2014年10月31日

【講義スライド】慶応大学「言葉と想像の翼」(クリエイティブ・イマジネーション、11月29日、石井担当回)

今年は、大学での講義&ワークショップの仕事が集中しています。


そのスライドを掲載します。


受講者の人数が300人を越えているそうです。既に実施された講義回の報告を教務のかたから頂いていますが、毎回の先生方のお話、非常に興味深いものです。ちなみにラストの日程では、脳科学の茂木先生もご登壇されます。石井はこのシリーズのラスト2の日程です。

いつもと同じく、全力で、アイデア創出技法やアイデアワークを提供してゆきます。

シリーズ講義なので今からの受講はできないようですが、学内関係者でもし、ご興味あれば、ご検討ください。場所は日吉です。



〜 スライドからピックアップ 〜

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※ お手伝い係、募集(一人〜二人):

アイデアプラントのお手伝い係、としてサポート側としてならばお連れできますので、ご相談ください。300名にアイデアのカードを配る作業などがあるので、時々手を貸してもらえると助かります。また、ごくたまに、アイデア出しの見本で振りますので、簡単な発想でいいので、サンプルとしてワークお手本をしてもらえると助かります。即興でできることばかりです。

人数多数の場合は、対応できないかもしれません、そのときは、ごめんなさい。

posted by 石井力重 at 16:12 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月29日

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの様子(県岐商、10/27)

6回にわたって行ってきたこのプログラムもラスト2になりました。

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(写真は、ゲスト講師の米山さん撮影の物をお借りしました)

今回は、商品開発のステップを、50のカードにして、開発の道を進んで行くように、解説をしていきました。
posted by 石井力重 at 23:29 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月25日

スキル学習系の授業を作るときに心がけたい構造

今年は、通常の企業向けの創造研修に加えて、高校の授業や大学の授業も受け持ち、コンテンツをゼロから創っていました。

業務上の必要性に迫られる社会人と違い、学習への動機付けが、楽しさドリブンでなければ、と思う機会が多くなりました。

高校の授業を作るときに心がけているもやもやを、単純化して整理するとこんな風になりました。

スキル学習系の授業を作るときに心がけたい構造.jpg


いつもいつも、こういう風に出来る学び内容ばかりではありませんが、ただただ、ずららっと記憶必須情報を紹介するようなところも、何か工夫を凝らして、入りやすくするようにしたいと思っています。その時の、指針として、こういうものを持っています。
posted by 石井力重 at 11:38 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月24日

【スライド】県岐商、商品開発の授業(DAY5)「PRを学ぶ」「アイデアを磨く手法」「商品開発の50カード」

県立岐阜商業高校のスーパー・プロフェショナル・ハイスクールの授業で行っている商品開発の授業もいよいよラスト2です。

今回は、事業化に向かって思考が進み始めたチームもあれば、解散してゼロから取り組みなおしているチームもある、というばらけの中で展開します。


今回も、彼らの未来にひとつでも役立つものを渡せるように、全力で取り組みます。

今回の特徴は4つあります。

1)PRのプロ、三重の米山さんに特別ゲストとして登壇してもらいます。事業化に向かって思考が展開しているチームにとっては、高校生チームの力量を活かしやすい事業化努力としてこれをぜひ学んでもらいたいです。

2)今回のアイスブレイクは、用途創造、というタイプのブレストをします。商品構想の基礎体力づくり、にもなりつつ、「無償で大量の同一品を貰った。さあ、それを使い道は?」のブレストで、イマジネーションのめぐりを良くします。

3)アイデアを磨く手法を実施します。PPCOというオーソドックスな創造技法です。創造的に批判力を使う。その本質的な太いやり方です。

4)製品企画のベンチャーを起こすときに役立つ、アイデアから商品発売までのプロセスを50のカード(アクションステップ)にしたカードで、授業の枠を超えて、創業したときに役立つ話を一挙にします。(彼らが大企業の新製品企画に進んでも、使えるように、汎用性をもたせてつくってあります)。ステップを「でかいカード」にし、そこを皆で一緒に歩きながら、製品開発を進めていく姿を想起してもらう、という仕掛けで展開します。


