そして、今回、その第一回目の講演者としてお招きいただきました。私の今の活動を後輩たちにむけてお話をする、というものです。今週、5月21日(水)16:40〜、東北大の経済学部第3講義室。
タイトルは、「好きな道で志しを極め、社会を豊かにする生き方」です。

学内に行った人が「石井さんのポスターがありましたよ」と教えてくれました。学内の学生さんがこれを目にしているかと思うと、普段、大学を訪問するときも、きちんとしておかないと。
講演と言っても、カジュアルなものです。「先生」というわけじゃないです。地域で新しい仕事を作るOBの一人として後輩に体験談を話し、これから社会に出て未来を創る若者たちに少しだけ刺激を与える、それが私の今回の役目です。
ちなみに、私の経験と出会った人のこと、いくつかの本のことを、お話します。
講義で紹介する本の一つに「ビジョナリー・ピープル」があります。その本にこういうくだりがあります。
「自分の大好きなことをしないのは危険なのだ。
自分のしていることに愛情を感じない人は誰であれ、
愛情を感じている人にことごとく負けてしまう」
経営学を学ぶ学生さんならば、競争戦略は理屈としては学年が上がるとわかるでしょう。しかし、その競争優位性を生み出し続ける文化や才能を、経営学はどこまで標準的テキストにもりこんでいるか、といえば、限定的です。きびしい社会に入って、その土俵の上で戦略構築を行うためのもっともベースに人に起因する部分があります。そこを知らずに建てた構造物は非常に危うい。自分を最大限に引き出すには好きな道をいって、そこで自分にしかできないことを創ろう。朝から晩までワクワクして情熱をもって24時間が過ごせる生き方をしよう。若く学ぶことの多い時期には、そうではない生き方も時には必要だけれども、長期的に見れば、何十年も好きではない仕事を続けるのは競争の観点では危険な選択肢を選ぶこと。日本人は、特に奥ゆかしい人は、「好きなことで仕事をするのはまれな幸運のある人だ」といって自ら好きではない仕事を選択しています(そうではない人もいっぱいいますが)。それは本当は競争に勝つには正しくないルートを選択したこと。戦略的に「好きな仕事」を選ぼう。そういうことを、講義の中ではお話します。
また、好きな道を選んだ上で、仕事とは「志極豊(しごと)である」という話をします。志しを高く掲げて道を究める。それは結果的に自分や社会を豊かにする、という話です。
どこまでお伝えできるかわかりませんが、お話したいことを、今回はカード状にしてみました(カードは30枚あります)時間が無ければ、適宜、飛ばしたり、質疑応答に回したりしようと思います。ストーリー的な長い話ではなく、ショートトピックスの連続、全体的に一人の生き方を、価値観を通じて述べていく、というスタイルを試してみようと思っています。
カード30枚
学内の方は、学生(理工もいいようです)さんやスタッフの方も参加が大丈夫のようです。もし会場でお会いできたらいろいろ情報交換しましょう。たぶん、参加した人同士の交流が成長の刺激になる最も大きい要素だと思いますから。