2025年01月31日

1月の講義報告:探求テーマと新商品アイデア創出の場を提供

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1月は、まったく異なる二つの場でアイデアワークショップを実施しました。


ひとつは 石川県の小松高校 で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校の1年生向けに、「探求テーマをつくり出す」ためのワークショップを行いました。高校生たちは、ワイワイと活発に意見を交わしながら、自分たちの探求テーマを見つけていきました。最初は戸惑いも見えましたが、アイデアの出し方のコツを掴むと、思いがけない切り口やユニークなテーマが次々と生まれ、熱気に包まれました。


もうひとつは、医療機器メーカー における新商品アイデア企画の一環として実施したワークショップ。こちらは企業研修のため詳細は控えますが、参加者の皆さんは、限られた時間の中で次々と発想を広げ、現場の課題に即したアイデアを生み出していきました。医療分野という社会的に重要なテーマを扱う場で、創造的思考を支援できたことは、私にとっても大きな意義がありました。


高校と医療機器企業と、年齢も環境も異なりますが、どちらの場も、未来をつくるための場でした。探求する力、発想する力は、これからの社会にとって欠かせないものです。今回のワークショップが、それぞれの未来への一歩を支えるものになっていれば幸甚です。

右向き三角1 小松高校のスライドはこちら
https://www.docswell.com/s/ishii/Z2218N-tankyu

posted by 石井力重 at 23:00 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年01月13日

2025年の抱負「人機共想の深化」「脱皮侃創(カンソウ)」

2024年を振り返って

昨年は、「人機共想」の実践を目指し、AIと人間の協働による新しい創造プロセスを模索しました。以下にその成果を簡単にまとめます。

  1. 人間とAIの共同作業
    アイデアの断片をAIで整理し、本質を際立たせることで、企画の質と量を向上させました。

  2. 人材不足への対応
    AI指示文集を企業に提供し、アイデアコンテストなどで活用。集まるアイデアの幅と質が向上し、大規模な人数への対応も可能になりました。

  3. 人機共想の推進
    AIの知見と人間の感性を融合するプロセスを多数展開し、AI単独では得られない質の高いアイデアを創出しました。

  4. アイデアプラントの役割
    実践的な「AIとアイデア創出」の書籍を執筆中。AI発想法を取り入れた研修やセミナーを通じ、参加者に具体的な方法を提供しました。

  5. 高い人間性の仕事と直観力
    人間の「微かな魅力を感じ取る直観力」が、AIの能力を補完し、アイデアを磨く重要な役割を果たしました。

  6. 直観力合宿(構想)
    離島でのフィールドワークを通じ、直観力合宿の具体像や運営の課題を明確化しました。




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2025年の抱負

今年のテーマは、「人機共想の深化」。「創造性とAI」が織りなす新しい時代に、考える行為や創造プロセスを「2.0」へ進化させる挑戦を続けます。また、「ちょうどいい発想方法」を社会に広く提供していく年にしたいと考えています。

さらに、個人としての抱負も掲げます。

今年は 「脱皮侃創」 というテーマを心に据えました。

  • 脱皮: トラワレやしがらみを脱ぎ捨て、身軽になって新しい挑戦を。肩書や過去の慣習に囚われず、柔軟な発想で進みます。
  • : 考えをはっきりと打ち出す。直観力研究の中で得たこの姿勢をさらに実践し、率直に意見を表明します。
  • : よそ者(囚われのない)・若者(未成熟)・バカモノ(変なこと)的な視点を持ち、立場に囚われず、新たな創造を打ち出します。

年初の計画

  • Imagine Card: 想像力を引き出すツールを完成させ、社会に提供します。
  • 「IF60」カード教材: 魅力的な商品アイデアを考案できる新教材をリリース予定です。
  • AIと創造性の書籍: 幅広い指南書として完成させ、皆さんに届けられるよう尽力します。
  • 直観力合宿: 各地でのフィールドワークを重ね、具体的な形を模索します。

