2020年04月24日

オンラインの創造研修を提供しています。

オンラインでの創造研修が可能です。
お問い合わせが増えましたので、明記しておきます。

(聞かれる順に並べています。
 類似の内容が分散していますが、ご容赦ください。)

Q)オンラインでもブレストって円滑にできますか?
A)はい。
  リアルのブレストをそのまま、オンライン上で展開すると
  言葉が重なって、うまくいきません。
  ちょっとゆるいぐらいの話し方がいいでしょう。
  それ以外にも、ブレストに構造を入れることや
  オンラインツールを使うことで、捗ります。
  一度分かれば、能力の高いチームだと
  オンライン上でのアイデア出しも苦ではなくなります。

Q)オンラインでもアイデア発想法の研修はできますか?
A)はい。
  紙資料を手元に持たないので、やり方は少し変わりますが、
  十分に可能です。
  一人ブレストの技法も可能ですし、
  集団で行うアイデア発想法も、研修が可能です。
  一人での技法も、講師と参加者のサンプルワークを見て把握したり
  発想内容を、ペアで共有し、学びを深めたりできます。

Q)オンラインのアイデアワークショップも可能ですか。
A)可能です。
  オンラインツールに慣れてもらうための
  ちょっとした導入ワークを入れることで、
  わりと、ちゃんと実践できます。

Q)研修は、何人ぐらいが可能ですか?
A)使うシステムにもよりますが、Zoomであれば、
  大人数を小部屋に分けたりする作業が比較的簡単ですので、
  6人〜20人ぐらいは造作もなく可能です。
  大規模な人数でも、内容によっては可能ですのでご相談ください。
  (Skypeでも可能です。少し時間が余計にかかりますが、可能です)

Q)何時間ぐらいがいいのでしょう?
A)4~5時間をお勧めします。
 実践の時間をしっかり入れるのである程度の時間が要ります。
 一方で画面の前に座っていると疲れるので一日(8時間)は難しいです。
 今までの実践から割り出したのが、4〜5時間ぐらいです。
 13:00開始で17:30終了、ぐらいがちょうどいいようです。

Q)研修としては、どんな成果を想定できますか?
A)「オンラインでのブレストができるようになること」です。
  オンラインにあった各種のブレスト方法を把握できます。
  チームで参加していれば、翌日からチーム仕事でその知見が使えます。
A)社内でアイデアを募りたい困りごとがあれば
  それを、研修内の発想のお題にすることで、
  皆から大量のアイデアを創出してもらう、ということもできます。
  
Q)使うシステムは何ですか?
A)Zoomです。
  他のシステムでも、時間が余計にかかりますが可能です。

Q)複数人がリアルに集合しているのとオンラインのメンバーの混在は可能ですか?
  (各地の会議室に2~5名が集まって受講する、など)
A)条件付きで、はい。
  オンラインのブレストは
  1デバイス1パーソン、これが原則です。
  もし、同じ空間に複数人がいるならば、
  それぞれがイヤホンマイク付きの自分のデバイスで
  参加してもらいます。
  リアル空間で直接ブレストするとそこのメンバー間の
  やりとりは効率的ですが、オンラインのメンバーには
  非効率になります。
  イヤホンマイク無しで同じ空間に2つ以上の参加デバイスがあると
  ノイズ、ハウリングがひどくなります。

Q)参加者のデバイスには指定はありますか?
A)可能であれば、PC(Macでも)を指定させてください。
  複数のアプリケーションを立ち上げて使用しますし、
  テキストの入力も考える速度で打ってほしいので
  それができる環境が各人に欲しいです。
  その意味では、PCでなくても、
  iPad+キーボードなどでも、良いかとは思います。
  なお、家族と同居している方の場合は、
  イヤホンマイクの使用を強くお勧めします。
  マイクからの距離が数十センチ〜1m程度なので
  家族の声や生活音が入りにくくなります。
  PCのマイクだと、多くの環境音や、打鍵音が入ります。

Q)オンラインの上でのブレストは、リアルとは別物ですか?
A)創造的コミュニケーションを促す、という本質は同じです。
  オンラインツールの特性上、同時に人がしゃべれない、
  身じろぎや相槌が抜け落ちる、という制約があります。
  それをうまく回避して、チームの創造力を使うのは、工夫が要ります。
  その点が異なります。
  なお、オンラインの方がやりやすいこと、もあります。
  その意味では、オンラインのブレストは、リアルの下位互換だとも
  いえません。
  オンライン時代のブレストは、少し別の、新しいスキルかもしれません。
  (今後、日本創造学会でも、そうした研究は盛んになり発表されていくと
   私は思います。)

Q)過去の参考例はありますか?
A)あります。
  このブログのカテゴリー「 オンライン・ワークショップ&研修 」に
  過去の実施例が載っています。
  (器用な人だと、その情報から、ご自身で実施できるかもしれません。)
    
Q)費用はいくらですか?
  (60万円+消費税)です。ですが、オンラインの研修は大抵、
  時間的に8時間ほどは長くないので、
  ご予算に限りがあればお気軽にご相談ください。

Q)社内での検討のために、一度ご相談できますか?
A)もちろんです。
  ブログの上部の黒い四角(contact)から、お気軽にどうぞ。
  石井が提供できること、できないことはちゃんと、
  つまびらかにお答えしています。

以上です。

オンライン越しにはなりますが、
皆さんと一緒にブレストできるのを楽しみにしています。
posted by 石井力重 at 13:31 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月22日

自宅から一歩も出ないで世界中で仕事しよう(高速なインターネットをまず)

2020年は、”自宅オンライン社会”が突然始まりました。

既存の社会も制度も経済も、文化教育すらも、芝生のように全部がめりめりっと引きはがされ、新しい場所にポンと乗せられたような突然の強引な変化です。なんとも言えない奇妙な大混乱の時間を我々は経験しています。

