2018年07月17日

起業アイデア、10のフレームワーク(vs 汎用的なアイデア発想のフレームワーク)

日経新聞社のサイトに、興味深い記事があります。※1 ※2

10の起業アイデアの型を、シリコンバレーのスタートアップス(ベンチャー企業)に精通した方が紹介されています。

(1)中間プロセスの排除

(2)バンドルを解いて最適

(3)バラバラな情報の集約

(4)休眠資産の活用

(5)戦略的自由度

(6)新しいコンビネーション

(7)タイムマシン

(8)アービトラージ

(9)ローエンド型破壊

(10)As a service化

どれも端的に、今のベンチャーの着想の型を記されています。

この中身を、アイデア発想法の研究者としての石井の視点から見ると、「なんとなく、SCAMPER ※3 のフレームワークに似ているな」と感じました。

そこで、10の型を、SCAMPERのフレームワークに、写像してみました。(クリックすると大きくなります)

10のフレームワーク.jpg
※本画像は、転載引用せず、元データに必ず当たってください。(記事サイトより内容を引用し、かつ表現を石井が圧縮・再表現してしまっていますし、また記事の解釈の誤りも含まれる可能性があります。ぜひ元の記事をご覧になってみてください。)

なお、記載の順は「CEMRAPS」順に、整理しなおしています。※4

スタートアップがエッジィに切り込んでいくときには、やはり、「E=削除する」という思考様式が、型としておおいという印象を、並べてみて感じました。

E(削除系)=〔中間プロセスの削除〕〔アンバンドル〕〔ローエンド型破壊〕

なお、分類した際に、全部がすんなり分けられたわけでなく、「強いて、SCAMPERの型に当てはめるなら・・・」という感じに分けたものもあります。SCAMPERの項目では、受け取り切れない本質もありました。たとえば「集約する」という型が欲しいところですが、ないので「拡大する」という枠に入れています。

BMCなどを用いて、ビジネスを整理し、そして、新事業を構想していくようなワークによく立ち会います。
そういう時に、こういう切り口をたくさん知っている人は、発想の材料が多くなり、検討作業の質が上がります。

良い記事だと思いますので、新事業に携わる方は、元記事をご覧になってみください。

===捕捉===

※1

起業アイデアを検証、代表的な10個のフレームワーク

起業の科学(第10回)

2018/7/14 6:30日本経済新聞 電子版

※2

日経新聞のサイトは、IDがないと開けませんが、IDをつくれば無料で月数本の記事が読めます。

※3

SCAMPER(スキャンパー)、アイデア発想法の一つ。発想トリガー法、と呼ばれる技法のひとつで、トリガー法の中ではもっとも汎用性が高いもの。「くっつけてみたら」「削ってみたら」「形を変えてたら」「逆にしてみたら」などの7つの問いかけで構成されている。(オズボーンの、あるいは、アイデアのチェックリスト、と一般的に呼ばれているものとほぼ本質は同じ。)

※4

CEMRAPS(セムラプス)、石井が研究者としてアレンジした現代日本版SCAMPER。SCAMPERは、その順に発想すると、発想における心的操作の量が大きいものが先頭にあり、使いにくいので、思考処理量の少ない順に並べなおし、多くの日本のビジネスマンたちに使ってもらい調整したもの。C=結合、E=削除、M=変形・拡大縮小、R=逆、といったすぐに思考展開しやすいものが先頭にきている。)
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posted by 石井力重 at 17:56 | 研究(創造工学)/検討メモ&資料

2018年07月13日

【7月27日、仙台】アイデアの講座【ご案内】

毎年夏は、地元仙台で、古い友人たちが運営している組織やイベントで、アイデア創出のイベントをやっています。

今年も、2件あります。
渡辺一馬さんとの「仙台ミラソン」(9月)です。


今回は、7月の方をご紹介します。

ご興味あればぜひ、おいでください。
(仙台市民でない方でも、ぜひ、どうぞ。)

以下、Facebookイベントより、原文を引用します。
〔タイトル〕
アイデアいっぱい力2018〜石井力重さんとアイデアを生み出すテクニックを学ぼう
〔日時〕
2018年7月27日(金) 18:30 - 22:00
〔場所〕
ファイブブリッジ(ビル一階のカフェ)
〒980-0023 仙台市仙台市青葉区北目町4-7 HSGビル
最寄り駅:五橋駅(仙台駅から歩くこともできます。徒歩15分ぐらい)
〔詳細〕
【ファイブブリッジ特別ワークショップ】
『アイデアいっぱい力2018』〜石井力重さんとアイデアを生み出すテクニックを学ぼう

アイデア創出の専門家、アイデアプラント代表・石井力重さんを今年もゲストに迎え、毎年大好評のファイブブリッジ特別ワークショップを開催します!