(スライドの一枚を紹介 ↓ )

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〜授業の制作余話〜

授業コンテンツは、高校生のためのもの、しかもこの1クラスのためだけに、毎回、かなりの設計時間を取って作っています。一回きりだからといっていい加減なものを渡したくない。教育に最も大切なことは、初めに本物を与えること。それが石井の教育哲学です。私が本物を提供できるか、といえば、それはわかりませんが、少しでも本物を渡せるように最善の努力をして、その場に臨む。そう、ありたいと思っています。

(それが学生さんにとって、情報量の多すぎる、面倒なことを要求する、暑苦しい授業、だとしても。そうだとしても、力いっぱい、迷わずそう進めています。)
posted by 石井力重 at 21:21 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月23日

分析&ブレスト

ブレインストーミングをする時、その前段のステップに、情報インプット・セッションがあったり、アイデアフラッシュの紹介があったり、宿題として皆が集めてきたある種の課題を共有したり、ということを短く入れることがあります。

その構成のワークショップのとき、場合によっては次のようなステップで、ブレストに入るのもオススメです。

分析からのブレスト.jpg
この構成の意図と、その効果と、簡単にこのステップを実施するコツを紹介します。

◎ 構成の意図

課題⇒アイデア、と直線的に行かず、洞察的な思考をめぐらせたい。

(○○に困っている⇒じゃあ、○○を回避しよう ・・・的なアイデアを思いつきますがその前に、問題をいじり倒してみて、攻め口に厚みも持たせたいのです。)

◎ その効果

これは「属性分析」という分析な発想手法を、平たい表現の問いかけにしたもので、本質はかなりしっかりしたものです。これをしていくことで、見過ごしていた要素に大事な切り口を発見できたり、目の前に見える課題の正面玄関だけはやりつくされた解決策しか思い浮かばない時にひらめきをもたらしてくれたりします。

◎ 簡単にこのステップを実施するコツ

属性分析がどうのこうの、と言う話は一切しなくて結構です。問題の解決の助けとなるもの、問題をより重たくしているもの、をつぶさに列挙してみる。それにだけ10分ほど集中してもらいます。途中で、閃きがきて、ついついブレストに移行しがちになりますが、アイデアはアイデアでいったん、ホワイトボードの端っこにすばやく書きとめて、列挙することにすぐもどるようにします。
観点を縦横無尽に動かして、人と言う観点では、モノと言う観点では、動きや関係性と言う観点では?、といろんな角度で考えてもらいます。『6観点リスト』(詳細は、『アイデアスイッチ』)などをつかって、項目立てて思考をめぐらせるのもいいでしょう。



終わりに:

アイデア出しのプロセスを、私は良く設計するのですが、それは毎回にているように見えて、毎回、案件を土台にして設計しています。その土地の基礎があって組み立てている家のようなもので、決して毎回、出来上がった家をぽこっと置いているわけではありません。

アイデアワークや闊達なコミュニケーションに慣れているような、企画的な企業さんでの実施の場合には、こうした「手軽な分析ステップ」をいれることで、そのあとのブレストがぐっと洞察的に厚みのあるものがうまれます。


以上、きまぐれに、一枚のスライドを紹介してみました。
posted by 石井力重 at 22:08 | アイデアの技法

2014年10月22日

啐啄同時とブレインストーミング

啐啄同時とBrainstorm.jpg


良いブレインストーミングでは、啐啄同時のような「生まれそうで生まれない揺らめいているアイデアを他の人との相互刺激でどんどん表出化させる」様なところがあります。

啐啄同時、という言葉は過去に何度か、書いたので詳しい話しは、左の検索窓で引いてみていただくとして、話を先に進めますと、この啐啄同時のようなコミュニケションパターンを、ブレストの4つのルール(ただし、ひとつだけ、オズボーンの標準形と違う表現をとっていますが)をこのコミュニケーションパターンで見た場合、上の図のような対比構造があります。