さて、今日は自宅内の第一に必要なインフラの話をちょっと書きます。
それもうあるよ、という方はページを閉じて有益な別のことをしてください。

「あ、何使ってる?」と聞きたかった、という方に向けて、石井の話を。

= = = = =

我が家の中から世界にテレビ会議、リモート教育・講演をすることになり、インターネットが重要になりました。
この「新しい社会」において「速いネット回線」は、2019年の仕事における「速い車、新幹線、飛行機」に相当します。

これから、そんなにネット重視でなかった多くの人も、「電気、水道」と同じぐらいの必須度で「速いネット回線」を求めます。
自宅で子どもが講義を受講しますし、本人がテレビ会議で大量のデータを配信します。
教育、仕事が本格化すると、もう、速い回線がないと、ほんとに進まない、となって。

さて、私もそうでして、知らべてみると、どこの会社も、今は依頼集中で切り替えの工事は遅いのですが、もうするしかないので、だったら、焦らずに、この際じっくり時間をかけて、一番いいと思えるものを選びました。

〜選んだ観点〜

ポイント1)これからの仕事につかえる速さとして、光回線。
ポイント2)各社ある中で、私の携帯がドコモなので「ドコモ光」
     (携帯電話と同じ会社の光回線は総じてお得になる)
ポイント3)さらに「プロバイダー」を選ぶ必要があり、
      「GMO」が条件が良く、これに決めました。

  • 特典がたくさんありました。契約者のキャッシュバック最大20,000円が、というのは、いろんな動画視聴サービスのセット加入の場合で、私の場合は何にも付けないので5,000円でした。
  • 良いWiFiルーターも無料レンタルなので、ちょうど今のが物足りなくなっていて、家のすみまで届くような良いものに変えようと思っていたので、私の場合にはぴったりでした。
  • 契約後に、その無料Wifiルーターの申し込みが必要なので、申し込み途中で閉じちゃってわかんなくなる場合に備えて、WEBサイトのリンクを。(ちなみに、今まで、バッファローだったので、選択肢の中の黒いbuffaloに)

文章だけでこまごま記すより、
公式のWEBサイトの方がいいので他は省きます。
詳しくは以下のサイトを。

【100×60】GMOとくとくBB/ドコモ光接続サービス【新規】

(「ドコモ光 GMOとくとくBB」というサービス名です)



最後に

もし、現在、auやソフトバンクなど、ドコモではない携帯電話のユーザーであれば、これは割引が少ないため、ベストの選択ではないかもしれません。携帯キャリアをどんどん変える人であれば、長く使う自宅のネット回線は、これでもいいかなぁ、という消極的なスタンスに。

珍しく、こういうサービスのお薦めを書きました。
基本的には、どこのサービスでもいいので、速くて、リーズナブルな価格帯のインターネット回線を、ぜひ、という話でした。
台所の水が、ちょろちょろしか出なかったら、家事にならないですよね。その仕事版が、ネットです。


posted by 石井力重 at 21:49 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月20日

オンライン講座を行いました(アイデア創出の実践体験付き)(実施:2020年3月24日、宮城)

オンライン講座で、アイデア出しの実践を行った事例を共有します。
オンライン学習でも、いかにアイデアを出させるかのヒントになれば幸いです。

Online_workshop_ideaplant.jpg

なお、レポートは、書式を持って表現したかったので、ワードでつくりPDFにしました。
以下のリンクをクリックしてみてください。


(参考資料:講義に使ったスライド.pdf )

どちらも、ウイルスチェック済み。



以下は、レポートを画像化したものです。
PDFがうまく開けない時は、クリックして見てみてください。


online_ideaworkshop_TRIZ_1.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_2.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_3.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_4.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_5.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_6.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_7.pngonline_ideaworkshop_TRIZ_8.png



