私は、本を見るときは、全体像を把握しようとして初読で、目次をじっくり読むのですが、「発想法の使い方」では10ページ、という紙面の5%に当たる分量には、驚きました。 学習後、技法を使おうと思ったら、サマリメモがあると学習者は楽ですが、この目次は、二読目の読者のためのメソッド・サマリとして機能するようになっている、と思いましたが、書き手としては、そういうことでしょうか? また、アイデア発想法にまったく慣れていない読者の初読の際は、この目次はざっと斜め読みして、先へ進んでしまうほうがいいでしょうか? |
石井さん、まずは書籍制作へのご協力ありがとうございました。締め切りに追われてしまうスケジュールになりがちなんですが、「発想法の使い方」についてはスタート時、合宿、そして途中段階の原稿作成時・・・と何度も各種の指摘をいただくことで、原稿の精度が格段に上がりました。 さて、そんな石井さんからの最初のご質問、驚きました。目次から来るとは! 実は目次にそれほど熱意を傾けてはいなかったかも。分量の割合についても初めて「そうか、多いのか」と気がつきました。 改めて自分が目次をどうやってつくっているのか、を整理しますと・・・わたし個人のやり方としては、「本の企画=目次(案)」です。しかもある程度、そうですね「中見出し」ぐらいまで書いてあって、それぞれの中身をおぼろげながらも云えないと、まだ書き始められないタイプです。 なので、目次構成案は何度もやり直すことになります。「発想法の使い方」にしても、出だしの当初案、編集会議に掛けてもらった案、合宿で「これでOK!」と思った案、書き始めた時点案、結局かなり入れ換えた案、下原稿を元にまた変えた案・・・と結構二転三転、じゃなくて右往左往しましたのは石井さんもご存じの通り。 そういう意味では、目次とは書籍の全体構造であり、設計図。結果としてメソッドのサマリにもなっている、というところでしょうか。全体が何pだから、目次は○pまでとは考えないですね。本文のボリュームとは関係なく、設計図に必要なページ数。 モノが違えば、例えば『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社)のような、そもそもが辞書のような構成とページ数の場合は、初読で全部を読み切れないこともあるでしょうから、目次がインデックス機能を持ってますし。 「発想法の使い方」には、基調として部活動、あるいは最初のお試しコース的な機能があります。なので、まずは目次を含めてザッと読んでもらって。読むよりも「見る」ぐらいの感覚でしょうか。 どんな本であれ、目次を先に読んだ方が、理解も早くなるのは承知です。速読法なんかでも推奨しているケース多いかと。ビジネス系の書籍には当然その傾向が強いですよね。 すいません、長くなっちゃいました。今度はかとうから石井さんへのご質問です。
「発想法の使い方」は(名称は文庫ですが)分量的には新書なので、原稿量の制限がありました。 かとうまさはる拝 |