2022年08月22日

「X仕放題」が誰かのためになる。

思うのです。天職は、「欲達衆益」である、と。

自分の「欲」望の三昧をする。
その日々で極点に「達」する。

あふれ出るものに特殊性が出る。
多くの人々(「衆」)の仕事や暮らしの役に立ち『ありがとう』を生み出す。
次第に、他のものでは代替えできない価値を生む(「益」)

そして、本人にも、食うに足る分のお金がやってくる。
しかし、本人は、三昧の境地に遊ぶだけで、仕事をしたつもりがない。
贅沢には執着がなく、また三昧にふける。
そうして、特殊性はますます前衛的に、未踏を切り開いていく。

こういう「欲が達して社会の益になる」ことが天職のメカニズムであろう、と。

欲達衆益_.png

(篆書体で「欲達衆益」。白川フォント)

===

今日のブログは恒例の、誕生日に展望を考える内容です。

今日で、49歳になりました。
父母が70代後半でピンピンコロリ的になくなったのを思うと、私の使える時間は四半世紀ぐらい、だと思うのです。

無駄に過ごしていい日などなく、
今、囚われなく思うのは、『有限の人生で、好きなことを全力でやり、それによって社会をより発展させたい』ーーというものです。

私には、昔から奇妙な欲求があります。

『面白いアイデアを見たい・聞きたい。それに触発されて、自分もたくさんアイデアを出したい。』

というものです。

若い日に『アイデアだけ朝から晩まで出し合っていたら、それで飯が食えたらいいのになあ』と思ったその理想の道を、歩んでいます。そういう職業が世の中に見当たらなかったので、アイデアプラント、という事業を作ったんです。

もちろん、仕事としてやるからには、ビジネス上のいろんな整備もいるし、堅い守秘義務など、徹底したものも要ります。なので、ふわっふわのままの奔放、芸術的才人、のようにはできませんが、心の真ん中はいつも、そういうものがありました。

すこしフォーマットをもってしゃべりますと、

「X仕放題」が誰かのためになる。

天職とは、突き詰めるとそういうことだと思うのです。

多分、

X=表現すること、だと、芸術家に。
X=コーヒーを入れる、だと、喫茶店マスターに。

私の場合は、

X=アイデア、でした。それで、アイデアプラントに。

多くの人が、新しい「Xで生きる職業」をつくる時代も、くるんだろうと思います。
何かにのめり込み没頭する。
そこから生まれるものを、価値に変換する知性を持つ。
ビジネスの「型枠」はくみ上げてしまって、
後は、三昧。

人工知能の人間凌駕時点と目される2035年を超えるあたりでは、そういうのは当たり前になっているような気もします。

人材育成の場で、創造力の教育をしますが、彼ら彼女らが未来においてより良い選択肢を捕まえられるように、現在と未来の労働環境を意識して、知見を提供したいと思います。


<<一年前の展望の、到達度合いを振り返る>>

2021年8月22日の展望は「子どもに見せたい背中」でした。
その到達度はどうだろう。自問自答してみて、自己評価は難しいなと。
『父(=私)が楽しそうに、自分の仕事に没頭している姿』は、娘たちに見せられている感じもします。
また、次女の学校には、特別授業で呼んでもらい、学年全体へのワークショップ授業を提供でき、娘にも仕事の姿を見せられる機会もありました。
この目標は1年で終わるものではなく、ずっと、続くタイプの物でしょう。
この先も、アイデアプラントという職業に邁進してゆく。シンプルにそれを行っていこうと思います。


<<余談の話し>>

この前、大阪で展覧会・岡本太郎、を見ました。
そして時期を同じくしてNHKでTAROMAN(若い太陽の塔が顔で、でたらめなことをするヒーロー。最終話の10話では怪獣もろとも地球を爆破する)も楽しんでいみていました。
岡本太郎の残した言葉には、すごく力があるし、保守的になっている自分の心に、バシッと喝をもらったような気がしました。
一年後にこのブログを見る時に思い出すように、記しました。
posted by 石井力重 at 11:47 | 8月22日

2022年08月08日

【スライド公開】ファシリテーション協会東北支部「アイデア創出とファシリテーション協会」

8月6日に、仙台で、ファシリテーション協会・東北支部で、アイデアの授業とワークショップを行いました。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

まず、ブログ本題に入る前に、このイベントでは呼んできた人を、”講師”と言わず、”話題提供者”、というのですが、位置づけが独特で面白いとおもいました。

先生と生徒、教える側と教えられる側、ではなく、話題提供者がいて、皆でそれを吟味する、議論する。
そういう目線の場なんだなと。
こうすることで、衆知を集めて知識創造が起こる。そういう良い場でした。

さて、本題です。

講義スライド、公開します。
Speaker Deckにあります。

0806.png

(以前使っていたスライド・シェアがサービス劣化したため、スピーカー・デッキに移りました)


ご参加くださった皆さんは、事務局から事前配付のPDFがあるかと思いますが、組織外の人に見せる時に、オリジナルが石井のサイトにあったほうが、使いやすいかと思い、公開します。

参加くださった方が、自社、自分の学校の中で使う分には、許諾不要で、どうぞご自由にご利用ください。

著作権は放棄していませんので、出版物への大量の引用を行ったり、外部でのセミナーで使用される場合には、ご相談ください。

posted by 石井力重 at 00:01 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2022年08月07日