さらに、自分で検索する時用に、文章だけをすべてのせています。
読み上げソフトなどで読む際には、ここをご利用ください。



概要 37名がオンラインで受講しました。発想スキルのレクチャーを聞き、参加者同士でアイデアを出しました。難しいと感じる人も幾分いましたが、面白い・実践的であると感じた人が大半でした。割合は、リアル講習とそう変わらないものでした。 配布物、受講者の道具 1.       印刷物は無し(オンラインで完結させるために。) 2.       白紙かメモ帳、ペン(を各自手元に置くことを推奨) (意外とペンと紙が便利。画面越しに概念を図示して見せるのも早い。) 3.       ヘッドセットかイヤホンマイクを推奨 4.       PCからの参加を推奨 (スマホで参加も可能とするが、実践型のオンライン講座の場合、閲覧資料の切り替え作業がしにくい。特に、Zoomのほかに、PDFかWEB上の資料を閲覧してもらうなど。他にも、質問のチャット記入もスマホだとしにくかったり。)   構成と講義内容 (1)Zoomの練習(これ大事!)(5分) ブレイクアウトルームで3人組を体験。 マイク、ビデオ、チャットをおしてみる。 ◎練習の利点@:マイクが使えない人が判明する。次のワークまでの間にチャットで個別にサポートができる。 ◎練習の利点A:ログインしているけど、ワークには参加しないアカウント(=ラジオリスナー型参加者)が判明する。リスナー型参加者も歓迎の場であっても注意が要ります。その最たる理由は、ペアワークです。ワーク実践パートで、ランダムチームアップをして、リスナー型の人とたまたま組まされた人は、何も実践できない。なのでリスナーは、グループ構成時に除外します。 (推奨の座組:リスナー型の参加はできないとして参加者を募集し、全員がワーク実践にコミットする場にする。なお、高度な方法は、講義をYouTube同時配信して、リスナー型参加者はそちらを見る、という方式も。ただしワーク実践型参加者も配信の中に残るので、それを参加条件に提示し承諾を。) (2)導入(目的、今日の流れの説明)(5分) これは、リアル講義と同じ ただし、リアルより大幅に簡潔に。画面に向かう人間の集中力は切れやすい。 (3)題材の醸成「だれいつ発想法」技法出典『アイデア・スケッチ』小林茂先生(17分) @「どんな人」「どんなシーン」これを3人グループで思い付きで列挙する。 A「人」×「シーン」をランダムに組み合わせて、「その状況」でほしいアイテムを発想する。 B実践の前にサンプルワーク(発想作業の即興実践)を見せる(これ大事!) 理由:ワーク用に個別の部屋に入ると、グループメンバーだけの閉じた空間になる。講師とのビデオ通話がなくなる。そのため、「説明は分かったけど、こんな感じにやればいいのかな」というのが想像できない場合、独自判断ですすめるしかない。(従来だと他の島の様子から、把握できていた。)なので、実践の前に、サンプルワークを見せることで、皆が「ああ、こんな感じにやるのね」という共通認識を形成しておく。特に、話し方のトーンやアイデアのテイストも受講者はコピーするので、講師は、明るいムードで凡案・駄案を出して見せることが大事。 Cいよいよ、3人グループで実践 Zoomのブレイクアウトルームへ、ランダムに自動生成した3人構成で送り込む。(なお、3で割れない時は、4人島ができてもOKとする)。 ワーク時間の見積もりは「リアルで行う時の30%増し」にする。(とても重要!)。例えば、 “5分”でできそうな作業なら“7分”と見積もる。 テクニカルサポートの人に、メイン会場を任せて、講師もどこかの部屋に入る。 講師は、指定した時間(例えば7分)でどこまで進むのかを見ておく。 もし時間が足りないと感じたら、予定時間になり皆がメイン会場に戻された際に、講師は、作業の時間延長を申し出て、部屋に皆を再送する。(あらかじめ、講師がチームの様子を見ていると「あと5分ぐらい必要だな」という感覚がつかめる。講師がどこの部屋にも入れていない場合は、その感覚がないので「あと何分ほしいですか?指で示してください」と聞いて、あがっている指の本数から、妥当そうな追加時間を決定。送り返す前に、皆に作業を促進するヒントを伝える。(講師が、部屋に入っておく理由にはこれもある。) (4)「アイデアから物体へ」(ミニレクチャー)(15分) まず、その前までのワークで質問が上がっていれば、めぼしいものに回答してからレクチャーに進む。 レクチャーは、リアル講義と同じ。ただし、反応は僅かな窓からしか見えない。 注意――スライドに凝ったエフェクトはつけない。 理由:パワポのアニメーション、動画資料はカクカクして伝わる。もしくは、アニメーション動作中は音声の品質が荒れる。石井はこれを、2回ぐらい講義するまで気づけなかった。受講者に後に言われて気づいた。またしかし、全員高速LANのあるケースでは問題にならなかったので、今後数年すると、環境が整ってこれは問題ではなくなるかも。 注意――実物サンプルは極力写真に撮ってスライドに入れる。PCカメラで見せると仮想背景の兼ね合いで消えたり、大きく写そうとするとぼやけたりする。 注意――メインコンテンツでも、レクチャー部分は15分を超えないように。(15分を超えると、優秀な受講者でも集中力が途切れる。長いレクチャーパートをどうしても必要で設けるなら、途中でアンケート機能でアンケートを取ったり、感想質問を、チャットかSli.doで投げてもらい、適宜回答する。) (5)TRIZ(智慧カード)で改良案を発想(15分) 改良のための発想法TRIZをレクチャー(=物の形状、仕組みの工夫発想法。) 発想ツールとして、智慧カードの一覧が見れるサイトを紹介。QRコードを表示。チャットでURLを送信し、皆に数分ほど、アクセスと閲覧の時間を取り見てもらう。 知識が入ったところで、先とは違う3人組で、ブレイクアウトルームへ。 なお、この際、3人組は新メンバーゆえ、改良するための共通の原案がない。なので、あらかじめ講師が考案したアイデアを「皆の共通のお題=たたき台」として提示し、3人でそれを改良する、という方式に。 理由:先のワークで、ブラッシュアップに足るほどには、アイデアが具体形状までたどり着いていないチームは、テーマ継続にすると、改良を発想するのが不可能になってしまう。そのため、それまでの題材の進捗度によらずにできるように、このようにした。(不利点もある。前のパートで各人の出したアイデアが良いものであっても、それを題材にしたブラッシュアップはできない。) 講師もまたどこか1つのブレイクアウトルームにはいり、一緒にブレスト。 利点:振り返りの際に「あるチームではこんなアイデアが出ていました。その案は、面白い点、いい点がありまして・・・」といった生のコメントができる。 (6)実際の3Dプリンターで出力したものの紹介(5分) 3Dプリンターを用いて、粘土の形状を少し改良したフォルムで、アイテムを出力しておいてもらった。それを画面越しに皆に紹介。透明な樹脂製でできた有機的な造形。実際に用をなすか、それをその場で試用してみた。 注意。カメラで透明樹脂のプロダクトを写したら、仮想背景の影響で、やや見せにくかった。消えたり出現したりを繰り返す。立体物や、紙資料を、見せる時には仮想背景を前もって停止しておいた方が良い。 (7)「アイデアto物体へ」のこの後のプロセスの紹介(3分) 粘土の造形でいいので、3面写真、回転動画で記録すること。 商業化までの試作と改良を3Dプリンターがあると早く回せること。 (8)ラップアップ(5分) 寄せられている質問(Zoomチャット)への回答コーナー 補足:オンライン講習の質問は「ラジオDJ&リスナー方式」がよい。まず、めぼしい質問を、チャットから抜粋しておく。チャットはどんどん流れるのでメモ帳などにコピペし、回答したいことをさっとメモしておくと回答がスムーズ。あるいは、紙に逐次書き留める方が楽かも。 一方、「タウンミーティング型」の質疑応答は、満足度が下がる。オンライン特有の反応のわからなさがあり、質問者の発言は冗長になりがち。また、時間が読みにくい面もある。質問したい複数人がいるのに、最初に手を挙げた人の質問が、「質問風味のマイ・オピニオンの演説」だったりすると、他の質問まちの人だけでなく、聴講している多くの人の不満が募る。それよりは、チャットやSli.doで上がってくる質問のうち、講師が教育的側面から優先的に回答しておきたいことピックアップして、ラジオDJのように、持ち時間内で、さくさく回答していく方が良い。(リアルは挙手で早いもの順であるが、これに合理的理由はない。セミナー時間は皆のもの。補うために、セミナーの後に質問時間を設ける。口述。) 講師のメッセージ/事務局の挨拶/配信チームからひとことで、講義終了。 (9)終了後のぶらぶら時間(15分+α)(これも、意外と大事!) リアルセミナーと同じように、15分〜30分ぐらいは、事務局の撤収中は、講師はPC前で参加者の応対を、予定時間しておく。「講師への個別質問、言葉で伝えたい感想などは、講師と雑談できるように、15分ぐらい、時間を取ってありますので、ゆるくご自由にどうぞ」と告げる。 講義が終わるとすぐ落ちる人=6割。一言二言、どうもー、とか、挨拶を交わして帰る人=2割。会場が閉まるまで、ゆるく質問したり、雑談を聞いている人=2割。という感じになる。最長でも30分ぐらいで、ではそろそろと、見送り、閉じる。 過渡期の今の特別なスライド 『テクニカルサポートの方へ』、というスライドについて 受講者には不要ですが、運営チームに見てもらうためにステップごとに、作業をmemoしたものをスライド化してあります。 運営サポートに欠員が出て、当日急ごしらえの運営メンバーになった、あるいは、いざとなったら、講師が自分でしないといけないので、あると便利です。 オンライン講義の運営ノウハウの共有のためにも、配布版スライドにも、今だけ、残しています。一年後には「こんなことも、指示文章を書いてたんだね」と笑い話になるでしょう。今はそのレベルをみんなで形式知にするのが大事。   謝辞 主催してくださった宮城県産業技術総合センターさん、貴重な機会をくださり、ありがとうございました。 そして、楽しんで参加くださった宮城県の参加企業の皆さん、その他の皆さま、ありがとうございました。     講師の準備物 ノートPC   ワイヤレス・ヘッドセット (満充電で) タイマー (1個あると便利。100円のでOK) ペンとメモ Zoom中は、パワポやブラウザなど、アプリケーションがいくつも立ち上がるので、ちょっとしたことも紙に書いてしまう方が早い。 進行タイムライン(の紙) Zoom中のPC画面は大混雑ゆえ、ファイルの閲覧がしにくいので、進行表は紙に出力して手元に。一覧性もあり進行修正しやすい。 PC台アイテム(Livit8等) 机の上に置いただけのノートPCのカメラレンズは低い。胸の高さにある。机面から30センチあげると、背筋を伸ばし正面から向き合える。 スマホ 主催者チームで連絡を取り合う別の連絡ツール(FB通話など)をスタンバイしておく。 サブディスプレイ 石井はモバイルの小型のものを使っています クロマキー グリーンの大きな布。仮想背景がきれいに出る LANケーブル ネット接続の信頼性UP。ただ、Wifiでもほぼ問題なし。 ペン入力のボード パワポのレーザーポイントやマーカーに便利 有線キーボード PCの位置が台座で高くしてあるので USB入力HUB 配信は、USBの口が足りなくなりがちゆえ 水ペットボトル 受講者と違い、講師は休憩中も対応必要ゆえ 龍角散スティック 長くしゃべるには喉にいいものを  

