京都に滞在しています。
昨日の、漫画学部での”アイデア創出の技術”講義(
http://www.slideshare.net/ishiirikie/ss-17715722 … )は、5年ぐらい前からずっと改良して行ってきたものです。
この講義、いろいろスキルっぽく描いていますが、本質は「創造的イマジネーション」を、いかに意図的に誘発するか。そこにつきます。
頭が本来持っている創造的な力の明示的な利用方法を毎回模索する授業です。
言い忘れたこと(来年へのメモ)
■「99%仮説」(と、石井が勝手に名づけた仮説)
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アイデアは既存の要素の新しい組み合わせである。
ただし、99%までは。
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(例外が1%存在する。逆に言えば世の中のほとんどのものは、
新しいと言っても、既存の要素の新しい組み合わせ、である。
発想したものが何かに似てしまうことがきなったときは、
99%仮説を思い出してほしい。
全く何にも類似しないものだけを
作ろうとして、筆をとめたままにするよりも、
似た作品の事は気にせず、自分の着想をそのまま描きだしてほしい。
概論では似ているが、ディテールまでくると全く違う作品である)
■本質は、アブダクション
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紙の上に、3つの「点」があったとき、この次に来る「4つ目の点」はどこ?
と、問われたら、人はふっとそれを想起できる、そんな力。
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・アブダクティブな推論(言葉が重なっていますが)
・仮説を想起する能力
そういうものが、この授業設計の根底にあるコアであり、
それらを毎年、具体的なメソッドの形にして、食べてもらっています。
何度も使って食べ飽きたら、表層的なメソッド部分は引き剥がして
より本質的な「想起する力。その使い方」に目を凝らし、
自分独自の発想方法を作り出してください。