2020年02月17日

奈良女子大学・冬季集中講義「創造学」(2月18日-20日)

narajo2020.jpg


2月の旅仕事、三つ目の都市、奈良に滞在しています。

奈良女子大学の創造学の集中講義を担当します。
15コマを3日間で行う、というヘビーな構成なので、学習負担を減らし、内容はちゃんと得られるように、全面改良しました。

 ↓

<<1メソッド=1ページ化した講義スライド>>

まず、一目で、そのメソッド全体が分かり、その一枚で演習も実施。
詳しく知りたいニーズがあれば、通常の枚数の多いスライドを用いる、という構成に。
narajoshidai2020.png


15コマの講義を、このスライドで行います。

普段は、1コマ当たり30枚近いスライドを使うので、三日間の集中講義で、400から500枚のスライドを投影します。
それを使う方が、教える側としては楽なのですが、受講者は苦しいです。
なので、全ての講義コンテンツを1ページ化して、認知資源を、記憶にさくより、理解と実践により多くさけるように、こうしてみました。

また、もう一つの理由があります。
今の関西の状況も踏まえてのことです。

新型肺炎のリスクが高まり、通勤通学の時間帯をずらしたいなどのニーズもありそうです。
私は学校のすぐ前の宿に滞在しているので、人に合わずに生活できますが、学生さんたちは長い電車移動があります。

そこで、ワーク実践を教室で行うか、自宅でするかをある程度、臨機応変に変更できるようにと、こうしました。
情報量を絞り、解説と実践を時間的にフレキシブルに。

===

大学の講義では毎回、新しい要素を加えて実験してみています。
今年は、こうした、情報簡素化と時間弾力性のある講義方式にトライしてみます。

そうして得られた知見はまた、広く社会にフィードバックしてゆきたいと思います。


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2020年02月11日

秋田にて。

2月の旅仕事は25日5都市をめぐります。

今は、2都市目、秋田に滞在しています。

2月8日は、市民交流サロンにて、NPOや行政マン、学校の先生、社会人と、多様な方とのアイデアのワークショップ中心の講義をしました。


スライドはこちら

2月10日は、秋田大学の近く、コワーキングスペースSDBにて、経営者、起業家、ビジネス支援者の方々と、小さく濃いアイデア創出の実践をしました。

0210_idea.jpg

ideawork_0210_akita__.jpg

こういう、即興で、深く、親密な集団サイズに入っての実践というのは、私には珍しいことなのですが、これもまたいいですね。私自身がアイデアを出したい性質なので、楽しく半日、皆さんとブレストしました。

秋田のおいしいお酒とお米、暖かい人々、暖冬なのにどっさり降る雪。
博士課程の研究室の後輩との懐かしい再開もあったり。

今回沢山の縁ができました。

posted by 石井力重 at 12:03 | アイデアプラント 5th(2018-2020)

2020年02月08日

【フル資料】説得力のあるアイデアの作り方

NPOや街づくりなどの市民活動は、どこの地域にも、規模に差こそあれ定着しています。
そうした活動をする方向けに「アイデアの出し方、企画の会議をうまくする技法」などの講座が開催されることもあります。

そうしたリクエストで制作したワークショップ型講座の資料があります。フル資料を掲載します。

「見る」パートでは、参加者がここに、日常生活で困っていることを多岐にわたり書き出し、nekonoteを用いてグループで共有し、整理していきます。

「閃く・捻る(ひねる)」パートでは、アイデアを思い付くための具体的でシンプルなメソッドを実践し学びます。出てきたアイデアを改良する行為の本質も紹介します。

「楽しむ・進む」パートでは、創造的な話し合いを楽しめて捗るような、構造のあるブレスト方法を実践します。そして、創造的に進むために大事なことも紹介します。


私のパワポでは動きがあります。そのスライドの一部を動画で吐き出してみました。


こうした技法が、NPOや地域活動をする方の一助になれば幸いです。



==ご案内==

このワークを実践する場があります。
場所は秋田駅の目の前です。ご興味があればぜひおいでください。
講座概要は以下の通りです。

日時:2020年2月8日 13:00〜16:00
場所:アルヴェ4階(秋田県秋田市東通仲町4丁目1)
講座名:石井力重から学ぶ「説得力のあるアイデアの作り方」

(市民交流サロンさんへ、電話で申し込み、のようです)
 
idea_akita_2020.png

2020年02月07日

【創造研修のコツ】なるべく近くの人と雑談を。学習効果が上がります。

アイデアの授業、創造研修、クリエイティブなプロジェクト、などの場を、捗らせる要素があります。

それは「グループの凝集性をあげる」ことです。
(難しめに言うと「人と人の間の近しさを向上させる」ことですが、)
平たく言えば、「グループの仲良し度の度合いをあげる」ことです。

凝集性が高いと、クリエイティブワークはうまくいく。
そういう傾向があります。

では、凝集性をあげる方法は?
2つあります。

1.一緒に遊ぶ
2.一緒に食べる

研修やワークショップの冒頭の遊びの要素は「一緒に遊ぶ」の役割があり、創造的活動への助走となっています。

しかし、現実では、研修時間が短くて、凝集性をあげることができないこともあります。

そこで、開始前の時間、周辺の人と自己紹介や雑談をしておくと、よいでしょう。

凝集性が高くなり、創造技法の実践レベルが良くなり、学習効果が高まります。

「話しかけたら相手に迷惑かも」と思う人もいるでしょうけれど、相手に配慮しつつもぜひ話しかけてみてください。
始まる前に雑談して過ごすチームは、その後観察していると、スキルをうまく実践し、本来の目的(=スキルの学習)を高く達成しがちです。
グループのメンバーにもプラスだと思って、ぜひ遠慮しないで、雑談してみてください。
雑談というとぼんやりしますが、相手の人となりを知っておく、という感じです。

(ただし、この雑談のススメは、アイデア、企画、クリエイティブのような学習の場においては、です。
専門外で分かりませんが、法務を学ぶ研修とか、硬い研修の場合は、雑談は純粋に迷惑かもしれませんので、この雑談のススメはクリエイティブ側に限っての話です。)
posted by 石井力重 at 07:00 | アイデアプラント 5th(2018-2020)



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