posted by 石井力重 at 17:35 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月19日

オンライン・イベントのファシリテーターは、脳内と画面が大忙し

2日間のニーズソンが終わりました。

「一日目」及び「二日目の午前」は、医師、看護師、医療関係者、そして、製造企業のリーダーたち、支援機関の方々計100名超が参画しての急造プロダクトの考案をしました。

「二日目の午後」は、上位案のレヴュー、と、パネラーの検討会でした。

要約するとあっさりした内容ですが、ファシリテーターの手元でしているオペレーションは大忙しで、黙って座っているだけ(に見える)間も、非常に頭を使いました。夕食を食べると、めったにないことなんですが、ソファーで寝落ちしていました。

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気づきや行動を、自分のための備忘録として、書き留めてみます。(それが、他の方の参考にもなれば幸いです。)

以下での、記号の使い分け:
□→リアル・イベントでもすること
■→オンライン・イベントに固有のこと





==ファシリの作業==


全体の進行
  1. □ コーナー毎に、趣旨と進め方を説明
  2. □ 議論推進のコメントをさしはさむ
  3. □ イベント全体の時間管理(徐々に進行スケジュールが押していく。残りコーナーの内容と時間尺から即興で再デザインする)
  
コーナー内のタイムキーパー
  1. □ タイマーをかけて進行する
    (初めに、目安時間を”1発表6分ぐらい”のように提示しておく。時間が来たら、ファシリのマイクをミュート解除し、タイマーの音を皆に届ける。無理には発表を止めないが、経過時間は時折知らせる。)
  2. ■ チャットの反応を見て「このトピックは皆が聞きたがっている、もっと時間をかけよう」という緩急をつけて、進める。
    (リアル・イベント会場の”もっと聞きたい”の反応は身じろぎ・表情から察する。オンラインは、チャットに反応を見出す。)
  3. □ 議論が盛り上がった結果、時間が押してしまう。パネラーや座長に「この後を10分ずつ削り、今ここを20分伸ばしましょうか。」と投げて、同意を取る。
  4. □ 聴講者や運営スタッフにも、それで予定変更を了承してもらえるようにお願いする。

