2016年06月27日

旅仕事の風景(東奔西走編)

今は、東海道新幹線で東京に向かっています。浜名湖を通過。新幹線の座席と書斎の椅子が、もっとも知的生産をしている二大座席でして、新幹線にのると半分自動的に仕事を開始します。

この数か月は短期の旅仕事が多いです。一週間程度、各地を待って、数日仙台に滞在、というサイクルです。

さて、昨日までの一週間は本当にハードでした。

最初の二日間は、宮城県の商業高校の教員向けの「発想する授業」を、実戦形式(ワークショップ)+座学で、合計13時間。
三日目は東京へ移動。
四日目は、グーグル本社でのファッションとデジタルのアイデアソンを9時間。
夜遅くに京都入り(これは結構辛かった)。
五日目は、京都リサーチパークのASTEMでの京都ビジネスデザインスクールで、技術系企業の皆さんと、8時間のアイデアワークショップ。

受講者・参加者(除くスタッフ)の延べ人数150名。

丸一日の登壇をファシリテータとしてやるのは、とても体力と脳を使います。
前後の一日は移動に充てるなどでして、連続はしないようにしていますが、今回は、一年前から決まっていた行政仕事と、お世話になっている方からの依頼と、更に一か月をきった時点で急に出てきた案件で、過密なスケジュールが組まれていきました。

ヨーロッパ渡航中に急ぎで来た案件でもあり、「まあ、なんとかなるでしょ!」みたいな感じでしたが、いざその日々が始まってみると、睡眠時間確保との戦いでした。

思考力を高く維持しないとアイデアワークは上手くいきません。ファシリテータは大量の情報を大量に処理し、進行の組み換えを常時計算しています。アイデアをさらに広げるコメントもします。なので、寝不足になって現場に入るのは、クオリティーに影響するので、どの案件もいつも以上に睡眠をとったうえで現場に入ることを第一に心がけて、実際にそうしました。

それでも、最後の京都の案件が終わり、宿に帰り着いて、シャワーを浴びると、もう立ったり考えたりするのがきつい、という状態でした。

さて、そうして、ハードデイズはおわり、ぐっすり眠って起きると、京都は最近になく快晴。昨晩行きたかった伏見稲荷に上って、京都っぽいご飯をたべつつ京都駅で打合せをひとつ行い、今は、新幹線で次の街へ、という感じです。

年間100泊はホテルに泊まっています、というと大抵皆驚きますが、それは、一カ月に直せば、8.3日。
上記のような生活をしているので、これぐらいの日数なら、すぐに達成してしまいます。

新幹線、飛行機、タクシー、レンタカーを駆使して、まさに東奔西走、という感じで過ごしています。

感性のインプットを重視して、案件同士の日程の間をあけて、滞在先の街のあちこちのものを見て回るような「感性の仕入れ編」の旅仕事もあります。先日のアムステルダム〜オスロの滞在は、感性の仕入れ型でした。

良く遊び良く学べ(働け)、という感じに、国中を行けるのも、いったい何歳までか。肉体は、生物体の当然の摂理として、だんだん壊れていくので、いつか、こういう日々を懐かしく思う時がくるでしょう。もっと先かもしれませんし、割と近いのかもしれません。

いくつになっても、チャンスがある限り、走れるところまで、いってみたい、という気持ちでいます。
なので、なんだかんだ言って、何年たっても、東奔西走デイズをゆくような人生の気もします。
posted by 石井力重 at 12:41 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年06月26日

【スライド】京都ビジネスデザインスクール(6月26日、京都)

本日の講義資料はデータで配布します。(紙のハンドアウトなしの代わりに)

パスワードは、このスクールの人気者Sさんの苗字をローマ字でうったものです。小文字6文字。
今日から三日間、ダウンロードが可能です。


追記:

こんな雰囲気の場でした。

Kyoto_BDS_idea.jpg

2016年06月25日

【部分スライド】Googleにて、アイデアソンを行いました。

六本木ヒルズの上の方にあるグーグルさんにて、アイデアソンを行ってきました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

ideathon_at_google_jp_ideaplant.jpg

石井が総合司会とファシリテータを務めました。

アイデアソン部分の2時間のスライドを抜粋、掲載します。


今回は、内容がなんらかの記事的な公式なものがでるのかどうかわかりませんので、配慮した形に、切り出して、ここに活動報告として記しておきます。どの案件でもそうですが、今回も、貴重な体験が出来ました、ありがとうございます。