オンラインのイベント参加者のために、ブレスト空間を提供する「はちのすボード(Miro版)」

先日、対面のワークショップイベントの際に、オンライン参加者(基本は、オブザーバー参加枠)の方のために、ある工夫をしました。

現地が、三人ブレストをしている時間帯に、【はちのすボード(ダウンロード版)】を提供し、そこでアイデア出しをしてもらう、というものです。

出されたアイデアはこんな感じでした。

Hachinosu-board(0806 FAJ).jpg

(クリックすると大きくなります。)

発想のお題は「傘の売上をもっと増やすアイデア」です。中心の青い付箋に記した通り。

それに対して、40〜50の吹き出しに書かれたアイデアのヒントを刺激にして、発想し、付箋に記入していきます。

なお、ネット参加者の人数が多かったため、濃密な対話を前提とすると無理があるので、「各人、アイデアを独り言みたいに口に出して書いていきましょう」と、いう座組にしました。

アイデア創出の結果、この発想の出しよう。
ちょっと見ても、実用的なアイデアもあれば、面白い広がりのある魅力的なコンセプトもあります。

作者としては「ツールがいいからです((どや顔))」と言いたいところですが、実際は、ファシリテーション協会のメンバーの皆さんなので、発想力もまた高い水準でおもちだったことが、大量発想の大きな要因だと思われます。

hachinosuboard0806_FAJ.png

なお、これの使い方は、私からは口頭で30秒程度、行ったにすぎません。
あとは、このガイドをみて、使い方を判断してつかってくれました。

ここまで短時間のレクチャーでも意をくんで使ってくれるのは、参加者の資質が高いため、というアドバンテージがありますが、平均的なユーザーに対しても2分ぐらいで説明が終わるように、ガイドを作っています。

(また、Miroは、かなりUIが優れていることも、短時間で始められる大きな要因です)

この発想の詳しい結果は、こちらで見れます。

以上、実例の紹介でした。

なお、今回、『対面ファースト、オンラインはオブザーバー参加』という建付けで行ったのですが、こういう場合、現地がワークに入ると、講師が現地にしか介入できず、オンライン側は本気のオブザーバレベルに落ちてしまいます。

講義パートは、リアルもオンラインも差がないですが、ここは大きく体験が変わります。
さりとて、アイデア出しをオンライン側にもしてもらうとなると、その説明やファシリテーションが必要になります。そうなると、現地に介入する時間が減る、という悩みも。

そういう時には、【はちのすボード(ダウンロード版)】をぜひ使ってみてください。(550円です。)

もちろん、「よい発想のヒント集を探してきて、それを用いて、自分でMiroのボードを作ったら無料じゃないか」との声もあるでしょう。私もそれには賛同です。
ただ、シンプルに見えて、初見ですぐ発想してもらえるためのガイドや説明の配置って、相当に試行錯誤が要ります。
その辺を貴重な人件費をかけて行うよりは、ツールを使うことで時間を節約してもらえたらと、思っています。

アイデアプラントのフィロソフィーはいつも同じです。
創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい。

それに資するようにと、各種の製品を開発しています。
節約することができる作業はショートカットして、創造することに時間を使ってください。





posted by 石井力重 at 23:23 | ideaplant 作品

2022年08月04日

虚往実帰(きょおうじっき)

”虚往実帰”、この言葉に、ある島で出会いました。石板に大きく刻まれていたものです。

虚往実帰.jpg

由来となる意味はもちろん重厚なものがあるんですが、調べて分かった言葉を何度も解釈していき、石井なりにの言葉になった表現で、シンプルに解説しますと

「空っぽで来て、帰りには学びいっぱい」

という意味です。

原義は「言語で語らずに自然に相手を感化する、いわば、薫陶を与える」ようなニュアンスも入っています。

私も仕事柄、登壇することが良くありますが、講座を開く時には願わくば、虚往実帰な場にしたいなあ、と思うのです。

posted by 石井力重 at 07:00 | ことば

2022年08月03日

【スライド】AM(産業用の3Dプリンター)アイデア創出ワークショップ【公開します】

AMを活用する技術者さん向けのアイデア創出ワークショップを実施しました。

AM:産業用の3Dプリンターでのモノづくりを、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)と呼びますが、ここでもその意味でAMを使います。

主催は、宮城県。
石井が講師を務めました。
そのスライドを公開します。

AM・3Dプリンティングアイデア創出ワークショップ2022
https://speakerdeck.com/ishiirikie/am3dpurinteinguaideachuang-chu-wakusiyotupu2022

AM3D_idea.png

高度なモノづくりでの
アイデア出しの場面で、困ることがあれば
この資料が参考になれば幸甚です。


((この講座の特徴))

□有益機能を持った商品アイデアを引き出す「IF60」カード
□AM思考を助ける「AMカード」


== 余談 ==

この研修は微妙に名前と実施時期が変わりながら毎年開催されています。

ご興味あれば、宮城県産業技術総合センターさんの講座案内をチェックしてみてください。いろんな技術者の創造的発展に資する講座が開かれています。

県外の方でも受講歓迎で広く人材育成を行っている活動です。

今回の講座は、こんな感じの建付けでした。




カテゴリ
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メソッド&ハウツー(194)
研究(創造工学)/検討メモ&資料(134)
研究(創造工学)/発表論文&スライド(18)
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