議論の可視化空間のサポート
  1. ■ Jamboard(オンライン・ポストイット空間)で記録されることを見て、議論の流れを常に把握。
  2. ■ 書き留めボランティアさんたちへの合の手(御礼)を書き込む。(御礼もポストイットに。「メッセージ+名前(あとで消して)」と言ったトーンで。
  3. ■ 書き留める作業に混乱がないかをモニタリングし、困っていれば、手助けを誰かに頼む。
  4. ■ 途中参加者が増えたら、閲覧できるページを紹介する。(ポストイット群で、議論キャッチアップが可能。)

チャットのフォロー
  1. ■ 聴講者からの疑問・意見、機器不具合指摘が上がるのでまめに見る。
  2. ■ 即時フィードバックが必要なら、登壇者に割って入る。(議論の展開に結びつくTopicを上げてくれる人は、リアルイベントより多い。)(登壇者の機器不備の立て直しも、できるだけその場で対処する。)
  3. ■ 即時でなくてもいいが、必要なフィードバックなら、メモして手元に残し、時宜を待つ。
    (ただし、チャットの意見・質問の取捨選択をする担当者は別につけておくこと。そして、大きな流れの変わる時に、それを口頭で全体に教えてもらうと良い。幾分でも相互的になるし、登壇者にとって次の議論の際に役立つ。)  
  
パネラーのしゃべり始めへの手入れ
  1. ■ 初めて喋るパネラーがミュートで口パクになることをいち早く、教える。
  2. ■ パネラーが画面共有の際に「資料の表示状態になった?」とたずねるので、素早く回答する。
    (口に出して答えるのが意外と大事。頷いても見えない。)

別のコミュニ―ション・ラインのチェック
  1. ■ Facebookのメッセンジャーで、主催者チーム&パネラーの連絡やり取りも常時流れてくる。そこを見ておく。(リアルイベントの、カンペにあたる情報)


==学びと工夫==

2画面を使う(モバイル・サブディスプレイ)
  1. ■ 画面が1つだと見きれない。Zoomのウインドは常に最前面にいる。下にあるものはZoom画面をずらさないと見れない。しかし、画面を外までずらすと、他の登壇者の様子が見えなくなって困る。なので、Zoom用に1つディスプレイを作ってしまう方がいい。
    ちなみに、立ち上がっている窓は、最少でも次のものがある
    1. Zoom画面
    2. Zoomチャット
    3. WEBブラウザー(FBのDM用)
    4. Jamboard
    5. 共有用資料(パワポ)
    6. タイムラインのチャート(エクセルかテキスト)

全面表示のあえての不使用
  1. ■ パワポのプレゼン状態にすると、Zoom配信がしにくい。
    オンラインでは、リアル講演のように、プレゼンだけに集中できる状態ではなく、また共有画面をこまめに切る運用になり、プレゼン状態を長く続けるわけでもないので、プレゼンモードはかえって、使いにくい。いつもの編集画面で、見せる方がスムーズかつ早い。
    (その分、文字は大きく作らないといけない)
  2. ■ リアルだと、即興で言葉を板書することがあるが、それをしたいなら、パワポの編集画面上に、オートシェイプを置いて文字を打つのが速い。図示したいならば、白紙ページを作りプレゼンモードでペン書きモードにして、マウスで文字を書くのもありですが。

紙とペンとタイマー
  1. □ 後ほど、しかるべきタイミングで伝えようとすることは、メモ書きに。これはとても、頭を軽くする。オンラインでもリアルでも同じ。
  2. ■ 物理的なタイマー。カメラに向かって掲げることで、残り時間を示せる

Zoomの運営サポート人材が別に

上記の作業には「Zoomの運営の作業」を一切含んでいません。今回、テクニカルサポートのスタッフが別に数人いて、Zoom運営を全部さばいてくれました。なので、純粋に「ファシリのみをする場合の作業」を記述しています。

世の中が一気にオンラインになった3月中に、手痛い失敗を一杯して、今の段階があります。
よくある失敗は「ファシリが全部やる」スタイルです。「ファシリ」をしながら「ズーム運営のサポート」もするのは、「指揮者」をしながら、「チケット売り場」と「案内所係」もやるようなものです。それだと、一人来客が来るたびに、指揮は止まります。
来客数人しかいない場なら可能ですが、100人超であれば、参加者にとってストレスフルなイベントになるでしょう。3時間のイベントのうち、半分の時間、指揮が止まっていて、浅い内容で終わってしまう・・・。ファシリをする人なら、その場を思うだけで、ゾッとしませんか。
ということで、「ファシリ」と「Zoom運営サポート」は、分ける。これは鉄則です。

===

以上です。

上記のファシリは、リアルイベントのファシリの経験が豊富な人なら、ほどなく慣れると思います。
今後のイベントをされる方の参考になれば幸いです。

posted by 石井力重 at 23:54 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月18日

【実施報告】コロナ対策ニーズソン(100名の医療従事者と100名の製造企業さんの、急造プロダクトの考案会議)

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医療の現場、最前線に今足りないものを超短期間で、製造して届けよう、という活動をこの週末(18,19日)に実施しています。

コロナ対策ニーズソン、といいます。
主催は医療系NPO「まもるをまもる」です。
昨年の夏に京都で彼らの活動にワークショップ講義で呼んでいただいて以来の付き合いで気心が知れた間柄です。

