2012年09月25日

新事業アイデアを発想する用のTRIZ

昨日のワークショップは、ビジネス、起業、社会課題などの領域の方が多かったので、普段のワークショップではあまりふくめない、ビジネスアイデア創出の部分に一つ強い要素を入れて行いました。それは、TRIZのブレークスルー40パターンを、ビジネスアイデア創出用に意訳しなおしたもの(TRIZ for BMC、と私は呼んでいます)で、既存のビジネスアイデアを更に発展させてみよう、というものです。

そのパートだけを切り出し、ビジネスアイデアを更に拡げたい人が手軽に使えるように、短いスライドにしてみました。

cocolin_ideaworkshop_3.jpg
TRIZ_for_new_business_ideas.pdf

興味のある方は、一人ブレストの際に、ビジネス向けのTRIZ(っぽいもの)として、使ってみてください。きっと、それまでには見過ごしていたアイデアがあることに気が付くでしょう。


(補足:近年、ビジネス領域、人間の問題に対しての領域、にTRIZを使いたい、という声がとても増えました。一部では本格的なトライアルも始まっているのですが、ヨーロッパでの展開を待って盤石な形で伝わってくるにはまだまだ数年、あるいは、もっと長い時間がかかりそうです。ここで紹介したものは、ビジネス領域のTRIZ、と厳密は言えませんで、智慧カードの作者である私石井が、智慧カードの内容を、BMC(ビジネスモデルキャンバス)での発想ワークショップのために、ビジネス領域の事例へと意訳したもの、です。それでも、まあ、とりあえずさっと使ってみるか、という方にとっても少しでも利するところがあれば、幸いです)
 
posted by 石井力重 at 15:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZ

2012年09月24日

【スライド】新しい事業アイデアを生み出すワークショップ(アイデアワークショップ@cocolin)

本日のcocolin(仙台のコワーキングスペース)でのアイデアワークショップ、そのスライドを掲載します。




スライド
ideaworkshop_cocolin.pdf





例によって、このスライドだけでわかるようには作っていませんが(言葉の説明が入って初めて流れがわかるようになっていますが)、参加してみて自分ところでもヒントにしたいのでー、という方は自組織の内部用であれば自由にお使いください。




(余談:思えば、2006年3月、アイデアプラントの最初のワークショップ(テストケース)を、東北大マスピー、でやらせてもらってから6年6か月。マスピーも竹井さんが作った組織でしたが、cocolinもまた、竹井さんのしかけによるところ。この7年弱の間に、アイデアプラントのワークショップは、日本のいろんな地域や企業で提供するに至り、今年に入ってからは、海外での実施も始まりました。)



(おまけ)

スライドの中から何枚か、紹介します。




cocolin_ideaworkshop_1.jpg

cocolin_ideaworkshop_3.jpg

cocolin_ideaworkshop_4.jpg

cocolin_ideaworkshop_2.jpg


2012年09月23日

【ご案内】アイデアワークショップ@cocolin (9/24、仙台)

久々に、地元仙台で、アイデアワークショップをします。今回は、竹井さんたちの作ったスペースcocolin主催です。お知らせから実施までの急速立ち上げっぷりは、彼らならではのもの。思い立ったが吉日スタイルといいましょうか。

ということで、お知らせです。

タイトル:アイデアワークショップ@cocolin
     (発想を豊かにするアイデア創出の技術)

日時:2012年9月24日 18:30〜21:00

場所:仙台市宮城野区榴岡5-12-55 NAViSビル 1F
    http://www.cocolin.jp/access.html

費用:1000円だそうです。(cocolinメンバーは無料だそうです)


申し込みや詳細は、、、
(Facebookに彼らが作ったページから)


沢山の人と、カジュアルにブレストして、アイデアを伸ばしあえます。新事業アイデアを話し合いたい方なら、きっと相互の刺激も今後に生きる材料になるでしょうし、それにもまして、もしかたらともに進む将来の仲間に出会うかもしれません。ご興味あれば、ぜひおいでください。cocolinはNAViSと竹井さんのMAKOTOで運営しているシェアオフィスとか(今風に言うならば、コワーキングスペース)です。




追記

当日の内容は、告知文章では、長くなりすぎるのであっさり書きましたが、こちらには、フルでのせておきます。仙台でもこのプロセスで何度かやったことがありますので「ああ、あれか」という方も結構いらっしゃるでしょう。


アイデアワークショップ レジュメ

ブレストのお題=「新しい事業・サービスのアイデア」

進行方法=

1「5分交代のペア・ブレスト」(30分)
2「TRIZ for ビジネスモデル」で1人ブレスト(15分)
3「アイデアスケッチ」に書く(複数も可)(10分)

