その里程標の達成が短期的には「当面の目的」になります。(これを、小目的)と呼びます。
重要なのは、本目的に対して小目的は、「手段である」という点です。
どちらも”目的”という名称がつくので、つい、油断してしまいがちですが”小目的は本目的達成の手段”であることを忘れてはいけません。
これがなぜ、大事か。
実は里程標として打った点が狙った通りの場所にないこともあります。時には、それは、本目的に辿り着く軌道上を外れていることも。おうおうにして、それは最初は小さい。近視眼的にみている人は、目の前の目的達成に全力を尽くしています。気がついたら、本来の目的を達成しない里程標を一生懸命に、達成しようとしています。
たとえば、売上をあげるの本目的だとしたら、最初の小目的は、WEBサイトの立ち上げ、と、WEB上のプロモーション、だと決めたとします。そのうちに、WEBのつくりこみ、過剰品質、本来の目的には必要ないスペックや、回収できないコストをかけようとします。これは手段=小目的=WEBプロモーションが、本目的化している状態です。
これらのことを絵にしてみました。





こんな感じになります。
短期的には、本目的の方向を向かないのは実際はしょうがないわけです。3枚目のように、短期的にはそれぞれの方向を目指している感じになります。
しかし、4枚目のように、方向がずれはじめて、本目的に到達しない道にはいったとしても、それを進んでしまう。そういう部分がどうしてもあります。これが手段の目的化の可視化です。
これを防ぐには?
一言でいえば、小目的の達成にまい進しつつも、本目的を常に確認して、小目的の軌道修正をかけること、です。
これが難しい。”目的を変更する”というのは、オンザタスクの状態ではやりにくい。けれども、本目的を変えるのではない、ということを肝に銘じて、苦しくても、目的(ただしくは小目的、つまり手段)を変えること。これです。
小目的と本目的。両方を常にみて、進みたいものです。