コロナで自宅が仕事場になってから、はや11カ月がたちました。
オンラインになってから急速に「腰」の調子が回復しています。
やはり旅仕事は相当に体に負担が多いワークスタイルの様です。
オンラインになってから、最大の受講者人数となった先日のSchoo(スクー)の生放送は、500名規模のリアルタイム受講者でした。
この講義は、今までになかったことをしていました。
それは、パワポのノート(あんちょこ)部分に、セリフを書いたことです。
リアルの時は動き回るライブ感を大事にし、
聴衆とアイコンタクトを取る講演スタイルだったので、
スライドは一瞬みるだけで、そのあと数十秒しゃべれなければアウトです。
パワポの講演者画面のノートを見てしゃべることは一切ありませんでした。
それが、オンラインになり、だんだんと、アイコンタクトそのものが不可能になりました。
そこで、オンライン講義配信の次のトライとして
「パワポのノート部分に、セリフを書く」ということをしてみたのです。
書いてみたら非常にうまくできました。
リアルではありえない「モニターを凝視して発話出来る」状態は、
これはこれで、良い面もあると思いました。
ただし、時間はかかります。
完成までにこういうステップがありました。
- 講義内容の検討
- 内容のスライド起こし
- 何度かしゃべって、スライドの構成の洗練
- (ここからが、今回新規の作業)
- スライドのノートに、喋ったセリフを書く
- 通しでしゃべると冗長さや、余計な文章に気づくので推敲
- 仕上がった文章を、何度か通しで話し、流れのある喋りにする
なお、ノートの1画面に入り切る文字数だと良いリズムで進められ
入りきらないと、その画面で話している量が長すぎる、と気づきます。
リアルほどはっきりとは指し示しのできないWebゆえ、
1画面で示す情報量を絞ることが大事です。
それもあり、話が長いスライドは、内容を削るか2つに分けます。
こうしてできたスライドと講義は非常に、効果的にしゃべれました。
私は、セリフを読み上げる式のプレゼンは臨場感がないので
良くないと思っていました。
ですが、ここまで練習と洗練を経て行けば、
むしろ品質が上がることに気づきました。
なお、
このセリフを削る、という行為は、
自分の講義録画を編集ソフトで削りに削った作業経験も大いに活きています。
といいますのも、
「えー」「あのー」「まあ」「という側面もあったりするわけです」といった、削れる無駄な発話を、身に染みてわかったからです。
これはリアルの頃よりも、反応がない分、相手の反応を待つための無意識的な行為だと思います。
そこを意識的になったので、無駄発話、無駄な冗長言い回しを、やめられました。
世界がリアル・ファーストに戻れた後も、リモートの教育や仕事は増えるでしょう。これは大きな流れとしてほぼ確定のこと。
そこに向かって、一つずつ、こうして進んでいこうと思います。
posted by 石井力重 at 15:22
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