さて、今回一つの奇跡的な進行が出現しまして、驚きました。(ファシリテーションをする人以外には、あまり興味ない話です。)

タイムライン・ホワイトボードの更新最終版の写真がこれです。

timeline_20160625.jpg

進行遅れが2,3分ずつ積み上がり、特に、プレゼン作成のところで、一気に遅れてまして、その時点の進行遅れ、なんと41分。

これは苦しい。審査員の中にはそのあとの予定がありどうしても終わりを出っ張らせてはいけないなかで、徐々に遅れていくのを見ていて、焦らず、しかしどこかで回収しなくては、と念じながら進行していました。

ところが、プレゼンはてきぱき進行し、審査と表彰もスムーズにどんどん進んだ結果、なんと、クロージングの終了時点で、進行遅れがさらになんと、0分!

あれだけ遅れていたのが、最後は「ではちょうど定刻となりました。これにて終了です。ありがとうございました。」みたいなセリフ、滅多にいえることがない私の進行スタイルですが、今回は、奇跡的。ファシリテーションをする人にしか共有できないマニアックな部分なのですが、そう感じました。

ただ、それは良く考えると、もともとの大きな基本設計を、QUANTUMさんが初めにしていて後半の回復可能性を作っておいてくれたことと、参加者の能力の高さ、運営サポートメンバー(かなりの人数を配してくれていました)の遂行能力の高さ、の3つがもたらしたものなんですけれどね。

今回のこのイベント、裏側で展開されていた主催チームの綿密なやりとり、すごいものがありました。そういう部分は、普段の私は見えないのでともすると存在を忘れてしまいますが、今回は総合司会の立場もあり、終始拝見して、そういうことを直に感じ取ることが出来ました。

そういう方々への感謝が、いつも心になければ、よいファシリテーションも、よい知識創造の場も、長くは提供できないわけで、これからはそういう水面下にいつも感謝して、登壇したいと思いました。 


追記:

オープンイベントの登壇の際には、このブログでもご案内をする方針でいたのですが、今回は、属性がファッション系ということもあり(かつ、外国に行っていた時期におもにすすんだりしたのもあり)、掲載をさぼっていました。

婦人画報社さんからはこんな募集案内が出ていました。

2016年06月21日

【スライド】発想する授業(商業教育技術研修会)(6/22-23 @宮城)

hassousurujugyou.png

商業高校の授業が変わりつつあるようです。創造的なエッセンスを取り入れた授業をしたい、そのための手法や授業デザインを研究したい、という機運があります。

私は縁あって、商業高校の中心校であ県岐商(甲子園常連校で、甲子園では、岐阜商、と呼ばれています)で、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールで商品企画の授業を、デザインし提供してきました。

その関係で、宮城県の教員教育機関での研修を、という運びになりました。

スライドを掲載します。


ハンドアウト handout.pdf
ワークシート worksheet.pdf

創造的な相互関係を増やすコミュニケーションのデザインを起点に、設計した二日間の研修プログラムです。
中心は、SPHの授業内容ですが、そのほかにも、臨機応変なブレインストーミングの方法や、洞察(問題探索と目の付け所の転換)や、テーマ設定技法、も含んでいます。

そうした理由は、およそ、創造的なエッセンスを授業に取り入れようとしたときに、丸ごとの授業プログラムができる機会はめったにないことと、創造的授業を志す先生方が、いろんな取り組み方をできるように、創造的なディスカッションの場面で「使いやすい発想技法」も提供しよう、という考えからです。

そのもっと根底にある思想部分は、以前、とうほうnavi記事 をブログで紹介しました。(ので割愛します。)

私は思います。
教育が本質的に作り出しているのは、国の未来、未来の可能性だ、と。

さらに、教育の現場にいる方と、生徒でも、父兄としてでもなく、対等な立場で会話してみて、今、思うことがあります。

”やっぱり、子どもに教えるのが好きなんだろうなぁ。”
ある先生はそうおっしゃっていました。

またある先生は、
”私がクラスの中の一番の敵になる、そうなると子供たちはいじめの関係を作らず、みんなで団結して進もうとする。”
とおっしゃっていました。

日本ではややもすると、学校の先生を日和見主義の先生像をあてはめて軽んじてみたりすることが、あるように感じますが、忙殺される業務の中で、出来る限りのことを子供たちに提供しようとする先生方は、少なくなく存在していて、そういう方々が、更に出来ることを増やそう、と研鑽の場においでになるならば、私でできることは全力で提供したい、と思います。

