今月は、地元(東北)での仕事が多くある特異月でした。2月末は、文科省系の事業で一関高専での講義&ワークショップを行います。
スライドと、ワークシート類を掲載します。
配布用のハンドアウト は こちら ⇒ Handout.pdf
(配布に向くように大幅にスリムにしたものです。)
ワークシート類 は こちら ⇒ worksheets_A4.pdf worksheet_A3.pdf
(上記資料は、受講された方は、社内での利用に関してはどうぞご自由にお使いください。)
案内詳細
〔リード〕
TRIZ は多様な技術領域から抽出されたブレイク・スルーのエッセンス群を用いて、効率的に発想を行うための手法です。今までの閉塞感を打ち破り、新しい可能性を作っていきたい場面で役立ちます。職場で実際に使用する為に、新しい思考支援ツールとして活用する手段としてご説明頂きます。
日々の小さい改良、新製品開発、生産設備開発に役立つ知見です。是非ご参加ください。
〔日時・場所〕
平成28年2月29日(月) 13:00〜17:00
一関高専 メディアセンター 1F 会議室
〔主催〕
一関工業高等専門学校
〔テーマ〕
「発想を豊かにするアイデア創出の技術」
〔テーマ 概要〕
- 「ここの改良、思いつきそうなんだけど、あと一歩のところで出てこないなぁ…」という時、“何か役立つ知識ってないのだろうか”と考えたことはありませんか?開発工学の中には、技術者の創造的な思考作業を後押ししてくれるアイデア発想の手法もあります。TRIZ(トゥリーズ)です。「開発時のアイデア発想の手がかり集」としてすぐに使うこともできますし、本格的学習とトレーニングをへて強力な開発力の武器にすることもできます。
- 今回は、小さな改良方法を考えている場面で、次々思いつくことを可能にする手法を学ぶ講座を企画しました。手を動かし、発想作業を実際に体験しながら、アイデア創出スキルを習得してゆきます。
- 仕事においてアイデアが求められていて悩んでしまっていることや改良課題を持ってご参加ください。スキル獲得に加え、自分の仕事で使える新しいアイデアも獲得できます。
- また、講義後半では、自社で新開発を構想する際に役立つ手法にもトライします。従来製品から次世代製品へと、進化させていくための具体的な思考手順を一緒に体験していきましょう。
〔講師略歴〕
アイデアプラント 代表 石井 力重(いしい りきえ)氏
- アイデア創出支援の専門家。東北大学大学院・理学研究科 修士課程卒業。
- 商社勤務、独立行政法人のフェロー、ベンチャー企業駐在を経て、2009年、アイデアプラントを創業。ブレインストーミングや創造技法の実践と理論の両面に強い興味を持ち、創造工学(Creative Problem Solving、TRIZ)を研究中。全国各地の企業、大学、公的機関等で、多様なアイデアワークショップを実施。2014年4月より、早稲田大学にて、非常勤講師も勤める。
- 著書に『アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置』(日本実業出版、2009年) HP: http://ideaplant.jp/
〔講師からのメッセージ〕
- 東北の企業はイノベーションへの大きな潜在力があります。まじめで品質の良い仕事を、きちんと期日までに仕上げていく基礎力があります。産業構造的に企画構想部分は手薄でした。従来の構造が変化していく中で、良い自社製品を生み出し、新しい可能性を開くことを意識している経営者が多くいます。そうしたなかで“中堅社員たちは、基本の仕事は身に着いた。そろそろ創造的な仕事をさせたい。”というニーズが上層部に出てきます。このような人材観にマッチするように講義を組みました。
- 退屈な学びだけでは創造性の発露はうまくいきませんので、この4時間は、発想のカードやワークシートを使い、発想力を発揮していくことを楽しく実践できるワークショップ講座にしてあります。知識前提は何もなしに学べるようにしていますので、どなたでもお気軽にご参加ください。職種、職歴、年齢は不問です。(基本的な日本語が分かれば、外国人でもOKです。)
- アイデアを考えるのが苦手だ(=でももっとできるようになりたい)、という方であれば、きっと多くのモノを持って帰れるでしょう。アイデアを出すことが得意な方にも、資質をより発揮するための知見が得られるでしょう。TRIZを独習し始めたい方にとっても、そのよい先鞭をつけることができます。
- 参加にあたり事前の学習は何も必要ありませんが、次の3点だけご準備ください。
(1)睡眠をしっかりとった頭(楽しく学べますが、相当に頭が疲れます)、
(2)発想の題材を2〜3個(自分の仕事において工夫・改良のもとめられていること。もしなければ、日常課題でも結構です)、
(3)筆記用具(紙とペン)
備考:(このブログだけに置いておくエクストラ情報です。)
講義に参加し、本格的にTRIZ手法を学び、現場で活用したいと考え始めたときに、良質な情報へたどるための道しるべをここに置いておきます。
TRIZの本格的教科書
TRIZ実践と効用(1) ・・・の改訂版(日本のTRIZ草創期から長らく販売されていた同著を、2015年に中川博士が自ら編集長となって復刊に近い形で出された最新版です。)
活用の実際事例や学術的な発展の情報が集まり発表される学会相当の場
私も、草創期から、震災あたりまで、協会会員であり幾度か発表もさせてもらいました。
(補足:私はここを退会していますが、理由は志しによるものです。震災以降、メインの学会1つのを除き、すべての会員費のある学術団体への参加を退会したためです。それらの総額は結構なもので、それを長くかかる東北の地の復興に回そうと意思決定したからです。)
(補足:私はここを退会していますが、理由は志しによるものです。震災以降、メインの学会1つのを除き、すべての会員費のある学術団体への参加を退会したためです。それらの総額は結構なもので、それを長くかかる東北の地の復興に回そうと意思決定したからです。)
TRIZの本格的な指導のできる専門家集団(コンサル企業)
同社の方の知人とは、教育系NPO活動などでもご一緒したりして、コミュニケーションをとっていますが、コンサルの方々の能力がとても高く、本格度の支援が受けられるだろうと思います。名古屋に拠点があります。
(他にも、TRIZのコンサルをする企業さんはあり、石井が直接知らないだけで何とも言えませんが、他にも国内にいくつかあります。東北に立地しているところはないかもしれません、私の知る範囲では。)