ここまでで、個々人のアイデア発展ができます。
ここからは、魅力的な案を皆でさらに広げます。

4「ハイライト法」で良案抽出(10分)
5「アイデア・レビュー」(上位N個を紹介)(15分)
  N=参加者総数/4

6「発展ブレスト」(20分)
  上位案を更に広げるブレストをします。
  自分が面白い、と思った案の所へ移動して
  そのアイデアを発展させるブレストをします。
  (大体、一グループ4人が目安)

7「アイデア・レビュー」(10分)
  1つか2つのグループを選び、
  ブレストを経たあとの
  アイデアを簡単にプレゼン


2012年09月22日

査読を完了(まるまる一か月)

ひと月前の朝、フィンランドにむけて仙台を旅立とうとしていて、ふとポストを除いたら、査読依頼の封書が入っていました、とその頃のブログに書きましたが、あれからちょうど一か月たった今日、論文の査読をついに完了して、速達で学会に送り返しました。

この一か月の間、この封書はずっと旅かばんにあって一緒に旅をしてきました。15,000kmぐらい。

なんども、なんども、読んで、主題とアプローチはどこまで適切であるのか、こまかな語彙のタイプミスなのか、本質的な意味を持った特殊表現なのか、など、つぶさに調べていきました。そして、自分が付けようとしているコメント案も、推敲し、余計な指摘をしていないか、をチェックしたうえで、論文にコメントを清書していきました。

日本創造学会、というクリエイティビティの学会は実は歴史が古く、創設30年を経た老舗学会です。初代会長は、KJ法の創始者である川喜田二郎先生、という日本の(この界隈の)スター選手たちが作り育ててきた学会です。

私はその学術コミュニティーの中では末席にぎりぎりおいてもらっている身であり、知識も能力も査読者としては充分ではないかもしれないと思いますが、依頼をいただいたからには、きちんと読み込み、内容を執筆者と対話できるレベルまで理解し、そのうえで、コメントを付けました。

査読はこれで二度目ですが、やってみていましみじみと恩師を振り返り思うことがあります。それは「指導教官というのはなんと大変な活動だろう」ということです。

他者の研究をゼロから理解し、対話ができるようになり、そのうえで、主題の適切さや、アプローチの正統性や限界について理解し、研究結果とその考察への妥当性や、発展的な視点からのコメントをする。そういう活動を毎日、指導教官はするわけです。特に、デリケートな知性がいるなと、強く強く感じたのが、査読者なり指導者なりは、異なる思考を持つ他者ゆえに「意見の相違」はある、という点です。

考察の部分では、なにか言うべきコメントがあったとしても、次の二つに分かれます。一つは「意見の相違(研究者と指導教官の)」というべき範疇のもの。他方は「アカデミアとしてもっている一定の公平判断の基準に照らして、妥当性を議論する」という範疇のもの。もちろん、後者だって、その時代その時代で移ろいゆく、いわば、共同幻想をそうとうスマートにしたみたいなものではありますが、一応はあるわけです。

自分が2度の博士課程を進んだ時に、どちらの指導教官も、僕の考えや考察について、議論相手をしてくれたとき、裏側ではこうして大きな思考を回していたのか、と思い至り、そんな気持ちになっていました。
 
査読にひと月もかけるものなのか、僕にはわかりませんし、僕はたぶん、メインのレフリーではないと思われますが、それでも、引き受けるらからには、きっちりとした仕事をしたいなぁとおもって過ごした一か月でした。それによって、上記のようなことを、気づくことができました。
 
(ただ、今以上に仕事がひっ迫している時期には、査読依頼はうけられないな、とも思いました。”締切ぎりぎりになって、適当にやってしまうだろう”という予感がたったなら、きっちりお断りすること。それも大事なことである、と未来の自分にメッセージを残して筆をおきたいとおもいます。
 

2012年09月20日

【ワークショップのスライド】発想を豊かにするアイデア創出ワークショップ(長野)

2012年9月21日、長野県某所で実施するアイデアワークショップのスライドを掲載します。

スライド
ideaworkshop20120921_.pdf


このワークショップの参加者の方々は、パブリックな視点で地域の発展を技術な側面から導く方々です。主催者さんのお考えに合わせて、構成や順序を設計しています。

【2012年9月21日、長野でのワークショップにご参加頂く(頂いた)方へ】

配布資料として、スライドを60%ぐらいまで絞り込んだものをお配りします。もし”全スライドの情報が欲しい”という方がいらしたら、このPDFファイルをお使いください。フルでスライドが載っています(※)。

