早稲田の集中講義が終わってから一週間、今度は奈良女子大学の集中講義をしました。創造学です。
この講義は以前は、創造性の大家である國藤先生の持たれていた講義枠です。先生からもらってきた恩は、次の世代に返すのだ、という姿勢で、全力で準備して、講義をしました。
三日間、9:00〜17:50、という長丁場で、しかも実践中心の講義をオンラインで。
学生さんたちには途中で簡易的なアンケートを無記名でしてもらいました。
その結果、9割以上の生徒さんが楽しんで受講してくれたようでした。
以下の写真は、オンラインで最も失敗がないブレスト方法「フリップボード・ブレインストーミング」を実施した時の様子です。
個人情報に最大限配慮して、大きくぼかしを入れています。
これは、15コマの最初の1コマ目です。
最初からうまく対応して実践してくれました。
このあと、だんだんと高度な創造技法に移っていきました。
この時の成果物は、生徒さんたちに同意をもらって、年末に向けて書いている書籍の中の事例として紹介したいと思っています。
さて。
オンラインではやりにくいこと、もあれば、オンラインの方が捗ること、もあります。
(先に行った早稲田と、)奈良女での集中講義はそれをますますはっきりとさせました。
どんな環境でも、楽しく学んで身につくようにしたいと思っていますが、
実際のところ、学習環境の特性は学びを変えます。
コロナが収束した後も、一部、あるいは、全部、オンライン講義日を設けるなどもよいかもしれない、と思いつつあります。
コロナ禍はいろんなものを苦しめましたが、禍福は糾える縄の如し、の言葉の通り、コロナが明らかにしたオンラインの可能性はあります。いわば、巨大な社会での実証実験としての側面もありました。好むと好まざるにかかわらず、その実験に世界中の人が強制参加させられた、そんな2020年の春〜夏でした。
禍福の福の方を得るには、我々は、オンラインを使いこなし、そのうえでなおフィジカルでしか得られないものを確認し、それらをハイブリッド(あるいは、ブレンドして)に展開していくことが必要なのでしょう。
来年はさらに良い講義を、届けたいと思います。
授業に参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。