とにかく未成熟な、突飛なアイデアでもいいので言う(黄色のカード)。
質にこだわらず、思いつく限りたくさん出す(緑色のカード)。

そういうアイデアとしての「未成熟な状態のもの」が場に出た場合に、

アイデアの良いところに光を当ててコメントする(褒める)(赤色のカード)。
アイデアの面白い部分をつかって更にアイデアを出す(青色のカード)。

という行動がなされます。

この構造は、広く認知された形式知ではなく、どちかといえば、暗黙知的に、クリエイティブ・リーダが体感として知っていることなんですが、この構造を、啐啄同時のコミュニケーションパターンで照らしてみると、こういう対比構造で表現できます。

(中程度の余談です。ブレスター、というブレストの学習カードゲームを作ったとき、心理学者のN先生が被験者を立って実験をしてくださって面白いことに気がつきました。未成熟なアイデアを出す(黄、緑)の次に、アイデアを引き出してやる(赤、青)の役割の人がいると、アイデア創出数は増えました。この構造の下側、上側の人が、交互に座っていることで、創造的な話し合いの場が醸成できて引き出されていったのだという解釈も出来ますが、定性的な評価として座り方を交互にしたり、連続したり、と変えてみると、その解釈に相当する様子が観察されました。)

ブレインストーミングに充分慣れている組織でアイデア創出ワークショップをする場合、冒頭に「創造的な心理様式の使い方としてのブレストのルールの本質」といった話はしなくてもよいので、そういう時には、一歩進んだ「創造工学の雑談」として、こんなコミュニケーション・パターンの構造があるのかもしれません−−といった話をしています。

(以上、久々に、1ページ・レクチャーでした。)
posted by 石井力重 at 11:29 | アイデアの技法

【掲載】AB会議。AB会議の進め方、教えます!編

アルコールブレスト会議、という取り組みを実際にやってみたメンバー&石井が、AB会議のノウハウを整理したくだりが公開されました。


まず時間は?

仲さんのコメントにあるように、20分〜60分の時間幅がいいでしょう。

さてそれで、ひとしきりAB会議やったら、そこからは、もう全力でお酒を楽しんでしまいましょう。私の親しい友人は良く知っていますが、石井はかなり酒好きなんです。ブレストも好きですがお酒も。AB会議のパフォーマンスははほろ酔い期に上がりますので、どんなに長くても60分を超えたら、AB会議はそこまで!あとは、プロジェクトメンバーで、ワイワイ全力で宴席を楽しんでください。

これは、単なる「お酒のススメ」ではありません。AB会議を本格的にしてみてわかったもうひとつの効能「グループの凝集性(なかよし度)が早く上がる」点を最大に活かしてほしいからなんです。

私は仕事柄、アイデア創出のファシリテータもしますし、アイデアプラントという組織の代表もしているので、コミュニケーションの機会が多くありますが、人格の根底では、あまり早く人と仲良くなれない重たさを持っていると思います。ただの飲み会、では、儀礼的になるし、会議室のブレストだけでもお互いに踏み込める部分は昼間レベルの砕け方です。しかし、AB会議をしたメンバーとは、かなり短い期間で「かしこまった、アウトスタンスの時期を終えられた」と思います。

昔風に言えば「飲みニケーション」。この表現は、石井が社会人一年目(99年ごろ)ですら、絶滅しかけていた言葉ですが、日本人のアウトスタンスな壁を壊す効果はやっぱりあります。一人の認知をもってのことであり、定量的な話はできませんが、知的生産の領域の人達のある種の人たちには、私は同様に、有効だと思います。


オススメの道具は?

これは、実はかなりあります。なにせ、私はブレストのプロセスを促進する道具を作る職人だと自分を規定していますから、飲んでいる場所特有の、発想作業をブーストする道具については、非常に、一家言(いっかげん)、あります。

◎あるサイズのポストイット
◎時間遷移を自然と表現するペンセット
◎宴席で使いやすいお題提示道具
◎どこの壁でも、紙を張り付けられるようにするシート

などなど。

これは記事本文に写真月でありますのでぜひご覧ください。(URLは冒頭のリンクをクリックしてください)


ファシリテータ役の工夫は?