****************************

「仕事をめぐる大きな変化が待ち構えています。先の見えにくい現在ですが、将来的には、人間のする仕事は「創造」と「感性サービス」に収斂(しゅうれん)されるとみられています。未来を切り開く人が持つべき力は、やはり「アイデアいっぱい力」なのでしょう。

仕事も人生も豊かにするアイデアを生み出す技術を、ワークショップを中心に楽しく体験する講座を開催します。石井力重さんと共に具体的なアイデアの創出術を学べ、地域での創造に呼応する人々に出会える機会でもあります。あなたの参加エントリーをお待ちしています。

<内容>
0)アイデアのお悩み相談タイム (30分)
1)アイデアを引き出すカード「if60」で魅力的な商品を発想する(60分)
2)自分のもやもやとしたビジョンや価値観を手を使ってどんどん整理する「nekonote」(60分)
3)アイデアの発展がどんどん捗る「六角形の紙Roku」と「ポストイットの座布団Yomo」で、アイデアをいろんな形に無限に広げる(60分)

※「0)アイデアのお悩み相談タイム」は、仕事や生活でアイデアに関して困っていることを雑談的に、自由に、相談できます。それを石井力重さんに次々とゆるやかに回答していただきます。人が徐々に集まる”仙台時間”の吸収の場ですので、持参した飲み物や軽食を食べながら過ごしていていただいてもOKです。

※19:00からは、グループ・ワークです。単元の途中からは参加しにくいですが、1時間ごとに内容が変わりますので、そこからは気兼ねなしに場に入れます。少々遅刻となっても大丈夫です。

<対象>
・企画を生み出す際に苦労している人
・体系だったアイデア発想のスキルアップをしたい人
・楽しいブレストに参加することが好きな人

<日時>
2018年7月27日(金) 午後6時半〜10時

<場所>
「FiveBridge-1」(綴café)
仙台市青葉区北目町4−7 HSGビル1階

<参加費>
・5,000円
→ファイブブリッジ正会員、賛助会員=会員参加者(4,000円)
→設営や清掃の手伝い、広報発信などを行う学生=学割参加者(3,000円)

<定員>
20名  

<お申込>
このイベントページの参加ボタンを押していただくか、
「info@five-bridge.jp」まで、タイトルに「アイデアワークショップ参加」本文に「氏名、所属」を記入しメール送信ください。

<講師>
石井力重(いしい・りきえ)さん
(アイデアプラント 代表)
(早稲田大学/東北工業大学/奈良女子大学 非常勤講師)

アイデア創出ツールの開発者。アイデアワークショップの設計&ファシリテーター。アイデア創出の支援専門家。アイデア創出のプロセスを研究し、その知見から生まれたツール「ブレスター」「nekonote(ねこのーと)」は、〔みやぎものづくり大賞〕や〔日本創造学会賞〕を受賞。創造工学の知見とツールを用いて、多様な企業へ、アイデア創出研修やアイデア創出支援を提供。著書に『アイデア・スイッチ』(日本実業出版社)。

<主催>
NPO法人ファイブブリッジ

※会場には来場者用の駐車場、駐輪場はありません。公共交通機関でお越しいただくか、近隣のコインパーク、公営の駐輪場等をお使いください。

申し込みは、後半の赤い文字のところにあるように、
Facebookのイベントページで参加を押していただくか、
記載されたメールアドレスへの申し込み送信です。


最後に、昨年の様子を載せておきます。

fb_idea_2017_03.jpg

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posted by 石井力重 at 14:56 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2018年07月10日

【石井が説明します】ブレインストーミング・カード【ファシリテーション動画】

アイデアプラント製品の【ブレインストーミング・カード】のユーザの皆さんへ

このツールを、自分のチームで実施しようとしたときに、説明が手間取ることがありませんか?そういうときのために、石井が会場でファシリテーションしているのとまったく同じ説明を、スライド&動画にし、公開しました。


チームの創造的風土を醸成したい、ブレストのルールに慣れてなくていまいちうまくブレストにならない、楽しいブレストの原体験を与えたい、というときに、このカードや動画がお役に立てば幸甚です。



