2014年09月01日

久々に、アイテムレビューを。「超極細のボードマーカー付きのホワイトボードノート」

今日は、知的生産系の文具の話です。

ヌーボード、といえば、ファシリテータやアイデア発想の人達、特に文具ずきの人たちには、有名な「ノート型ホワイトボード」ですが、それに、Fine Marker Editionが登場しました。紙面サイズも手ごろな大きさで、ミニマインドマップを書いたりするのに便利です。なにより、ペンが無茶苦茶、ファインになりました。ホワイトボードマーカーの細いの、とは、違うもののようにすら思えます。

まずは写真から。

NuBoard_FineMarkerEdition_00.JPG

紙面の右に置いたカードは、5mm方眼の罫線のカードです。

細い線の性能は、タブレットでも良くレビューしますが、僕が良くやるのは、ランダムドットを打って、それを線でつないでいく作業です。ペン先を一度紙面から話してしまうと、狙ったところにペン先が行かないもので、これがどれだけ狙ったところにおけるかで、快適さは全く違います。

細目のホワイトボードマーカーでも、まあ細いけれど無理は言えないかな、と言う感じだったのですが、このファインマーカーは、普通に紙に向かって使う極細の文具と遜色ありません。

紙面に、石井、というサインをいくつも書いていますが、隣の5mmの罫線から分かるとおり、大きさ3ミリぐらいのサイズで石井と書いていますが、なんとか、可読、です。これは、文具でも結構厳しく、ペン先と紙のにじまなさ、の両方があって実現できるレベルですが、このアイテムセットはそれができています。

紙面上の渦巻きも、線に触れないようにして出来るだけおおく渦を書いていく、という作業なのですが、普通の文具と同じです。ペン先のすべりが言い分、いくらかこちらのほうが快適かもしれません。

左に書いている、メモリのようなものも同じです。二等分、四等分、と入れていく線をどこまで書けるか、とやったもの。実に細かいところまでいけます。

ということで、ためしが気はそこまでにして、強化腹始まる旅シトゴにおいて、文具カバンに入れておいて、旅先で使ってみることにしました。

ちょうど今日は市谷で脳計測技術の応用シンポジウムがあり、聴講時のメモを、紙のノートでもなくPCへのタイピングでもなく、これをつかってみることにしました。時間は2時間。

NuBoard_FineMarkerEdition_01.JPG

充分使えます。つかえます、というのは消極的な表現ですが、積極的に言えば「かなり良い」です。惜しむらくは、ノールックで囲うとするときに、リングノートゆえ、ページによっては紙面がぽわぽわと浮いているため、文字がゆれることですが、これは左手で押さえれば充分ですし、紙のノートでも、紙面が浮いていれば同じことが起こりますので、これはたいしたことじゃありません。

NuBoard_FineMarkerEdition_02.JPG

ペン先を出したまま、冷房がんがん当たる場所で、しばらく使わないでおくとペン先が乾いて書き出しがうまく出ないので、書き終わるたびにキャップをしました。そうすると指が汚れます。これは、水性ペンで書いていたって同じように汚れます。毎回私の指先はこんな風です。ただ、ボードマーカーなので洗面所で一度手を洗えばきれいになるのは、他のマーカーに無い良い点です。

2時間で取ったメモを、ざざざっと公開します。(一部、伏字にしたりしています。)

NuBoard_FineMarkerEdition_11.JPG

縦長に書き始めてから、マインドマップで取ろうと思って、横長にしたところ。

NuBoard_FineMarkerEdition_12.JPG

かなり速記しても大丈夫。ペン先の走りがいいのは、ホワイトボードならでは。

紙面の中ごろに、べたっとしているところがありますが、これは、書き間違えたのですぐに消したらこうなりました。乾く前に消すとこうなるようです。この後は、消さずに、書き損じはガシャガシャッと書いておくことにしました。速記メモなので、乾くのを待って消すわけにはゆかないため。