そんなわけで、明日も心を込めて全力で、講義を提供してきます。
明日も、どんなアイデアが参加者の皆さんから聞けるのか、楽しみです。


追記:

一日目が終わりました。
こういう研修に参加される先生方はもともと発想力が高くてワークへの対応力も意欲もあるので、とても効果的に研修プログラムが進行できました。

現場の雰囲気を写真(ぼかし加工)で一枚だけ紹介します。

senseiwork.jpg

2016年06月17日

レアな案件、合宿型研修をしてきました(軽井沢にて)

私は、仕事柄、旅仕事(各地での講演ワークショップ&各地の創造性の専門家とのディスカッション)の日々です。仙台に戻るとその晩はとても長く深く眠ります。仙台に戻った昨晩は、過去最長の10時間、眠っていました

「超回復」と、個人的には呼んでいる、この脳がみずみずしい感じ。旅仕事からもどった晩にしか、こんなに長く眠ることはできないので、超回復の朝というのは、年間で十数回ぐらいしかありません。

さて、過去最長となった超回復の朝。そこまでの旅仕事はとてもハードでした。東京滞在時には、アイデアワークショップや創造研修の打合せが立て込み、地下鉄乗り換えの時間と思考力がもったいないぐらいで、都内の企業さんをタクシーで回っていき、車中で休憩とメモ書きと軽食を取る、というような日もありました。(タクシーで皇居の周りをほぼ一周した感じになりました。ちなみに、料金は合計で1万円前後。)

軽井沢では、成長目覚ましいオンリーワンのスポーツ産業領域の企業さんの合宿型研修を行っていました。
私の現在の専門性である創造力のことを中心に、未来洞察、事業構想、プレゼンテーション、といったワークも含めた統合型の内容です。

人材も多様で、全社員が参加するので、もっている前提知識がそれぞれに違います。年齢も私よりも上の方もいれば、最近まで学生さんだった若手もいます。そうした中で7つのチームが、事業アイデアを創出し、事業計画へ練り上げていく過程を伴走していく、ということをしました。(実際は合宿型研修を全社員を2分して、5月にA日程、6月にB日程で行いましたので、合計で14チームが存在しました。)

合宿型でゆえ24時間を超えて、がっちりやります。記憶と構想と判断力と(研修所が広く階段も多いので、物理的に)体力も、使える限り使って、の軽井沢での仕事でした。

余談)

”軽井沢に滞在しながらお仕事なんていいね”、と、友人からは言われたりしますが、”楽しくも全力(尽力)の要る仕事”なので、気楽な観光とはやはり違いますかね。

でも、私の仕事は発想力に大きな価値充填がある仕事ですので、感性の仕入れ、も常に大事にしていして、今回も、少し先に(私費で)宿をとり、軽井沢ならではの体験をして、たくさんの発想の刺激をもらってきました。

◎万平ホテル(ジョン・レノンや白洲次郎氏も滞在したことがある、という歴史的なホテル)のBar。
旧軽井沢から万平ホテルまで一キロの夜道は怖いぐらいのところで、トトロの森のバス停でか細く父を待つシーンみたいなか細さが体験出来たり。ちなみに、万平ホテルは、ジブリ作品の風立ちぬの舞台の一つとも。

manpeihotel.jpg


◎見晴台(霧の軽井沢、のイメージ通り、見晴台は濃霧の中でしたが。。)
そこまでのレトロバスもまたいい体験でした。最後の一人の乗客となった時に、面白い体験もちょっと。

kirinokaruizawa.jpg


◎風立ちぬの著者・堀辰雄氏の晩年の住まい(今は、氏の文学記念館になっている)。
彼の手書きの推敲のあとがみえる原稿を、じっと何十枚も眺めたり。人は5分で見て通り過ぎると所に、気が付けば2時間もいて、どう、思考して文章を生み出したのかを、想像してみていました。

horitatsuo.jpg


◎石の教会(中軽井沢から北に2キロぐらい)。
つくりが美しく面白いです。大きさの異なる石のアーチとガラスのアーチを繰り返して有機的な空間を作り出している教会です。軽井沢にゆかりのある内村鑑三氏の記念堂でもあり、教会の下には氏の仕事と思想を見ることができます。”無教会”という考え方を初めて知りました。そういえば、教会の祭壇の上につきものの十字架がどこにもなく、祭壇の頭上には、有機的なフォルムで切り取られた外の自然の風景が広がっていました。


