2015年11月30日

UXD/HCD ワイワイCAFE 第16回 「サービスデザインのための発想法と伝える技術」開催レポート

旅仕事も10日目、今は次の案件まで岐阜で滞在調整日を過ごしています。起きてすぐに仕事開始し昼過ぎまでホテルの部屋で制作とプロジェクト対応。そこから、とても遅い昼飯と運動を兼ねた散策や珍しいものを見て回るという生活スタイルです。今日は10q歩きました。

kouhou.jpg
時には、腕章をもらって施設内を撮影することも。

仕事を前倒しで進められたので、明日は体験と感性の仕入れとして、伊勢神宮(三重県)に行ってこようと思います。


さて本題。

旅仕事の初日に行った、ワイワイCAFEでのアイデアワークショップの開催レポートが公開されました。

定員の倍の申し込みで参加いただけなかった方も多かったので、ぜひ赤石さんのレポートで様子や内容をご覧いただければと思います。
(当日の私のブログには、スライドもあります。)

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
そして、ワイワイCAFEの運営事務局メンバーの皆さんにはとてもお世話になりました。
貴重な機会をありがとうございました。
posted by 石井力重 at 21:44 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2015年11月29日

完璧より、未完の苦さが生む力を

この秋冬を振り返ると、ふと思うのです。

完璧だと感じた仕事の遂行より、ずっと多くネジをまいてくれるのは、力不足や偶然の失態で苦さを味わう夜だ、と。

物語は、単話ハッピーエンドより、ピンチ展開で次号に続く方が、推進力があります。
それに似てるんでしょう。

苦さ(にがさ)をどうやっても楽しむことはできません。
ですが、生み出すための創造的知性が強く機能するのは僕の場合はにがさに悶える時なので、時々は苦さを味わい苦悶する夜を迎えなくては、と思うのです。

さらに大事なことに、手抜きが至らしめる失態は、ちっとも苦くない、ということ。
そう思えば、苦さに浴する時間も、悪くはないんだって、理性が慰めてくれます。

甘さに溺れず、苦さに腐らず。
そんなことを時々思います。
posted by 石井力重 at 23:27 | 日記、価値観、仙台オススメ

序に見る(姫路/京都/関ケ原/岐阜/伊勢)

旅仕事では、休憩時間を作っては、旅程近隣にあるものを見ています。

himeji.jpg

姫路城。
この角度が白鷹に見えるので、白鷹城、とも。
天守閣は登るより、外から見る方がいい城です。

koukoen.jpg

お隣、好古園。
壁で区切って違う世界を展開するも、実は流れる水は同じだったり。
発想の回廊とは、ここのことかもしれない。

hobo_gaikoku.jpg

京都、伏見稲荷。
神戸から岐阜へ行く途中に。
ガイジン率90%。
僕は自分の名前の由来の神社に行きたいけれど、とにかく千本鳥居で記念撮影の外人さんたちで渋滞。
今年の撮影の流行は、鳥居の外から上半身を斜めにのぞかせたもので、みんなそれを。
僕らもサグラダファミリアとかでは、似たような行動しているかも、と我が身を振り返る。
ともあれ、来た人みんな歓迎、という伏見さんの姿勢はいいですね。

yumenoato.jpg

岐阜に向かう車中、次は関ケ原、というアナウンスを聞いて、突然降りようと思いたち。
この列車から降りたのは僕だけ。
そして駅前の素朴さ。
ここは、古戦場のままほおっておかれた街なんだけれど、史跡あふれる場所としての矜持を持たんとする姿勢を感じる世界。
僕しか下りなかった時、一瞬やばい駅みたいじゃん、と思ったのですが、史跡をのんびり散歩して、あっという間に2時間が。


1000km_from_sendai.jpg
行きの切符。
乗り降りしまくり、こうなります。
なお、余部にはいかず。
仙台から神戸までの切符を13日有効で欲しい、という条件のもと、最も合理的な切符がこれでした。
仙台から神戸を通り越し、姫路の2個先まで行くと、1002qで有効期限が往復で14日。
仙台神戸をばらで買うより安い。
そういう切符を持っておくと、滞在中に空き時間で姫路城を見てくる、ということができます。


