2014年07月11日

【スライド】県岐商、商品開発の授業(概要&DAY1)

岐阜の高校(岐阜県立商業高校)で、半年にわたる特別授業を行います。

SPH(スーパープロフェッショナルハイスクール)の授業の一環として行うものです。

SPHとは:
文科省が「社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成するため、先進的な卓越した取組を行う専門高校を指定して研究開発」するもので、全国から10校を選定し、3~5年の期間で実施されます。

余談ですが、このスーパー***ハイスクール、という文科省のプログラムはいくつかあり、私の母校の千葉市立千葉高校は、サイエンスの領域を指定されていたようです。そうしたプログラムの無かった私の在校当時(理数科にいた)と今とでは、授業のレベルが違うことをしていてうらやましいと思っていました。

***の部分が、サイエンスではなくプロフェッショナルにあたるのが、SPHなのですが、今回、プログラム提供者として高校に授業にいくことになるとは、、、という感慨のようなものもあります。2014年6月の「校長だより」に、ご紹介いただいています。40代になるというのは、社会的立場が加わっていくことなのだ、と最近良く思います。


さて、商品開発の授業、それもアイデア創出を強力に進めていける企画人材を育てるためのプログラムを、作りました。概要は以下の通りです。


事業化のところも、高校OB会が会社を作って展開する、という本格的な環境をもらえているので、プログラム前半は、全力でアイデア創出〜企画化に力を注げます。プログラム後半に入ると、徐々に事業開発にフェーズが変わっていきます。


次に、DAY1(6時間)の授業のスライドを掲載します。



大人向けに行っているアイデア創出ワークショップと、共通する部分は共通させ、将来社会に出てもそのスキルがそのまま生かせるように。一方で、より自由な可能性を拾え、高校生のもっている要素を生かした思考展開も加味してあります。

第2回、第3回、と、基本的には、アイデア発想技法や企画化手法を入れ替えながら、この「商機発見〜アイデア創出〜企画コンセプト練成」を繰り返し訓練しつつ、良案をたくさん作り出していきます。

後半に入る秋口、出てくるプランや商品にもよりますが、そこからは、今度はベンチャーの初期の事業創造の努力に近いプログラムを組んで強力に実行していきます。

執筆余話:

不惑(40歳)の一年が過ぎようとしています。迷いがないかといえば、40代になり、一層舞い込んでくる課題は難しく、魅力的なものになり、日々、迷いながら進んでいます。ルーティンの仕事のほうが少ないぐらいです。

しかし、思います。「迷ったら進め」と。

進めばとりえる戦略が増える。突き抜けていくと道が出来る。

「志しあるところに道は開ける」。私はそう信じています。

旅仕事をしながら、試作品を作り、ワークショップ講義を開発し、クライアント案件に対応して、日々をすごしています。ちなみに、今このブログは京都で書いています。

創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい−−。 アイデアプラントの理念にむけて、今日も、全力で。

2014年07月09日

創造学会のニューズレターに、先日のワークショップの様子が紹介されました。

創造学会のニューズレター2014年7月号に、先日のクリエイティブサロンでのワークショップの様子が掲載されていました。
 
創造学会ニューズレター2014年7月号_.jpg(クリックで大きくなります)
 
(紙面:創造学会ニューズレター2014年7月号)
 
創造学会は、日本の中のクリエイティビティに関する学会としては、最も古い学会の一つです。創造性について、大学や企業で研究されている先生方がたくさんおられます。いわば、石井にとっては大先輩がたくさんいる場です。「最近は、アイデアソン、という名称で、巷では、こういうことをしています」という報告をかねてのワークショップでした。

それに対して、ニューズレターでは、過分なお言葉を頂戴しておりまして、恐縮しております。

報告の機会を与えてくださった学会会員の皆様、クリエイティブサロンの事務局の皆様、ありがとうございました。
 
posted by 石井力重 at 00:28 | プレスリリース&メディア掲載

2014年07月08日

【発想ツール】アイデア3操作(即興アイデア発想用)

 
 
アイデア3操作_即興版SCAMPER.jpg

 
 
発想ツール作家、と自らを規定している割には、アイデアワークショップばっかりをして全国行脚をしてしまっているのですが、やっぱり自分の本職をしているときが一番、深く、思考できます。

今日は、ツールのアイデアが沸いて、作品を1つ作ることに一日を費やしていました。

作品、といっても、商品になるものを作るばかりが、「発想ツール」ではありません。「(発想系の)思考ツール」もまた、作品の一つです。どちらかといえば、そういう活動が10あって、そのうち1ぐらいが、商品化の香りを持って立ち上ってくるわけで、うちの商品開発は実は商品開発ありきでは無いんです。