ishinokyoukai.jpg


◎信濃追分駅から追分の国道あたりまでの、いかにも軽井沢らしい白樺林と瀟洒な別荘群。
おしゃれに苔むした石垣や夏前で枯れ葉に埋もれた静かなたたずまいの別荘群というのは、軽井沢駅前やそこから北に延びる旧軽井沢の観光商店エリアではあなかなか見られません。

karuizwa_rindou.jpg


そんな感じで、SNS上にのる私の行動は、観光ばかりをしているように見えるとおもいますが、感性インプット部分はネットにあげられて、仕事の部分は守秘なので沈黙しているので、自然と、そうなります。実際の旅仕事というのは、主に仕事しています。
posted by 石井力重 at 12:23 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2016年06月13日

雑誌DIMEのオンラインメディア「@DIME」に『アイデアトランプ』が出ました。

アイデアプラントの作品の一つ、アイデアトランプが、雑誌DIMEのオンラインメディア「@DIME」で、面白いトランプ群の一つとして紹介されました。

atdime_ideatrump_01.png

企画は、大統領候補トランプ氏になぞらえて、面白いトランプ製品がずらっと。

atdime_ideatrump_02.png

アイデアトランプは、その中でも記事のトリとして、発想力のトランプ、として紹介してくださっています。ありがとうございます。

ちなみに、この記事で初めて知ったトランプもありました。特に、透けているトランプ、ベアブリックは面白い遊び方が出来そうですね。透けていることで新しいカードの可能性を感じました。

記事は こちら です。



posted by 石井力重 at 20:07 | プレスリリース&メディア掲載

2016年06月12日

【スライド】技術士会でのアイデア創出の講演&ワークショップ(6/11、東京)

本日の技術士会さんでの講演1時間+ワークショップ2時間のスライドを掲載します。


本日ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今日お伝えしたことが、プロエンジニアの皆さんの活動にほんの少しでもお役に立てたならば、幸甚です。

timeline_0611.jpg

ところで、今回の会場はいい立地でした。
懇親会が終わり、日没の青い時間帯、建物を出ると、目の前というか、上空に向かってそびえたつタワーがぱっと現れます。
しばし、蚊に刺されながら、見入ったり、写真を撮ったりしていました。

tt.jpg

2016年06月09日

【スライド】アイデアの創出方法(知的財産権制度セミナー、2016)(6月9日、宮城)

本日6月9日、宮城で行った知財権制度セミナー内の石井担当分「アイデアの創出方法」(4時間)のスライドです。


今年は、ワークシート類はデータでの配布はしていません。
入手したい場合は、研修機関に提出済みのファイルを、受領なさってください。

timeline_Tech_idea.jpg

2016年06月07日

西欧〜北欧への渡航(5月24日〜6月3日)

しばし、海外渡航期間に入ります。(→既に、戻りました。)

その期間は、重要なメール対応やファイルを受送信するときは、Regus(という世界中にあるビジネスオフィス)のビジネスラウンジを見つけて、おこないますので、タイミングによっては3~4日ほど、受信までに時間がかかる場合があります。

渡航先は、以下の5つの都市です。

  • アムステルダム(オランダ)
  • ベルリン(ドイツ)
  • コペンハーゲン(デンマーク)
  • ベルゲン(ノルウェー)
  • オスロ(ノルウェー)

従来よりも、より気を付けて移動してきます。


・・・というブログを上げたつもりで非公開だったことに、帰国後の旅の続きの途上で気が付きました。

感性の仕入れと位置付けている恒例のアイデアプラント渡航、色んなインプットを入れに行きました。

写真でダイジェスト紹介してみます。

一カ国目。オランダ。
アムステルダムです。

アムステルダム.JPG

この建物群の一つに、アンネの日記のアンネフランクが隠れ住んでいた家があります。
水路の発達した、オープンな空気のある街でした。

泊まった宿がわりと危ない地区にあり、この国では合法とされている植物の香りの副流煙に悩まされる、なかなかのレア体験な二日間でした。
苦いような酸っぱいような、ハーブとゴムを焼いたような副流煙、なるほど、これが例のものならば、この先、危険を察知する能力が一つあがったなと。

二カ国目、ドイツ。
ベルリンです。

ベルリンの壁.JPG

ベルリンの壁をじっとよく見てみると、幅90cmぐらい、高さ3m〜4mぐらいのコンクリ板を継ぎ合わせてつくってあるもののようだ、とわかりました。繋いであるのではじめはわかりませんでしたが、街中に残されているモニュメントが皆そのサイズなので、「ああ、これがユニットサイズで、まずそれを大量に作り、一夜にしてできた、というのはそれらを一気に並べて繋ぐ竣工方法をとったのか」と。