デリケートな医療現場のニーズは疫病の蔓延する今の状況下でもめったに公開されません。
皆さんも、なぜこんなにも医療の現場のことが記事にならないのか不思議だと思うと思うのですが、どこかの病院で困った事例を挙げれば、メディアが殺到して仕事にならない(し、感染病の抑制的にも問題が出る)ので、どこも困っていてもそれを言えない状況にある、というのが現状なんです。

製造業各社は、医療の最前線で物資が枯渇していると漏れ聞くので、わが社も何か作って提供できないか、、、というモードに入ってきています。
しかし、わが社でも何か作れそうなんですが何作りましょう?と病院に個別に聞きに行っても、世の中に公開される限られたぼやけた情報のみで話が進みません。
医者がいま打ち合わせに都度都度出るほどの、余裕がない。
もっと言えば、その打ち合わせを聞きつけて、メディアが取材攻勢に入ると、どうにもならなくなる。
なので、どこの病院も、苦しんでいる状況なんです。

そこで、まもるをまもる、というNPOは、平時から行っていた医療者を守るための活動を、コロナに注力しました。
彼らは大半が医療側のメンバーであり、まもるをまもる、の活動であれば、協力しよう、ということで医療従事者が、今日は、激務の合間を縫って参加してくれました。

さて、今日、初日は先ほど終わりまして、報告を。
ぎりぎりの中で必死に救おうとしている現場、生の今、を聞いて、絶句しました。
どこの病院、どんな状況、というのは、互いに外に出さない約束をして、つまびらかに、医療現場の今を話していただきました。

聞いていて、Zoomの画面の小窓の中の一つに写る、自分の顔には、眉間に深いしわが寄っていました。
率直に言えば、今の医療の現場は、もう、ギリギリの水準です。悲惨。

医療従事者というのは、産業活動とは少し違った哲学があります。行動のベースは「経済・損得」じゃないんです。
医者になったからには、人のために命を懸ける。
そういう志しで、ハイリスクの現場に日々向かいます。

そんな医療従事者の皆さんの献身のもと、この国の医療は継続できているけれど、それもそろそろ、本当にきつい。
医療用のアイテムの枯渇、そして、そのアイテムが乏しい中で明日はどうなるのかという重圧。
消えない志しの火。

私のこのブログにはあまり相応しくないかもしれませんが、そのまま書けば、最前線の医師、看護師たちの話を聞いていて私は泣きそうでした。

そうして、インプットパート(6名の医療従事者=全員匿名)を終えた後は、トピックの興味グループに分かれて、5~7名のチームを15程度形成し、40分×2度の、製造アイテムのディスカッションを行いました。

((これからの話))

今日の夜と明日の朝は、そのディスカッションから生まれる、現場に今必要な急造アイテムを、小グループで描き出します。
明日はその考案内容を発表します。

この活動中では、参加者同士のニーズ深掘り、底からの創出アイデアは共有財として自由に互いに使えます。
各社さんがその内容を、製造につなげて、一週間後の、最前線に物資を供給してくださることを、心から祈っております。

==

最後に、今朝方、準備を終えて書いた日記から、我が内心を転記します。

ーー「昔、関東の医学部で講演を依頼された時の、もう一人の講師(ベテラン外科医)が言った言葉を思い出す。 ”医者になったからには人を救うために命をかけるのだ。”ーー 僕は知らない。 今、医療関係者が、どれだけのリスクを背負いながら職場(病院)に出勤しているか。勤務中の激務を。 きっと、あの時の先生もいま、最前線を命を懸けて、誰かを生かそうとしているはずだ。 家にいられる僕らはがどれほど幸せか。 せめて、それぞれの立場から、できることを全力でしよう。 声援を心の中でおくるだけより、もう少し、できることが増えたから。 」

初日を終えて思うのは、、、案の定、今の医療の現場は、ホントの意味で、命がけでした。。



==ニーズソンの様子の記録からのワンシーンをGIFで==

ニーズソン写真_.gif


二日目が終わりました。

Youtubeライブ配信が一時的に公開されています。(見えなくなるかもしれません)

31:00あたりから、上位案5つのプレゼンを見ることができます。

どのプランも、製造企業さん、やIT関係企業さんに、ぜひ見ていただいて製造ニーズを捕まえてもらえたら幸いです。
意外なしかし切実なニーズから考案されたオンラインスナック、というプランも上位入賞を果たしています。


((余談ですが))

3:38:40で、私がファシリテーターなのに、会場を抜ける、という姿が見えます。
この場の終了予定時刻+30分の余裕を見て、17:30までは時間を取っていたのですが、時間切れで、別の場に呼ばれてしまって、物理的に画面の前を去りました。
クロマキーの向こうにあるドアの奥へ消えていきます。

posted by 石井力重 at 22:08 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月15日

第二回(某大学のプロジェクトチームに)4時間のアイデア創出オンラインワークショップを行いました。

前回に続き、筑波大学の医療プロジェクトチーム※で、4時間のアイデア創出オンラインワークショップをしました。
(※クライアント公開の許可をもらいました)

前回とほぼ同じメンバーですが、今の日本の環境はどんどんシビアになりまして、皆さんの参加形態は変わりました。
今回は、全員が別の部屋にいて、それぞれが自分のPCでログインしている「完全オンライン・ワークショップ」です。

(正確いうと、スマホで音声だけの参加者1名がいました。また、2名の方は広い部屋で距離を取って、それぞれのPCから参加していました。参加者は6名。)

