2024年01月31日

クライアントのオリジナル発想ツールを開発し、納品しました

守秘があり詳細は少しも触れられませんが、あるクライアント(誰でも知っている会社さんです)の社内で使う発想ツールの開発を依頼され、3か月にわたる企画と開発と制作をへて、完成させ納品しました。そんな仕事も紹介してみます。

オリジナルの発想ツールを開発してほしい、という依頼がたまにやってきます。
それはかなり精神的勢力を使い、高い集中状態を長期間続けるので、価格も高いのですが、そのコストをかけてでも、作ってほしい、ということで、案件が成立すると、こんな感じに進みます。

1)整合性を気にせずに叶えたい要素を全部お伺いします。(アイデア発想ツールを作る、という線は最初から固まっているのですが、その具体部分をうかがう感じです)

2)創造工学の観点から石井が整理し、ラフな発想モデルを、仮説的に組み立てます。

3)クライアントの社内で優秀なアイデアを出す人たちに、仮想のお題でアイデア創出をしてもらったり、実案件の自分の発想の家庭をつぶさに振り返ってもらい、ヒアリングします。(ベストプラクティスのインタビューです)

4)仮説モデルとベストプラクティスから具体的なモデルを設計していきます。アイデア創出のワークとして、理にかなっているものでありつつも、あまり標準化したプロセスにせず、顧客社内の固有の要素や求める創造性のありかた、を色濃く反映したものをつくります。これが、なかなか理屈じゃできないろことで、何度もコンセプトをスケッチしては改良して壊して。

ペンと紙とPCと.png

<このステップにはいると、クライアントの頻繁なやり取りは減り、こもってPCとペンと紙でプロトタイプを何十とつくりながら何十日か過ごします>

5)モデルができてきたころに、クライアントに紹介しフィードバックをもらい、最終版へとブラッシュアップしていきます。

6)完成品を持って、顧客社内の導入ワークショップを行います。

こういう作業をしていると、数十時間があっという間に過ぎます。太陽が昇り沈みまた昇り。特に今回は年末年始も期間中にあたったため、今年は年末休暇は一切なしで、大晦日も元旦も、試作品を尽くしバージョンを上げる、という作業に没頭していました。

こんな感じのことを最近はしていまして、1月に無事納品となりました。

顧客の要求水準を超えたものを提供したい。そう思い、過剰にクオリティを上げていこうとするので、ますます忙しいのですが、そんな風にして、顧客オリジナルツールの開発は、へとへとになりながら、行っています。

そして、あまりにこのタイプの依頼が来ると、他の仕事が(壊滅的に)滞るので1シーズンに1件まで、と受注量の制限をしてます。

そんな感じで、活動報告もままならず、没頭仕事の時期を過ごしていました、という活動報告を、ようやく書いているところです。




posted by 石井力重 at 23:59 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2024年01月03日

2024年の展望抱負:「人機共想(じんききょうそう)」時代への挑戦

 

記事の要約

人間とAIが共に想像する「人機共想」が重要となる時期にいます。

人力のみでは達成できない水準の効率が実現し始めます。

次第にAIのみではたどり着けない「高い人間性の仕事」が明らかになり、そこにじっくり時間をとる場面が増えます。

人と機(AI)の共想をアイデアプラントは支援します。




2024_ryuu.jpg


2024年が始まるにあたり、未来に向けた展望と抱負を共有したいと思います。2024年は、人間と生成AIの協力がますます重要になる年となるでしょう。ポイントを述べます。

1. 人間とAIの共同作業

過去、私たちの知的作業は主に人間によって行われてきました。しかし、2024年以降、生成AIとの共同作業が主流となるでしょう。これにより、より効率的で精密な業務が可能となり、新たな水準に到達します。

2. 人材不足への対応

2024年は人材不足が依然として課題となる年です。成長の機会が乏しい場からは人材が流出します。企業や組織は人に投資する重要性を再認識するでしょう。スキル教育だけでなく、感性や創造性を伸ばす体験を提供する組織が台頭し、競争力を高めます。

3. 人機共想(じんききょうそう)

あらゆる分野の創造力が「生成AI+人間」のタッグで行われるでしょう。これにより、新たなアイディアや成果が生まれることでしょう。私はこの新しい時代に台頭する創造作業を「人機共想」と呼んでいます。

4. アイデアプラントの役割

創造力の支援をするアイデアプラントは、従来の事業に加えて、「人機共想」の土台となるツール(AIを使ったアイデア出しをサポートするカードセット等)を提供します。「人+AI」の創造性とは、何か、どういう徳性があるのか、の研究も行います。さらに、研修教育を開発し提供することで、組織や個人の成長をサポートします。

5. 「高い人間性」の仕事、創造の中の「直観力」

AIと真逆の流れも生まれます。「人間性の高い仕事」が重要視されます。創造の中も「AIアシスト」領域「AIにできない」領域が明らかになっていきます。後者は、創造性研究の対象として扱いにくかった要素とかなりオーバーラップします。筆頭が「直観/直感」力です。そのような研究領域は、これから創造性研究者の重点対象になるでしょう。

6.直観力合宿(構想)

石井としては、直観力を研究するだけでなく、直観力をはぐくむ合宿のようなものも、描いて、各種の専門家のかたに意見を伺っています。運営リソースゼロの段階、という構想の初期段階ではありますが、言葉にしておくことが大事だと考え記しておきます。

結び

2024年は、AIと人間の協力により新たな可能性が広がる年となるでしょう。私たちは「人機共想」の時代を迎え、創造力や人間性を最大限に活かすことが求められます。新たな展望に向けて、一歩一歩前進していきましょう。


悲嘆とカオスの時ほど、槌を握れ、道を拓け。


個人的には昨年義父の死去があり、また、今年は元旦に能登の大地震、2日に飛行機炎上、と天災人災が続く中で、心開く慶事の正月とはいきません。しかし、311の大地震で悲壮と復興から得た生き方があります。

喪に服し目をつぶるより、前に進んでよりよい社会を作りたい。

災禍に苦悶する心が生み出す力は、次の世代を幸せにするために使おう。

2024年1月3日、仙台にて
石井力重


 
posted by 石井力重 at 17:04 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)



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