心理的安全性。
チームをより良いものにし、質の高い成果を出すためのキーコンセプトとして、最近一層注目されています。
私が、この概念を最初に目にしたのは、グーグルの調査結果(2012年)です。
調査名、Project Aristotle(プロジェクト・アリストテレス)。
”生産的成果を出すチームの成功要因は心理的安全性の高さにあった”ーーと。
この調査以降、言及記事が多数あがり、心理的安全性がビジネスパーソンたちに意識され始めます。
その経緯から「心理的安全性は、グーグルの発見したコンセプト」であるとの印象を形成していました。
しかし、そうではありません。
それ以前に米国の心理学者、組織論の学者たちにより確立された概念でした。
心理的安全性の原点〜発展
Personal and organizational change via group methods.
Edgar Schein/Warren Bennis(1965)
Psychological safety and learning behavior in work teams.
Amy Edmondson (1999)
そうした心理的安全性の土台があり、
Googleのプロジェクト・アリストテレス(2012)
で、日本でも広く認識されるように。
日本の大家、石井遼介さん
心理的安全性の、日本の第一人者といえば、石井遼介さん。
(蛇足:私も石井ですが、血縁とかは全くありません。)
石井遼介さんの『心理的安全性のつくりかた』は、21刷(2022年2月末時点)と、本当に広く読まれている良書です。
そうした石井さんとの対談の機会を頂き実施しました。
11か月遅れの実施報告なのですが、記します。
対談イベントの機会を、Mさんが
発起は、友人Mさんです。
私が20年12月に新刊を出し、いろんな人とのオンラインイベントをシリーズで行っていました。
その過程でMさんが「石井(力重)さん、心理的安全性の石井遼介さんとの対談をしてませんか」と提案してくださって、先方に打診してくださり、実現の運びとなりました。
当時のPeatixのバナー↓
(すでに終わったものですので誤解無きようお願いします)
「ブレストは、心理的安全性でもっといいものにできるのではないか」という仮説。
これを軸に対談したら、多くの人の創造活動に役立つもの知見が得られるのではないか、と。
そんな経緯と、切り口で、100分間の対談が実現しました。
記事続きます
対談は、じつに、示唆の多いものでした。
まず、このブログの冒頭の、心理的安全性の歴史は、石井遼介さんのスライド(の引用文献)から知ることができました。
そして、メイン部分です。心理的安全性の専門家の知見から、ブレストをバージョンアップさせるためのヒントやアイデアをたくさんコメントいただきました。
その内容を、整理して掲載するのは、別の記事にします。
今日まで、報告を11か月間も、温めてしまった理由が2つあります。
1)心理的安全性を十分理解して発信したい。
2)心理的安全性からの示唆を活かして「進化させたブレスト」を作りたい。
どちらもまだ途中です。
ようやく2)は目途が立ちました。(「亜ブレスト」という技法を形成できそうです。)
これ以上遅れると、1年たってしまい、報告タイミングを逃しそうなので、何とか「11か月前」と言い張れるギリギリのタイミングで、イベント開催報告だけしたいと思い、筆を執りました。
ということで、「石井遼介さんと、対談イベントをしました」という報告だけを、しておきます。
(ここまで読んで「その示唆は書かないのかよ!」と突っ込まれたかた、ごめんなさい・・・)
最後に、謝辞を。
イベントを視聴してくださった多くの皆さん、
貴重な時間をくださった石井遼介さん、
プロデュースをしてくださったHさん、
つないでくださったMさん、
どうもありがとうございました。
そこでいただいた示唆は、人々の創造的活動をブーストする知見や技法へ昇華させ、広く社会に供してゆきます。
((示唆内容を記す記事は、いずれ、また。))
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