これは、掟破りの「ダブル・ファシリテーター」方式をオススメします。

石井は、お酒が弱いくせにお酒好き、なのですが、仕事だとおもって、たくさん飲んでもAB会議中はずっと意識を明瞭にキープしていました。部署やプロジェクトで行うならば、ファシリテータが機能しなくなる可能性を考えて、バックアップが用意されているほうがいいでしょう。


さて、AB会議の体験からの感想は?

これはリアルな感想は本文に譲りますが、石井の感想としては、会議室で相当に繰りかえして初めて漏れ出す「新しい意見」が早い段階で出てくる、言い合える、という点で、一度ためして見てもらいたい、と思いました。


プラスα。発想テーマは飲みに行く前に!

記事のどこかに語られているかもしれませんが、すごく大事なことです。プロジェクトやチームでAB会議をやる場合、発想のテーマは、会社の中、もしくは、しらふの段階で充分に伝えておく。これがとても大事でしょう。発想のまとめは、しらふになってからー、という展開を前回していますが、実は、AB会議の前のしらふ時間にも、AB会議にむけた作業があるわけです。テーマを紹介しておく、という。宴席のおいしい時間帯をできるだけブレストにあてるため、かつ、事前に調べてインプットをしたい人にはそれもできるように、前もって、AB会議テーマを教えておく、というのは、とてもいいことでしょう。

もちろん、サプライズ的に、宴席でいきなりテーマを発表してみる、というのも、決して駄目ではありません。チームの資質やテーマによって臨機応変にやってください。一歩踏み込んで言えば、「インプットのたくさんいるテーマ」は、あらかじめ、会議室でインプットタイム(テーマの周辺情報のレクチャー)をしておくと、効果的でしょうね。


以上です。

ぜひ、このパート5の記事、ご覧いただいて、AB会議の実施の際に活用してみてください。
posted by 石井力重 at 01:11 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月17日

【掲載】AB会議。醒めた頭で、芽を育てる編

今回は、こんな会話から始まります。


石井:前回ほろ酔い気分で出したアイデアを覚えていますか?

松田:すーごく盛り上がったのは覚えてるんですけど、具体的に出たアイデアは……。

仲:なんでしたっけね?(笑)

石井:そうだと思ってきちんとアイデアメモを持ってきましたよ!

仲:ありがとうございます!あー。思い出してきました!

そう。そうなんですよね。アルコールブレストで思いっきり、イマジネーションのエンジンを吹け上がらせた後、飲み会も楽しんで帰る。そして、日を変えて醒めた頭で、アイデアを伸ばすわけですが、アルコール摂取状態の思考は思い出しにくい、という不思議な特性がじゃまをします。

そこで、前回のポストイットを貼ったシートをもってきてざっくり振り返りをしたところ、みな、記憶がコールされてきて、アイデアの素材が、議論の俎上にのってきました。

更にこうたずねました。

石井:“しらふ”の今見直すとどう思いますか?

木原:しらふで見てもいいアイデアが多かったと思う。ほろ酔いアイデア、なかなかいいですね〜(笑)。

そうなんですよね。記憶をコールできさえすれば、結構、しらふで見ても面白いものが多い。普段のやりかたの会議を重ねてもこういうアイデアは出てこないなー、ということが、机の上にたくさん載っている状態からはじめられるわけです。

この【記録し、残し、次の場で、記憶をコールし、議論の俎上に載せてくる】という”リンク”が千切れているのが普通の「飲み会トーク」なんです。このミッシングリンクをほったらかしたまま飲み会を繰りかえしちゃうと、ついつい、会議室に来ても手ぶらで、「あー、なんか良いアイデア出しきがするんですけどねー。」「なんかこんな感じのこといわなかったっけ?」「あれ、それって何が面白かったんだっけ」と、なり何もすすで無い感に苛まされます。

このとき、飲み会の場で書いたポストイット現物、そのポストイットを貼ったシート現物、があることで、香りまで含めて鮮明に記憶をコールすることができて、その時に、アイデアのまとっていたオーラのような「テキストの文字列という情報には載っていない大きな部分」を、会議室に、ひっぱり出してくることができます。