NuBoard_FineMarkerEdition_13.JPG

このページは縦書きにしたところ。これも書きやすい。幅がない分、心理的な圧力からか、文字が幾分小さめになった気がします。

私は紙面を左手で押さえて書くので、この向きで速記メモをするのは、ちょっと(押さえるところが少なくなって)使いにくかったです。縦長なのは、ゆっくりかける時とか、Todoメモを書くときに、いいかと思います。(それと、マインドマップ系の言葉なのですが、創造的な思考状態は紙面を横長にして。という方針があります。アイデアをつらつらと書くときも横長がいいでしょうね。)

NuBoard_FineMarkerEdition_14.JPG

最後のメモ。

これらの写真は、ホテルに帰ってからデジカメで取りました。私の場合は、打ち合わせメモや、何らかのメモは、電子かできてしまえばその原紙は廃棄してしまうのですが、旅先だと守秘要素のある打ち合わせの後、ノートを電子化して捨てるのもまずそうなので、旅の間中ずっともっています。なので、電子化のメリットがないので、電子化せずに紙のまま扱っているのですが、このメモパッドなら、一日の終わりに、撮影して消せば、この辺も解消できそうです。

ちなみに、4枚(8面)中、2枚がいっぱいになりました。一日のメモ量としては、8面が上限と言うのは、なかなかいい感じだとおもいます。

このペンがこすれに強い、という点がまた、ポイントが高いです。外でメモをして帰ってくると、普通のマーカーだと紙面同士がこすれてかなり情報がロスし始めているのですが、このパッドに書いたことはほとんど損失がありません。わずかに消えているところがありましたがそれは、後ろのほうの紙面を書いているときに手で押さえてこすれたから、のようです。ですが、それでもわずかにしか消えていません。上記の4枚は、宿に帰ってからの撮影ですがほとんどかすれがないことがわかるかと思います。

欧文印刷さんの汲田さん、という、洒脱なひげのおじさまがこの製品を作っています。アイデア帳を時々拝見するのですが、興味深いメモがいっぱいあります。そういうご自身でも、アイデアやクラフトに造詣が深いからこそ、使い勝手の良い製品へと舵を切って新製品を作っていかれているのが良く分かります。



このノートパッド&ファインマーカーをもって旅仕事に行く、というのは、私のほかにはあまり無いニーズ化と思いますが、レジ横とかにちょっとしたメモパッドがいつもあるとか、ブギーボードがちょっとおいてあると便利、と言った場所には、これはそのままぴったり行くでしょう。

でも紙でいいじゃないの?と自分に問いかけてみると、一番心に浮かぶのは、「ホワイトボードのつるるっとすべるペン先の軽さ」「くっきりかけるのに、書いたことがすぐにけせて確定感が無い、という、ホワイトボードと特有の「仮置きテイスト」があること」が、この道具がノートに勝る部分でしょう。劣る部分もきちんと書けば、消せば消しカスがわずかに出る(でも細いので極微量)、という点です。インク系のペンはアルコールくささが気になって新幹線とかでは使いにくい、というというのがありますが、これにはそれがありません。後は、一見ホワイトボードノート&ペンには見えないので、使う場所に制限が少ない、という点も良い点かもしれません。

ということで、このファインな先端のペンさえたくさん持っていれば、ノートよりタブレットよりも、何かを書き付ける楽しさを、かもしてくれる、そんな文具だと思います。

最後に。

このペン先で筆圧高くかくとどうなるか。ペン先がつぶれるのか?答えはNoです。ペン先は結構細いまま維持できます。ただ、紙面のほうが、へこみます。書いたことがへこみで残りますので、これは、何十回と使っていくうちに、今日のレビューとはまた違った「損耗した後の道具の姿」が見えるかもしれません。いまのところ、上書きしていて、凹みが気になることはありません。

(追記:ちなみに、この速記メモを書いているときに、ふと、別のアイデアが浮かんで、メモカードにさっとメモを書きました。このペンで。すると、思いのほか、普通のペンのように、うまくかけました。ホワイトボードマーカーで紙に文字を書くと、食いつくような感触と妙な出すぎとかすれがおこり、かき心地が悪いものです、しかしこのファインマーカーは、普通の水性ペンのように、ささっとかけました。)
posted by 石井力重 at 22:37 | 道具考/ALL



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