地方とはなにか、厳密には難しい(私は東京だって、世界の地方、だとおもいます。)話ですが、東名阪経済圏以外、という緩い意味で地方を定義します。
仙台は、人口100万人。日本人口の約100分の1。いろんなものが、日本の100の1の街。人口、経済規模。
ベンチャーはそれほど多くもなく、しかし、地方の割に、少なくもなく。
仙台は自然が豊かです。千葉生まれの私からすると、みずみずしい気候、と感じます。たとえば、桜。休日、郊外に車でお買いものに行きますが(この点は、微妙にアメリカみたいですね。地方はそういうものかもしれませんが。)その間に桜のポイントがいくつもあります。ふと車を止めて桜の下で子供たちと遊んだり。

心豊かな生活、生活の質、というものを楽しみたい人にとっては、人口規模や首都までの距離がちょうどいい場所、それが仙台だとおもいます。気候も最近はすごくいいですね。東京の夏は亜熱帯のようですが、仙台の真夏日はそうおおくありません。温暖化で冬もさほど雪が積もらないので、東北の冬、といってもしのぎやすいですね。
大学では、入学式が過ぎて新入生歓迎会コンパのころに桜が咲いています。卒業式のころは、桜がありません。学生さん視点でいうと、仙台に関東からくると、関東の高校で卒業式の桜を見て、仙台の大学で入学後にまた桜がさきます。逆に卒業の時は、どっちもなし。
さて、桜ばかりじゃありません。
仙台の起業家たち、というのも結構いて、しかもあまり豊かでない経済圏であるにも関わらず、かなりソーシャルな志向をもった起業家がおおいことが特徴です。社会を作る、人を作る、といった。
私の駐在するベンチャー、デュナミスはそういう存在の、仙台での核となる企業です。その話をすると非常にぎっしりした感じがありますが、実際は非常に”まったり”。いい意味で、ですよ。

たとえば先週、お昼ごはんを、というときに、近くの公園にブルーシートを持っていきました。そして即興の花を愛でながらの昼食会。
結構、多くのビジネスマンが、桜咲く公園でお弁当を食べていました。ブルーシート持参はうちだけでしたが。
地方で起業する、というのは、東京の起業とはずいぶん、行き方が違います。夜遅くまで情熱的に働く、という意味では似ていますが、どこか流れる水が天然水。そんな感じです。通勤時間が非常に短い、というのも大きな違いです。生活全般にかかるストレスが少ないですから、仕事に力を注ぎやすい。一方で豊かな顧客が近くにはすくないので、非常に成長への軌道を上がるのに、テクニックがいります。ある意味、東京で起業するより社長には力量がいります。
ベンチャーはメガトレンドの傍流を行け。
そういう言葉をある経営学の先生はおっしゃいますが、その点では地方はすこし工夫が要りますね。地方発で全国区化への。
さて、そんな花見とベンチャーの仙台名物イベントとなりつつある、一馬さんの花見(デュナミスの花見はそこに包含されるイベント)があります。一馬さん、はデュナミス社長。彼は毎年、デュナミスの枠を超えて、朝から夜まで花見をします。通しで合計100名以上が立ち寄る、解放区です。一馬さんのことをブログで知った、講演で知ったという人もきたり、新聞社や行政、NPOの方も「最近どう?」といいながら花見席に”打ち合わせ”にいらしたり。もちろん、仙台のベンチャーの社長さんも相当数登場します。
時間帯によっては、マンツーマン(つまり一人しか来客がない)時間帯もあり、一方でブルーシートを人が埋め尽くすような時間帯もあります。こぼれた人がその辺にたむろしまくっています。
そんな「一馬さんの花見(デュナミスの花見)」が明日、あります。西公園で行われます。雨の見通しが高いのですが、その時は、ファイブブリッジ(デュナミスのあるビルの3階)で「ビル内お花見会」になるでしょう。(もはや花見じゃない。でもそんなの問題じゃない…というトーンです)
詳しくは、一馬さんのブログをご覧ください。
事前アナウンスのページ
たぶん、4月18日(土)は、頻繁にブログがアップされると思います。
(恒例のリアルタイム更新が)
私も昼の時間帯は、います。