AB会議と言うのは、実は、飲み会のテクニックであり、飲み会からのアウトプットを活かすテクニックでもあるんだと、今回の企画を通じて、強く思いました。

(かく言う私も、よく、さし飲みで、居酒屋でブレストをします。思いっきり発散しつつも、大量のメモカードをお酒に汚れながらとって、翌日ホテルの机で、出来る限りそのカードをヒントに、発想源を引き出す、と言うことをしていました。最後のほうは書いたことすら記憶に無いカードがありますが、それを正面から、右から、さかさから眺めているうちに、昨晩のことがフラッシュバックする、そしてするすると、発想のそそりが、再度出現できて、一気にアイデアが進む!ということがあったりもします。)


記事では、この後のチャプター(チャプター2以降)で、アイデアを更に吟味しています。

醒めた頭でアイデアの芽を企画へと育てている様子、リアルな風景をご覧ください。そこに乗っているアイデアも、あっそれ、自分のコミュニティーで、年末の忘年会シーズンでやってみたら面白そう!というものがいっぱいあるなぁと、進行しながら思っていました。

幹事力、という概念についてもなかなかに興味深く思っていました。


パート4

posted by 石井力重 at 12:47 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月09日

My activities have been introduced in the WEB site of Fujitsu




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posted by 石井力重 at 06:10 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

2014年10月08日

アイデア発想法『ワードダンス法』〜変わった選択はしばしば可能性のある新しい道へと導く〜

アイデア発想をするときには、良いテーマを設定することが大事です。良いテーマが作れると発想推進力は自然と引き出され、ブレストのうまい下手によらず、アイデアがたくさん浮かんできますので。

そのうまいやり方は、創造技法の中にいろいろあります。そのひとつを紹介します。

ワードダンス法.jpg

その詳しい説明は、スライドで。

 ↓


これは、最初の一回、慣れるまでは、無関係連想のように、不思議な作業に思うかもしれませんが、やってみて、自分が気が付いていなかった良いテーマ(解くべき課題)を発見できるでしょう。

補足:

テーマ設定の5つのコツ、と言う話を、ときどきワークショップや講義で紹介しますが、それとコレとはどういう位置づけにあるか、というと、ざっくり言えば、同じ効能を持ったものですので、どちらかをやればOKです。

では、このワードダンスはどういうときにオススメなのか、というと、5つのコツのほうが論理的、理系的な思考テイストなのに対して、こちらのワードダンスは、直感的、文系っぽい感性の生々しさをそのまま扱っていけるような、そんな違いがあります。

ただ、突き詰めれば、本質はすごく似ています。

なので、両方が必要か、といえば、片方だけでも充分でしょう。こちらの手法のほうが相性がよい、という方はこちらを使ってみてください。

posted by 石井力重 at 09:06 | アイデアの技法

2014年10月06日

【掲載】AB会議。想像の翼で高く飛び、されど着地は難しい編

アルコール・ブレスト会議、パート3の後編が掲載されました。


アサヒビールの精鋭メンバーと、定時後の会社のコミュニケーションをもっと引き出すアイデアをブレストしています。後編になりいよいよ加速していきます。

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この時点でアルコールもかなり入っています。皆さん、お酒が強く、かつ、佇まいも崩れず自然に飲むので、そんなに飲んでいないように見えますが、結構飲んでいます。僕がたぶんこの集団の平均ぐらいの良貨と思いますが、この時点でジョッキ4~5杯ぐらいだったかと思います。

壁に模造紙を貼って、アイデアを貼りつつ紹介してもらっています。

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居酒屋でただ飲んでワハハっとなっていくのとがうのは、アイデアを紙に落として、そして場に視覚的に蓄積するところです。張り出しに行動は繰りかえすうちに、その前に皆が立って、わいわい、言い始める行動を促しがちです。AB会議でも、そう、なりました。

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アルコールブレスト会議が、しらふの会議違うなぁと、特に印象に残っているのは、アイデアの先鋭化、です。普段の会議だと、ひとつのアイデアが伸び始めてもそんなにそれをみんなでワイワイ乗り合って突き抜けていく、という会議展開はあまりありません。

