猫の手の形をした「nekonote(ねこのーと)」は、【広がる】【つながる】【構造が浮かび上がる】という利点があります。
細長いアーチ状の紙で、左端には差し込む剣先、右端には差し込まれる切り込みが3つあります。
思いつくことを、短く書きます。長くなることは、分割し、複数枚にわたって書きます。
コツとしては、なるべく単語で書いてつなげると、どんどん書けます。
直線的に長く、一本道で長くつなぐ。
途中で分岐して、いろんな派生案を広げていく。
広げきったら、全体を見て、「この辺は丸ごとこちらへ付け替えたい」という時には、房ごと外して、別の場所に付け替える。
そういうことができます。
「マインドマップ」ですね、と言われることがあります。それは鋭い指摘です。
実際、マインドマップの最初の学習の前にこれをトライしてもらうと、そのあと、マインドマップをどんどん書き広げるのが、そのグループはうまくなります。
書いて、広げて、組みなおして。
これをみんなでやると、個人のアイデアを越えた広いアイデアやコンセプトが出せることに気づくからです。
==既存のツールとの違い==
| ネコノート | 模造紙 | ポストイット | ホワイトボード | ソフトウエア |
仮の考えを書き出しやすい | 〇 | × | 〇 | ◎ | 〇 |
つながりを示しやすい | ◎ | 〇 | × | ◎ | ◎ |
出てきた要素の構造を変えやすい | ◎ | △ | △ | ×× | ◎ |
大量要素の一覧性 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | × |
模造紙:
「書いたら消せない」という心理的な抵抗があり、とりあえず書く、をためらいます。
ポストイット:
「繋がり」を可視化することや、つながった要素グループ全体を一度に動かすことが、しにくいです。
ホワイトボード:
書いた意見を「この辺をひと固まりとして、向こうに移動したい」はできません。
ソフトウエア:
画面の中で、大量の情報を広い面積で操るのはやりにくいものです。特に集団では。
アイデア創出の支援専門家として、大量のアイデア創出を見ているうちに、人々の「マイクロ使いにくさ」(ほんのうっすらとした、ためらいとか、抵抗感)をみて、補う試作品を何度も作り直して、たどり着いたのが、nekonote(ねこのーと)です。
=== 閑話 ===
上記のは無しとは全く違う余話を。
NHKの番組で「アイデア」という主題歌の番組があります。
番組の中でも、人々が、ディスカッションしたり、アイデアを生み出したり、発想に苦悩したり、着想を洗練させたり、ということが頻繁に出てきます。
人々の営みを見ていて、とても面白いなぁと思いました。
発想、アイデア、クリエイティブ。
この辺は、テクノロジーがどんどん進化した未来の世界で人間が最後にする仕事の半分だろうと思います。
シンギラリティー後の人々が見ても、今のこの番組は、古くない内容かもしれません。
猫の手の形をした、つながる付箋、nekonote(ネコノート)も、未来において人々が、ディスカッションの場面で使ってくれているものだといいなぁと思います。
===最後に===
nekonote(ねこのーと)の基本パックが、Amazonに登場しました。(160枚入り)です。
nekonoteの製品の中では、これが最も安いパッケージです。
もし「一セット手に入れてみたい」というときには、これがおすすめです。
4人で、1時間のディスカッションを1回するのに最適です。
posted by 石井力重 at 16:48
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アイデアプラントの試作の目線