2015年07月12日

県岐商での商品企画の授業(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)、二年目が始ります。

2014年度、県岐商(一般的には、岐阜商、として甲子園の強豪校として知られていますあの岐阜商。正式には、岐阜県立岐阜商業高等学校、といいます。)にて、商品企画のアイデア創出の授業を7回実施しました。

2014年の様子は、私のブログ、当時の県岐商のWEBサイト、校長だより(服部校長※当時)に記されています。


毎年、ゲスト講師を1名お迎えして、いろんな領域を拡充しようとしています。2014年は、広報のプロから、情報発信を学ぼう、ということで、三重の米山さんにゲスト登壇していただきました。

今年は、有工の吉永先生においで頂き、デザインを学ぼう、という構成で流れを練っています。昨年の流れをベースにしつつ、ブラッシュアップして、より実践の多い場にできるようにしてみます。

アイデアの段階で終わらせずに、商品化と販売を、常に視野に入れて初回から話していきます。特に、販売は(実際にはどの水準になるかはいろいろありますが)作り手は売ることもいつも考えている必要がある、と私は考えています。伝えています。

「作ると売るはセット。」

これが、大事なんだ、と。(その思想は、そのまま、多喜先生のお言葉、ですが。)

その意味では、今年は、商品具現化までの距離の短いもの、事業化を自前で行うことも視野に入るものに、活動を注力して、一点突破が出来ないだろうか、と根底では考えています。

授業なので、基礎的な学業と両立をしつつ、商品企画〜事業化の学習をしてもらうわけで、その意味では少ないリソースで、事業化までのプロセス全体を回しきれるような題材に、企画する商品の領域に絞ることを考えて、そのメリット、デメリットを検討してみています。

もし絞る、となれば、商品製造(仕入側)の問題が、クリアできるように、その領域の有力な企業さんとも、相談をしてみています。「もし、○○を素材として、新商品企画をした場合、その手配をご相談させていただけますか?」と。

ここの部分も、将来的には、自分で見つけて、関係性を作り、事業をしていく必要がある部分ですが、そこは有望な仕入先がある、製造工場と関係を持っている、という前提のゲタは、今回ははいてもらって、その先からスタートしてもらえれば、と考えてのことです。

とはいえ、具現化推進力はそのアイデアを自分自身が創出したものである際に非常に高まります。あまりにきつく舵きりをして、みなが船を自ら漕ぐことをしたいと思えなくなれば、元も子もありません。その辺は、授業の枠組みと生徒さんたちの気持ちを見据えつつ、流動的な状況で舵取りをしてゆこうと思います。


posted by 石井力重 at 00:29 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2015年07月09日

ゴールが見えてきました。加藤昌治さんとの往復書簡。僕が今回投げたボールはデカイです。

『考具』の著者、加藤昌治さんとの、往復書簡、いよいよ、ゴール目前まで来ました。

第11回

今回は、直接体験、間接体験の発想に与える影響差について、加藤さん論と、石井論を、展開しています。

さて、ゴールが見えてきた今、次にパスするボールはデカイです。

こういう公開やりとりの中でしか、聞けない、もっとも僕が知りたいことを聞いています。

「この20年で発想法の本はずいぶん変わりました。シンプルになり、即効性のものになりました。洗練、といえば、大いに洗練された20年だったと思います。思考技法の表層化、といえば、もしかしたら、後年そう評価される20年だったのかもしれません。

この先20年で、社会から求められていくアイデア発想法の本は(あるいは、広くカテゴリーを切りなおして、創造技法の本は)、どのようなものになるんでしょうか。

この手の質問は、返しの第一声は「そりゃー、それが分かれば苦労しないよ」なんですが、その次に、洞察がつづられていきます。加藤さんの二言目を、ぜひ、教えてください。」

