SDGsを学ぶ、国連機関の作ったすごろく「ゴー・ゴールズ」
は、とてもよくできたツールです。
SDGsの理解を仲間とともに始めたいリーダーにとって、
役立ちそうです。(無料ですし)
==以下、石井の長い話==
SDGsの認知度が上がってきました。
何事もその推進には、まず多くの人が知ることから始まります。
しかし、大人は学ぶ際に理由が要ります。
そこには、SDGsシリーズ「なぜ大切か」がよく答えています。
仮に、利己的な立場に立ってみても「その放置は自分も損する」ことを解説しています。
経済的な合理性があるから取り組みが進むのだ。・・・じゃあ学んでおくか、と。
さて、次。
学ぼう、となった時には、まず全体の要素をざっと知れるような
ツールが有効です。文章読み込み派の方は文献がいいでしょうが
それ以外の人には、ざっと全体を知れるような、ゲームツールは有効です。
そして、上述したリンク先の話に戻ります。
「ゴー・ゴールズ」は国連機関がYAK※と制作したものです。
※YAK=ヤシン・アイトゥ・カシ(Yacine AIT KACI)。フランスのディレクター、メディア・アーティスト。Elyxの創作者。
※Elyx=線画のキャラクター=棒人間を、もう少し、漫画のデフォルメのキャラに近づけたようなキャラ。例えば、ELLEの記事の記事。
すごろくとしての機能はごく標準的なものです。
60以上のマス目をサイコロで進んで行く。そこに止まると戻ってしまうコマがある。
17のSDGsコマがあり、そこにとまったら、そのSDGs項目のクイズカードを引き、ほかのプレイヤーが3択(2択のもある)のクイズを読み上げる。当たったらもう一度サイコロを振れる。
というもの。
ゲーム教材を作る石井の視点から見て、よくできているなぁと思いました。
SDGsコマが、6コマよりも短い間隔で配置されているので、4人で遊ぶ場合、毎ラウンド、たいてい誰かしら、クイズにあたるように、設計されています。
さらに言えば、ものすごく運のいい人だと、クイズに正解して進んだ先でまたSDGsコマで、、、って繰り返して、進み続ける可能性もあり、ちょっとしたフィーバーも起こりそうで楽しそうです。
あとは気になるのは、クイズの質と2人目以降のそのマスのクイズはどうするか、です。
クイズは、SDGsを知っている人でなくても、答えられそうな問いであり3択で選べます。しかし、意外にもそうじゃないんだ、という答えもあって学びになります。例えば、世界の食料の量は足りているけど買えない、的なものが正解だと告げられて、「あ、そうか」と。
クイズカードは、各SDGs項目に対して5枚あるので、プレイヤー(想定では4~6人)が違うカードを引けます。
6人プレイの場合、ごくまれに全プレイヤーが、そのマスのカードを引くことが起こりその場合はカードを再利用するので答えがわかってしまいますが、その確率は極めて低く、起こったとしても最後尾のプレイヤーが前に出るぐらいなのでゲームバランスとしては、わるくないかと。
ということで。
SDGs系の方々、ゲーム教材系の方々、両方にとって、面白いと思います。
ぜひトライしてみてください。