企業内でのアイデアワークショップや創造研修では、あまり登場させていないアイデア発想技法で、死者の書、というメソッドがあります。

古代エジプトの象形文字・ヒエログリフが並んだものをつかってそこからイマジネーションをかき立てて発想していく、という方法です。
日経文庫の『発想法の使い方』に収録されているものをベースに、発想事例は発想しなおして、講義スライドにしてみました。
このスライドだけでは、機微が良く分からない場合は、その本をご覧になってみてください。
(特に、発想に必要なヒエログラフのシートは、作り手の方々に配慮して、わざとややぼかしてデータにしてあります。本の紙面ではくっきりしています。)
石井の補足:
こういう絵を使った発想法、というのは、いろんな形で現存します。そうした中でもヒエログリフという、象形文字の神秘的な図形をいろんな角度で眺めていくと、思いも寄らないものが心に飛来して、それがきっとヒントだろう、と(勝手に思い込むことで)、アイデアが沸きます。
ひとつの絵から、いろんなイメージが湧き出す、というのも、面白いところです。
写真から発想するような技法もあるのですが、そういうものだと、具体度が高いがゆえに、そこから想起するものがかなり、似ていくようなところがあります。ヒエログリフのこの絶妙な抽象度と情報量、というのが、技法としてのそそりを高くしている、そんな気がします。