TRIZの知識群の中に面白い、便利な知見があります。
あらゆる製品や技術的なものと言うのは、時間とともに理想性が上がる、と言う傾向があります。
部分的にその最後の状態にたどりついているものもあり、それらの特徴の中には、自ら有用な機能を発現していく、という「セルフX」型の特徴が見出されます。
それらが、46個あり、それらを、自分の対象としている製品に、発想トリガー的に次々掛け算してみて、有用な製品発展案を想起できないかと考えてみると、中には結像するものがあります。
整えていくと、理想状態の方向に変化させた製品の企画案が得られます。
他の発想トリガーと大きく違うのは、このトリガー群が、ランダム要素、ではなく、理想状態の要素である点です。掛け算して、描き出したアイデアは、現在の製品よりも、価値の高い製品になる、という点が、この手法の大きな利点です。