TRIZの矛盾マトリックスはアルトシュラーがつくり今日の書籍ではほとんどがそのマトリックスですが、よくみるとあちこちに、空白のセルあります。そこには対応する発明原理が示されていません。これに対して、今日的な特許まで分析し完全にセルが埋められた新しい矛盾マトリックス(マトリックス2003)があります。Darrell Mann(ダレルマン)氏のした仕事です。そのMann氏が、今回は、ソフトウエア分野でのTRIZについての分析を発表されました。この中で特に印象深かったのは、40の発明原理が、ソフトウエアでどう現されるべきかを示したリストです。
TRIZはその起源からしてメカニカルなのものへの解決力が強いと感じます。一方で、ソフトウエアやナノテクなどの非機械的な要素への適用は、発明原理の表現するものに違和感があるようにおもいます。Mann氏の講演ではソフトウエア分野に対応した、あたらしい表現になっています。(シンポジウム資料に詳細があります。その紹介は別の機会に譲りたいとおもいます。)
(夜の懇親会にて。右がダレルマン氏。左は片岡氏)
二日目には、TRIZ/USITの新刊でしられる粕谷茂氏(プロエンジニア研究研究所)、9月21日に宮城県のTRIZセミナー講師においでいただく片岡敏光氏(パットブレーン)のご発表もありました。