(※:ごく一部、ブレストの根底にあるものの話の細かい文字ところだけは、Aオズボーンの書いた書物からやや多く引用してあるため、著作物に配慮して、伏せてあります。もしこのニッチな部分も”興味がある!”という方の場合は、石井までメールをください。お送りします。)
 

2012年09月14日

アイデアワークショップの最近の様子(ケース=ファランクスさん30名強、2時間)

私の仕事は長いこと旅をしながら、いろんな地域で、最近は少し外国でも、アイデアワークショップをします。最近は特に企業のお客さんが増え、しかも、大企業の研究所や企画部門での実施が増え、なかなか事例を紹介できないでいました。ですが、このブログは私の活動報告のブログなので、「してきたことを報告する」という姿勢はいまでもずっと保っています。最近は、ワークショップ資料置き場、といった感もありますが。

そんな中、昨日までの旅(22日間も旅していました)の最後の仕事は、若いIT企業さんで行い、そこでの実施は公開許諾をもらえたので、ここに写真メインで紹介します。2時間で、アイデアを大量創出、上位案抽出、上位案レビュー、というミニマムプロセスを行った時のものです。

(本当はもっともっと伝えたいことがありましたが、急ぎ過ぎてもかえって伝わる量が少なくなるので、このミニマムプロセスに絞りました。先に掲載したPDFでは、それよりもはるかに多いコンテンツがありましたが、後半や実施しませんでした。)

phalanx_ideaWS_01.jpg

こんな立派なボードを作ってもらったのは初めて。周辺の白い所を触るとのりが付いていたので、プレゼンボードだと気が付きました。普段から客先でのコンペでプレゼンをしている会社なのでしょう。

phalanx_ideaWS_02.jpg
発想の特性についての、ミニワークをしている所。

phalanx_ideaWS_02b.jpg
「かれと同じものを書いたかたは?」についての挙手のシーン。このシーン、Amazonの玉川さんなら『このように私には絶大な・・・』というネタにつなげるところ。そういう面白いことは、いわないですが、僕は。

phalanx_ideaWS_03.jpg
発想という営みの中にあるいくつかの理屈をできるだけ、日常感覚で分かるように、話すように心がけています。上手くいっているかどうかはわかりませんが。

phalanx_ideaWS_04.jpg
僕はスライドも多いですが、ホワイトボードもすごく多用します。ホワイボードがあると、ふんわりした部分も、ふんわり、伝えられる(ような気がします)。

phalanx_ideaWS_05.jpg
オーディエンスが真剣に聞いてくれていると、講師というはもっと、引き出されます。熱心な聴衆の前で話す人は、話者としての良い体験をする。

phalanx_ideaWS_06.jpg
自分には、まったく記憶にない、謎のポーズ。でも、写真を見るとよくやっているみたいです。

phalanx_ideaWS_07.jpg
また、ホワイトボードを使っています。自分のお気に入りの極太マーカーのインクが、2時間で1本、空になります。

phalanx_ideaWS_08.jpg
創造性のおいしいゾーンにリーチした時にでるシグナルは”ミスリードな信号”としてやってくる、という話。

phalanx_ideaWS_09.jpg
スピードストーミング。若いメンバーなので、部屋が物理的に熱い。(もちろん、心理的にも熱く、そして、楽しそう)

phalanx_ideaWS_10.jpg
今度は、一転して、一人Thinkingタイム。アイデアスケッチを1人3枚描いてもらっています。

phalanx_ideaWS_11.jpg
アイデアスケッチ。12分で100枚以上のWebサービスのアイデアを出す彼ら。

phalanx_ideaWS_12.jpg
ハイライト法。皆でてんでばらばらに、スケッチに☆を付けて回ります。

phalanx_ideaWS_13.jpg
上位アイデアのレビュー。僕はスケッチを持つ補佐役で、スケッチを書いてくれた人が2,3分でアイデアを紹介。

phalanx_ideaWS_14.jpg
上位案のレビューを、時間の許す限りしていきました。これらアイデアは、スピードストーミングと、アイデアスケッチの合計40分ぐらいなかで大急ぎで発想しているものですが、中には、そのサービスは、、、けっこう広がる可能性大きいんじゃないの?という案もあり、聞いていて面白いです。アイデアワークショップのファシリテータの最大の役得は、毎日、新しいアイデアを聞けることにあります。(わっ、、それ、面白い!)と思うと、僕も黙っていられなくて便乗して、こういう展開もありかも、と派生アイデアを喋ったりします。

phalanx_ideaWS_15.jpg
で、実は、6人で108ぐらいのアイデアを出すブレストの実験を大量に繰り返すと見えてくる、生成されるアイデアの質の構造、というのがあります、という話を紹介します。☆の多いものはもちろん有望ですが、☆が凄く少ないものの中に突破力のあるもの潜むことがある、という話を。

