このブログは、硬めの内容を書いていますが、今回は少し毛色が違う話を書きます。
長崎の魅力は、関東や以北ではあまり知られていないように思います。
そこで縁のあった長崎の魅力の一部を紹介します。
言いたい結論はシンプル。長崎は人も観光も、いい所がいっぱいでした。
(1)なぜ夏に長崎にいるのか:
数年前から、長崎大学で担当授業をもちました。大体、7月の3週にわたる授業です。
講義のたびに「仙台−長崎」を往復するのは時間がもったいないので、それならばと、講義のない中日は自腹で宿泊し、次の講義までホテルで制作作業をして過ごそう、と。
(2)長崎のどんなエリアを見て、いいというのか:
講義や制作作業の合間に、「感性の仕入れ」と位置付けて、まめにあちこちを見て回るようにしました。
特筆すべきは海。五島列島の海は、透明で青く、予想を超える素晴らしいところでした。
まず、2021年は徒歩と車だけで行ける地域へいきました。
「中心地(中華街、市内の天主堂、グラバー園、オランダ坂、原爆資料館、亀山社中、稲佐山)
「伊王島、女神大橋」
「外海、遠藤周作文学館」
「島原、南島原、雲仙普賢岳」
今年(2022年)は長崎港の近所に宿をとり五島列島の各島にわたりました。
(五島市の)「福江島」(高浜)
(五島市の)「奈留島」(宮の浜)
(新上五島町の)「中通島」(ハマンナ、蛤浜)
(佐世保市)「宇久島」(大浜)
また、※五島列島ではないのですが島として
(長崎市)「高島」(高島)
(佐世保市)「黒島」(黒島天主堂)
そして、車で行けるところでは
(西海市)「音浴博物館」
(長崎市)「椛島」※島とは言え、道路でつながっています
(佐世保市)「九十九島、SSKバイパス、針尾無線塔、ハウステンボス、坂道のアポロンの舞台各地」
(波佐見町)「波佐見焼、青の花 器の森の舞台」
なお、長崎県の中で、平戸市、松浦市、佐々町、川棚町、東彼杵町、大村市、諫早市、時津町、長与町、離島(壱岐市、対馬市、小値賀町)はまだ見ていません。
(3)二年目に気づいたのは「海が最高である」長崎の姿
3週間の滞在も二度目となって、変わったのは、長崎のイメージです。
一年目は、ド定番の「長崎中心地+α」の観光でした。夏は暑いし日差しはきついし、でもチンチン電車でいろんな所にいけて面白いし、と観光しました。
その際に「離島がいいよ」と聞いていて、二年目こそは、と。
そして二年目。
”五島列島ってえらく遠いし、敷居が高いなあ”と思っていましたが、長崎港の切符売り場で聞いてみたら、「あれ、すごく簡単にいけるんだ」と。イメージは、小さなカバン1個で高速バスで日帰りするあの感じです。
九州商船のジェットフォイルなら90分で五島(福江島を意味する感じ)、新上五島(中通りを意味する感じ)へ行けます。
フェリーなら4時間ぐらいですが、金額はぐっと安く。
私は、ちょうど晴れが続く三日間があったのでKushuパスを購入。
ジェットフォイル1往復の値段をわずかに高くしただけの金額で、8回(連続三日間)乗れる、という超お得切符。
そこで、福江島、中通島、福江島、へと大波止(長崎港の最寄り駅エリア)のホテルから毎日、通いました。
そこで見た景色は、(使い古された表現ですが的確に言うなら)「こんなに美しい海が日本にあったのか」というものでした。
福江島は、港の反対側にある「大浜」へレンタルスクーターで。
あまりの白い浜と真っ青な海に、まるでCGのような、現実感の無さだな。。。と。
翌日は、中通島。レンタルのEVキックボードで、「ハマンナ」へ。
ここはクルマの入っていきにくい場所で、絶海の孤島、透明度のすごい海、でした。
子どもの頃にあこがれていた景色そのもの。
シャワーも水道もトイレもなにもない浜なので、荷物はその辺に放り出し、自己責任で独りで泳ぎ、海から上がって、持ってきたガウンとタオルで塩だらけのまま、服に着替えました。
三日目は、どっちに行こうか迷って、福江島に。
この日はバイクで島一周しつつ、大浜へ。海開き前でしたが、足を洗う水道はあり助かりました。
またタイミングを見て、奈留島の宮の浜へも。バイクをレンタル。
ここは、アクセスがちょっと悪くて、一泊しないと泳ぎに行けないので、民宿に一泊しました。その夕飯のお刺身のごちそうなこと。宿泊+夕飯+朝食でこんな値段でいいの?と、思っちゃう海鮮のレベル。
さらに、足を大分伸ばして、佐世保港から宇久島へ。バイクをレンタルして、大浜へ。
これまた、「ゲームで夏休みの少年時代を過ごすやつ」がありますが、まさに、あの夏がそこにありました。青く透明な海。白い砂浜。客は他に誰もいない。監視員のおばあちゃんがひとりだけ。
また、時間とお金を大幅に節約するなら、長崎港から「高島」へ。
端島(いわゆる軍艦島)の手前ぐらいの、同じく石炭の島だった島が、いまは、釣りと海水浴ができる島に。(住民もいる島です)。
ここでは、レンタル自転車(電動が故障していて、自力でこぎます)をかりて、「高島海水浴場」へ。(何とか浜、というのがないみたい)。
その透明度は、離島には少し劣りますが、関東や東北の海ではめったに見られない透明な海です。そして、シャワーやトイレや施設がしっかりしています。
そんな風に、とにかく「チンチン電車の大波止駅(〜徒歩5分で長崎港)」から、ちょっと船に乗れば、白い浜、透き通った真っ青な海〜透き通ったエメラルドグリーンの海、に行けます。
人生でこれほどの海は、私の経験では、他に数えるほどしかなかったので、実に愉快な長崎滞在ができました。満足度がとにかく高い。
(他の県では、筆頭は、和歌山の白良浜、沖縄の比較的人のいない地域の海、あたりが比肩する場所ですが、長崎の海は透明度が高く、そして独特に青いんです。)
そんな感じで長崎を「海を目的に行く場所」と、認識を新たにしました。
(4)余談