
企業では、相当するものはありません。無理にいえば従業員リストですが、ほとんど性質が違います。プロジェクトでは「プロジェクト・メンバー・リスト」です。
参加・離脱が自由な組織であるということは、船の針路は乗り込んできた人は変えるわけにはいきません。ではどういうときに乗り込んでくるか、といえば、その船の航路のある部分が、自分の進みたい方向に一致した軌道を描いている間です。
船が航路変更を行うことがあります。そのため、メンバーは参加時に、自分が目指す☆は何であるかを宣言します。そうすることで、航路変更の場合に、どの航路を選ぶと誰が降りることになるのかがわかるようになります。航路を決める時に、人がたくさんいることを見越して舵を切ったら、みんな降りてしまって、その航路を継続できなくなってしまった。ベンチャーなどではよく見られる事例です。事前に、どういう方向まで行くと、自分が降りるのかを明示しておくことで、メンバーの離脱もスマートに行くようになります。
多くのケースでは、これはなされていません。特に降りる基準が宣言されていません。なんとなく、面倒になって大事な役目を負っていた人が降りた。そういうケースに悩むリーダをよく見ます。