この辺のアイデア収束の技法は「日経ビジネスONLONE」で連載している紙面にそのうち登場するかもしれません。過去の同サイトの私の記事の評価ボタンを皆さんがいっぱいプッシュしてくださると、記事の掲載スピードが早まるかもしれません。(いや、どうかな。わかりませんが。)

phalanx_ideaWS_16.jpg
最後に記念撮影。企業では、これは初めてのケース。大学の特別講義で呼ばれて―、とかだとたまにありましたが。集合写真を何枚かとるうち、僕は中腰が限界で、生まれたての小鹿風に脚がプルプルしていました。

皆さん、貴重な機会をありがとうございました。

備考:当日のスライドは、このブログのひとつ前の記事にあります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━

余談:

年間で何十社と伺いながら、アイデアワークショップや創造技法研修を提供しています。ですが、私が自分自身の仕事を定義する時、石井の本業は「ツール作家」だと思っています。より正しく言えば、「発想を支援するツールを作る職人」であると。

もちろん、人前でしゃべるからには、ワークショップの設計や、発声練習、運営しながら内容を調整する、など、ファシリテータとしての仕事も、しっかり、執り行っています。ブレストの道具を作る職人としての私はそんなに外から見えないので、人々から、「講演家」や「ファシリテータ」ととらえられがちですが、実は、自己規定の中での本業は、職人、です。これまでも、これからも、ずっと。

アイデアプラント 試作の目線
http://www.ideaboard.jp/newproduct/

(過去の、試作品の展示場です。5〜10個の試作品を作り、1つぐらいは世に出す(製品化する)。そんなゆっくりのペースで、作っています。)

最近では、他の企業さんの知的支援ツールの企画活動をサポートすることも増えてきました。自分たちだけの力で世の中に出せるものには限界がありますが、日本のいろんな企業さんと組んで、未来を作る人たちに、いろんな道具を渡したいなぁと思っています。

そんな感じで私の仕事は3つ、「職人」「ファシリテータ」「企業の製品企画の初期段階を手伝う」ということをしています。
もう少し詳しいことを、公式プロフィールのサイト http://ishiirikie.blogspot.jp/ に書いています。

最近は断片的な活動報告でしたので、久々にしっかり報告や考えを書いてみました。
 

2012年09月12日

【スライド】発想を豊かにするアイデア創出の技術 atファランクスさん

東京のファランクスさんで、アイデアワークショップ「発想を豊かにするアイデア創出の技術」を行います。

スライド
IdeaWorkShop_20120912.pdf

2時間ゆえ、この内容全部ではないのですが、進捗を見ながら後半は、もっとも効果の高い所だけをピンポイントで伝えられるように、さまざまな内容をセットしてあります。(一部、他のテーマ向けの事例が入っていて口頭での補正をしますが、お許しください)

参加された方は、PCにとりこんだり、出力したり、して、ご自身のための活用においてならばご自由にお使いください。DLの際には、一番印象に残ったことを、記事のコメント欄に、残してもらえるとあとで読んで喜びます。よろしくお願いします。
 

2012年09月06日

【発表スライド】「TRIZのカード ( 智慧カード ) を用いたアイデア創出ワークショップ」TRIZシンポジウム2012

今年のTRIZシンポジウムで、二か国でのアイデア創出ワークショップの実施について、報告します。

TRIZ sympojium 2012 _J28_Jp_T1.pdf

(スライドに英語が多いですが、中身は中学生の使う範囲の英語、しかも、ほとんどが単語だけで作っています。今年は、韓国の教授との共同発表の形にして、セッション会場も、メインの日本語会場ではなく、サブの多国籍(の英語)会場で発表します。)

開催の二日目、2012年9月7日、15時ごろから、発表します。(多少、時間が前後するかもしれません)


将来に向けて:

今後、このワークショップは、4(もしくは5)つの国で行い、比較研究を行うかもしれません。最近、頑張って外国に行ってみているのも、これも、国際化の足掛かりとして、模索しているからです。

”英語ができなくても大丈夫、話したいことがあれば、きっと会話が成り立つ”と信じて、とにかく前に進んでみます。
 



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