アルコールブレスト会議、という取り組みを実際にやってみたメンバー&石井が、AB会議のノウハウを整理したくだりが公開されました。
まず時間は?
仲さんのコメントにあるように、20分〜60分の時間幅がいいでしょう。
さてそれで、ひとしきりAB会議やったら、そこからは、もう全力でお酒を楽しんでしまいましょう。私の親しい友人は良く知っていますが、石井はかなり酒好きなんです。ブレストも好きですがお酒も。AB会議のパフォーマンスははほろ酔い期に上がりますので、どんなに長くても60分を超えたら、AB会議はそこまで!あとは、プロジェクトメンバーで、ワイワイ全力で宴席を楽しんでください。
これは、単なる「お酒のススメ」ではありません。AB会議を本格的にしてみてわかったもうひとつの効能「グループの凝集性(なかよし度)が早く上がる」点を最大に活かしてほしいからなんです。
私は仕事柄、アイデア創出のファシリテータもしますし、アイデアプラントという組織の代表もしているので、コミュニケーションの機会が多くありますが、人格の根底では、あまり早く人と仲良くなれない重たさを持っていると思います。ただの飲み会、では、儀礼的になるし、会議室のブレストだけでもお互いに踏み込める部分は昼間レベルの砕け方です。しかし、AB会議をしたメンバーとは、かなり短い期間で「かしこまった、アウトスタンスの時期を終えられた」と思います。
昔風に言えば「飲みニケーション」。この表現は、石井が社会人一年目(99年ごろ)ですら、絶滅しかけていた言葉ですが、日本人のアウトスタンスな壁を壊す効果はやっぱりあります。一人の認知をもってのことであり、定量的な話はできませんが、知的生産の領域の人達のある種の人たちには、私は同様に、有効だと思います。
オススメの道具は?
これは、実はかなりあります。なにせ、私はブレストのプロセスを促進する道具を作る職人だと自分を規定していますから、飲んでいる場所特有の、発想作業をブーストする道具については、非常に、一家言(いっかげん)、あります。
◎あるサイズのポストイット
◎時間遷移を自然と表現するペンセット
◎宴席で使いやすいお題提示道具
◎どこの壁でも、紙を張り付けられるようにするシート
などなど。
これは記事本文に写真月でありますのでぜひご覧ください。(URLは冒頭のリンクをクリックしてください)
ファシリテータ役の工夫は?
これは、掟破りの「ダブル・ファシリテーター」方式をオススメします。
石井は、お酒が弱いくせにお酒好き、なのですが、仕事だとおもって、たくさん飲んでもAB会議中はずっと意識を明瞭にキープしていました。部署やプロジェクトで行うならば、ファシリテータが機能しなくなる可能性を考えて、バックアップが用意されているほうがいいでしょう。
さて、AB会議の体験からの感想は?
これはリアルな感想は本文に譲りますが、石井の感想としては、会議室で相当に繰りかえして初めて漏れ出す「新しい意見」が早い段階で出てくる、言い合える、という点で、一度ためして見てもらいたい、と思いました。
プラスα。発想テーマは飲みに行く前に!
記事のどこかに語られているかもしれませんが、すごく大事なことです。プロジェクトやチームでAB会議をやる場合、発想のテーマは、会社の中、もしくは、しらふの段階で充分に伝えておく。これがとても大事でしょう。発想のまとめは、しらふになってからー、という展開を前回していますが、実は、AB会議の前のしらふ時間にも、AB会議にむけた作業があるわけです。テーマを紹介しておく、という。宴席のおいしい時間帯をできるだけブレストにあてるため、かつ、事前に調べてインプットをしたい人にはそれもできるように、前もって、AB会議テーマを教えておく、というのは、とてもいいことでしょう。
もちろん、サプライズ的に、宴席でいきなりテーマを発表してみる、というのも、決して駄目ではありません。チームの資質やテーマによって臨機応変にやってください。一歩踏み込んで言えば、「インプットのたくさんいるテーマ」は、あらかじめ、会議室でインプットタイム(テーマの周辺情報のレクチャー)をしておくと、効果的でしょうね。
以上です。
ぜひ、このパート5の記事、ご覧いただいて、AB会議の実施の際に活用してみてください。
posted by 石井力重 at 01:11
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アイデアプラント 3rd(2012-2014)