未来への「よりあいまいな見通し」

2025年は「創造性とAI」という言葉が飛躍的に注目される年になると予感します。社会全体が新しい時代の輪郭を模索し、議論が多様に発散しながらも、新たな創造性のあり方が見えてくる一年。AIが人と比肩してくることで、既存の秩序がカオスになり出します。こういう時代は、私のようなタイプには非常に面白い。

長い混沌の始まりともいえるこの時代に、創造性の可能性をさらに探求し続けたいと思います。

今年も、皆様とともに歩む一年にできれば幸いです。

 
 
コメント(執筆プロセスについて)

(この文章は、まず、AIに質問役になってもらって昨年の抱負に対するインタビューをしてもらいました。それを圧縮してもらい振り返り部分を作りました。後半は、自分が見つめるこの先12か月に、何が待っているかを思いつくままに述べ、AIに整理してもらいました。全体をAIに整理してもらい、最後に、石井の手直しをしてこの文章を作りました。
 AIによるサポートを受けることで、この記事の執筆作業は、ほとんどの時間、振り返るや構想や洞察に使えました。以前であればそのままその手の文章を乗せると、冗長で読みにくくなり、一年後の自分すらも読む気にならない文章になっていました。それが、今はAIの清書でかなり良くなりました。
 もちろん野放図に使っているわけではありません。AI清書文章が言いたかったことの文意をとらえているか、ハルシネーションがないかといった見直しをし、チェックを通ったものを、素材として残します。文章ブロックを作っていき、最後に組み合わせて全体としてAIで整える。それをまた自分がチェックする。という作業の仕方をしています。いわばステップバイステップでの共同執筆です。この辺が2025年の初頭の段階ではもはや普通の作法になっていますことも含めてここに記しておきます。

 なお、このカッコ内は自分で手打ちしている文章です。AIリライトが入っていないと、だいぶ違いますね。)

タグ:人機共想
posted by 石井力重 at 20:43 | アイデアプラント 7th(2024‐2026)

2025年01月07日

日本創造学会で発表賞受賞!「Imagine Card」

Imagine Cardが日本創造学会で発表賞を受賞しました!

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今日はとても嬉しいお知らせをお届けします。先日開催された第46回日本創造学会研究大会(2024年11月開催)で、私たちが開発した「Imagine Card」に関する研究発表が、ポスター発表部門の発表賞を受賞しました!

Imagine Cardとは?

Imagine Cardは、創造性を高めるためのツールで、「ちょっと変わった動き」の指示を通じて発想を柔軟にし、新しいアイデアを引き出すサポートをします。例えば、

  • 「暗闇の中、手探りで果実を収穫する」

  • 「頭のコリをつかんで、捨てる」

といった抽象的な指示が書かれており、使う人の想像力を刺激します。個人のリフレッシュからチームでのアイスブレイク、教育現場や企業研修まで、さまざまな場面で役立つツールです。

社会人・学生の評価も高評価

実際に20名の社会人と165名の学生にアンケートを行ったところ、社会人の70%以上、学生の50%以上が「Imagine Cardのほうが他の方法よりも効果的」と回答。新しいアイデアが生まれやすい、場の空気が和む、リラックスできるなどの声をいただいています。

受賞の意義

今回の受賞は、伝統ある日本創造学会からImagine Cardの可能性を評価していただけた証です。このツールが創造性を引き出す新しい手段として、多くの方々に受け入れられていることを実感しています。

今後の展望

現在、多くの方から「商品化してほしい」という声を受け、2025年内の商品化を目指して準備を進めています。また、教育現場や企業研修向けにワークショップやセミナーの開催も予定しています。

これからもImagine Cardを通じて、たくさんの方に創造の楽しさを広げていきたいと思います。詳細情報や今後の進展は、公式サイトやSNSでお知らせしていきますので、ぜひチェックしてください!

Imagine Cardの詳細はこちら

受賞式等

受賞は、日本創造学会の発行する「NEWSLETTER 2024.12.20 4」にて、以下のように紹介されています。
授賞式は、次回2025年度の学会(通常は9〜11月ごろ)の予定です。

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ニューズレター(2024年12月の中頃配信)
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受賞者一覧



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