1.アイスブレイク「20カウント」

全員(4名〜8名がおすすめ。今回は私も入れて7名)で、できるだけ早く、20までカウントアップするゲームです。

ルールは2つ。
@同時に発言したらカウントは1からやりなおし。
A同じ人が、連続で数をカウントすることができない。

これはリアルのワークショップでもやるのですが、
オンラインでは言葉が衝突しやすいので、
より難しくなります。

実施してみると、流石、普段から一緒にプロジェクトを
しているメンバーです、1に戻る失敗は2度ぐらいで
70秒でクリアしました。
医者の落ち着き、観察力は、流石。

なお、次は、誕生日を明かして、その順で発言するなら
としてみました。結果は失敗無しの40秒。

この遊びは、オンラインでの会話の衝突の非効率さを
その回避の工夫を、体感するゲームとしての役割もあります。

2.操作習熟

@Zoom編
Zoomの【マイク】【ビデオ】【チャット】に慣れるために、ブレイクアウトルームに3人ずつで入ります。最低、自分の名前を聞き取ってもらう、というミッションをクリアしてもらいます。5分。

AJamboard編
発散のために、ポストイット・サイト「Jamboard」を紹介し、5分ほど無言で意見出しに使ってもらいます。
お題は「富士山が噴火したら変わること」
(コロナの昨今、今まで予想もしていなかったことが起こり生活も社会も一変しますが、富士山噴火も巨大なインパクトがあります。それを考えてみよう、と。)
どんどんポストイットを書いて、動かしていき、これは使えるな、という感触を持ってもらいました。
JB02.png

BGoogleスライド編
収束のために、プレゼンスライド・サイト「Googleスライド」を紹介し、5分ほど使ってもらいました。
お題は「出身地クイズづくり」
スライドタイトルに自分の氏名。スライド本文には、出身地を代表するもの、有名人を書きます(ただし地名は書かない)。
で、プレゼンモードにして、発表を模擬してクイズを出してもらい、みんなにこたえてもらいます。クイズは、意外とあてるのが難しくて面白かったです。
GS01.png

3.前回の課題を踏まえて、お題生成

今日のブレストのお題を、各人1つ作ってもらいました。前回の課題出しの結果を材料にして。
お題はグーグルスライドを使い、各人が1枚書きました。
タイトル=課題のひとこと表現、本文=その課題の詳細3行。
およそ5分で書きあがりました。
次に、各人のスライドを見て、取り組みたい課題に、オートシェープの☆を付けてもらいました。
(初めに各スライドに☆を1つおいておき、それをコピペするとスムーズでした。カウント時はコピー用に置いた☆を抜かして数えます。)
ちなみに、”持ち点評価法”(一人☆3個をもち、どれをどのような配分でもいいのでつける)で、☆を付けてもらいました。
(なお、持ち点評価法は、評価対象の総数によっては持ち点を調整します。評価対象10個ぐらいに対し持ち点3ぐらい。)

そして、星の多い上位3つに絞りました。
収束も5分程度でした。

4.PPGブレスト

先のブレストで出たものの中でも、とくにやはり今は、コロナ感染の低減についてのお題が選定されました。それを解消〜緩和するアイデアを出すことに。

PPGは、集団のサイズを変化させて、アイデア創出しやすくする方法です。
ペアブレスト(6分)→別のペアブレスト(6分)→グループブレスト(15分)
というものです。
今回はオンライン・アレンジ版です。オンラインにすると、30%ぐらい時間が長くかかるので、
ペア(8分)→別のペア(8分)→グループ(20分)、という時間尺で実施。
ペアブレストでは、Zoomのブレイクアウトルームに2名で入ってもらい実施。
次のペアの際には、「再作成」ボタンを押して、ランダムシャッフルして、実施。
最後は全員でブレスト。
もともと、普段から考えているテーマですので、たくさんの意見やアイデアが出ました。
PPGブレストは、Zoomのブレイクアウトルームの機能と非常に相性がよいと思いました。
また、オンラインのPPGブレストは、
8,8,20分が、やはりちょうどいいようでした。

グループ・ブレストの際には、仮の議長を決め進行してもらいます。
また、議長には書記役を指名することができる権限を付与し、初期役のかたにメモを取ってもらいました。

補足:オンライン会議の傾向に「議長を決めないと様子見の時間が長くなる」「誰もメモを取らない」「時間が長くなる」ということがあります。そこで「議長」「書記役」「タイムキーパー」を決めると捗ります。今回、タイムキーパーは私石井でした。

5.Zebraブレスト

Zebraブレストは、沈思黙考の黒い時間、議論白熱の白い時間、
が交互にやってくるブレストです。
今回は、時間の兼ね合いから、その手法の要諦と効果だけ
紹介しました。

6.TRIZ(智慧カード)

これはQ&Aの中で、発想を飛ばすにはどうすればいいか、という質問に答えて、紹介しました。
知の集積である特許の中から見出された技術的なブレイクスルーの40パターンに
なぞらえて考えてみると、面白い着想が得られるかもしれません、と。

(なお、その際に、意外な要素を連れてくる、2つの**、という話も紹介。

7.まとめと質疑応答

これは、参加チームが今後は、技法を使って外の人たちとの
プロジェクトとアイデア創出をする目標がありましたので、
実践上のハウツーについての質問をたくさんいただきました。

多様な質問、使い方の要諦を話し、時間となりました。

===

以上が、4時間ちょっとのワークショップの内容です。

オンラインでも、アイデア創出や記録は
(参加者の資質次第にもよりますが)
かなり高度に実践できます。

この事例が、オンラインでのブレストを企画するチームの
一助になれば幸いです。
posted by 石井力重 at 23:43 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月08日

(某大学のプロジェクトチームに)4.5時間のアイデア創出オンラインワークショップを行いました。

オンラインのツール(Zoomなど)は現在ずいぶんよくなっています。
オンラインでもアイデア発想法を体験中心に学ぶことが可能です。

今日は某プロジェクトチームにむけ、4.5時間のワークショップをオンラインで提供しました。
その事例について、紹介します。

IdeaOnlineWS.png

現地は、6名。
今回は、全員が同じ部屋にいます。
衛生管理のエキスパートなので、現地会場は三密は回避してあります。
そこに、石井がオンラインで入る、という構成です。
(現地から見れば、講師だけが画面の向こうにいる、という状態)

