台湾の公的研究所が主催する講演会にて、講演を行いました。
場所は台北のシンボル・タワーのTaipei101の根元にあるTICC(台北国際会議場)。
主催者さんは、ITRI(あるいは、工研院)と呼ばれる、台湾の産業技術開発の公的研究機関です。
そこに、デザイン、テクノロジー、ビジネス、の発展をリードするプロジェクトがあり、その講演イベントです。
台湾、アメリカ、日本から4人のスピーカーが登壇しました。
シリコンバレーからのスピーカーは、IDEO、SAP、スタンフォードのD-schoolの話があったりと、どのスピーチも興味深い物でした。
私の講演は、「シーズ(技術)」を、ニーズ(市場や需要)」に転換していく思考メソッドや事例、そして、TRIZの発明原理とそこから作った40枚の発想カード(日本での「智慧カード」、国際版の「TRIZ Brainstorming Cards」)を用いたい創造的問題解決の実際の例を紹介しました。
そのあとは、会場からの質問について、全スピーカー登壇での討論会がありました。
イベントの定員200名で、長丁場の講演イベントでしたので延べの参加者人数はわかりませんが、ざっと見た感じでは、多いタイミングでは100名をゆうに超える聴講者の方がいらしたように思います。
当初の想定では、台湾のデザイナーと経営者層の方をターゲットにしたものと伺っていました。イベント後に名刺交換にいらした台湾人の方々は、そういう方もいらっしゃれば、ほかに、台湾の大学生や博士課程の院生さんもいたりしました。
この講演は、私にとっては、初めての外国での講演であり、同時通訳が二階のブースにいて皆がイヤホンでそれを聞く、という、かなり本格的なものでした。
それもあり、その前に、下打ち合わせに2度、台湾に渡航し、内容のすり合わせと発展を行ってきました。
主催者さんに寄せられた感想によると、講演内容を評価する声が多かったようで、長い準備の数カ月が報われたなぁと思います。それを励みに一層精進したいと思います。
なにより、聞いてくださった台湾の皆さんのこの先の仕事や研究において、創造的な努力をする際に役に立つものを1つでもお渡しできていたならば、幸甚です。
((余談))
今、このブログを書いているのは、台湾の”新竹”(しんちゅぅ、と発音します)のITRIの広大な敷地の中にあるゲスト宿泊所です。
台湾の街を行くシェアバイク「u-bike」のビジネスモデルの実証実験に使われた自転車で場内を走行させてもらったりと、興味深い経験をしています。(普及版のu-bikeより、ここの自転車、スペックがいいです!)
この週末をはさんだ月曜日に、今度は、ITRIの保有技術を題材にしたアイデア・ワークショップがあり、ITRIのデザインチームとともに、準備作業を行っていました。
月曜日の7時間のワークショップが終わると、夏から4か月越しに行ってきた台湾の仕事が完結します。
この週末をはさんだ月曜日に、今度は、ITRIの保有技術を題材にしたアイデア・ワークショップがあり、ITRIのデザインチームとともに、準備作業を行っていました。
月曜日の7時間のワークショップが終わると、夏から4か月越しに行ってきた台湾の仕事が完結します。
明日も、彼らの創造的発展に向けて、全力でワークショップを提供します。
((お詫び))
今回の渡航は時間的にかなりハードで、ほとんどメールの返信ができていません。帰国後に、急いで、でも丁寧に、一つ一つお返事をしていきます。恐縮ですがしばしお時間ください。すぐに必要なものは、最小の形で、展開していきます。
イベントのWEBサイト (中国語ですが)