(ドラマやビジネス漫画で描かれる企画会議シーンでは、どんどんブレストでひとつのアイデアが伸びて、鋭く突き抜けていく、というシーンはありますよね。それを大手企業の普段のブレストでできるかというと、現代の日本人の集団では少なくとも難しいところ。ベンチャーだったころのモノづくり企業HやSだったりしたら、違うのでしょうが、そういう企業さんの現代の現場に入ることもありますが、やっぱり難しいのが実情です。)

それに対して、アルコールの入ったこのAB会議では、ひとつの原石が見出されたときにそれをどんどん光らせていくことができます。アイデアと言うのは生まれたての時にはとても未成熟な存在です。それの良い面に光を当ててどこまで引き出していけるかが、創造的プロジェクトの初期段階に必要ですが、そういう部分には、とてもいい突破力をもっている会議方法だと、個人的には感じました。

良い面ばかりを書いては、活用しにくいと思いますので、気をつけていた点や、この後の記事に語られる「出来ないこと」についても言及しておきます。

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ブレストもこのあたりになって、彼らの本当に企画の主戦場に入ってきました。かなり真剣みのあるトーンになります。このとき、まずみんなが、結構の出いるけれど、かなり真剣に話し合えるぐらいの酒量レベルにキープしていることが特筆すべきこととしてあげられます。

良い気分になってがんがん飲む---というのも、もちろん、酒好きには楽しい、いい時間なのですが、AB会議としての機能を発揮するには、そういう「ほろ酔い+α」水準に保って飲む、という技量は、必要だと思います。

難しいのは、人によって、その量が違う点です。ビール半分でそうなる人もいれば、かなり杯を空けても大丈夫な人もいます。

ちなみに、石井はメンバーには見えないところで、時々、アルコールチェッカーで呼気のアルコール濃度を測って、その数値を目安として使って、急激に上がらないようにしながら、結構、飲みたいだけ飲んでいました。これは、お酒好きには結構大事なコツかもしれません。酔わない程度に飲む、というのは、酒好きには結構難しいものです。私は計ることで、結構、安心して、ごくごく飲めて、かえってリラックスできていた気がします。

このアルコールチェッカーでのセルフチェックは、AB会議の進行役(ファシリテータ)をする人は、もしかしたら、オススメしてもいいかもしれません。タニタのスティック型のチェッカーを使っていましたが使い方はとても簡単です。

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この後は、ハイライト法を行いました。魅力度の高いものにめいめいに星をつけてもらい、その集中したものを最後にレビューしていきます。この作業は直感的であり、酔っていても問題なく出来ます。

さて、いよいよ、ここからは、注意して読んでもらいたいところです。

酔っていると、出来ないこと、もあります。当然ながら。 ここを良く認識しておいて「AB会議が得意なこと。苦手なこと」を知ってもらいたいとおもいます。

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仲さんのコメントを引用します。

仲:ちょっと酔っぱらってますけど、実行したいアイデアが出てきたのでみんなの力で実践までもっていきたいです。お酒を飲むとこんなに楽しくいろいろとアイデアが出るんやなと思いました。でも最後にまとめることがすごく難しくなっていた。次回はしらふでまとめます!

そう、そうなんです。

お酒が入ると「想像の翼」はエネルギーを得て、ぐんぐんと舞い上がるわけで、それに依拠した部分はどんどん進むわけです。

一方で、普通、会議室でやっているブレストだったら「発散だけで終わり」というのはあまりありません。「次に収束させていく」こともやるでしょう。そこで、AB会議の場でも、ついそこをやらねば、と思ってしまいがちですが、それは、別の場(翌日とかしらふになった段階)でやればいいんです。

しらふの時には、「発散思考」と「収束思考」は意図して切り替えることができます。それこそ、ブレスト中でもすきあらば出現させてしまおうというぐらい、収束的な思考モード(批判力)は常に出番をうかがっています。

しかし、です。

飲んでいるときには、このでしゃばりな批判力は、お酒の力で幾分緩和しているわけで、想像の翼にのびのびとしてもらえます。お酒は突然消えてくれたりはしません。いざ、批判力が必要だとして、意識の力でそれを引き出そうとしても、うまく作動しません。