テレビ会議ツールはZoomを使いました。

===

0)準備編

◎まず、事前に、講義&ワークのパワポスライドを作りました。
◎それに、音声とマーカー機能を記録します。(リハーサル機能)
◎それを動画に吐き出します。そして、現地にあらかじめ送信しておきます。

1)講義編

◎現地のPCで動画を立ち上げ、それをZoomの「画面共有」で共有してもらいます。
◎リモート制御権を、申請します。そうすると、こちら(便宜的に仙台側と表現します)に、現地PCのマウス操作権限をもらえます。
◎仙台側から、動画のGo/Stopを行い講義を見てもらいます。(この方式の利点は、回線不調時も現地では滑らかに動き、仙台側の動きが飛び飛びなるだけで済む点にあります。)

2)ワーク実践編

◎動画を止めて、状況に応じて添えたいコメントを述べます。
◎現地のメンバーに尋ねます。今からやるワークの内容について質問はありますか?と。そして不明点を解消していきます。
◎さらに、いきなり個人ワークをせずに、現地の人と、石井とで画面越しに、その技法を3分程度手短に、サンプル実演して見せ、「ああ、なるほど、そんな要領ね」と把握してもらいます。
◎そして、画面共有を一度解いて、こちらから、Windowsアプリのタイマーを起動し、画面共有し、ワークをスタートさせます。

※机間巡視(先生が机を回って、進捗を見たりアドバイスをくわえる行為)はできません。なので、画面越しに確認して、しばらくしたら、体を休めます。代わりに、現地の休憩時間は、休憩をしません。のちに書きます。

3)ワーク共有編

◎各人が出したアイデアをペアで紹介してもらいます。
◎それをよく見て、どのぐらい発想ができていたかを、ひきの画像で何となくみて把握します。捗ったか、難しくて進んでいなかったかは、画面越しにも把握できます。
◎※現地の全員で共有するような場合には、テーブル中央においてもらい、寄りの画面で見て、アイデアの中身まで把握しつつモニターします。

4)振り返り編

◎伺った内容のうち、広げられるアイデアは良い点をコメントしたり、そこから派生できるアイデアを一緒に広げたりします。
◎質問を伺い、ゆっくり回答します。((リアルの質疑応答のスピード感でやらないのがコツです。コーヒーブレイクの緩さでやるほうが、オンライン越しの場合は、意思疎通が図れます。))
◎技法の今後の活用に向けたコメントをします。

5)休憩と雑談編

◎技法が終わったら、10分弱の休憩です。トイレに行ったり、メモを書いたり。
◎その際に、講師はPC前にいて、雑談に着たい人はカメラ前に来てもらいます。リアルと同じですね。
◎その内容が皆に共有すべき質問だったししたら、休憩明けに共有します。

※なので講師は、休憩中は休憩しない。一人ワークの時に休憩しておきます。

===

こんな感じのサイクル(平均1時間)を4技法ぐらいについて実践しました。
主催者さんの感想としては、なかなかの好評だったようです。

==補足==

オンライン講習はせいぜい3時間まで。それを超えると、集中力が続かない、とされています。
しかし、アイデア創出の場合は、体験中心で、かつ、ワークはリアルの3割増しで時間を設定すると丁度いいので、結構長くなりますし、それが心地よい、学びやすい進行速度になります。
その結果、4.5時間ぐらいは、実施してもいいですね。
今日の感触では、5時間ぐらい方がいいかなと思いました。

==この進め方のポイント==

最大のポイントは、講義動画を現地に送って置いた事かと思います。
テレビ会議の品質がいいとはいえ、4時間越えのオンラインの声を聴くのはきついし、しゃべる方も回線遅延の度に言い直すのはリズムが狂います。そこを、こうすることで、大幅に改良できます。
講義の準備は、リアルよりも3倍ぐらい時間がかかりますが、かける価値のある時間だと思います。

==注意(再現できない条件)==

この方式は、現地の1か所に全員がいる、ということが必須です。
もし、この部屋の他にも参加者がいて、オンラインで見ているならば、この方式(現地に講義ビデオを先に送る)ではこれほどスムーズではなかったでしょう。誰かがスマホで入るなら、全員が1パーソン1デバイスの原則に従わないと、ワークは非常に難しくなります。なので、システム構成や段取りはガラッと変わります。

以上、事例の共有でした。

posted by 石井力重 at 23:06 | オンライン・ワークショップ&研修

2020年04月07日

志あるところに道は拓ける。(歴史に残る時期、皆で進もう)

本日、緊急事態宣言が出されました。(2020年4月7日)
悲観、楽観の両方が各人の中にまぜこぜで、あるかと思います。

この先どうなるのか。先が見えない。
それはそうでしょう。

世界規模で起こるこの事象は、
前はスペイン風邪そのまえはペストであり、
当時とは、世界の距離が違いました。
歴史に学ぶことは多々あっても、
今回どうなるかを、過去の延長線上に描き切るのは困難です。

今回に限らず、そういった未来が見えない時には、
私は、自分の信念を方位磁針にして、進むべき方角を見出します。
その信念とは、

”志あるところに、道は拓ける。”

です。人間の本質が変わらない限り、
常に北極星を指す人の世のプリンシパルだと信じています。

人それぞれに違うコンパスをお持ちかと思いますので
違っていていいんです、その各自の信念をよりどころに、
夜の嵐の中の航海を、乗り切りましょう。


<<<余談です>>>

私は思うのです。
2020年は、歴史の教科書に残る年になのだ、と。

未来の人たちが、私たち無名の人々の奮闘に
感謝してくれる未来にたどり着きたいですね。

皆でともに、新しい可能性を拓いていきましょう。

posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 5th(2018-2020)



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