物事には「序」が大事。

序は、ついで、と読みます。

大辞泉によると

じょ

・物事の順序。物事の秩序。
・物事の始まり。発端。また、初めの部分。糸口。

ついで

・あることを行うときに、いっしょに他のことにも利用できる機会。
・順序。次第。

とあります。

ついでに見る、というのは、物見遊山な感じが漂いますが、順序を利用してみておく、というと、計画的観察な感じが漂います。
(どちらでもいいんですけれど。)

序に見る。

それを姿勢というか、もう癖にしています。
何を見ても、面白いです。



追記:

岐阜市内にこの夏出来た、美しい図書館。
gifu.jpg
この街の学生さんがうらやましいです。

三重にテストプレイに行った序でに、伊勢神宮も。
ise.jpg
本やWEBで見知っていたのと、実際にこの目で見るのでは、迫力や刺激が大違い。

posted by 石井力重 at 00:19 | 日記、価値観、仙台オススメ

2015年11月28日

タイヤの交換が自分でできる、静音キャリーバッグ

岐阜の宿に入りました。
この数日、東北が一気に冬になったと聞いていましたが、昨日あたりから、近畿と東海地方も、きちんと冬になりました。寒いです。

旅の道具をまた一つ紹介します。
キャリーバッグです。

キャリーバッグ、あるいは、スーツケース、は旅仕事では必須です。
なるべく荷物は都市ごとに宅急便で往復輸送しているのですが、どうしても少しの荷物は都市から都市にもって移動する必要があります。

私と旅先でよく会う方は、石井の持っているキャリーバッグがよく変わるのをご存じでしょう。
これだけぐるぐると移動すると、だいたい半年でタイヤが渋くなります。

転がりが悪くなってしまったキャリーを引いて、移動することで時間や生産性を削がれるのはつまらないので、完全にダメになる前に買い替えてきました。

さて、今使っているものは、とても音が静かで、引き味(スムーズに転がる感じ)も過去のどれよりも良いです。
このキャリーバッグになってから長距離の移動が楽になりました。

タイヤが交換できる、とあり、それも魅力に感じました。

しかし、それだけに摩耗するタイヤなのではないか、という懸念と、いざ交換したらガタつくのではないか、という懸念もありまして、良い品であるかどうかの判断を保留していました。

今日、実際に交換してみて、ほぼこれは良い品だ、と思いましたので、書いてみようと思います。

Freguenter(フリークエンター)と言います。

(フリークエンタの機内持ち込みサイズには、商品写真のようにハンドルの倒せるものと、そうでない普通のものがあります。私はこの倒せるほうを使っています。)

現時点で、9か月間使ってみました。

少し前、7か月目のある秋の雨の日、慶応・日吉の銀杏並木道で、落ちた銀杏の葉がべたべた張り付く中を引っ張っていったら、葉っぱが車輪にはさまってしまい、手を汚したくないのでそのまま引き続けてしまったところ、翌日から、「きぃきぃ」とタイヤが鳴るように。
動かしているうちに良くなるかなと思ったのですが変わらず。

それまで砂程度ではびくともしなかったので結構つくりがいいと思います。
この銀杏の樹液みたいのは、良くなかったのかもしれません。

とはいえ、半年持ったわけで、過去のキャリーバッグも半年で消耗してしまったので、だいたい、悪くなるにはいい頃合いではあります。

そのあとも使い続けていくと、だんだんタイヤの引き味が、落ちてきた感じが強くなりました。
(それでも過去の他のキャリーの新品時よりも引き味はいいですが。)

それで、9か月たった今、タイヤ交換のキットを買いまして、実際に付け替えてみました。

freguenter.jpg

キャリーバッグのタイヤをはじめて分解してみたのですが、地面をずっと走行するタイヤの軸は相当に汚れが。

ときどき宴席などで、キャリーバッグを座敷の上にあげてくださることがあるのですが、衛生的にまずそうです。

それはさておき。

この交換部品をAmazonで頼んだらすぐに届きました。
メーカーは兵庫の会社さん。

車輪カバーを外す特殊工具と、車輪軸を緩める・絞めるための六角レンチと、車輪「2個」がついて、3000円ちょっと。
商品写真をみて、二個であることに気が付けばよかったのですが、タイヤは4つあるので4つセットだろうと思っていたので、手にしてからしまった、と。