と。

さてさて、現代のビジネス界のアイデア発想法の著者として、もっとも本の売れている大御所、かとうさん。

かとうさんが、アイデア発想法の本の未来をどう、洞察的に見据えているのか、その答えは、どの読者さんよりも、石井自身が楽しみに待っております。

そして、返事の返ってくるときまでの間、『 じゃ、石井さんは?石井さんは、同じ質問に対峙した時、なんて答えるの? 』という質問は常に考えておかなくちゃ、とも思って、考えてみています。

この先、20年。世界が、もっともっと、ロボットとITとで、世界が様変わりしているでしょう。

知性の領域もある程度、ロボットによる効率化が図られて、人々はより、創造性の未踏の闇の奥のほうへ、その活動エリアを進めていくはずです。

そういう社会では、いったい、創造技法は、アイデア発想法の本は、どういう形になる? 折に触れて、考えてみています。

2015年07月08日

【発想技法】理想解(TRIZの一技法)

理想解(TRIZの一技法).jpg

過去の延長戦で考えるのではなく、新しいことを考えよう、となった時、では、何から考えればいいのか、となります。

そんな時、「斬新だけれど、高い確率で、付加価値の高くなるほう方向にアイデアが進ませる」ガイドとなるものが、TRIZにはあります。

(究極の、あるいは、最終の)理想解、と呼ばれるものです。

これは、現状を、理想状態まで一度飛ばしてそこから現実可能な線まで徐々に帰ってくる、という思考展開です。

ワークスライドを掲載します。


新しいことを考える手がかりが何にも無い!という企画の場面にとても便利です。製品、サービス、どちらに対しても。
posted by 石井力重 at 17:26 | アイデアの技法

2015年07月07日

【発想技法】531ストレンジ

531ストレンジ_はてなタクシー.jpg

一般に、新事業が創出しにくくなります、業界が熟成していくほど。

しかし、常に変化の起こるIT業界などのようなところでなくても、熟成産業でもあっても、大きな変革の芽が水面下では、萌芽の時を待っていることが良くあります。

そういう新事業のアイデア発想を助けるワークがあります。はてなタクシー、および、それをよりメソッド的にした、531ストレンジです。

一番重要な要素を手順を追って見つけ出し、それを引っこ抜くと、一見奇妙な事業モデルになります。「教えない塾」とか「食材のない食堂」とか。

そこから、そのモデルが仮に意味をもつとしたらなんだろうか、と発想していくと、中には、萌芽の時を待っていた芽に出会います。

そのワークスライドを掲載します。


ジリ貧で、商売の土台がシュリンクしてきて、もうこのままじゃ、立ち行かなくなる、という状況に到達するならば、こういう発想で、大きく変革した事業モデルも、可能性を出せるでしょう。

縮み行くビジネスの中で、低利益、長時間労働で何とかしていく、ということが、良く見られますが、仕事の付加価値を上げて、従業員も顧客もハッピーになるには、経済構造の変動に押しつぶされてしまう前に、立ち位置を変えることも、必要です。

そういうときに、思い出して、トライしてみてください。
(自分の本の推薦で恐縮ですが、文章で読みたい方は、拙著『アイデア・スイッチ』の記述をご覧ください。)

posted by 石井力重 at 17:15 | アイデアの技法

2015年07月06日

【発想技法】TRIZ for B


TRIZの発明原理を、本質的なイノベーションのパターンとしてとらえなおして、それを技術領域から、ビジネス領域に写像したものを作る動きが近年良く見られています。
宮城TRIZ研究会会長として、石井が作ったバージョンのそれを、発想技法として仕立てたスライドを掲載します。

(もっと時代が下ると、より強力で、発想しやすい表現集が登場すると思われますが、近年のビジネスの流れにおいては、大体カバーできるようにしてあります。技術工学の領域の技術的ブレイクスルーと、経営戦略論の領域のイノベーションマネージメントの両方に対しての、ごく初期の荒い架け橋のようなもの、だと私は考えています、これを。)

