県立岐阜商業高校のスーパー・プロフェショナル・ハイスクールの授業で行っている商品開発の授業もいよいよラスト2です。
今回は、事業化に向かって思考が進み始めたチームもあれば、解散してゼロから取り組みなおしているチームもある、というばらけの中で展開します。
今回も、彼らの未来にひとつでも役立つものを渡せるように、全力で取り組みます。
今回の特徴は4つあります。
1)PRのプロ、三重の米山さんに特別ゲストとして登壇してもらいます。事業化に向かって思考が展開しているチームにとっては、高校生チームの力量を活かしやすい事業化努力としてこれをぜひ学んでもらいたいです。
2)今回のアイスブレイクは、用途創造、というタイプのブレストをします。商品構想の基礎体力づくり、にもなりつつ、「無償で大量の同一品を貰った。さあ、それを使い道は?」のブレストで、イマジネーションのめぐりを良くします。
3)アイデアを磨く手法を実施します。PPCOというオーソドックスな創造技法です。創造的に批判力を使う。その本質的な太いやり方です。
4)製品企画のベンチャーを起こすときに役立つ、アイデアから商品発売までのプロセスを50のカード(アクションステップ)にしたカードで、授業の枠を超えて、創業したときに役立つ話を一挙にします。(彼らが大企業の新製品企画に進んでも、使えるように、汎用性をもたせてつくってあります)。ステップを「でかいカード」にし、そこを皆で一緒に歩きながら、製品開発を進めていく姿を想起してもらう、という仕掛けで展開します。
(スライドの一枚を紹介 ↓ )

〜授業の制作余話〜
授業コンテンツは、高校生のためのもの、しかもこの1クラスのためだけに、毎回、かなりの設計時間を取って作っています。一回きりだからといっていい加減なものを渡したくない。教育に最も大切なことは、初めに本物を与えること。それが石井の教育哲学です。私が本物を提供できるか、といえば、それはわかりませんが、少しでも本物を渡せるように最善の努力をして、その場に臨む。そう、ありたいと思っています。
(それが学生さんにとって、情報量の多すぎる、面倒なことを要求する、暑苦しい授業、だとしても。そうだとしても、力いっぱい、迷わずそう進めています。)