と、前置きが長くなりましたが、公開するの恥ずかしいですが、次の高校での授業で使う為につくったツール「アイデア3操作」、公開します。(簡単に言うと、即興版SCAMPER、です)



posted by 石井力重 at 00:57 | アイデアの技法

2014年07月07日

【スライド】未来仙台市2014(仙台ミラソン)のブレインストーミング・セッション

地元仙台で、アイデア創出のちょっと変わったワークショップをします。






未来仙台市、という、未来の仙台の政策を立案するイベントです。過去にも開催されていて、コミュニティーが近いのでそれとなく知っていました。今年は、政策というテーマにもう一つの要素として、ITをいれていく、ということに。そこで、名称も、「仙台ミラソン」として展開されるそうです。

(ソンってなに?何とかソンって、最近良く聞くけれどなに?という声にお答えしますと、一定期間続くプロセスを持ったイベントにつく接尾語、のようなものです。もともとは、Hck-a-thon、といってプログラミングを二日とかでだーっと作り上げていくイベントをさしました。語源的には、マラソン、のソン。)

今回のイベントの面白いところは、公共政策のことを研究している院生さんや、仙台のITエンジニアさんたちが、たくさん混ざり合うきっかけになる、という点です。短期的にも長期的にも、将来もっと住みたい街にするためのアイデア、たくさん生まれそうです。


最後に石井の私見です。

広域の人口減少が進む中で、各都市は中心地に集積がなされるだろう未来において、北日本には、いくつかの集積地ができるのだろうとおもいます。東京に吸引されていく力が強いものの、広い東北全部がそうなる、というわけでもないでしょう。また、北海道と東北北部は新幹線でつながったりする点でも、北方への吸収もありえるのかもしれません。

仙台が現在の東北の中心地、と位置づけられている状況は、果たして未来においても同じだろうか。

東北が新潟経済圏、ということになるかもしれないし、北海道との連合経済圏となりえる北部東北に中心地をもつ可能性もあるかもしれません。福島が強力な魅力を持つ特区都市として、未来技術都市圏を形成するかもしれません。そう考えると、仙台は未来も東北中心地でしょうか。

その問いには、答えていかねばならないでしょう。

あらゆる未来につながる時間に生きる我々。未来は、我々の如何だろう、とも、思います。



と言うことでまとめます。

政宗の400年の計には及ばないとしても、はるか未来の仙台を見通していくための時間、一緒にすごしませんか?

未来政策×IT、というのは結構面白いでしょう。その中でも、実際に作ろうとすると、大分、案を現実的に引き戻さなくてはならないでしょうけれど、ミニチュアモックアップを作ったうえで「将来はこれを100倍の性能にして、仙台市の夜の雲にプロジェクションマッピングして、災害時の拠点間情報の交換を行うシステムにします」とか、そういう風な展開もありかと、個人的には思います。

イベント詳細
あるいは




後日追記:

アスイクの大橋さんとお会いできました。アスイク、志の、良い活動ですね。
大橋さんのブログにて当時のことが少し ⇒ http://asuiku.org/?p=2267

2014年07月06日

先日の富士通フォーラムでの様子が、記事になりました。

先日の富士通フォーラムでの様子が、記事になりました。

http://journal.jp.fujitsu.com/2014/07/03/01/

(引用)
アイデアソンのアドバイザーの石井氏は「さまざまなテクノロジーを熟知しているエンジニアが参加したことの意義がとても大きかった」と指摘。ハッカソンの現場では、参加者が富士通のテクノロジーについて、「こういう使い方はできないか」と尋ねると、すぐに富士通のエンジニアから回答が返ってくるなど、まさに「共創」が実践されました。石井氏は、「外部のエキスパートと富士通の人材が一緒に取り組むというハッカソンならではの魅力が次々に新しいアイデアを生み出していった」と相乗効果を強調しました。

ハッカソンのあり方には、「公(オープン)」と「私(企業内)」があります。どちらも一長一短あります。
さくらハッカソンの効果的な座組みは、その中間の「共」と位置づけられるものでした。
企業人材とオープン人材が効果的につながっていて、【公】―【共】―【私】のノギスの真ん中に展開される新しい価値創造の息吹を感じました。
 
posted by 石井力重 at 12:59 | プレスリリース&メディア掲載

2014年07月01日

【スライド】AppliCareアイデアワークショップ(@Microsoft品川本社)


本日のアプリケアのアイデアワークショップにご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

本日のスライド、ここにアップしておきます。文献(リファレンス)も最後の10枚ぐらいのどこかにあります。

今日は、医療のより良い未来が見える3時間でした。

生み出されたアイデアスケッチ集、なかなかの資産です。あの場の皆さんの公共財として活用してください。 (スケッチ集は、事務局さんにコンタクトしてみてください。)



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