TRIZ_for_B.jpg

なお、こういう「他所の領域での成功を、自分のところに持ってくる。そして、示唆として使う」といのは、かなり概念適用の柔軟性が要ります。

そういうときの心理様式を絵にしてみました。

従来にあるやり方をいろいろひずませてしまいます、新しいものを仮に取り入れた姿を想像してみると。

でも、それをいったん受けれてしまうんですね。

それから、調整を図ってみて、しっくり来るように全部を整えなおしてみる。

こういう作業は認知上の処理資源を多く使うので、通常頭が面倒がってやろうとしません。自分の立っている領域で過去にうまくいった経験が多いほど。ひずむのはいやだ、と。

そういう心理的な省力化、思考という演算処理の軽量化をしよう、という働きに、イノベーションの初期には抗せねばなりません。そういう心象風景を、シンボリックに絵にしてみたものです。

ぜひ、練習課題での発想を経て、自分の事業へ発想のやり方を適用をしてみてください。

私自身も、面倒で変えたくない、と思っている思考が閉塞を生み出していることを、こういう技法を使うときに気がつきます。

posted by 石井力重 at 16:48 | アイデアの技法

2015年07月04日

【スライド】アイデアソンの講座(7期)(東京、7月)

アイデアソンの作り方、ファシリテータの動き方、できることなら、姿勢も含めて、座学と実践で学ぶ講座を、NPO法人iCONでは行っています。

明日からの土日二日間で、その講座をします。今回で7期になりました。

スライドを掲載します。


今回は、前半の一人発想技法を「死者の書」というヒエログリフを使った発想技法を用いています。

1期〜4期、5~6期、と技法を変えてきましたが、今回の7期でも、新しいネタとして投入します。オブザーバーとして毎回参加していただいている方々もいるので、毎回なにか新しい知見をいれなくては、と自分でもハードルを勝手に上げているのですが、今回は、それもあって一人発想メソッド部分の新版を入れました。


追記:

なぜ、こういうアイデアソンのファシリテータを作る教育活動をしているのか、というと、iCONという組織が、創造的な社会を生み出すための礎となる組織として誕生しているからなんですが、もっと簡単に言えば、もっともっとアイデアフルな社会になるそのための仲間を一杯作ろう、というものです。

アイデアソンのやり方はここでやる方法だけが唯一のものではなく世の中にはたくさんのやり方があります。また石井自身が行うときにも、いろんなバリエーションがあり、全く違うことをすることもあります。大半は、ここで実践するやりかたをしてはいますが。

手法というのは生き物で、何十回とやれば、だんだん、バリーションも出てきますし、基本所作も深くなって進化します。

その意味では、学んで帰った人がいずれ全く違う形にたどり着くことを私は大いに推奨しています。武道の守破離、のようなものだと思います。はじめはよりどころとなる型を学べた方が上達が早い。しかし、進みて熟達すればいずれ型は窮屈になる。中身たる人間が大きくなれば、初心者用の道具に収まってはいられなくなる。

そうして、新しいスタイルが生まれていく。

そういうことの繰り返しが、自然なのだろう、と思いますので。

石井自身がそういう考え方をしているため、学習プログラムは、モジュール構造にしてあり、一部を変えて別の方式をやることが簡単なようにしてあります。改造して使うことを前提にした道具だて、といいますか。

そんなわけでここで学んで各地に帰った人たちが地域で最終的にはかなり違うものを実施されているのを良くお見かけしますが、それこそうれしい限りです。そうした中から石井もまた学びとなることがあります。

一人で深めて発展させるより、多くの人が独自に進化させたモノが相互にヒントとなれば、もっと早く遠くまでいける。そんな気も、こういう活動をしていて良く思います。

長くなりましたが、そんなことも考えつつ、アイデアの講座・第7期も、全力で行います。

受講者が各領域で秀でた人が多く、受講者同士のつながりもまた、大きな財産になっています。

今回もどんな方たちとお会いできるのか、楽しみにしています。






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