない問題に潤沢に時間を投入する、というスタイルのほうが実利的である。」

いま、とあるサイトの連載にむけて執筆しています。その中の一文です。流れには大勢のない文章ですが、この点は、創造工学の研究をする石井の思想を表現しています。そして、ブレストの補助道具を作るツール作家としての私の思想を。

ただ、実利と、創造の闇の尊重、いわば、テクニックとアートの両面があって、僕は、アーティスティックな創造の領域についても、敬意を持って見つめています。ワークショップでもその辺の姿勢はかなり出ると思うのですが、「ならって再現できることと、やっぱり、そういう有象無象もあいまいに踏み倒しながら、その人にしかできないやり方を、その人の闇の奥から掴み取ってもらいたい」というメッセージをいつも含んでいます。

私は「そんな発想の仕方じゃだめだ」なんていうことは、今まで一回もなかったし、これまでも、あり得ないでしょう。そういうことを言えるとしたらそれは、創造に関して非常に明るい所だけを入口の所から見た人が、その視界の範囲ですべて知った気になれている段階なんですが、そういう人が一生そうは言い続けないことも知っています。創造の領域に入ると、手前のエリアに続くおくには、非常に奥の深いもりが、ある。

そういうものなんですね。

発想のメカニズムに入った人が奥の深い森に入ると何もいえないと感じて、それからは、メソッドを語ること自体も、難しく感じることもあるのも事実です。

私はその、「明るい所」と「薄暗がり」の両方を行ったり来たり。時には知財の人たちと。時には漫画家や芸術家の人たちと。

それぞれの語る「創造」はまるで別物で、同じ日に両方の議論をするときは、自分でも器用だなとおもうぐらい違う話をします。どっちも、僕は、リスペクトされるものだと、おもって、興味深く観察し、その中で求められることに最善を提供しようと、しています。

創造的努力の、日々です。
 
・・・

そして、記事のまた少しあとで、こうも述べています。

創造的努力に具体的な手段を与えてみると、人間は心理的惰性を乗り越えやすくなる。手法というのはアイデア発想という領域においては、必ずしも型どおり、手順どおりに使わなくてもよい。本質は「創造的努力に具体的な手段を与える」ことにある。」

と。

リベラルさのポーズではなく、本当にこの通りだと、私は思います。
 


2012年06月19日

時々、ふと、見たくなる動画があります。


私の専門領域の話とは全く違った、余談のお話し。

私の友人に、楽器作家の島野さんがいます。彼の折り畳みギターは、学研の、大人の科学、にも、取り上げられたことがありますが、本人はいたって欲のない、Bluesと日々の自分らしい生き方を愛する職人的な人です。震災後、住んでいたところは倒壊し、勤めていた、松島のオルゴール博物館(彼は、ドキュメントの全くない200年物のパイプオルガンを楽器と対話しながら、直していったといいます)も閉鎖。本人はそれでも、人生はBluesだと、言わんばかりの、「まあ、なんとか、なりますよ」と。いろんなところがかっこよすぎる人なんですが、その彼がずっと前に、ビデオを見せてくれました。”折り畳みの鍵盤楽器を作ったよ”と。その動画、時々、見たくなる夜があります。この動画は3分過ぎから、実際の演奏が始まりますが、その演奏もまたいいんです。彼は、この引いている女性の方(プロのミュージシャンだと思いますが、私が知識がなくて存じ上げないのですが)に、おさめるために作ったそうで、動画を頭から見ているときに、「え、ピアニカ?!これでまともな音が出るの?」と思ったものの、演奏が始まると、何とも言えない気持ちになります。途中でバイクが走る音が入っていたりして、本当にその辺で引いたんだなぁというあたりもまた。ピアニカ2つに対して、足で踏んで送風して、というのは理屈では分かりますが、それを牽く人が引いたらここまで、音が出せるか、、、と痺れました。

島野さんをめぐる日々、というのは、普通に見たら、結構経済的に、悩みが多そうな気がしたりするのですが、そんな下世話なところは馬耳東風。彼は、でっかい体に、自分で改造して作ったという三輪バイク(ちゃんと、陸運局で認可を通したそうです。僕も昔のせてもらいました)に、つなぎ。ぽっけには、ブルースハープが入って、もう何だろうこの漫画の主人公みたいな感じは、と、思うのです。

時々、あわてている心で、なにか堂々めぐりしているときに、この演奏を聴きたくなります。今日もこの動画を見る夜でした。
 
posted by 石井力重 at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仙台

2012年06月18日

なにかを興そうとおもった時、いつも振り返る管理道具

 


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石井の我流でつくった道具なので、多くの人に役に立つのかわかりませんが、1億人に一人ぐらい、「お、これは、前に進むのに役に立った」と言ってもらえるかもしれないと思って、公開します。


(以下は、長い、長い、蛇足)

これは、2004年に、商社を辞めて大学院博士課程に戻った時に、新事業創造マネージメント(正確には、技術経営)を勉強していて、「物事を起こす時、起業家個人にはものすごい負担がかかる。実働であり、戦略であり、財務であり。これは大変だなあ」と。