でも、二個ずつということは、良く摩耗するのが2つある、ということじゃないかと思い、車輪をくるくる回してみると、ハンドル側の2つは、摩耗が進んでいました。きぃきぃ音も片方からはします。
ハンドル側は二輪走行時のタイヤですし、4輪走行時もかなりの体重を支える側です。
これを変えるべきなんだなと思って、写真のように交換しました。

作業自体は簡単です。
六角レンチで何かを締めたことがあれば、組み立て家具よりも手間数としては圧倒的に楽。
ものの5分で2つとも付け替えられました。

ただ、六角レンチは、強く締めると、がくっ、と、なめてしまって、二つ目のタイヤの締めの時には、なめ度が高くなっていて、締め付けを十分にはできていないかな、という感触がのこりました。(でも旅先なので、レンチセットをもっていません。マイナスのドライバーの大きいものでもしめられますが、同じく持っていません。)

六角レンチで、ネジ穴をなめる、というのはあまり起きない現象なので、同梱のこれは、使い捨ての六角レンチとして過剰過ぎない品質でつくられているのかもしれない、と思いました。
ただフェアに他の可能性も上げておきますと、石井の締め方が強すぎだという可能性もあります。

そして引いて移動してみると、新品の頃のように転がりがスムーズです。
ただ変えなかった2輪のどちらかもキイキイと音を立てていることを、取り替えてみて気が付きました。
その意味では、新品の頃よりも、しぶめだとは思いますが、二輪走行時には、完全に新品同様でした。

なので、ちょっと高いですが、交換するときは4輪全部を買う方がよいと感じました。

このタイヤ交換を試して、さらに使ってみて、このキャリーバッグはいいものだと思いました。


ちなみにタイヤのつくりは特殊です。
そこにこの静音性能と引き味の滑らかさがあるようです。

車輪は、3つのパーツでできています。

車軸。
それにくっついている内側タイヤ。
遊びのある形でかぶさっている外タイヤ。

この内と外のタイヤの遊びがあることが大きいようです。

ガタつくようにつくっておくと、道路のガタガタを逆に吸収してくれる、というのは、工夫発想のヒントとしてみても面白い製品です。

そして、ガタガタを吸収すると音もそれだけ発生しにくくなります。

深夜に書斎と自宅の間をキャリーバッグを引くと、他のキャリーバッグは「ガラガラガラ」という音が鳴り響き気が引けますが、これだと「ゴィゴィゴィゴィ」といった感じで、だいぶ静かです。

タイヤがどれぐらいスムーズかというと、乗り物に乗っていると、わずかな加減速でもバッグが動きます。

多分、次に買い替えることがあるならば、またこのキャリーを買う可能性が高いと思います。

ただし、「階段でも引っ張れて、人が座れるスーツケース(zuca)」も使ってみたい候補としてはあるので、可能性は半々かな、と。
面白もの、便利なものは、使ってみて、芸の肥やし(発想の材料)にする、というは、私の職の宿命ですから。

posted by 石井力重 at 23:18 | 道具考/ALL

旅先の街々で人に会う(移動調整日の風景)

関ケ原駅で乗車し、東へ向かう列車でこれを書いています。

旅仕事では、滞在先の街々で人に会います。
久々にお会いする方、初めてお会いする方。
そんな話を書きます。


2週間5都市

今回は2週間、国内をぐるっと回る旅仕事です。

訪問地は、東京/千葉/兵庫/岐阜/東京。
私にとって割と典型的な期間と訪問都市数です。

さてこの目的地、旅せずに飛行機でとんぼ返りする選択肢もありはしますが、それは移動時間が相当に無駄です。

そこで仙台に戻らずに、旅先の街のRegusビジネスラウンジで仕事をするというスタイルをとっています。
そうすると、弾丸日帰り出張スタイルにはない素敵な時間がたくさん持てます。

