アイデアワークショップや、創造技法研修の冒頭で紹介している創造性に関する特性やアプローチ法の部分について、今日は表現や図表を再考をしていました。
そして、一枚にまとめみました。
クリエイティブ系のワークショップで、皆が発想を口にするハードルを、ぐいっと引き下げるための導入部分、私が最も伝えたいこと、です。

このスライドをクローズアップしながらの「60秒トーク」メモもつけておきます。
- ブレストを作り想像性に造詣の深かったオズボーンは、“アイデアの通せんぼ”という面白い概念を述べています。「思いついたことを、頭の中で却下していると、他のアイデアの通せんぼをしてしまう」と。
- 現代の創造性の大家の一人、フレッドリックへレーンは「はじめ、思いつくものは皆が思いつく」ような、いわば、Informationに、アイデアという体裁をとったようなもの、すなわち、“アイデアメーション”が出ると述べています。
- なので、多くの人は、さあアイデアを出そう!と言うとき、どれも取るに足らないアイデアばかりだ、ともって、頭の中で却下してしまいます。
- そうすると、だんだん、却下した思い付きが、新しいアイデアの出現を邪魔してそのうち、何も思いつかなくなってしまうーー、ということを、よくやってしまいます。
- これらの特性を踏まえると、三つめの図のようになります、「手前は打案ばかり。独創的なアイデアと言うのは奥のほう、であり、手前にあるものが邪魔して、奥の輝きは見えません。」
- となると、我々が取るべき戦略は極めて単純です。
- 手前にあるものをひたすらつかみ出す努力に注力します。凡案、駄案マシーンとなって、思いつく限りのことを出します。するとそのうち、手前の大きなところは出尽くして、奥に手がリーチします。
- このあたりで苦しくなってす出尽くした感じがしますが、ここからが、おいしいゾーン、Next Zoneです。ここからがんばってさらに出とその中には、砂金が含まれているでしょう。
- これが、発想の特性をふまえた「創造的努力の方法」です。
- 本日はそこまでストイックにやる必要はありませんが、思いついたことを出すことを出すことをためらわないで!ください。”これは凡案だ?”それがなんだというんです。人の頭は誰しもそういう風に出来ているのですから、それでいいんです。思いついた外に出す、ほってほって、はやく、奥に手が届く、ようにしてください。
(執筆余話)
この、三つめの図に名前を付けなさいよ、と先日、とある創造性に造詣の深い方にアドバイスを貰いました。名前は大事。とはいえ、カラーがつきすぎる名称を付与するのも、私の性格的に難しいので、仮称で、Next Zone、と、とりあえず呼ぶことにしました。(なので、図の中で名称にカッコつきで記しています。) ここは好きに呼んでもらえたらいいかなぁと思っています。