ポストイット・ワークをもっと良い体験にする道具「YOMO(よも)」を本日より販売開始します。
ポストイットが大好き、ポストイットを仕事で大量に使う、という、クリエイティブ系の職種や、ポストイット会議が毎日ある、という方に向けて、その知的作業をもっといい体験にする道具を作りました。
物体としては「真四角の紙、そこに4つの穴と、薄いグレーの枠線」というだけのシンプルなものです。
それらが150枚セットになったものです。
ポストイットに埋もれて生活する人にとって、これがどんな効能があるのか?
まず、「糊から解放」されます。
ポストイットを、スキャンスナップ(スキャナー)とかに突っ込んで、カード単位で電子化できたなぁ!と、思ったことは、誰でもあるはずです。
100人の内10人が実際に通してみて、”ヴィ―、がが、、びぃぃぃ!!”と、詰まらせたことでしょう。
その10人の中の3人ぐらいは、使っていないポストイットを裏からも貼り合わせて糊を封じたでしょう。
3人のうちの一人は、その糊の部分をちょうどキャンセルするような台紙を何枚も作ったことでしょう。
私もまた、そんな1/100でした。
その台紙をいろいろ作って、使っていくうちに、ポストイット(よく使う手のひらに収まる正方形の)サイズよりも、「二回り大きい台紙」が一番いい、ということに気づきました。理由は、張り付ける時にサイズがちょうど同じでは位置合わせに時間がかかり過ぎて作業性が落ちることと、ちょうどいい”書き足しエリア”ができること、にあります。
ポストイットをテーブル上で、するする動かしたい、というニーズは実は、ブレストを大量に観察していてかなりの頻度で見出されます。糊がついている便利さが必要ない時でも、使い慣れた紙片としてのポストイットを使ってしまっていて、アイデアメモの並べ替えをしたい時に「いちいち、剥がして貼り付け直す」面倒さに時間と浪費しています。この言葉にならないレベルのストレスが作業をめんどくさくさせています。
台紙にはいると、テーブル上で当然するすると動かせます。アイデアのグループ全体をむんずといっぺんに動かすことも簡単です。そして、先に言及した余白です。ポストイットはオリジナルのアイデアで隙間があまりなくなってしまいますが、二回り大きい台紙があるおかげで「他の人が、書き込みたい時のためのエリア」が出来上がります。
アイデアを発展させたり、ブレストを一段階高いところに進めていくときに、この「+αの書き付けられ部分があること」はかなり大きな捗りをもたらします。
そんなこんなで、ポストイットというサイズ統一性の高い文具に対して、ブレスト時に必要な余白サイズを突き詰めていったのがこの四角い形、です。
さらに、ポストイットをそのあと「自分だけのアイデア集」として保管したい、というニーズもあります。
現状は大学ノートに張り付けて後で見返すとか、A4の白紙に張り付けて、ということで解決している人が多い状況ですが、一般的な75mm角のポストイットというのは、A4紙面とすこぶる相性が悪いのです。一ページに6枚しかはれません。
ブレストでは大抵、50〜100枚のポストイットを書き出します。そうすると、余裕で10~20ページいってしまい、大学ノートがあっという間に終わってしまいます。そして、6つぎっちり貼ったところで、意味類似性などの分類ごとにはれるわけじゃないので、ますます整頓しにくいです。
そこで、この台紙ごとストックできるように、「四方の角に穴が開いている」デザインになっています。
これによって、台紙ごとポストイットをよういに保管しておけます。
どの辺も、標準のパンチ穴の企画になっているので、キングファイルに好きな方向からストックしていけます。
ちなみに、何枚かを束ねると、自律する看板みたいな感じに置くことが出来ます。
テーブル上で埋もれがちなメモを立てておくことで、見つけやすくなります。
Todoをメモしておいていつも目に停めたり、次にやるべきことを書いたポストイットを見せ続けておくのにもいいでしょう。
テーブル・ファシリテーションをする時の、プロセスを書いておいて、ちらと見るのにも使えます。
そんなこんなで、「四角い紙」にちょっとだけ加工を施した極めて簡素なデザインの製品になりました。
もっと、華美にもできますが、必要な機能を追求したらこうなった、というミニマルなフォルムにとどめました。
以上です。
です。amazonでも3パックセットで提供していきます。
例によって、アイデア製品の開発する道具は「ニッチで、高価」です。
一般的な水準のブレストの用途には、多分、コスト見合いじゃないので高すぎるでしょう。
ですが、ポストイットワーク地獄に入っている人にとっては、大きな助けとなる、そういうものだと思います。
ご興味があればぜひ一度現物を手に取って、お試しください。