それ後、自分自身でも、組織を起こしていろんなことをしていいくうちに、何度も失敗しました。”合議”ってのは、いい面も多いのですが、ときどき、使いすぎる。その結果、迷走してしまう、そういうことがよくありました。自分が引っ張られている側の時にはよくありますよね「リーダー、ここで、相矛盾する組織メンバーからの要求をどちらも選べなくてまよっているんじゃなくて、組織の理念、かなえたいと志したときのその最上位の目標から、照らしてみて、バシッと判断してくれよ」と。

そういうなかで、2008年ごろ、自分自身が、場を運営する上で、いつも振り返るべき「管理道具」を作りました。それが、先の7枚です。なかなか、無形の概念的なものを表現するのは難しくて、いつも、作っては満足できないのですが、時々、更新します。今日も、東銀座のホテルの中で、一年ぶりでしょうか、更新していました。

私の周りでは、友人たちが、新しい可能性を開くための取り組みを始めることが一層多くなりました。彼らが、一人奮闘をしているときには、ガッツで何とかなる段階がありますが、その先、人が、2人3人とふえていって、創設当初の志しをいつにできる人ばかりじゃない状態になった時に苦しむパターンはよくあります。そして、創業当初の志しを知っている人数よりも、成長の軌道をあがり始めてプラクティカルな仕事内容に賛同して入ってきた人たちのほうが人数が多くなっていくと文化が変わります。そういう人たちを載せたまま、大きく舵を切れず、全員の心の赴くベクトルを足しあげたように、舵を切り始めてしまうと、組織の使命を果たすための力強い成長というのはどんどん落ちて、そして、船出したつもりが湾内でぐるぐる回っているだけになったりもします。それも、一概に悪いこととは言えないとおもいますが、石井個人としては、組織使命、起業家自身の高い志があるならば、それを叶えるための最速の行動をとり続ける方がいいと思っています。(これは、私見、です)。

そういう力強い成長の軌道を駆け上がっていくときに、姿勢を低くして、空気の抵抗を打ち破って飛び上がっていくには、うまくデザインされた組織の在り方が必要です。そして、ともすれば、先頭きって飛んでいくリーダの心はいつも迷いの雲を突き抜けていくときに、視界が効かなくても方角を把握する羅針盤が要ります。私はそういうものとして、自分にこの道具を作ってあげました。
 
「まあ、石井さん、言うほど、うまく、そうはできてないですよね」

そういう突っ込みを受けることもわかっているのですが、ここに、公開します。
 
posted by 石井力重 at 19:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | メソッド&ハウツー

2012年06月16日

BruteThink用「モノカード」

ブレストの時に、ランダムな名詞を取り入れて、発想を意外な方向にいったん広げてみる。という発想の方法があります。

(詳しい方法論を知りたい方へ >> 『アイデア・バイブル』(原著Thinkertoys)に出てくるBruteThinkという方法が、解説としてはわかりやすいです。1000ぐらいのランダムな単語の表もついています。)

先日、IT系のワークショップで参加者のみなさんに、一人に10枚ぐらい、ランダムなモノを書き出してもらい、周辺の人と伏せて交換して、ブレストの時の道具としてもらう、ということをしました。ブレストで、ああ、発想に行き詰ったなぁとおもったら、胸ポケットに入っているカードを一枚エイッとひいてみると、誰かが書いた思いもよらないモノの名称が書かれていて、それを即興で、今のアイデアに取り込んだアイデアを作ってみようとします。

三人ブレストという、集合離散を繰り返すスタイルのブレストでスマフォアプリを発想したWSでしたら、これはこれでなかなか面白かったです。特に良いなと思って点は、全然使わない人、良く使う人、がわかれた点です。

発想に生きず待ってしまって、あー、何か新機軸がないかなーという時にはこのカードが役に立ったそうです。逆に、どんどん自分の中から出てくる人はそのカードを使う暇がないほどブレストは盛り上がっていて、それはそれで、好ましい。そう思いました。

最後に私から皆さんにお願いをして、カードを提供してもらいました。スキャンしてPDFにしておきました。160枚あります。1カード1カードスタイル/160カード1ページスタイルの2つの形にしてここにおいておきます。

アイデア出しをしていて、ふと、新機軸を欲しいと思うときには、このシートを印刷しておいて、上からおはじきを落として、泊まったところにあるカードの内容を、「今のアイデアに取り入れてそれが意味を持つとしたら、それはどういうアイデアになるか」と発想してみてください。ITや創作や製品やプランなどいろんな分野のブレストを楽しくするでしょう。

Card BruteThink用にWS参加者が作った「モノカード」

 
posted by 石井力重 at 13:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法



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311special(5)
ideaplantに、お仕事を依頼してみませんか(9)
創業初年度の確定申告(8)
こども用(4)
iPad+アイデアワーク(10)
旅先にて(11)
Finland(5)
新しい知識を学ぶ(1)
ブレストカフェ(2)
気づきは仮説に過ぎず。だが表現すべし。(1)
アイデアプラント・ノート(1)
加藤昌治さんと石井力重の「往復書簡」(4)
ファシリテータの小ネタ(1)