この辺が、チャプタータイトルにもなっている「アルコールブレストの限界」です。

思考活動において、お酒は、なんでもうまくいかせる魔法の杖ではありません。、創造的な活動のある部分を思い切り円滑にしますし(正確には、その可能性がありますし)、打ち解けにはかなり力強い道具なのですが、巧緻性を上げたり判断を伴う知的作業には向きません。

さて、そうした部分は、AB会議(酒場の発想、しらふで揉んでいく編)に任せてしまうのが良いでしょう。

記事のように、アイデアを出し、張り出し、魅力度で星をつけて、全体をザーッとレビューしたら、さあ!ここからはコレをしまって、宴会に突入〜、という感じに楽しく飲んでしまうのが良い、と個人的には思います。

この記事の中で、50分、こうしたAB会議をしていますが、その後は、2時間枠の残り時間で、ワイワイ飲み会をしていますが、一仕事やりきってからのお酒は格別にうまかったです。

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これが最後のスナップショットですが、企画の始まった時点より、かなりグループの凝集性が高まっています。比較的、対人関係においてあうとスタンスの石井ですが、こういう展開だと、結構、リラックスして、距離感が近くなっていたように思います。(酒好きなだけだろ!という突っ込みもありそうですが、まあ、それを差し引いても、残るものはありそうです。)
posted by 石井力重 at 21:29 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)

校長だよりに、前回の岐阜商の授業の様子が、言及されています。

県岐商(いわゆる、岐阜商)は、日本の商業高校の中でも簿記の受験合格など、実力ナンバー1の商業高校です。光栄なことに、同校の文科省のスーパー・ハイスクールの授業を受け持っています。商品開発の授業です。

先日は、中盤まで進んだこの授業では「アイデアショーケース」と題して企業さんに向けたプレゼンテーションDAYを実施しました。

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その時のことが、校長だよりの中で言及されています。


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この服部校長殿のお言葉の「生徒のプレゼンテーションの後に企業側から鋭い質問が出されました。生徒は丁寧に答えていました。初めての経験で、プレゼンターはかなり緊張したと思います。どんな質問がくるかわからない状況を乗り越えることは実社会でも存在します。つまり、扱っている商品をどれだけよく知っているかということです。」と言う点は、まさに、その通りで、頑張って練り上げてきた生徒さんにも、学業との兼ね合いで限定的な時間の中で当日を迎えた生徒さんも、おのおのスタンスでこのお言葉は、切実に響いたかと思います。

このプログラムは「授業(≒育み)」であると同時に「事業(≒勝負)」でもあります。どちらかだけに重心をおけば、SPHのプログラムの絶妙さから乖離してしまいます。

この点は、毎回の設計と授業進行において、とても繊細に感じてかじりきりをしています。

〇 楽しく学びになった、だけではいけない

(何も、社会から金銭的対価を得られない構想ワークでは、お遊戯になってしまう。投下資本に対して、1000円でも、プラスで事業が回らなければいけない。)

〇 膨大な人的資源投入をして収益化する、というスタイルでもいけない

(高校生の作業をコスト計上しなければ、薄利多売の難しくない作業をする事業ならばすぐに収益化は出来ます。内職の造花作成をする企業をすれば、すぐに黒字事業になるでしょう。でも、それやそれに類する事業モデルの立ち上げでは駄目なんです。ここで学ぶものは、付加価値を作り出し、小さいビジネスでも充分に収益を出せる着想力や事業展開力です。なので、やたらめったら頑張ってこい、というスタイルは大前提としてとりえないわけです。

短い労働時間でも、創造的な産物を生み出し、それを事業として回すと、収益性を生む、そんな高付加価値な商品創出を狙わせていかなければいけないと。


この授業、3年ありまして今年が一年目です。短期的には今年はあと2回、あります。長期的には、2.5年あります。

とはいえ、ゆっくりはしているつもりはありません。一年目から一定の芽が出るように、残り期間、全力で商品開発・展開に向けた授業を実施してゆきます。
posted by 石井力重 at 14:55 | アイデアプラント 3rd(2012-2014)



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