今年は、10月の末まで夏日のような気温と空でした。
全国行脚で地縁のある各地でも台風の被害も大きく、一刻も早い復興をお祈りしています。
さて、行脚ですが、今年は大阪にご縁が多く、秋のワークショップが複数ありました。まとめて報告します。
==9月13日、大阪の公的機関(産創館)の報告==
ゼロから創業のアイデアを発想していくワークショップを実施しました。今後、女性によるマイクロビジネスの創業も、サラリーマン副業で仕事を起こす人も増えるでしょう。そうした、非起業家な方がゼロから発想していける、というコンセプトのワークショップです。
多くの方(特に女性が多かったです)にご参加いただきまして、ありがとうございました。この場のオーガナイザーのHさんとは、何度も産創館で一緒にワークショップをしてきました。
二人で改善してきまして、今回で、ワークの形が熟したものになったように思います。
今後、このワークショップを石井が実施するかはわかりませんが、産創館での創業支援メニューの一つにしてもらえれば幸甚です。
==10月21日&22日、八尾市の環山楼塾の報告==
環山楼塾(カンザンロウジュク:”ガンゼンローゼス”の似たイントネーションで発音します)という八尾市の公的な第二創業の支援プロジェクトがあります。参加者の皆さんは地域の中堅企業の社印さんで、一年かけて事業発展を学ばれています。前半は既存事業の発展、後半は新規事業の探索、であり、その間のインターバルに、一泊二日合宿のアイデア創出研修として呼んでいただきました。(当初は2週前に舞洲で行う予定でしたが、大型台風の影響で延期に。会場もみせるばやお、に変更となりました。)
日程変更となり、二日間の日程をとりにくい状況のなかでも、10〜15名の方が受講して下さいました。
おさえの効いた汎用的な発想法や、クリエイティブジャンプの量が大きい発想法まで、皆で実践し多様な新事業のアイデアを出しました。
もともとアイデアをお持ちだった方は、それを磨いてもらえるように、「閃きと改良(アイデア・ピボット)」の技術も提供しました。
この時初めて八尾に降りたのですが、今回で八尾の皆さんご縁ができました。聞けば、アーテックさんも八尾の企業さんだそうです。(私は、発想ツールを作る時に、チップやコマの手ごろなものをたくさん使うのですが、アーテックさんの幼児向けの教材玩具ラインナップは、非常に使い勝手が良く重宝しています)。
八尾産業の発展の一助になれたならば幸甚です。
==10月26、立命館(茨木キャンパス)の報告==
経営学の吉田先生に、製品開発論の講義枠で呼んでいただきました。
吉田先生は、日本におけるエフェクチュエーションの大家で、ASTEMでの京都デザインデザインスクールにおいてお互いに講師陣として登壇して以来のご縁で、今回、お邪魔さえせていただきました。
週末の補講2コマということで、生徒さんにとっては、受講が面倒であろう状況でしたが150名の方に参加していただきました。
面白さの要素をドライブフォースにする発想法でアプリのアイデアを出してもらいました。また、ヒエログリフを用いた意外なアイデアを発想する方法では、コンビニの新サービスを発想してもらいました。
学生さんの対応力が高く、初見で聞いたはずのアイデア発想を短時間で良く使いこなしていました。
最後には、アイデアのプレゼントーナメントを行いファイナリスト4名に全体プレゼンをしてもらいました。面白いアイデアで、私も楽しんで聞いていました。(コンビニの新サービスとして、小銭のお釣り分を、「ウサギの人参スティック」でもらえる、という案は印象に残りました。店舗のペットにそのまま餌やりができて、なごみます。というもの。最近は、おつりの小銭で財布を重くするくらいなら、募金箱に入れちゃう人もいます。そのユーザ行動をデザインすると、一つの解は、彼の案かもしれないなあ、と思っていました。
==その他にも==
公的機関ではないクライアントワークは、非公開です。
大阪に本拠地があるいくつかの巨大企業さんの案件もあり、この秋は数十泊、大阪におりました。
なんば・本町・淀屋橋・新大阪、あたりの宿でいいところをたくさん見つけました。
動く人に最適なのはその中でも、新大阪。新幹線、飛行機、市内へのアプローチ、神戸大阪への移動が、全部シュッといけます。何気にいいですね、新大阪。