もちろん、それが単に自分の趣味的享楽のようなものであれば、経営者としての内なる声が制止します。
合理的な判断の上での旅仕事です。


移動調整日を過ごす街

そうすると1~3日程度の「移動調整日」というものが生まれます。
その期間どこかに滞在するわけですが、街は、都度、複雑な要素で決めます。

  • A)前後の目的地の間にある街
  • B)打ち合わせの予想される人々が出張扱いでなく移動できるエリア

さらに言えば、

  • C)ある程度は交通の要所駅か、(空)港がある
  • D)雰囲気はのんびりできる街

です。

経験則ですが、C)D)があると、仕事上の友人とゆっくりディスカッションできるいいカフェが見つかりやすいです。



神戸にて

昨日までの三日間は、神戸を移動調整日にしました。
素晴らしい滞在でした。
お会いするには遠い都市でしたがおいでいただいた方々もいて、充実したディスカッションや開発を行えました。

kobe_sky.jpg
神戸の空。

滞在宿は、徒歩で三ノ宮のRegusにいけ、かつ、周囲の雰囲気がいいところとして、旧居留地の駅の真上のホテルにしました。

kyukyoryuchi.jpg
駅を出たところの風景。振り返ると宿があります。
バス、地下鉄、JRも元町が近くとにかく便利。

yadokaramieruroji.jpg
部屋から見える路地。
しゃれた小さい店が多いです。カリーブルストとドイツビアの店とか。

regus_kobe.jpg
三ノ宮駅前のビル22階にあるリージャス。
ビジネスラウンジからの景色は、国内のリージャスで多分最高。

神戸の中心駅である三ノ宮駅の界隈で打ち合わせる時には、歩行者デッキのつながっているビルの中のカフェあたりが狙い目です。

Bluemeというカフェがいいという情報を得て、いってみました。

blume.jpg
おしゃれ女子の店ですが、入りにくくはありません。
中二階は落ち着いてて打合せがとても捗ります。
紅茶もおいしかったです。

打ち合わせの後、軽くいっぱい、ということで夜は、アードベッグ好き(石井)にはたまらなないお店へ。

AHB_kobe.jpg
アードベッグハイボールバー。
北野坂にあります。
TEN以外のアードベッグもたくさんあります。

昔、とある場所で飲んだまぼろしの味、みたいのが私の中にあったのですが、今回の訪問でそれがアードベッグのどれだったか判明。どういう領域にせよ専門店に入ると普段は得られない知識がいろいろと獲得できます。

こんな風景の中の生活でした。今回の神戸滞在では、港エリアも異人館エリアもいかずに、ホテルと三ノ宮の間のエリアだけで充実して、あっという間に三日間が過ぎました。


旅の日々、津々浦々

移動調整日の滞在は、こんな風に過ごしています。

以前は日々目にするものをその日のうちにSNSにアップして、その時感じたこと、浮かぶ仮説、なども記録することを日課にしていましたが最近はそれをやめSNSの利用時間を極限まで少なくし、その時間でこんな風にリアルに人に会う時間を増やしています。

津々浦々、近所の街にお邪魔して、人と会い、共に新しいものを描き、いろんなものを感じて、何かを作る。

そんな旅仕事の日々を送っています。
今夜からは、中部地方の都市の滞在が始まります。
posted by 石井力重 at 19:40 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2015年11月23日

耳で読書をする

旅仕事期間は、とにかく、電車に乗って立っているか、電車を待っているか、という細切れの時間がよくあります。
そのライフスタイルにぴったりのものに出会いました。

耳で読書ができる、オーディオブック・サービス。
amazonが最近プライム会員に3か月無料を提供したAudibleを使い始めましたが、いままで懐疑的だった「オーディオ・ブック」の世界が一気に日常使いできるサービスに感じられるようになりました。

さすがにうまいキラーコンテンツがあって、最初のめんどくさいを、一気に乗り越えさせてくれます。

宮沢りえさんの朗読で「雨にも負けず」。

宮沢りえさんは、私は年齢が同じで、若いころのCMデビューの時からずっと素敵だなぁと思っていたのですが、年齢を重ねて素敵なレディーになられていて、その声での朗読をイヤホンで聞いたときに、かなりギュッと、つかまれてしまいました。しかも2分間の作品。

