2013年05月05日

検討中の案(アイデア発想ハンドブック)

先日ある企業さんでベテランエンジニアの方に、次のような言葉をいただきました。

「”アイデア発想ハンドブック”のようなものって、あると便利なんですが。。」と。

その方は、創造技法やアイデア発想法にも長けた方で、考え方もとても柔軟です。たぶん社内でもかなりアイデアマンとして評価されていると思います。

なので、アイデア発想法については、本質もいくつかの技法についてもよくご存じの方です。そのお言葉の真意としては次のようなものでした。

「現場で、”あっ、あのアイデア出しの方法でやってみようかな”ってなった場面で、さっと開いて発想の行為にすぐ入れるようなものが、あるといいなぁ」と。

これについて、私もなるほど、と思いました。

色んなお客さんを見てきましたが、野外だったり地下だったり油まみれの状態だったり、そんな状況下で、こまごま理屈が書かれた細かい書物はとても使えません。むろん、整備マニュアルとか、そういった類のものはありますが、それにくわえて、アイデア発想法の本を新たに開いて、、、となるとそれはきつい。

或いはデスクワークだとしてもVEのような開発工学の手法を行っている時に「アイデア発想は全体の大きな活動のごく一パーツでしかない。なので、さっさと発想して次の作業へ進みたい」という時だったり。

或いは上記は、エンジニアなテイストを想定して書きましたが、忙しい企画マンも同様な場面があります。忙しい仕事の最中に、ビジネス上の課題を解決したい(対策案を思い付きたい)という時など。

この場合、ハンドブックというのは、

(1)すぐ読めて、どれを使うべきかすぐ分かる
(2)手法は具体的に示されている
(3)手のひらサイズ(カード以上、A5以下)である
(4)見開きでなく1ページで内容が完結している(ちょっとの例外はOK)
(5)表紙1ページ+目次3ページ+内容23ページ+裏表紙1ページ

ぐらいが想定されます。

もちろん世の中には、辞書級のハンドブックというものもあります。それはそれでとても良いものです。ただ、アイデア発想ハンドブックというのは「創造技本大全」ではなく、「パッと開いて、すぐ実践。発想の仕事はさっさと駆け抜けて次の仕事へ進める」ためのツールなので、上記のような仕様になる必要があります。(ちなみに、これは、良くできている、VE系のハンドブック、の仕様に学んで割り出したものです。)

これが実際にできた状態を想像すると非常に便利そうです。

これだけ情報量を絞ると、「発想法カルタ」のような感じにでき、ワークショップ設計時のディスカッションの時にも使えそうです。もし配れるものにできるならば、参加者への配布物として贈呈することもできそうです。(そして、もしかしたら、やり方によっては、毎回のスライドを印刷して配る代わりに、ハンドブックでOK、とできて、印刷していただく作業の煩雑さを減らせるかもしれません。)

そうすると、次に考えたくなるのは、ノミネートする技法です。

・最大で23個しか乗せることができない。

そう考えると、次いで次のような考えが浮かびます。

・ある程度、汎用性が必要。
・どうしても方向性が違うものは、A領域用、B領域用、ということで、分けてもよいかもしれない。
・一人ブレストの方法がメイン。ワークショップや複数人で行う各種のブレストの方法は、プラスαブックとした方が良いかもしれない。

これについても、優先度をあげて、取り組んでみようと思います。(年始の8目標を一つか二つ減らしたとしてもいいので。)


アイデアプラントしかできない、といえる仕事に、いつも愚直に邁進したい。そう思う連休最後の午後でした。

2013年05月04日

提案(Output of Idea-work)の「制度」「褒賞」「活かし方」

先日、ある企業さんで打ち合わせをしてその後の雑談で、興味深い雑談がありました。なるほどこれはすこし注目して調べてみたいなぁと。

西の方にある優れた企業さんで、”アイデアを出し、会社に提案することで、報奨金が出る”というスタイルをとっている企業さんがあります。その雑談の相手の方が、その企業についての新聞記事切り抜きを4枚ほど、下さいました。

そして

・アイデア提案の制度
・アイデア提案への褒賞
・そのアイデアの活かし方

「この3点について、他の企業さんはどうなっているか、石井さんご存じですか?」

と。

いままで訪問した企業さんをぐるっと思い返してみると、それらの問いについて、部分的に伺ったことがありました。もちろんそれは各社のノウハウに近いことでもあり、守秘的な事項にも絡むので、私もそのあたりについては、「知っている事」と「言ってももよい事」をきちんと分けることを心がけています。

そうすると、ほとんど、「あ、、、(あの会社の制度っておもしろかったなぁ)」と思っても口に出せることは少なく、文献でよんだこと(公表されていること)や、訪問記を書かせてもらってその中にて言及している内容(これはかなり少ないですが)ものぐらいしか提示できませんでした。

その雑談を通じて私は次のように思いました。

「いろんな企業さんの公表データ(特に記事データベースなど)を大量に調査し、類型化と各パターンの効果性を知りたいなぁ」と。

アイデアワークのアウトプット、その提案制度、報奨制度、活かし方、というのは、長らく人口減少を行く日本社会、その中でも力強く発展していく企業がイノベーティブな事業活動をするときに、貴重なエッセンスになる可能性があると。

アイデアプラントが、できることには限界がありますが、たくさんのお客さん、ひいてはここまで育ててくれた社会に対して、こうした知識を作り、フィードバックしていくことは、一つの使命かもしれない。そんな風に思います。

追記:

ざっと、インターネットで検索しただけでも面白いページがありました。


小林製薬(公式サイト:全社員参加経営)
http://www.kobayashi.co.jp/contribution/society/employee/management.html

森田アルミ(ブログ:アイデア提案制度)
http://moritaalum.exblog.jp/14495832

しおじり声のひろば(Q&Aページ)
http://info.city.shiojiri.nagano.jp/koe/quest/quest_130.jsp?faq=77158323

あと、目的のページにはたどり着けませんでしたが、
イノベーティブな世界的企業であるスリーエムの資料
http://www.mmm.co.jp/corporate/pdf/innovation50th.pdf


また、経営学領域やR&Dマネジメント研究領域で、優秀企業研究の創造の初期段階について言及している文献をつぶさに調べることも、方法の一つとしてあり得るでしょう。(今は、大学院の図書館や文献システムへのアクセス権がないので、少し難しいことですが。)

ライフワークの一つとして、数年スパンで、調べてみようと思います。
 

2013年05月01日

ブラシに見る進化トレンド (TRIZワーク)




TRIZ(トゥリーズ:開発工学におけるアイデア発想を担う部分)では、発明原理の他に、発想をくすぐる手法がいろいろあります。

「技術の進化トレンド」もその一つです。

進化の仕方には、時代や分野を超えて繰り返し出現するパターンがある、という仮説の元、TRIZをめぐる人々はいろんなタイプのパターンを調べて集めました。それらは、既存品から次世代製品を発想するときにとても強力な思考補助道具として役立ちます。


 
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posted by 石井力重 at 07:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | TRIZ



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