ブレインストーミング・カード
(BRAINSTORMING CARDS)




:余話:

実は、この音声は、テイク18までとりました。
講義・講演でしゃべっているのだから、すぐそれなりの録音ができるだろう、と思って取り組み始めました。

が、しかし、まず機材が不十分でした。録音を聞いてみるとノイズがひどいのです。
そこで、マイクなし→イヤホンマイク→古いピンマイク→SonyのUSBマイク、と徐々に道具を変えました。

次に、内容の練りが進みました。
はじめは、講演と同じ調子で即興アドリブで冗長→絞れたらセリフをメモ→それを使って最小限に言う(でも、なんか固くなる)→何度も練習し、講演の時のような感じに、そのメモを間違えずに話す。

そうこうしているうちに、テイクを重ね、20に届かんとする感じになりました。
1テイク8分ぐらいですので、通算で160分、このセリフを言い続けたことになります。

録音は初めてではないのですが、こういうきちんとしたコンテンツに仕立てるものは初めてで、こんなにも体力を使うのか、と驚きました。

そして、この録音が、チェックしてみると言葉の最後が切れていました。
なんどやっても、画面の終わり毎に、尻切れトンボになるので、なんだろうとおもったら、パワポのリハーサル機能で録音したことが原因でした。
なので、同時に、PCの録音機能も走らせておいて、別どりし、それを、パワポの動画掃き出し機能でつくったビデオに当て込む、ということをして、出来上がりました。(オンラインショップのメンバがしてくれました。)

以上、余話でした。
posted by 石井力重 at 22:26 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2018年07月08日

仮説「半眼ブレスト」

旅仕事の途上で、ホテルのチェックアウトまで、デスクワークをしています。

旅仕事で、色んな人々とアイデアワークをすると、多様な領域に精通した人々との交流があります。

昨日のOIHでは、禅に造詣の深い方が二人もおられて、懇親会中、いろんな知識創造的示唆が出ました。


その中で、「半眼(うっすらと目を上げている状態)」と「ブレストの新しいやり方」の交点が想起されました。

一晩寝て、私が日記に書いたことを、そのまま、転記してみます。

7月8日。半眼 目隠しブレストをすることで、閉眼によるアルファー派優位に導けて はかどるのではないか。という仮説をもって実験したことがある。

結果は2極化した。
ある人々は、他者の芽を気にせずにできて、創造的になれた。と。
ある人々は、相手の反応が分からず、不安になり出しにくくなった。と。

ざっくりした印象は、
前者は、芸術家気質を感じる人々で、
後者は、コミュニケーション上手な人々で、あった。

浮かぶ仮説。
〔半眼、という状態でも、アルファー波優位に持ってこれる。〕

仮に、これが正だとしたら、目隠しブレストでなく 「半眼ブレスト」でなら、より効果的になるのではないか。

なお、右目を閉じて、左目だけでブレストしたらどうなるか、も派生する興味である。


脳波の計測により、閉眼状態ではα波が優位になり、目を開けているときには、β波が優位になることは、よく知られています。

半眼、というのは、大仏の顔にみられるような、前方から見るとほとんど閉じているように見えて、足元から見上げると、目がうっすら開いている状態です。

この状態で、αとβのどちらが優位になるかは、計測してみる必要がありますが、もしα波優位であれば、ブレストのはかどりに向けて新しいブレスト・スタイルを作れる可能性はありそうです。


(捕捉的に思い浮かぶこと。半眼、という状態で、脳波の主成分がどうなるかは、たぶん、禅的な、あるいは、精神統一的な修練の度合いにも影響しそうで、ケースバイケースとなりそうです。実験条件や作業仮説を良く工夫しないと、あまり良い定量研究はできなさそうにお思います。)


・・・


そろそろ、チェックアウトの時間になりました。

創造的な営みについて、日々、いろんな人と知見を交換し合い、様々な可能性について光を当ててみています。旅仕事ってなにしているの?と良く効かれますが、講演やワークショップが中心ですが、こういうことも、その範疇です。
posted by 石井力重 at 10:55 | 研究(創造工学)/検討メモ&資料