恥ずかしながら、ベルリンの壁というのが、巨大なドイツという国(日本の面積とそう変わらない)の東西を、真っ二つに分けているようなイメージを持っていましたが違います。東ドイツ領の中にベルリンという首都都市がありベルリン自体は西と東に分割。そうすると東側の中にとびとして西があるわけで皆がそこに逃げ込んでしまうのを物理的にブロックするために壁を築いた、と。
とはいえ、ベルリンの半分をぐるっと囲むのだって結構な長さ。そういう地理感覚をしりたくて、ベルリン中を自転車で何十キロも行きました。

平時には空気のようで気づきもしないけれど、平和は尊い。

三カ国目、デンマーク。
コペンハーゲン。

コペンハーゲン.JPG

写真は、街の中の美しいエリア、ニューハウン、という場所で、アンデルセンもこの中の三棟に暮らしたことがあるそうです。
ハウンというのは、どうも、港のことのようで、飛行場がルフトハウンとか、なんとかハウンをよく目にしました。

北欧の物価が高い。わかっていたので覚悟はしていても高いです。
だいたい、贅沢なしの食事でも日本の一食の二倍ぐらい。
こういう街で美術をみたり、いろんなことを体験したりするときには、日本円でいくらかは考えず、ま、現地の妥当な価格ならいいか、と開き直って楽しみます。バスにちょろっと残って、700円、、、とかそういう換算を半日でやめて、45DKK(フィンを除く北欧三国は自国通貨)といわれたら、「45ね。ふんふん」と。

ただ、郊外に行って過ごしたりしたかったのと自転車大国なので、自転車を借りてほとんどの移動をする、という財布にやさし目の行動にはなっていったのですが。

四カ国目、ノルウェー。
この国だけは二都市に。最初は国内第二位の都市、ベルゲン。

ブリュッゲル(ベルゲン).JPG

ここは、街の西にある港でブリュッゲル、というハンザの時代の経済圏主要港だったところで、今は世界遺産になっている場所です。

北欧に縁が出来てスウェーデンあたりまで出てきた去年あたりから、ようやく、ハンザとかバイキングのことをちゃんと知りました。なんでスウェーデンの言語はフィン語よりドイツ語に似た雰囲気んだろうとか、そういうのが、頭の中でつながり始めました。
で、ここブリュッゲルでは、そういう時代の資料が多くあったりします。なかには、ルーン文字の解説と実物とかも。

バイキングはその活動の終わりの方で、西東に進み三つの国に。デンマーク、西へ行ったのがノルウェー、東に行ったのがスウェーデンに。

ベルゲンでは干しだらの巨大産業があり、今も伝統料理として干しだらのトマトソース煮があります。日本人も好きな味です。


さて、次は、ベルゲンから気軽に行けるフィヨルド、ソグネフィヨルドへ。

北欧のかたい岩盤みたいな土地を氷河が削って切り立った入り江が出来たのがフィヨルド、だという朧な記憶でしたが、三陸海岸みたいなもんじゃないの、要はすごい猊鼻渓でしょ、という先入観を捨て見に行ってきました。

ベルゲン急行、バスで、フィヨルドのフェリーのある港、グドバンゲンへ。
最後の急坂でバスから、一気に景色が。

フィヨルド.JPG

えぐったように細い谷。

そのあと、フェリーで、フィヨルドの外に向かい、フロム村に向かってクの字型にフィヨルドの奥へ。

フィヨルド2.JPG

この日はTシャツでもいいぐらいで日差しも強かったのですが、デッキ上に2時間いるつもりだとこれぐらいの装備に。
私も、ダウンベストを急きょ、ベルゲンの街で買い込んで装備。

写真をどれだけ写してビデオも回しても、この周辺視野一杯に広がっていく光景、輝く涼しい空間、というのは、リアルでしかわからない成分が多くて、オーロラと同種の体験だろうかと。(おととし1週間以上北極圏に滞在しても見れず、でしたが。)

なお、次の日、ベルゲンからオスロまで、ベルゲン急行に再び乗って移動することになり(寝坊して飛行機を逃したため)、フィヨルドまでつづく、氷河がかつてあったのだろう地帯、その最も高いあたりの写真も撮ることが出来ました。