糸井重里さんの朗読で「小さなことばを歌う場所」。

著者自らの声で語る本。これは文章の沁み方が違います。糸井さんの力を抜いて大事なことを見失わないで日々を生きていく姿勢が、軽妙なトーンで、つぎつぎ語られます。

旅仕事の移動の途中の込み合った都市部の列車、流れる街の風景をぼんやり見ながら聞いてみると、無駄な時間が様変わりしました。

これまで、立って乗っている電車ではすることがあまりありませんでした。
音楽を聴くことのない私は、iPodtouchのKindleアプリで文献を読むこともあるのですが、スマートデバイスをつるつると操作しつづけるのは自然と首が前傾になり、長く読もうとは思えませんでした。込み合う空間では周囲の人の空間を奪ってしまいますし。

そんな中で、旅仕事の移動の無駄な時間を、有益な知的活動を可能にしてくれたのが、冒頭のアプリでした。

いまはまだ、読みたい本が少ないです。初期のKindleコミックストアの感じに似ています。頑張れば全タイトルを眺められてしまうぐらいの量。

ただ、利用できる本が、星の王子様、とか、赤毛のアン、とか、アメリカ大統領就任演説、とか、英語フレーズの本など、前から読もうかなと思って、手に取らないでいた本が結構見つかったので、それらを次々聞いているだけでも、かなり良いです。

また、なかなか、文章で書かれていても読み取れない古い作品も、誰かの話す声として、イントネーションつきの情報に変われば、すらすら理解できます。

長い一日の終わりに、宿にチェックイン。
目が疲れていても、脳は疲れていない。
そういう時に、目を閉じてじっと物語を聞く。
そうすると、時の流れを贅沢に楽しんでいるような気持ちになります。不思議なんですが。


旅先のホテルにて.jpg
写真:兵庫県。今夜の宿のラウンジにて
posted by 石井力重 at 23:23 | 日記、価値観、仙台オススメ

観察の4象限

observation_4_points.jpg


優れたアイデア創出には、出すことだけしか視野にないと行き詰ります。
優れた発想を生み出す人は入れることにも秀でています。

そういう人は何を見ているのか。

面白いことに、人の言っていることをよく聞いているようで、結構違うものを見聞きしてメモしたり、記憶したりしています。
見ているポイントは、社会科学における参与観察の記録のポイントとも符号しています。

相手の話したこと。
これは記録しやすい。これは控えておくのは大前提ですが他にもあります。

相手の身振り。非言語のことば。
言葉で言えないデリケートなことはそこだけ手ぶりで示したりします。
音声言語だけを記録するとそこは無言になりますが、ボディーシグナルは語っています。

自分の感じたこと。
相手が言っている言葉が、建前のように感じた、とか、迷いながら答えのないことに無理に言葉をあてがってしゃべった、などの感触は大事です。

自分の考えたこと。
そういうこう新鮮な情報にふれていくなかで、微かな因果関係が想起されたりして、仮説が瞬間に浮かぶことがあります。それも記録します。後で記録しようとしても、そういうかすかな思考は現場から遠ざかると再現できません。


優れた企画やアイデアを次々出す人は、モノか人か、あるいはその両方を、よくよく見ています。
カフェとか乗り物の中で話していても、視線がよく動いて肩越しにちらちらといろんなものを見ていたり。

フィールドノートをつける、というほどのことまではしていない人が大半ですが、日々、人間観察と物体観察を大量にしている人たちは、いざ発想となった時に、違います。小さくリアルなエピソードをたくさんもっていて、アイデア生成の踏み台として、次々使います。

彼らは、見ているんですね。癖というぐらいに、いつも。


デザインの講義を有田の吉永先生にしていただいたとき、「デザインは見ること」と初めにおっしゃって、私はガーンと衝撃をもってその言葉を記憶しました。分かっている人にはわかっていて、知らない人には新鮮でした。

アイデア創出も、また「見ること」なんですよね。

posted by 石井力重 at 22:43 | アイデアの技法



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