2018年07月06日

豪雨の大阪へ入りました。7月7日はグランフロントで講演です(が、中止か実施か、半々の見通し)⇒実施

豪雨の関西ですが、明日に備えて、梅田の宿に入りました。

明日は、グランフロントの大阪イノベーションハブで講演です。

実施か中止か、見通しは、半々といったところですが、準備は万全にして、過ごしています。

アイデア創出プロセスと創造性ベーシック.png


実施となれば移動が大変な中をきてくださる皆さんには、全力で、創造的知見や技法をお伝えします。

これからのビジネスマンには「アイデアいっぱい力」とでもいうべきものが、必要です。アイデアのスイッチの押し方は一度習っておくと、いざというときに役立ちます。

ぜひ移動の際には安全第一で、お越しください。



追記:7月7日

本日は予定通り、実施出来ました。
この天候の中、満席に近い出席となり、驚きました。
今日も全力でお話しさせてもらいました。
ご縁があれば、また一緒にブレストしましょう。


posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2018年07月03日

nekonote(ねこのーと)にて、ビジョンを策定するワークショップをしました。

おおさき起業者勉強会さんにて、nekonote(ねこのーと)で、組織のミッション策定の最初の段階の作業を実践してもらいました。

この組織の
「ミッション(有意義な目的)」
「バリューズ(行動の指針となる価値観)」
「ビジョン(未来のイメージ)」
を、〔各人の考えを書き広げ〕、〔グループ内で共有し〕、〔それらを構造化し〕、〔そこからの気づきでさらに広げて整理して〕いきました。
最後に各グループの仕上がりを〔相互にレビュー&検討〕を行いました。

その様子を、ビデオで紹介します。
(フェーズごとにビデオに撮り、8倍速〜16倍速で編集したものです。)


補足:

nekonoteは、メンバーの個々の意見を引き出し、共有と構造化をすることが容易にできる道具です。

アイデアを引き出す道具としての使い方をメインにしての商品説明を私がしていますので、「発想ツール」だという認識が形成されがちですが、「課題を見つめて洞察する、あるべき理想を思い描く」といった「洞察を深めるツール」としても、有効に機能します。

この時のスライドは、もうすこしブラッシュアップが進んだら、配布できるように、どこかに掲載してゆこうと思います。(しばらくかかりそうです。ネコノートのユーザさんで、早くほしいよ、という方がいらしたら石井までご一報ください。ブログトップの黒い四角からコンタクトページにつながります。)


使用したツール:ねこのーと(この人数規模だと、3つセットがちょうどいいです)


旅仕事の豆知識「往復宅急便、復路は別のホテルから出せる」(同じ市内、県内はまず大丈夫)

「旅仕事」の多い私の仕事で、時々、新しい知見が増えます。「あ、それ10年間知らなかった。便利なことを知ったなぁ」ということに今、突き当たったので書き留めておきます。

結論から書きます。

クロネコヤマトの『往復宅急便』の復路(戻り便)は、
別のホテルからでも、出せる。
同一の市内、あるいは、同一の県内でも、大丈夫。
正確に言えば”同一料金の地域内”であれば、大丈夫。

先ほど、サービスセンターに聞いて、教えてもらいました。

以下、余談的なことを、長く書きます。

◎私は年間で100日ぐらいホテルに泊まり、各地を回る仕事をしています。
◎滞在する街では、滞在期間は2日〜1週間ぐらい。
◎自宅から、その街のホテルへ衣類を往復宅急便で送って、移動荷物を最小限に。
◎滞在が長いと、街の中でホテルを移って、滞在を続けることも。
◎例えば、大阪のAというホテルで受け取り、途中でホテルを変え、
 後半は大阪のBというホテルで過ごす、
 という場合は、往復宅急便は使えないのだ、と思い込んでいて、
 片道で送り出していました。
 Bというホテルを出る時は、荷物を近くのコンビニで送り出し。

こういう状況でした。

もしかして「往復宅急便って、近所のホテルなら、OKなんじゃない?」とふと、今日思い立ち、先ほどのサービスセンターに聞いてみた次第です。

そこで、聞いて、初めて知ったのは、以下のようなことでした。

◎「別のホテルでも、市内は確実にOK」ですし、
◎「同じ県内」だったら、大丈夫。
(例えば、三重県の伊勢市のホテルで受け取り、松阪市のホテルから送り返す、これも往復宅急便が使えます。)
◎さらに同じ地域(同一地域とは、同一料金のエリア。3つぐらいの県とかそういうデカい地理的単位)でも、往復が使えます。(例えば、「大阪のホテルで受け取り、京都のホテルから送り出す」というのも、往復宅急便で、できます。)