フィヨルド3.JPG

フィンセ、という駅の手あたり。
なおこんな場所でもぽつぽつと家があります。冬のスキー小屋なのかなもしれませんが、夏にはいるこの時期、家に車がありました。

これまた、写真には切り取れない「同じ地球上に、こういう景色があるのか」を感じる車窓がこの辺は続きます。

なお、飛行機で1時間の二都市間を、ベルゲン急行は7時間行きます。
旅の終盤で、ヨーロッパの街並みを見て、ワーワーいう状態ではないのと連日の旅の疲れの中では、列車でノルウェーの森を低いところから高いところまではゆくこの半日は実にいいものでした。
『ノルウェーの森』は、昔この路線に乗ったことが原風景となっているのではないだろうか、とつらつら思ったり。


第4カ国目、ノルウェー。
二都市目、オスロ。

叫び.JPG

オスロの街を代表する一枚とは何か。僕にとってはこれでした。ムンクのThe SCREEM(叫び)。

街並みも中央駅もきれいな街でしたが、他の旅人に「オスロはそんなに長く見て回る必要なかった」と言われていたのが、少しわかります。良い街ですが、一泊二日、しぼりにしぼって半日でもいいかなと。そんな中でじゃあどこに行くといえば、オスロ国立美術館。19番目の部屋がムンクです。写真を撮ることができるので撮影した一枚。

ムンクもまた不幸を生きた芸術家でした。彼の他の絵、たとえば、”人生のダンス”。ヒットラーに毛嫌いされて戻されたものだとか、あとは、病室や頭を抱える人や蒼白な顔の人、メランコリーな青年、橋を渡らんする少女、飲んだくれた翌日の若い女性、全体的に暗い世界から手を伸ばしてキャンバスに気迫で闇を転写していたような絵でした。

叫びのこの橋に見えるものは、モデルとなっている場所としては、高台の道だそうです。遠景に街が小さく見える場所。川と橋に自然と見えてしまっていましたが、事実がどうであってもそれは、まあさておき。

ムンクが日記に書いていることには、ある日、空が赤(だとか、すごい感じの色)にそまり、自然が叫んでいるようだったが、一緒に歩いている友人たちは歩いて行ってしまって、ムンクは叫びが耐えられないほどに感じた、と。

この絵の前もふくめて美術館が空いているので、じっとこの絵や19番の部屋の他の絵を見て1時間ぐらい過ごしました。

後は、カールヨハン通り(ちょっと、イメージの中のパリの通りに似たしゃれたテイスト)を散策し、魚介のおいしい、メイン通りから外れたレストランでノルウェーの味を楽しんで、旅を終えました。

なお、今回は、飛行機もテーマの一つでした。

ヨーロッパへ、低コストでかつ快適にいくのにSASのエコノミー(Go)のちょっと上、ちょっといいエコノミー(PLUS)を使ってみました。結論、悪くありません。
Goの席の座席や食事は評判どおり、なかなか、さみしい感じがしますが、PLUSはWi-Fi、やや広くわりと倒せる座席、いちおう陶器の器で出てくる食事、アルコール類の充実、画面の大きさなどで、他の飛行機会社のエコノミーよりもよく、値段的には日にちを選べば結構、他の会社のエコノミーぐらいの金額にはなります。とくにPLUSの場合、成田〜コペンハーゲン往復をかうのと、成田〜コペンハーゲン経由〜アムステルダム+オスロ〜コペンハーゲン経由〜成田、を買うので値段が変わらないので、4カ国を移動するために必要と考えていた短距離フライのうち2つをセーブできました。

たしか記憶では、火曜日と木曜日の便というのはチケットが安く、週の終わりや始まりは高くなるようです。(SASに限らず。)
なので、旅程を組むならば、長距離フライトは中の中途半端な曜日で選んでいくと、結構な低コストで、プレミアムエコノミー相当の移動が手に入ります。

また、都市部は宿が高く、地方はそこそこなので、北欧の場合、首都も行くけど、デンマークならオーデンセ、スウェーデンならゴットランド島、ノルウェーならベルゲンのような、のんびりした空気、良い景観、外人すれのあまり起きていない地方の街でゆっくり滞在を織り交ぜるのが、旅の満足度や快適さを上げるかと思いました。

旅先で目にしたアイデアの刺激もいっぱいありますがそれもまたいずれ。
また、機内持ち込み鞄一つで九泊の旅を行く工夫もいずれ。
posted by 石井力重 at 01:13 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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