同一料金のエリアは、クロネコヤマトの料金ページから、確認できました。

同じ地域の区切りは
北海道/北東北/南東北/関東/信越/北陸/中部
/関西/中国/四国/九州/沖縄
でした。
(沖縄は、沖縄しか含まれない地域です、関東はものすごく多い県を含んだエリアが、”同じ地域”です。)

◎離島についても、この「同じ料金の地域ならOK」というシステムからすれば、クロネコは離島も料金が同じなので、都内のホテルで受け取り、八丈島(あそこも東京です)のホテルから復路を出すのもあり、なんでしょう。

以上、旅仕事の中で得られる知見を綴ってみました。

追記:

ヤマトの営業所で出す際に、往復宅急便を「別のホテルから送り返す予定です」というと、受付の人が、え?そんなことできるの?という感じで奥にい入っていって確かめたりします。奥からベテランの方が出てきて「ホテル間の移動の輸送はできませんが、それであれば大丈夫です。」と。
現地のホテル移動時の荷物輸送部分は、往復宅急便はカバーしませんよ、という意味です。
受け付ける人に、余計な混乱を与えないためには、窓口でそのことを告げずに、送り出す方がよさそうです。

補足:

これは、2018年7月3日現在の話です。
将来変更は無いとは言い切れませんので、この記事がずいぶん古くなった時には、再確認が必要かもしれません。
posted by 石井力重 at 14:28 | メソッド&ハウツー

2018年07月02日

【出版10年目記念】アイデア・スイッチ【WEBサイト開設】

本日、拙著『アイデア・スイッチ』の特設サイトを開設しました。

拙著『アイデア・スイッチ』は、ITmediaの私の10年前のWEB連載「アイデア創発の素振り」+α(書籍用の書き下ろしの発想技法)で構成されています。

WEB連載は、現在でも公開されています。

出版10年目を祝って、
その「WEB連載」と『書籍』の中身の対応を示すサイト(このサイト)を作りました。

◎書籍の7割にあたるコンテンツが、WEB記事で読めます。

発想が出なくて困った、という時に、ぜひWEBの連載記事をご覧いただいて、お役に立ててもらえたら幸甚です。


2018年7月1日
(出版10年目を記念して)
石井力重
(『アイデア・スイッチ』(石井力重、2009)より)




皆様のおかげで、昨日7月1日に、出版10年目を迎えました。

大ヒットするような本ではないのですが、さりとて絶版にもならず、(出版契約書に定めた)最短期間の5年を越えてもずっと販売され続けていまして、著者としては、大変光栄に思っています。

昨今のビジネス書や学術書の中には、良い本だけれどすぐ絶版になってしまう本もあります。

10年前の私は、できれば旬的に消費される本ではなく、何十年か本棚に残してもらえる本を作りたいと思っていましたので、10年後の今、絶版になっていない、というのは一つの目標をクリアでき、ほっとしています。

(ちなみに、当時の担当者の方が頑張ってくださって、新人著者としては、かなりの数を刷ってくださったので、増刷はまだ一度もありません。)

『アイデア・スイッチ』が電子書籍になってくれれば、いつでも手元で利用できるのですが、その可能性は、たぶんかなり低いんじゃないか思いますので、読者の方も、出先で確認したいときに、このサイトがお役に立てば幸いです。
(ただしWEB連載にない、書籍書き下ろしコンテンツは、このサイトにもありません。)

また、今年からは、3つの大学の非常勤講師として、アイデア・創造学のことをレクチャーしているなかで、300人ぐらいの学生さんに参考書として『アイデア・スイッチ』を紹介していますが、一般の書店の店頭には配架されてはいないので、どんな本かを見て買うことができません。(大学図書館にはありますが、講義期間はだいたい、要領のいいひとが借りてて、見れないものですし。)このサイトでメソッドを学んで、役に立つので手元に残したいと思ってもらえたら、購入していただければと思います。

出版から10年たって、その本に対する手をかけるというのは、酔狂だなあと、言われるのも自覚していますが、本の中の技法は8割がたは、(ITを使わない内容であり)何十年たっても、読み手に利益のある知見を記していますので、今後も、(細々とした売れ方であっても)長く売れていく本になってくれるといいなぁと願っています。

石井力重
posted by 石井力重 at 17:13 | アイデア・スイッチ



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